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第1章
第6話 先客が……
しおりを挟むサリアと二人でサロンに入ると先客が居た。
くそ、タイミングが悪いな……。
「ごきげんよう兄上?兄上も休憩ですか?サリア隣においで」
「ありがとうございます、ラインハルト様。お邪魔致しますわ、クラヴィスお義兄様」
「おや?二人でお揃いで休憩かい?ライトにサリア?」
「ええ、兄上も休憩ですか?」
「ああ、仕事が一段落したのでね?所でサリア?」
「なんでしょうか?お義兄様?」
「ハハハ、君にお義兄様と、言われるのは………照れるな」
「まぁ、お義兄様ったら。フフ」
「それで?兄上?サリアに何かご用でしょうか?」
「ああ、母上とメリダが茶会を開きたいそうだよ?その会に、サリアにも出て欲しいそうだ」
「まぁ、お義母様とお義姉様がですの?」
「ああ、何か美味しい茶葉が手に入ったそうだ。全くご婦人方は気楽だよ」
「兄上、そんなことを仰ると………」
ほら………義姉上様のご登場ですよ?
「貴方!私が……なにか?」
「お、おお!メリダではないか!い、今サリアに茶会の誘いをしていた所だよ?」
「そうでしたのね?貴方に気を使わせてしまって申し訳ございませんわね?」
「い、いや、大したことはしてないぞ!ハハハ」
「貴方!笑って誤魔化せるとお思いですか?私がなんですか?まるで暇をもて余せている様に仰るのね?」
だから、そんことを言うものじゃ無いのだよ兄上?私は知りませんよ?ハハハ。
「そ、それよりほら……ライト達が困って居るよ?」
「あ、あら。ご免なさいね?ごきげんよう?ライト君に、サリアちゃん」
「お義姉様もごきげんよう、如何したのですか?」
「何でもないわよ?でも………そうねぇ~?そのサリアちゃんが手にしてる物に興味が有るわぁ~それ、ライト君のお手製かしら?」
「そ、そうですのよ?先ほどラインハルト様から頂いて……お茶でも?と仰って下さり……ここに伺ったのですが……」
「あらそうでしたのね?丁度良かったわ?私もひと息着きたくて此方に来たよの?ねぇ?ラインハルト君?」
私の分はと目が言ってる………。
本当にタイミングが悪い……!
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