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第2章
第1話 誕生日パーティー
しおりを挟むそれから一週間が経ち、サリアの誕生日パーティー当日を向かえた。
俺は、サリアの屋敷に友人達とだけ訪ねる筈だったのだが………。
なんで?あんた達も、ここに居るのかな?それも着飾って………目立つよそれは?主役を喰のかい?母よ義姉さんよ?
「父上?母上も、それに、兄上様達も?何故ここに居ますかね?」
馬車に乗ろうとエントランス迄行くと家族全員が揃って俺を待っていた。
「何故なんて、冷たいわね?ライト?我が家のお嫁さんの誕生日でしょ?」
「そうだぞ?それを祝わないで、なにが家族か?」
「はぁ?貴女方何時から、馬鹿に成ってしまわれたのですか?サリアはまだ、辺境伯家の娘ですよ?貴女方をお連れしてしまったら、相手が驚きますよ?今回はご遠慮くださいよ!」
「冷たい事を言うなよ?サリア嬢は独身最後の誕生日だろ?俺達が祝ってやるから!」
と、次男が言い出す。が……あんたは唯、他のご令嬢と遊びたいだけだろうが!
すると執事のルネルが俺の側に寄り教えてくる。
「殿下?ここで、ごたついて居りますと、時間に間に合いませんが?」
「あぁ、分かった。それでは、皆さん行きますよ?早くしてくださいね?後で、サリアに謝って下さいよ!突然顔を出すのですから!」
ぶつぶつと、文句を言う俺に満面の笑みを向けて来る家族………。
「「「「「わかっておる」るわよ?」」わよ」」
「全く………」
そして馬車に友人達と乗り込む。
当然プレゼントをもってね!
そして今は、サリアの屋敷に向かう馬車の中で二人の友人と共に向かっている。
「それにしても……ライト殿下……」
「なんだ?グランバル?」
「殿下と、国王様筆頭に一家族勢揃いで……サリア嬢の屋敷に向かうなんて、彼女の家族が……気の毒で……」
「仕方ないだろう?あの人達は言い出したら聞かないんだからさ!」
「ハハハ!仲が宜しいですね?殿下」
「まて!バック。誰が仲が良いのだ?」
「えぇ、自覚無しですかね?ライト殿下。息子の婚約者の誕生日に一家全員同行とは………」
呆れますよ?
「そんな事はわかってるよ!バック」
「さて、そろそろ屋敷に着きますか?」
馬車の中の見出し窓から、グランバルが外を覗きソロソロだと告げてくる。
「あぁ、ソロソロだ!」
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