6 / 20
第1章
第6話 先客が……
しおりを挟むサリアと二人でサロンに入ると先客が居た。
くそ、タイミングが悪いな……。
「ごきげんよう兄上?兄上も休憩ですか?サリア隣においで」
「ありがとうございます、ラインハルト様。お邪魔致しますわ、クラヴィスお義兄様」
「おや?二人でお揃いで休憩かい?ライトにサリア?」
「ええ、兄上も休憩ですか?」
「ああ、仕事が一段落したのでね?所でサリア?」
「なんでしょうか?お義兄様?」
「ハハハ、君にお義兄様と、言われるのは………照れるな」
「まぁ、お義兄様ったら。フフ」
「それで?兄上?サリアに何かご用でしょうか?」
「ああ、母上とメリダが茶会を開きたいそうだよ?その会に、サリアにも出て欲しいそうだ」
「まぁ、お義母様とお義姉様がですの?」
「ああ、何か美味しい茶葉が手に入ったそうだ。全くご婦人方は気楽だよ」
「兄上、そんなことを仰ると………」
ほら………義姉上様のご登場ですよ?
「貴方!私が……なにか?」
「お、おお!メリダではないか!い、今サリアに茶会の誘いをしていた所だよ?」
「そうでしたのね?貴方に気を使わせてしまって申し訳ございませんわね?」
「い、いや、大したことはしてないぞ!ハハハ」
「貴方!笑って誤魔化せるとお思いですか?私がなんですか?まるで暇をもて余せている様に仰るのね?」
だから、そんことを言うものじゃ無いのだよ兄上?私は知りませんよ?ハハハ。
「そ、それよりほら……ライト達が困って居るよ?」
「あ、あら。ご免なさいね?ごきげんよう?ライト君に、サリアちゃん」
「お義姉様もごきげんよう、如何したのですか?」
「何でもないわよ?でも………そうねぇ~?そのサリアちゃんが手にしてる物に興味が有るわぁ~それ、ライト君のお手製かしら?」
「そ、そうですのよ?先ほどラインハルト様から頂いて……お茶でも?と仰って下さり……ここに伺ったのですが……」
「あらそうでしたのね?丁度良かったわ?私もひと息着きたくて此方に来たよの?ねぇ?ラインハルト君?」
私の分はと目が言ってる………。
本当にタイミングが悪い……!
1
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説

ゲーム世界といえど、現実は厳しい
饕餮
恋愛
結婚間近に病を得て、その病気で亡くなった主人公。
家族が嘆くだろうなあ……と心配しながらも、好きだった人とも結ばれることもなく、この世を去った。
そして転生した先は、友人に勧められてはまったとあるゲーム。いわゆる〝乙女ゲーム〟の世界観を持つところだった。
ゲームの名前は憶えていないが、登場人物や世界観を覚えていたのが運の尽き。
主人公は悪役令嬢ポジションだったのだ。
「あら……?名前は悪役令嬢ですけれど、いろいろと違いますわね……」
ふとした拍子と高熱に魘されて見た夢で思い出した、自分の前世。それと当時に思い出した、乙女ゲームの内容。
だが、その内容は現実とはかなりゲームとかけ離れていて……。
悪役令嬢の名前を持つ主人公が悪役にならず、山も谷もオチもなく、幸せに暮らす話。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる