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4.アレキサンドライトの輝き
23.『死界』1日目
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「クロエさん、範囲内に生物・人はいませんねよね?」
「ん。街道左右の50m以内には、虫はいるだろうけど、それだけだよ。アレキが鳥も追い払ってくれてるし」
僕からの答えを聞くとユイは肯いて、式(『式鬼』とも)を呼び出す為、『太極六十四卦球』を収納から呼び出します。
「《展開・六十四卦球》、『60卦.炎在鬼』、『19卦.地在鬼』」
呼び出したそれぞれ2体ずつの式に、指示を与えて一気に下草を焼却するのと同時に、土の浄化行います。左右それぞれ50mずつの広範囲ですが、『炎在鬼』は不要な下草以外を燃やすことなく、一気に焼却していますね。『地在鬼』は範囲内にある有害な物(死体や白骨などの精神的に有害な物も含めて)を地中深く沈めます。
第2陣がユーリアちゃんの出番ですね。
「ん、んっ、それでは始めますよぉ」
幼いユーリアちゃんの口元から、小さい声なのに妙に響き渡る優しいメロディーが流れます。焼き払われ、無垢な表層を取り戻した地表に、一面のペパーミントの緑が芽吹きました。
先頭には、アレキとエマが特に警戒した様子も無く、街道に歩を進め、2、3歩下がった後ろをリンとユーリアちゃんが歩きます。その背後を、僕とイリスさんが肩を並べて歩き、最後はジェシーです。陣形的には、1:2:2:1の4列ですね(アレキを除く)。
僕達が歩き始めているのに、直後に付いた『ルース・ダ・ルーア』のお二人以外は、ぽかんとした顔をして立ち止まっています。
まあ、東国の式やエルフ固有の魔法歌なんて、一般の人には見る機会は無かったでしょうから仕方ないともいえます。『ルース・ダ・ルーア』のお二人は、流石にLv.Bのハンターさんですので、特に驚いた様子もみられません。流石ですね。
施術中に術者に話しかけたりすることは出来ませんし、他の人の技能について質問することもギルドの規約で禁止されていますから、おとなしく付いてくるしかないんですけどね。漸く後方の軍の部隊から指示がでたのか、彼らは進み始めましたが、こんどは僕達にやたらと近づきそうになって、『ルース・ダ・ルーア』のお二人に止められている始末です。
ユイもユーリアちゃんも、普通に歩きながら術を維持していますが、詠唱時に足が止り気味な呪文職の中では、異例といえますよね。僕達『アイオライト』の面々では、足を止める必要があるのはイリスさん位ですし、簡易な回復魔法であれば、イリスさんでも足を止める必要がありません。そして、僕達は荷物はほぼ無しの軽装備ですからね。
2時間位経過した所で、森を抜けて街道が広場のような空き地に隣接している場所に出ました。近場には水源となる小川もあるようです。
大所帯とはいえ、全員入って休めるだけのスペースがありますが、当然の如く一面に草が生えています。
シュテラさんから指示があり、この広場を休憩用の拠点として浄化後、僕達は休憩に入ります。一応、悪霊等の接近の予防としての浄化も行っていますが、同行してきた聖職者の方々にも広場を清めてもらいます。周囲の人々から見て明らかに異人である僕達が行うよりも、彼らの知っている宗教の聖職者が行ったほうが、安心するでしょうから。
僕達がアレキも含めて一塊になって休憩している側に、フローラさんが馬車を止めて休憩をしています。今回の一行では、殆どが男性ですからね。軍側でも、女性は副官のシュテラさんだけですし、聖職者と魔法使いは男性ばかりを選んでいます。フローラさんにも、お世話役として1人、女性のメイドさんが付いているだけで、シャルさんを含めても9人だけですので、自然と女性だけで固まるようになってしまいます。
「休息とはいっても、のんびりお茶というわけにもいかないのが残念ですわ」
そういうフローラさんの隣では、メイドさんもうんうん頷いていますね。こういった大所帯での行動で、女性が少ないとどうしても配慮が不足しがちですよね。紅茶の類は、生理的な要求を誘発しがちですし、草むらに分け入って用を足すのは、貴族とは名ばかりの田舎貴族ならまだしも、公爵令嬢の侍女でもあるフローラさんにはきついでしょう。
「今夜の宿泊先『ラモ・デ・シダーデ』の町も、どのような状況かわからないのですから、覚悟しておいたほうが良いかも知れませんよ? 快適とは程遠い事になると思います。
私達は最悪馬車で寝るかもしれないと思っていますし……」
なるほど、『黒死病』が蔓延したのが11月位ですから、まもなく半年が過ぎようとしています。町人やこの領の村民の生死も不明ですからね。町や村の建物の廃れ具合も、廃屋とよんで良いレベルになっているかも知れません。ゾンビやグールなどが居た家では、臭いなども酷い事になってそうですね。
「勘弁してーな。こないな依頼は、食事と睡眠だけが楽しみなんやさかい」
うんざりした顔でシャルさんが言いますが、その発言に僕も心から同意しますよ。最悪の場合は、『家出娘の天国』を解禁してしまうかも知れませんね。
そう思った矢先の事でした。常時展開している索敵魔法に反応がありました。
「フローラさん、来た街道上の西1kmに敵性反応1、対象は人間です。状況からみて、斥候と判断しますが、どうします?」
僕の言葉を聞いて、シャルさんが腰も軽く立ち上がります。
「しゃあないね。うちは尻軽とちゃうけど、こっち(アーネストさんを指差して)は報告には使えへんさかいね。しゃあない、うちが伝令に言っていたるで」
言うが早いかあっという間に駆け出します。やがてシュテラさんを連れて帰ってきましたが、その第一声がこれでした・
「きっと、反帝国組織『ヴァリアント・ゲレーロ』に間違いないのです。発見時から状況は変わっていないのです?」
僕はその言葉に面食らいながらも、代わりは無い事を伝えます。
「では、こちらは隊長に指示を仰ぐのです。恐らく、直ぐに襲ってくることはないと思うのですが、状況が変わったときは教えてくれると助かるのです。」
そう言って戻っていくシュテラさんを見送って、フローラさんはポツリと呟きます。
「まさか本当に生き残ってるとは思わなかったわね。『ヴァリアント・ゲレーロ』が『黒死病』に罹患していなければ、交渉という手も使えるのですが……」
いずれにしても現状維持ということで変わらないようですね。そういえば、ユイとユーリアちゃんの状況はどうなんでしょう? 二人に確認すると、特に問題はないといわれます。
「では、二人に任せて、僕は敵性反応を示している人を調べますね。《十二天将にして前三、六合 着たりて我に従え 天将降臨》」
僕の呟きと共に、掌上に白毛赤瞳の小さな兎が現われます。
「六合、追跡してくる敵を捕捉して、敵の拠点を探って」
僕の言葉に肯いた小さな兎は、かき消すように姿を消します。ユイは僕の詠唱と呼び出したモノをみて、少し目を見開きましたが、自身の式の制御はきちんと出来ているようですね。
休憩も終り、僕達が進み始めると、敵性反応を示したものは同じ距離をあけたまま付いてきています。結局僕達が『ラモ・デ・シダーデ』の町の浄化を始める準備を開始するまで、ずっとこちらの様子をうかがっていました。
*****
『ラモ・デ・シダーデ』は東西に街道が走り、北向きに道があるT字型の街道に面した、一辺は数百メートルほどの、四方を3m程度の街壁に囲まれた町でした。
ここで、町の場合の浄化手順を、同行している聖職者と魔術師の方々に説明します。街中は残念ながら一部グール化した元住人が徘徊しているのと、町の北側は農民達の居住区だった事もあり。食料が豊富だったのでしょう、かなりの数のネズミも生息しています。その為、今後の対応をフローリアさんとヴェルンハルト隊長と副官のシュテラさんを含めて相談しました。
公爵家側としては、可能で有れば手間と費用の割合(コスパ)で判断して、建物などの利用可能なものはそのまま利用したい処です。
問題点は、『黒死病』に感染しているネズミが生きていると、その体についた蚤から『黒死病』が再発してしまいます。普通の人間ではネズミを完全捕獲は難しいですので、猫を使えばよいのですが、ネズミの蚤は稀に宿主を猫に変える場合もありますので、猫の体を拭く『ヒバ油』がなければその方法は使えません。
「今日のところは拠点確保を優先し、『黒死病』対策を実施後、同行した聖職者と魔法使いなどからなえうハンターに、グールや悪霊退治をお願いしたい」
そういう軍(といっても、公爵家直属の私兵ですが)の要望を受け入れることになります。まだお昼を少し過ぎた処ですが、敵性の斥候さんもいることですし、そうそうに終了させたほうが良いでしょうね。
「では、まず街中の蚤を殲滅する為、熱風を通します」
僕は単純に水魔法と風魔法の複合魔法を使って、町自体を極度の乾燥状態にします。この状態で数分経つと、グールもゾンビも死体も含めて、からっからの乾燥ミイラになります。
ネズミも乾燥状態を嫌って、地下に潜ったかもしれませんが、この風は隙間から地下に入り込み、ありの巣まで含めて乾燥化します。ミイラ状態なので、腐敗も進行しないかな? あっ、雨が降るとフリーズドライで戻ってしまうのかも?
続いてのみの死骸などのハウスダストを、風魔法でまとめて近くの野原にでもうめれば完了です。あとは、乾燥ミイラの処理をするだけですね。そこは魔法使いさんや聖職者さんに任せてしまいましょう。
「ん。街道左右の50m以内には、虫はいるだろうけど、それだけだよ。アレキが鳥も追い払ってくれてるし」
僕からの答えを聞くとユイは肯いて、式(『式鬼』とも)を呼び出す為、『太極六十四卦球』を収納から呼び出します。
「《展開・六十四卦球》、『60卦.炎在鬼』、『19卦.地在鬼』」
呼び出したそれぞれ2体ずつの式に、指示を与えて一気に下草を焼却するのと同時に、土の浄化行います。左右それぞれ50mずつの広範囲ですが、『炎在鬼』は不要な下草以外を燃やすことなく、一気に焼却していますね。『地在鬼』は範囲内にある有害な物(死体や白骨などの精神的に有害な物も含めて)を地中深く沈めます。
第2陣がユーリアちゃんの出番ですね。
「ん、んっ、それでは始めますよぉ」
幼いユーリアちゃんの口元から、小さい声なのに妙に響き渡る優しいメロディーが流れます。焼き払われ、無垢な表層を取り戻した地表に、一面のペパーミントの緑が芽吹きました。
先頭には、アレキとエマが特に警戒した様子も無く、街道に歩を進め、2、3歩下がった後ろをリンとユーリアちゃんが歩きます。その背後を、僕とイリスさんが肩を並べて歩き、最後はジェシーです。陣形的には、1:2:2:1の4列ですね(アレキを除く)。
僕達が歩き始めているのに、直後に付いた『ルース・ダ・ルーア』のお二人以外は、ぽかんとした顔をして立ち止まっています。
まあ、東国の式やエルフ固有の魔法歌なんて、一般の人には見る機会は無かったでしょうから仕方ないともいえます。『ルース・ダ・ルーア』のお二人は、流石にLv.Bのハンターさんですので、特に驚いた様子もみられません。流石ですね。
施術中に術者に話しかけたりすることは出来ませんし、他の人の技能について質問することもギルドの規約で禁止されていますから、おとなしく付いてくるしかないんですけどね。漸く後方の軍の部隊から指示がでたのか、彼らは進み始めましたが、こんどは僕達にやたらと近づきそうになって、『ルース・ダ・ルーア』のお二人に止められている始末です。
ユイもユーリアちゃんも、普通に歩きながら術を維持していますが、詠唱時に足が止り気味な呪文職の中では、異例といえますよね。僕達『アイオライト』の面々では、足を止める必要があるのはイリスさん位ですし、簡易な回復魔法であれば、イリスさんでも足を止める必要がありません。そして、僕達は荷物はほぼ無しの軽装備ですからね。
2時間位経過した所で、森を抜けて街道が広場のような空き地に隣接している場所に出ました。近場には水源となる小川もあるようです。
大所帯とはいえ、全員入って休めるだけのスペースがありますが、当然の如く一面に草が生えています。
シュテラさんから指示があり、この広場を休憩用の拠点として浄化後、僕達は休憩に入ります。一応、悪霊等の接近の予防としての浄化も行っていますが、同行してきた聖職者の方々にも広場を清めてもらいます。周囲の人々から見て明らかに異人である僕達が行うよりも、彼らの知っている宗教の聖職者が行ったほうが、安心するでしょうから。
僕達がアレキも含めて一塊になって休憩している側に、フローラさんが馬車を止めて休憩をしています。今回の一行では、殆どが男性ですからね。軍側でも、女性は副官のシュテラさんだけですし、聖職者と魔法使いは男性ばかりを選んでいます。フローラさんにも、お世話役として1人、女性のメイドさんが付いているだけで、シャルさんを含めても9人だけですので、自然と女性だけで固まるようになってしまいます。
「休息とはいっても、のんびりお茶というわけにもいかないのが残念ですわ」
そういうフローラさんの隣では、メイドさんもうんうん頷いていますね。こういった大所帯での行動で、女性が少ないとどうしても配慮が不足しがちですよね。紅茶の類は、生理的な要求を誘発しがちですし、草むらに分け入って用を足すのは、貴族とは名ばかりの田舎貴族ならまだしも、公爵令嬢の侍女でもあるフローラさんにはきついでしょう。
「今夜の宿泊先『ラモ・デ・シダーデ』の町も、どのような状況かわからないのですから、覚悟しておいたほうが良いかも知れませんよ? 快適とは程遠い事になると思います。
私達は最悪馬車で寝るかもしれないと思っていますし……」
なるほど、『黒死病』が蔓延したのが11月位ですから、まもなく半年が過ぎようとしています。町人やこの領の村民の生死も不明ですからね。町や村の建物の廃れ具合も、廃屋とよんで良いレベルになっているかも知れません。ゾンビやグールなどが居た家では、臭いなども酷い事になってそうですね。
「勘弁してーな。こないな依頼は、食事と睡眠だけが楽しみなんやさかい」
うんざりした顔でシャルさんが言いますが、その発言に僕も心から同意しますよ。最悪の場合は、『家出娘の天国』を解禁してしまうかも知れませんね。
そう思った矢先の事でした。常時展開している索敵魔法に反応がありました。
「フローラさん、来た街道上の西1kmに敵性反応1、対象は人間です。状況からみて、斥候と判断しますが、どうします?」
僕の言葉を聞いて、シャルさんが腰も軽く立ち上がります。
「しゃあないね。うちは尻軽とちゃうけど、こっち(アーネストさんを指差して)は報告には使えへんさかいね。しゃあない、うちが伝令に言っていたるで」
言うが早いかあっという間に駆け出します。やがてシュテラさんを連れて帰ってきましたが、その第一声がこれでした・
「きっと、反帝国組織『ヴァリアント・ゲレーロ』に間違いないのです。発見時から状況は変わっていないのです?」
僕はその言葉に面食らいながらも、代わりは無い事を伝えます。
「では、こちらは隊長に指示を仰ぐのです。恐らく、直ぐに襲ってくることはないと思うのですが、状況が変わったときは教えてくれると助かるのです。」
そう言って戻っていくシュテラさんを見送って、フローラさんはポツリと呟きます。
「まさか本当に生き残ってるとは思わなかったわね。『ヴァリアント・ゲレーロ』が『黒死病』に罹患していなければ、交渉という手も使えるのですが……」
いずれにしても現状維持ということで変わらないようですね。そういえば、ユイとユーリアちゃんの状況はどうなんでしょう? 二人に確認すると、特に問題はないといわれます。
「では、二人に任せて、僕は敵性反応を示している人を調べますね。《十二天将にして前三、六合 着たりて我に従え 天将降臨》」
僕の呟きと共に、掌上に白毛赤瞳の小さな兎が現われます。
「六合、追跡してくる敵を捕捉して、敵の拠点を探って」
僕の言葉に肯いた小さな兎は、かき消すように姿を消します。ユイは僕の詠唱と呼び出したモノをみて、少し目を見開きましたが、自身の式の制御はきちんと出来ているようですね。
休憩も終り、僕達が進み始めると、敵性反応を示したものは同じ距離をあけたまま付いてきています。結局僕達が『ラモ・デ・シダーデ』の町の浄化を始める準備を開始するまで、ずっとこちらの様子をうかがっていました。
*****
『ラモ・デ・シダーデ』は東西に街道が走り、北向きに道があるT字型の街道に面した、一辺は数百メートルほどの、四方を3m程度の街壁に囲まれた町でした。
ここで、町の場合の浄化手順を、同行している聖職者と魔術師の方々に説明します。街中は残念ながら一部グール化した元住人が徘徊しているのと、町の北側は農民達の居住区だった事もあり。食料が豊富だったのでしょう、かなりの数のネズミも生息しています。その為、今後の対応をフローリアさんとヴェルンハルト隊長と副官のシュテラさんを含めて相談しました。
公爵家側としては、可能で有れば手間と費用の割合(コスパ)で判断して、建物などの利用可能なものはそのまま利用したい処です。
問題点は、『黒死病』に感染しているネズミが生きていると、その体についた蚤から『黒死病』が再発してしまいます。普通の人間ではネズミを完全捕獲は難しいですので、猫を使えばよいのですが、ネズミの蚤は稀に宿主を猫に変える場合もありますので、猫の体を拭く『ヒバ油』がなければその方法は使えません。
「今日のところは拠点確保を優先し、『黒死病』対策を実施後、同行した聖職者と魔法使いなどからなえうハンターに、グールや悪霊退治をお願いしたい」
そういう軍(といっても、公爵家直属の私兵ですが)の要望を受け入れることになります。まだお昼を少し過ぎた処ですが、敵性の斥候さんもいることですし、そうそうに終了させたほうが良いでしょうね。
「では、まず街中の蚤を殲滅する為、熱風を通します」
僕は単純に水魔法と風魔法の複合魔法を使って、町自体を極度の乾燥状態にします。この状態で数分経つと、グールもゾンビも死体も含めて、からっからの乾燥ミイラになります。
ネズミも乾燥状態を嫌って、地下に潜ったかもしれませんが、この風は隙間から地下に入り込み、ありの巣まで含めて乾燥化します。ミイラ状態なので、腐敗も進行しないかな? あっ、雨が降るとフリーズドライで戻ってしまうのかも?
続いてのみの死骸などのハウスダストを、風魔法でまとめて近くの野原にでもうめれば完了です。あとは、乾燥ミイラの処理をするだけですね。そこは魔法使いさんや聖職者さんに任せてしまいましょう。
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