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5.南海の秘宝
60.人魚族との協議2
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それぞれの代表者の意見を聞いた『長』が、やがて口を開いた。
「さて、否定が3名、保留が3名ということでいいね」
満足そうにうんうん肯きながら、オスカーとユイの方を向き、言葉をつづけた。
「ではお客人、あなた方の要請に対して人魚族の意思は示された。そちらはどういった条件と報酬で、われわれの意思を覆すか提示してもらおうか。さぁ、お話し」
そこでようやくオスカーが口を開くことが許可された。内心で、集まった人魚族の代表達の濃さに、驚きながらも無表情を保っていた。
こちら側に最初に要求とそれに対する条件や報酬を提示させるのではなく、要求に対して代表者の賛否のみを問う。
交渉する側は、自分たちの要請に対する代表者の考え方を把握した上で、条件や報酬の提示を行う。当初の代表者の考えを理解した上で、提示された条件と報酬が、代表者を満足させることが出来なければ、その場で交渉は終了となるのだろう。
「それでは、当方から『蒼海の宝珠』をお借りする場合の条件と、報酬を提示させていただきます」
そう言って、オスカーは条件と報酬について、説明を始めた。もとより簡単な交渉ではないことは承知している。
こちらが示した要求に対し、賛否を保留するものが半数ということは、条件次第では考慮する余地があると言うことだろう。
オスカーが提示した条件は、事前に打ち合わせした通りである。宝珠を借り受ける時間は、クロエの治療を行う間であること。宝珠の搬入先は、人魚族のいう白い船、『QA』艦内であること。宝珠の護衛として4名の乗艦を認め、人魚族が宝珠を持って下艦するまで、乗組員は下艦していることである。これは宝珠をもつ人魚族に対し、害意がない事を示す配慮である。
宝珠の貸与の報酬は、アレキサンドリア側が受け入れる事が可能な要求を、一つのむこと。これはクロエに対する治療の結果を問わない事が伝えられた。
オスカーの提示した条件と報酬について、それぞれの代表者による質疑応答を行ったのち、『長』による二度目の意見の確認が行われた。
結果は、賛成である【是】が1名、【保留】が4名、否定である【否】が1名となる。【否】をだしたレナータにより、宝珠の護衛として乗艦する人数を、『長』と代表6名の計7名とする事を提案され、オスカーはその要求を快諾した。
三度目の意見が確認される前に、オスカーとユイは別室で待機を命じられ、入れ替わりに部屋へ入るレギニータととすれ違った。
現在は会議室の扉は閉ざされ、中で話されている内容をうかがい知ることはできない中、二人は提供された暖かいお茶を飲み、結論が出るのを待っている状況だ。
人魚族との交渉に、いくばくかの疑問を覚えたユイは、オスカーに尋ねてみた。アレキサンドリアの海軍艦艇の艦長を務めていたオスカーは、優秀な軍人というだけではない。
各船の要職を務めるものは、アレキサンドリアを代表として入港先でふるまうことが要求される。ようは、優秀な外交官でもある必要があるのだ。ある程度の裁量権を持ち、他国の代表と交渉をまとめる必要があるのだから、こういった交渉事は慣れているであろうと。
「なぜ、こんなにも手順を踏むのでしょうか? これが人魚族の意見のまとめ方とはいえ、あまりにも回りくどい様に思います」
心配そうに扉を見るユイに対し、オスカーは自分の感想を述べた。
「ふむ、私が想像するに、人魚族の6つの部族は対等な立場であり、それぞれに利害関係もあるのだと思う。まずは提示された要求に対して、それぞれの部族の立場での賛否を提示するのが、一度目の意見を述べることなんだろう」
そういってオスカーはため息をついた。内心では人魚族は駆け引きや根回しといった、人族の交渉に付き合う気はないということも示している。海の中での生活は、古来より変わることはなく、長命な種族特有の視野でモノをみれば、人族から得られるわずかな便宜など、瞬く間の夢ですらないのだろう。
「交渉する側は、人魚族の基本的な意見を聞いたうえで、条件と報酬を提示しなければならない。時間をかけた多数派工作無しで、人魚族に要求を受け入れて貰うためには、それなりの条件と報酬を提示しなければならないから、交渉する側が技量を問われるね。
立場を知っていながら出した条件と報酬に納得いかなければ、その場で交渉は終了ということだ。
とは言え、現実としては人魚族も『蒼海の宝珠』の保管方法に困っているのは事実だろう。海中に棲む他種族が、宝珠を狙って人魚族を襲ったと言うことは、今後も同様の事がおこり得る事を示している。少数種族である人魚族にとっては、滅亡の危機でもある。アレキサンドリアに宝珠を守るための魔道具の製作を依頼すれば問題が片付くチャンスでもあるのだから」
「それでは、今レギニータさんが呼ばれたのは……」
「おそらく、われわれが信を置けるものか否かを、レギニータ嬢に問うているのだろうね。いくら好条件を出した相手であっても、相手がそれを守らねば意味はない。交渉先が信用するに値するかどうかは、問わねばならないだろう。信じるに値しないとなれば、やはり交渉は終了ということだね」
オスカーから話を聞いたユイは、国の行く末を決めるための方法には様々なものがあると、改めて思うのであった。
やがて、閉ざされたドアが再び開き、オスカーとユイは議場である部屋へと再度案内された。そこで新たな報酬が要求され、オスカーは考慮の上でそれを受け入れたのである。
交渉の結果は、以下のようになった。
人魚族が、『蒼海の宝珠』をアレキサンドリアの軍艦、『QA』へ貸し出す条件は次のものとする。
・貸し出す期間は、『QA』艦内で、昏睡状態にあるクロエ・ウィンターの治療を一度試みる間であること
・貸し出す期間中、『蒼海の宝珠』の護衛として『長』を含む代表者7名を乗艦させること
・人魚族への報酬として、クロエ・ウィンターの治療の成否を問わず、『蒼海の宝珠』を安全に守るための魔道具を提供すること
・成功報酬として、治療が成功した場合、この南洋諸島を荒らす海賊を、20隻以上殲滅すること
最終的に、クロエの回復がなった場合の成功報酬として、海賊の討伐が追加されたが、これはもとより海軍の任務でもある。特に期間を定めて有る訳でもない事から、オスカーも了承し、治療のために翌日『蒼海の宝珠』を借り受ける事が決定されたのであった。
これらはその場で1通の合意文書として作成され、アレキサンドリア川の代表者として、オスカーのフルネームでのサインを記した。
同様に人魚族の6名の代表者の名前が、フルネームで記入され、立ち会い人として『長』とユイの名前が列記される。その後、魔法による複写により、3通の文書となった合意書は、一通をオスカーが持ち帰り、人魚族の長が一通を保管する。最後の一通は、アルムニュール国の議会へと提出され、翌日夜にクロエの治療が行われることを確認の後、会談は終了したのであった。
「さて、否定が3名、保留が3名ということでいいね」
満足そうにうんうん肯きながら、オスカーとユイの方を向き、言葉をつづけた。
「ではお客人、あなた方の要請に対して人魚族の意思は示された。そちらはどういった条件と報酬で、われわれの意思を覆すか提示してもらおうか。さぁ、お話し」
そこでようやくオスカーが口を開くことが許可された。内心で、集まった人魚族の代表達の濃さに、驚きながらも無表情を保っていた。
こちら側に最初に要求とそれに対する条件や報酬を提示させるのではなく、要求に対して代表者の賛否のみを問う。
交渉する側は、自分たちの要請に対する代表者の考え方を把握した上で、条件や報酬の提示を行う。当初の代表者の考えを理解した上で、提示された条件と報酬が、代表者を満足させることが出来なければ、その場で交渉は終了となるのだろう。
「それでは、当方から『蒼海の宝珠』をお借りする場合の条件と、報酬を提示させていただきます」
そう言って、オスカーは条件と報酬について、説明を始めた。もとより簡単な交渉ではないことは承知している。
こちらが示した要求に対し、賛否を保留するものが半数ということは、条件次第では考慮する余地があると言うことだろう。
オスカーが提示した条件は、事前に打ち合わせした通りである。宝珠を借り受ける時間は、クロエの治療を行う間であること。宝珠の搬入先は、人魚族のいう白い船、『QA』艦内であること。宝珠の護衛として4名の乗艦を認め、人魚族が宝珠を持って下艦するまで、乗組員は下艦していることである。これは宝珠をもつ人魚族に対し、害意がない事を示す配慮である。
宝珠の貸与の報酬は、アレキサンドリア側が受け入れる事が可能な要求を、一つのむこと。これはクロエに対する治療の結果を問わない事が伝えられた。
オスカーの提示した条件と報酬について、それぞれの代表者による質疑応答を行ったのち、『長』による二度目の意見の確認が行われた。
結果は、賛成である【是】が1名、【保留】が4名、否定である【否】が1名となる。【否】をだしたレナータにより、宝珠の護衛として乗艦する人数を、『長』と代表6名の計7名とする事を提案され、オスカーはその要求を快諾した。
三度目の意見が確認される前に、オスカーとユイは別室で待機を命じられ、入れ替わりに部屋へ入るレギニータととすれ違った。
現在は会議室の扉は閉ざされ、中で話されている内容をうかがい知ることはできない中、二人は提供された暖かいお茶を飲み、結論が出るのを待っている状況だ。
人魚族との交渉に、いくばくかの疑問を覚えたユイは、オスカーに尋ねてみた。アレキサンドリアの海軍艦艇の艦長を務めていたオスカーは、優秀な軍人というだけではない。
各船の要職を務めるものは、アレキサンドリアを代表として入港先でふるまうことが要求される。ようは、優秀な外交官でもある必要があるのだ。ある程度の裁量権を持ち、他国の代表と交渉をまとめる必要があるのだから、こういった交渉事は慣れているであろうと。
「なぜ、こんなにも手順を踏むのでしょうか? これが人魚族の意見のまとめ方とはいえ、あまりにも回りくどい様に思います」
心配そうに扉を見るユイに対し、オスカーは自分の感想を述べた。
「ふむ、私が想像するに、人魚族の6つの部族は対等な立場であり、それぞれに利害関係もあるのだと思う。まずは提示された要求に対して、それぞれの部族の立場での賛否を提示するのが、一度目の意見を述べることなんだろう」
そういってオスカーはため息をついた。内心では人魚族は駆け引きや根回しといった、人族の交渉に付き合う気はないということも示している。海の中での生活は、古来より変わることはなく、長命な種族特有の視野でモノをみれば、人族から得られるわずかな便宜など、瞬く間の夢ですらないのだろう。
「交渉する側は、人魚族の基本的な意見を聞いたうえで、条件と報酬を提示しなければならない。時間をかけた多数派工作無しで、人魚族に要求を受け入れて貰うためには、それなりの条件と報酬を提示しなければならないから、交渉する側が技量を問われるね。
立場を知っていながら出した条件と報酬に納得いかなければ、その場で交渉は終了ということだ。
とは言え、現実としては人魚族も『蒼海の宝珠』の保管方法に困っているのは事実だろう。海中に棲む他種族が、宝珠を狙って人魚族を襲ったと言うことは、今後も同様の事がおこり得る事を示している。少数種族である人魚族にとっては、滅亡の危機でもある。アレキサンドリアに宝珠を守るための魔道具の製作を依頼すれば問題が片付くチャンスでもあるのだから」
「それでは、今レギニータさんが呼ばれたのは……」
「おそらく、われわれが信を置けるものか否かを、レギニータ嬢に問うているのだろうね。いくら好条件を出した相手であっても、相手がそれを守らねば意味はない。交渉先が信用するに値するかどうかは、問わねばならないだろう。信じるに値しないとなれば、やはり交渉は終了ということだね」
オスカーから話を聞いたユイは、国の行く末を決めるための方法には様々なものがあると、改めて思うのであった。
やがて、閉ざされたドアが再び開き、オスカーとユイは議場である部屋へと再度案内された。そこで新たな報酬が要求され、オスカーは考慮の上でそれを受け入れたのである。
交渉の結果は、以下のようになった。
人魚族が、『蒼海の宝珠』をアレキサンドリアの軍艦、『QA』へ貸し出す条件は次のものとする。
・貸し出す期間は、『QA』艦内で、昏睡状態にあるクロエ・ウィンターの治療を一度試みる間であること
・貸し出す期間中、『蒼海の宝珠』の護衛として『長』を含む代表者7名を乗艦させること
・人魚族への報酬として、クロエ・ウィンターの治療の成否を問わず、『蒼海の宝珠』を安全に守るための魔道具を提供すること
・成功報酬として、治療が成功した場合、この南洋諸島を荒らす海賊を、20隻以上殲滅すること
最終的に、クロエの回復がなった場合の成功報酬として、海賊の討伐が追加されたが、これはもとより海軍の任務でもある。特に期間を定めて有る訳でもない事から、オスカーも了承し、治療のために翌日『蒼海の宝珠』を借り受ける事が決定されたのであった。
これらはその場で1通の合意文書として作成され、アレキサンドリア川の代表者として、オスカーのフルネームでのサインを記した。
同様に人魚族の6名の代表者の名前が、フルネームで記入され、立ち会い人として『長』とユイの名前が列記される。その後、魔法による複写により、3通の文書となった合意書は、一通をオスカーが持ち帰り、人魚族の長が一通を保管する。最後の一通は、アルムニュール国の議会へと提出され、翌日夜にクロエの治療が行われることを確認の後、会談は終了したのであった。
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