転生したら乙ゲーの世界で第三王子だったので、悪役令嬢が押しな俺は絶対に婚約破棄なんてしない!

いくみ

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第1章 

第2話 転生者

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 遂に来た!多分この世界は俺が暮らしていた元の世界で遊んでいた乙女ゲームの世界。
 タイトルは『魅惑のロゼッタ♡君に花束を』
サブタイトルが《たくさん恋して、意中の彼を落としましょう♡》
 だ!俺からしたら、なんと恐ろしいタイトルだ!製作者出て来い!で、ある。

 俺は元の世界で、このゲームをしていた筈だったが気がついたら赤ん坊で、この世界の母の胸の中で泣いていた。

 始めは、パニックったさ!気がつけば赤ん坊だぞ!誰がさっき迄ゲームをしていた人間が、気がつけば赤ん坊だった、なんて話を信じる物かよ!だが、俺は冷静になってこの母の胸の中で俺は考えた。
 ああ、ここって親兄弟が実際に居るのな?って!リアルなんだって、赤ん坊ながらにそう思ったのだよ。

 そう!生まれて、気がついてからバッチリ記憶がある俺は自分が誰かと認識していた。(だが、俺は現世での死因は知らない)だが本当に戸惑った。

 何せ身体が赤ん坊で、頭と記憶が大人だが年齢に引っ張られ、泣くなんて事はあったが……如何せん、大人の考えが捨てきれずに達観した子供に成長してしまい苦労はしたが。

 今は19才となり、(先日誕生日を迎えた)やっと考方と身体の調和が出来今に至る。しかし成人までの16年長かった前世での年を合せると……恐ろしい。

 そして、俺がこの世界の乙女ゲームの中の登場人物と知ったのは5才の時に、婚約者と言われて合ったのがサリアだこれで確信した。

 サリアに合う前は、なんとなく乙ゲーの世界かも?モブだったらラッキーじゃね?などと思った位だったが、立場が第二王子だ!モブじゃねぇ~な?とは思っていた。だが現実の悪役令嬢サリアの顔を見てはっきりと確信出来た。俺は完璧に攻略される側だった!しかぁし!彼女は現世の俺が好きだったキャラだ。こんな幸運あるんだなぁ~。

 ゲームの中では、悪役令嬢としか紹介されずヒロインを、イビりまくるいう設定だ。
 そして、サリアのヒロインに対してのイビり方がエグい!だが、ヒロインが攻略者を落とすと立場が逆転する。

【例えば、俺がヒロインに落とされるとしょう。全く不本意だがな!!
ゲームの中のワンシーンは。(スチルありだったと…………思う)

「サリア!私の可愛い○○○を苛め、学園の階段から突き落としたそうだな?」
「え?なんのことでしょうか?私は存じ上げませんわ?○○○様の、勘違いでわ御座いませんこと。ホホホ」
「ええい!うるさい、私に逆らうと言うのか?お前見たいな心の醜い女等とは、金輪際係わりたくない!お前とは婚約破棄だ!」その他etc…。】

 と色々あってサリアは、国を追放ルート、処刑ルート、自分の親に売られるルート、自殺ルート、不本意だが、俺に殺されるルート、俺が殺し屋を雇い殺すルート、追放されて別の国に移動中に殺されるルートが在るのだ。実にエグい!

 このゲームは妹が中毒を起こすくらいにはまっていた、乙ゲーで俺もさんざんやらされて妹と一緒に遊んでいた世界だ。知らない訳がない。

 そして、ヒロインと呼ばれる16才の女が何故か日本人で、日本から転移して来たと言う設定なのだった。
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