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はっきり告げると、お姉ちゃんはけっこうぐうたらな性格である。
仕事面ではバリバリのキャリアウーマンなのに、家に帰ると即ジャージに着替え、炊事も一切せず、縦の物を横にもしないだらだら生活を送っているのだ。
私は定期的にお姉ちゃんの家に上り込んで炊事や洗濯を行うのが日課で、お姉ちゃんも私をあてにして、洗濯物や洗い物を貯め込んでいる。
今日も私は、合鍵を片手にお姉ちゃんのアパートを訪れた。
合鍵を使うまでもなくドアは開き、幾足もの靴でごった返している玄関から、「きたよー」と声を張り上げる。姿は見えないが、奥から「いらっしゃーい」というお姉ちゃんの声が返り、私は散乱している靴や列を成している巨大なごみ袋を避けながら、部屋に上り込んだ。
リビングには、予想外の人物がいた。
艶やかな長い黒髪をした清楚な女性である。黒縁の眼鏡と、右目のしたにある泣きボクロが私の「萌え」と適格についてくるのだが、そんなことを彼女は知らない。
私はぱっと微笑むと、床に正座して座っていた彼女に抱き着いた。机のうえに放置されていたカップ麺の容器が倒れたが、お構いなしにぎゅうぎゅうと縋りつく。
「みっちゃん! お久しぶり!」
「わっ、愛花さん!」
みっちゃんこと美津子さんは、お姉ちゃんの恋人である。いわゆる彼女というやつで、このアパートにも頻繁に出入りしていた。私とも見知った仲だ。
「うふふー、みっちゃんいい匂いー」
漂ってくるのは、桜桃のような優しい香り。シャンプーの香りだろうか。
はふんはふんと匂いを嗅いでいると、後ろから濃厚な殺気が漂ってきて慌てて身体を引いた。やはりジャージを着込んだお姉ちゃんが、仁王立ち姿でそこにいた。角を生やさん勢いで怒っている。
「ちょっと! 人の彼女にちょっかい出さないの!」
「お姉ちゃんのやきもち~」
「そりゃ妬くわよ。好きな人同士がいちゃいちゃしてるのって、なんか居た堪れないっていうか、わかるでしょ」
お姉ちゃんは頬を赤くしてそう告げる。
お姉ちゃん可愛い。やきもちを妬くお姉ちゃんって「恋をしてる!」って感じがして、私はすごく好きだ。だからたまに、こうしてお姉ちゃんにやきもちを妬いてもらうのだが、やりすぎると本気で怒られるので、私は引き際を感じて立ち上がった。
「洗濯済ませちゃうね。そのあと部屋を片付けるから、二人はデートでもしてきたら?」
「それもいいけど、ちょっと愛花に話しがあるの」
「……私に? なに?」
目をぱちくりさせると、お姉ちゃんは「洗濯のあとでいいわ」と言って視線を反らした。どこか照れたようなその仕草に、私は首を傾げつつも、洗濯機を回すために風呂場へと向かった。
洗濯機を回し終え、ついでに風呂の掃除も済ませ、私はリビングへと戻る。
足の踏み場がないほどではないが物が散乱しているリビングの二人用ソファに、お姉ちゃんと美津子さんが並んで座っていた。
私は何気なく、その向かい側に正座して座る。
まるでたった一人で結婚を申し込みにきた青年のようだ。
「それで、話って……?」
「実はね、私結婚するって言ってたでしょ? お互いの仕事のこともあって、来月に入籍するつもりなんだけど。やっぱり対面っていうのがあってね、職場もそうだけど、ほら、お互いの両親のこととかさ。っていうか、体面を保つために偽装結婚するんだから、それは当たり前なんだけど」
お姉ちゃんはそこまで一気に言い切った。自分でも慌てていることを自覚していたのか、大きく一度深呼吸し、言葉を続ける。
「……でね。その人と話し合ったんだけど、結婚してから何か月かは一緒に暮らそうと思ってるの。新居はもう決めてあってね、マンションなんだけど――」
「一緒に暮らすって、結婚相手の人と!?」
思わず口をはさめば、お姉ちゃんはあっさりと頷いた。
「そうよ」
「でも、それじゃあ」
ちら、と美津子さんを盗み見る。
美津子さんはじっと床を見つめており、私のほうを見ようともしなかった。きゅうと結ばれた唇が痛々しく、ああ、美津子さんはお姉ちゃんに自分の傍にいて欲しいんだと察することができる。
「仕方がないじゃない。両親は早く結婚しろってうるさいし。まだ二十二なのによ? 愛花ならわかるでしょ?」
お姉ちゃんは、私が孤児院に引き取られてから数年で養子が決まり、それからは厳しい家庭で育ってきた。厳格なお姉ちゃんの両親は、お姉ちゃんをいい大学に通わせてエリートコースを突っ切らせてやりたかったそうだが、お姉ちゃんは高校卒業後就職を決めてしまったのだそうだ。
ここで一度、お姉ちゃんは両親の期待を裏切っている。だからこそ、結婚を望む両親の期待を裏切ることはできないのだろう。
厳格な両親であってもお姉ちゃんには大切な家族であり、そんな家族をほっとさせてあげたいのだ。
例えそれが、偽装結婚という方法であっても。
私がお姉ちゃんの立場だったら、伸二さんに安心してもらうために、偽装結婚くらいしたかもしれない。
「……それって、来月から?」
「ええ。新居は、ここ」
お姉ちゃんは携帯電話を操作して、地図画面を見せてきた。ここからさほど遠くはない場所にあるマンションのようだ。
「だから、愛花。来月からは、ここじゃなくてそっちの新居のほうに家事に来てくれない?」
「それは、いいけど。偽装とはいえ新婚なんでしょ、私があがっても大丈夫?」
「へーきへーき。ちゃんと愛花のぶんの合鍵も用意しとくから」
「……このアパートはどうするの?」
私の問いに、お姉ちゃんは頬を染めて美津子さんを振り返った。お姉ちゃんの手が伸びて、美津子さんの膝のうえにあった手を握りしめる。
「ある程度その男と同居したあとに、今度はここで美津子と同棲しようと思ってるの。新居のほうは結婚相手が使うみたい」
「……そうなんだ」
このアパートには愛着もあるので、引き払わないと聞いてほっとする。
けれど、暫くとはいえお姉ちゃんが旦那と二人で生活することには、美津子さんに同情を覚えた。愛してやまない人が世間的に「夫婦」となった相手と暮らすなんて、私だったら耐えられない。
それとも、大人になれば些細なことと割り切れて、気にならなくなるのだろうか。
私はカップ麺の容器だらけになっている机を片付けると布巾でふき取り、散らばっている上着やウイッグを定位置に戻し、棚から出してきた掃除機をかける。
「愛花、こっちの部屋もお願いー」
「はぁーい」
呼ばれるまま、リビングの隣にある寝室に掃除機を抱えて入った。
床には脱ぎ捨てられた下着や男性向けのエロ本、あげくにはグロテスクな形をした大人の玩具が転がっている。
「……私入っていいの?」
「いいわよ」
あっけらかんと言い放ったお姉ちゃんは、部屋を片付けるでもなく、ベッドにごろんと寝転んで雑誌を読んでいた。その隣で同じように寝転んでいた美津子さんが、申し訳なさそうに顔をあげる。
「私、布団干します」
「いいのいいの、愛花に任せておけば」
「でも、玲奈」
「あんたには、同棲したら嫌ってほど家事してもらうんだから、今はうちの妹に甘えときなって」
「大丈夫、私がちゃんと終わらせるから!」
困り顔の美津子さんに向かって、私はぐっと拳を握りしめてみせた。……とは言うものの、こういうエッチなものは自分で片付けてもらいたい。グロテスクな形をしたコレなんて、いつどうやって使われたのか考えるだけでも、十六歳の少女には辛いのだ。
「あっ、ごめんなさい!」
私の「どうしようこの玩具、どこに片せばいいの」といった視線に気づいた美津子さんが、慌てたようにベッドから降りてきた。両手でエロ本や大人の玩具たちを抱え込み、ベッド脇にあった棚にしまっている。
なるほど、そこにしまえばいいのか。
私は一つ賢くなった。
仕事面ではバリバリのキャリアウーマンなのに、家に帰ると即ジャージに着替え、炊事も一切せず、縦の物を横にもしないだらだら生活を送っているのだ。
私は定期的にお姉ちゃんの家に上り込んで炊事や洗濯を行うのが日課で、お姉ちゃんも私をあてにして、洗濯物や洗い物を貯め込んでいる。
今日も私は、合鍵を片手にお姉ちゃんのアパートを訪れた。
合鍵を使うまでもなくドアは開き、幾足もの靴でごった返している玄関から、「きたよー」と声を張り上げる。姿は見えないが、奥から「いらっしゃーい」というお姉ちゃんの声が返り、私は散乱している靴や列を成している巨大なごみ袋を避けながら、部屋に上り込んだ。
リビングには、予想外の人物がいた。
艶やかな長い黒髪をした清楚な女性である。黒縁の眼鏡と、右目のしたにある泣きボクロが私の「萌え」と適格についてくるのだが、そんなことを彼女は知らない。
私はぱっと微笑むと、床に正座して座っていた彼女に抱き着いた。机のうえに放置されていたカップ麺の容器が倒れたが、お構いなしにぎゅうぎゅうと縋りつく。
「みっちゃん! お久しぶり!」
「わっ、愛花さん!」
みっちゃんこと美津子さんは、お姉ちゃんの恋人である。いわゆる彼女というやつで、このアパートにも頻繁に出入りしていた。私とも見知った仲だ。
「うふふー、みっちゃんいい匂いー」
漂ってくるのは、桜桃のような優しい香り。シャンプーの香りだろうか。
はふんはふんと匂いを嗅いでいると、後ろから濃厚な殺気が漂ってきて慌てて身体を引いた。やはりジャージを着込んだお姉ちゃんが、仁王立ち姿でそこにいた。角を生やさん勢いで怒っている。
「ちょっと! 人の彼女にちょっかい出さないの!」
「お姉ちゃんのやきもち~」
「そりゃ妬くわよ。好きな人同士がいちゃいちゃしてるのって、なんか居た堪れないっていうか、わかるでしょ」
お姉ちゃんは頬を赤くしてそう告げる。
お姉ちゃん可愛い。やきもちを妬くお姉ちゃんって「恋をしてる!」って感じがして、私はすごく好きだ。だからたまに、こうしてお姉ちゃんにやきもちを妬いてもらうのだが、やりすぎると本気で怒られるので、私は引き際を感じて立ち上がった。
「洗濯済ませちゃうね。そのあと部屋を片付けるから、二人はデートでもしてきたら?」
「それもいいけど、ちょっと愛花に話しがあるの」
「……私に? なに?」
目をぱちくりさせると、お姉ちゃんは「洗濯のあとでいいわ」と言って視線を反らした。どこか照れたようなその仕草に、私は首を傾げつつも、洗濯機を回すために風呂場へと向かった。
洗濯機を回し終え、ついでに風呂の掃除も済ませ、私はリビングへと戻る。
足の踏み場がないほどではないが物が散乱しているリビングの二人用ソファに、お姉ちゃんと美津子さんが並んで座っていた。
私は何気なく、その向かい側に正座して座る。
まるでたった一人で結婚を申し込みにきた青年のようだ。
「それで、話って……?」
「実はね、私結婚するって言ってたでしょ? お互いの仕事のこともあって、来月に入籍するつもりなんだけど。やっぱり対面っていうのがあってね、職場もそうだけど、ほら、お互いの両親のこととかさ。っていうか、体面を保つために偽装結婚するんだから、それは当たり前なんだけど」
お姉ちゃんはそこまで一気に言い切った。自分でも慌てていることを自覚していたのか、大きく一度深呼吸し、言葉を続ける。
「……でね。その人と話し合ったんだけど、結婚してから何か月かは一緒に暮らそうと思ってるの。新居はもう決めてあってね、マンションなんだけど――」
「一緒に暮らすって、結婚相手の人と!?」
思わず口をはさめば、お姉ちゃんはあっさりと頷いた。
「そうよ」
「でも、それじゃあ」
ちら、と美津子さんを盗み見る。
美津子さんはじっと床を見つめており、私のほうを見ようともしなかった。きゅうと結ばれた唇が痛々しく、ああ、美津子さんはお姉ちゃんに自分の傍にいて欲しいんだと察することができる。
「仕方がないじゃない。両親は早く結婚しろってうるさいし。まだ二十二なのによ? 愛花ならわかるでしょ?」
お姉ちゃんは、私が孤児院に引き取られてから数年で養子が決まり、それからは厳しい家庭で育ってきた。厳格なお姉ちゃんの両親は、お姉ちゃんをいい大学に通わせてエリートコースを突っ切らせてやりたかったそうだが、お姉ちゃんは高校卒業後就職を決めてしまったのだそうだ。
ここで一度、お姉ちゃんは両親の期待を裏切っている。だからこそ、結婚を望む両親の期待を裏切ることはできないのだろう。
厳格な両親であってもお姉ちゃんには大切な家族であり、そんな家族をほっとさせてあげたいのだ。
例えそれが、偽装結婚という方法であっても。
私がお姉ちゃんの立場だったら、伸二さんに安心してもらうために、偽装結婚くらいしたかもしれない。
「……それって、来月から?」
「ええ。新居は、ここ」
お姉ちゃんは携帯電話を操作して、地図画面を見せてきた。ここからさほど遠くはない場所にあるマンションのようだ。
「だから、愛花。来月からは、ここじゃなくてそっちの新居のほうに家事に来てくれない?」
「それは、いいけど。偽装とはいえ新婚なんでしょ、私があがっても大丈夫?」
「へーきへーき。ちゃんと愛花のぶんの合鍵も用意しとくから」
「……このアパートはどうするの?」
私の問いに、お姉ちゃんは頬を染めて美津子さんを振り返った。お姉ちゃんの手が伸びて、美津子さんの膝のうえにあった手を握りしめる。
「ある程度その男と同居したあとに、今度はここで美津子と同棲しようと思ってるの。新居のほうは結婚相手が使うみたい」
「……そうなんだ」
このアパートには愛着もあるので、引き払わないと聞いてほっとする。
けれど、暫くとはいえお姉ちゃんが旦那と二人で生活することには、美津子さんに同情を覚えた。愛してやまない人が世間的に「夫婦」となった相手と暮らすなんて、私だったら耐えられない。
それとも、大人になれば些細なことと割り切れて、気にならなくなるのだろうか。
私はカップ麺の容器だらけになっている机を片付けると布巾でふき取り、散らばっている上着やウイッグを定位置に戻し、棚から出してきた掃除機をかける。
「愛花、こっちの部屋もお願いー」
「はぁーい」
呼ばれるまま、リビングの隣にある寝室に掃除機を抱えて入った。
床には脱ぎ捨てられた下着や男性向けのエロ本、あげくにはグロテスクな形をした大人の玩具が転がっている。
「……私入っていいの?」
「いいわよ」
あっけらかんと言い放ったお姉ちゃんは、部屋を片付けるでもなく、ベッドにごろんと寝転んで雑誌を読んでいた。その隣で同じように寝転んでいた美津子さんが、申し訳なさそうに顔をあげる。
「私、布団干します」
「いいのいいの、愛花に任せておけば」
「でも、玲奈」
「あんたには、同棲したら嫌ってほど家事してもらうんだから、今はうちの妹に甘えときなって」
「大丈夫、私がちゃんと終わらせるから!」
困り顔の美津子さんに向かって、私はぐっと拳を握りしめてみせた。……とは言うものの、こういうエッチなものは自分で片付けてもらいたい。グロテスクな形をしたコレなんて、いつどうやって使われたのか考えるだけでも、十六歳の少女には辛いのだ。
「あっ、ごめんなさい!」
私の「どうしようこの玩具、どこに片せばいいの」といった視線に気づいた美津子さんが、慌てたようにベッドから降りてきた。両手でエロ本や大人の玩具たちを抱え込み、ベッド脇にあった棚にしまっている。
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