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【5】自信の暴走
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ステュアートはこれまで、恋だの愛だのという感情を馬鹿にしてきた。
そしてそれは、これからも変わらないだろう。
恋とはすなわち欲望である、という言葉があるのだが、まさにその通りだと、恋に溺れて苦悩する人々を多く見てきたステュアートはよく知っている。
特に、神に心身を捧げるべき神官が持つ感情ではないだろう。
ステュアートは幼い頃に流行病で家族を失った。
その後地方の神官に引き取られて【聖なる力】を見いだされたあと、様々な経験を積み、あっという間に大神官の地位についたのだ。
ステュアートは無表情故に感情のない、あるいは、冷徹な人間だと思われがちである。
しかし実際は信心深く、フューリア教の教えに則って、多くの人々を救いたいと考えていた。
もっとも、己自身が健全なる肉体と精神を持たねば他者を救うことなどできないため、ステュアートは余計な苦労を背負わないことにしている。
例えば、黒魔術に侵された者を救えと言われたら、迷うことなく『心身の蘇生』ではなく『神のもとに送る』ほうを選ぶといったようなことだ。これもまた、余計な苦労を負わないためである。
なぜか身勝手だとか傲慢だとか、そんなふうに誤解されることもあるが、自分では崇高で謙虚な神の使徒であると胸を張っているのだ。
ステュアートは、熱した深紅の蝋を封書に垂らした。
その上にぺたりと判子を押す。ステュアート専用の封蝋印である。
決して偽造ができないよう高度な魔術がかけてあった。
「あのぅ、大神官様」
「どうかしましたか?」
にっこり微笑んで、困り顔のアランに聞く。
手紙を出して貰うために呼んだのだが、アランには早めに休息を取らせた方がいいかもしれない。
早朝から走り回って疲れたのだろう、表情に疲労が濃く現れていた。
王宮の借りている部屋に戻ってきたのは、つい一時間前だ。
共に王宮に連れてきた女性――アリアドネという名前らしい――は、現在、隣の部屋にいる。
ステュアートは此度の件について直属の上司である教皇に報告をしてから、アリアドネのもとに行く予定だった。
「大神官様は、アリアドネさんのどこに惚れたんですか? ええっと、あまりに唐突だったので、驚きまして」
「そうですね。かくいう私も驚いております」
――あまりに都合のいい女が見つかって。
続く言葉は、当然ながら口に出さない。
ステュアートはここ何年か、自分にとって都合の良い妻を探していた。
大神官の地位についたからには、子を望まれる。
大神官が持つ『聖なる力』――聖力を子に遺伝させるためだ。
もっとも、遺伝によって『聖なる力』を得た者は総じて力が弱い。
ステュアートのように後天的に力を得た者のほうが、圧倒的に強いのである。
さらにいえば、現在の大神官でステュアートの右に出る者はいない。
そのため、ある程度ステュアートは自由な言動を許されており、教皇に『妻はとらない』と話して納得してもらっていた。
だが、周囲の者たちは虎視眈々とステュアートの妻の座を狙ってくる。
なかには、神官や巫女とは思えない下劣な手を使ってくる者もいるため、ステュアートは大変な迷惑を被っているのだ。
そこで、妻として都合がよい女を探すことにした。
大前提として、妻になる者は権力を持たない者でなければならない。
ある種の力を持つ女は扱いにくいのだ。
無力で無害、さらに平凡な女ならば尚よい。
ステュアートは、アリアドネの姿を思い浮かべようとして胸中で笑った。
髪の色程度しか覚えていなかったのだ。
それほどまでに、平凡な容姿だったといえる。
ステュアートの目論見としては、アリアドネを妻にして、彼女を心から愛していると公言するところから始まる。
独身でなくなれば、これまでのような露骨なアピールは減るだろう。
しかも、娶った妻を心から愛しているとなれば尚更だ。
だが、大神官は一夫多妻を推奨される立場である。
第二夫人、第三夫人でもよいと、今後も妻候補は現れるだろう。
当然ステュアートは突っぱねるつもりでいるが、女のなかには欲深な者も多い。
彼女らの無駄に高いプライドは狂気に代わり、矛先はアリアドネに向かうはずだ。
なぜならば、アリアドネは平凡な女だからである。
自分より劣る女が、なぜ愛されるのか。
ステュアートが一貫してアリアドネに対する愛を貫くほどに、アリアドネは恨まれるだろう。
標的となったアリアドネには、『愛する夫』のために彼女らを遠ざけさせればよい。
いつか刺し違えるようなことになれば、二度と妻を娶らないという理由にもなる。
ステュアートは今後のシナリオを思い浮かべて、ふっと笑った。
「本当に、愛してらっしゃるんですねぇ」
ステュアートの笑みをどう受け取ったのか、アランが驚いたように言う。
まったく筋違いな言葉に、ステュアートは笑みを深めた。
「ええ、それはもう、とても」
地位も名誉もない、地味で平凡な女アリアドネ。
感情もころころ不安定のようだし、扱いやすいだろう。
「惚れた理由でしたか。そうですね、あえて言うのならば、純粋なところでしょうか。しかし、それはきっかけに過ぎません。私は彼女のすべてを愛しております」
「純粋なところですか、なるほど。他にはどこが好きなんです?」
(ほか……?)
ステュアートは作り笑顔のまま、「そうですね……えー……リリアンを守ろうとする彼女の嘘偽りない心に胸を打たれました」と答えた。
見た目はほとんど覚えていないので、今日あった出来事から惚れた部分を作り出すしかないのだ。
正直にいえば、妖精の悪戯で失くしていた逸物に関することはすべて忘れてしまいたい。
低級の妖精に引っかかっただけでもプライドが傷ついたのに、逸物を奪われ、己の逸物を探すために一日中奔走するためになったのだ。
挙句、見つけた逸物は『弱った魔獣』として丁重にふかふか布団に置いてあった。
思い出すだけで苛立ちと羞恥の混ざった感情が、腹の底から湧き上がってくる。
しかも、アリアドネはステュアートの逸物に『リリアン』と名前をつけていたのだ。
もはやステュアートのプライドは傷つくを通り越して、ズタズタに引き裂かれて血がどくどく溢れた瀕死状態だった。
「あ……リリアン……そ、そうですか。大神官様がよいのなら、それで……」
アランは視線をそらして、呟いた。
聞くから応えたのに、露骨に引いている。
ステュアートは静かに息を吐くことで、湧き上がりそうになる怒りを鎮めた。
「で、ですが、無事に取り戻せてよかったですね。あの妖精、一体なんだったんでしょうか」
妖精について――いや、皇太子が黒魔術に侵されたことに関しては、やや思うところがある。
しかし現状では何もできることはないので、あえてステュアートは何も言わなかった。
アランに封書を頼み、ステュアートは立ち上がる。
「あ、アリアドネさんのところに行くんですか?」
「ええ。約束の時間ですから」
「食事はすでに運ばれていると思いますから、ゆっくり召し上がってください。頑張ってアリアドネさんの心をゲットしてくださいよ!」
アランは会釈をすると、一足先に部屋を出て行った。
その後ろ姿を見送ったステュアートは、嘲笑を浮かべる。
「……アランは、何を言うのでしょうね」
今日の反応を見れば、一目瞭然だ。
――間違いなく、アリアドネはステュアートに惚れている。
出会った瞬間、ステュアートは彼女の想いの強さを感じた。
アリアドネがステュアートに一目惚れをしたことは、確実だ。
しかもその後、ステュアートからあれだけ熱烈に口説いたのだから、もはやアリアドネはステュアートなしでは生きられないほどステュアートを愛してしまっているに違いない。
今も、隣の部屋でステュアートがくるのを心待ちにしているだろう。
(照れ隠しとはいえ、私の求婚を断ったことを後悔されているかもしれませんね)
もう不安はないのだと、結婚の意思があることを明確にしよう。
ステュアートはふと口の端を釣り上げた。
そしてそれは、これからも変わらないだろう。
恋とはすなわち欲望である、という言葉があるのだが、まさにその通りだと、恋に溺れて苦悩する人々を多く見てきたステュアートはよく知っている。
特に、神に心身を捧げるべき神官が持つ感情ではないだろう。
ステュアートは幼い頃に流行病で家族を失った。
その後地方の神官に引き取られて【聖なる力】を見いだされたあと、様々な経験を積み、あっという間に大神官の地位についたのだ。
ステュアートは無表情故に感情のない、あるいは、冷徹な人間だと思われがちである。
しかし実際は信心深く、フューリア教の教えに則って、多くの人々を救いたいと考えていた。
もっとも、己自身が健全なる肉体と精神を持たねば他者を救うことなどできないため、ステュアートは余計な苦労を背負わないことにしている。
例えば、黒魔術に侵された者を救えと言われたら、迷うことなく『心身の蘇生』ではなく『神のもとに送る』ほうを選ぶといったようなことだ。これもまた、余計な苦労を負わないためである。
なぜか身勝手だとか傲慢だとか、そんなふうに誤解されることもあるが、自分では崇高で謙虚な神の使徒であると胸を張っているのだ。
ステュアートは、熱した深紅の蝋を封書に垂らした。
その上にぺたりと判子を押す。ステュアート専用の封蝋印である。
決して偽造ができないよう高度な魔術がかけてあった。
「あのぅ、大神官様」
「どうかしましたか?」
にっこり微笑んで、困り顔のアランに聞く。
手紙を出して貰うために呼んだのだが、アランには早めに休息を取らせた方がいいかもしれない。
早朝から走り回って疲れたのだろう、表情に疲労が濃く現れていた。
王宮の借りている部屋に戻ってきたのは、つい一時間前だ。
共に王宮に連れてきた女性――アリアドネという名前らしい――は、現在、隣の部屋にいる。
ステュアートは此度の件について直属の上司である教皇に報告をしてから、アリアドネのもとに行く予定だった。
「大神官様は、アリアドネさんのどこに惚れたんですか? ええっと、あまりに唐突だったので、驚きまして」
「そうですね。かくいう私も驚いております」
――あまりに都合のいい女が見つかって。
続く言葉は、当然ながら口に出さない。
ステュアートはここ何年か、自分にとって都合の良い妻を探していた。
大神官の地位についたからには、子を望まれる。
大神官が持つ『聖なる力』――聖力を子に遺伝させるためだ。
もっとも、遺伝によって『聖なる力』を得た者は総じて力が弱い。
ステュアートのように後天的に力を得た者のほうが、圧倒的に強いのである。
さらにいえば、現在の大神官でステュアートの右に出る者はいない。
そのため、ある程度ステュアートは自由な言動を許されており、教皇に『妻はとらない』と話して納得してもらっていた。
だが、周囲の者たちは虎視眈々とステュアートの妻の座を狙ってくる。
なかには、神官や巫女とは思えない下劣な手を使ってくる者もいるため、ステュアートは大変な迷惑を被っているのだ。
そこで、妻として都合がよい女を探すことにした。
大前提として、妻になる者は権力を持たない者でなければならない。
ある種の力を持つ女は扱いにくいのだ。
無力で無害、さらに平凡な女ならば尚よい。
ステュアートは、アリアドネの姿を思い浮かべようとして胸中で笑った。
髪の色程度しか覚えていなかったのだ。
それほどまでに、平凡な容姿だったといえる。
ステュアートの目論見としては、アリアドネを妻にして、彼女を心から愛していると公言するところから始まる。
独身でなくなれば、これまでのような露骨なアピールは減るだろう。
しかも、娶った妻を心から愛しているとなれば尚更だ。
だが、大神官は一夫多妻を推奨される立場である。
第二夫人、第三夫人でもよいと、今後も妻候補は現れるだろう。
当然ステュアートは突っぱねるつもりでいるが、女のなかには欲深な者も多い。
彼女らの無駄に高いプライドは狂気に代わり、矛先はアリアドネに向かうはずだ。
なぜならば、アリアドネは平凡な女だからである。
自分より劣る女が、なぜ愛されるのか。
ステュアートが一貫してアリアドネに対する愛を貫くほどに、アリアドネは恨まれるだろう。
標的となったアリアドネには、『愛する夫』のために彼女らを遠ざけさせればよい。
いつか刺し違えるようなことになれば、二度と妻を娶らないという理由にもなる。
ステュアートは今後のシナリオを思い浮かべて、ふっと笑った。
「本当に、愛してらっしゃるんですねぇ」
ステュアートの笑みをどう受け取ったのか、アランが驚いたように言う。
まったく筋違いな言葉に、ステュアートは笑みを深めた。
「ええ、それはもう、とても」
地位も名誉もない、地味で平凡な女アリアドネ。
感情もころころ不安定のようだし、扱いやすいだろう。
「惚れた理由でしたか。そうですね、あえて言うのならば、純粋なところでしょうか。しかし、それはきっかけに過ぎません。私は彼女のすべてを愛しております」
「純粋なところですか、なるほど。他にはどこが好きなんです?」
(ほか……?)
ステュアートは作り笑顔のまま、「そうですね……えー……リリアンを守ろうとする彼女の嘘偽りない心に胸を打たれました」と答えた。
見た目はほとんど覚えていないので、今日あった出来事から惚れた部分を作り出すしかないのだ。
正直にいえば、妖精の悪戯で失くしていた逸物に関することはすべて忘れてしまいたい。
低級の妖精に引っかかっただけでもプライドが傷ついたのに、逸物を奪われ、己の逸物を探すために一日中奔走するためになったのだ。
挙句、見つけた逸物は『弱った魔獣』として丁重にふかふか布団に置いてあった。
思い出すだけで苛立ちと羞恥の混ざった感情が、腹の底から湧き上がってくる。
しかも、アリアドネはステュアートの逸物に『リリアン』と名前をつけていたのだ。
もはやステュアートのプライドは傷つくを通り越して、ズタズタに引き裂かれて血がどくどく溢れた瀕死状態だった。
「あ……リリアン……そ、そうですか。大神官様がよいのなら、それで……」
アランは視線をそらして、呟いた。
聞くから応えたのに、露骨に引いている。
ステュアートは静かに息を吐くことで、湧き上がりそうになる怒りを鎮めた。
「で、ですが、無事に取り戻せてよかったですね。あの妖精、一体なんだったんでしょうか」
妖精について――いや、皇太子が黒魔術に侵されたことに関しては、やや思うところがある。
しかし現状では何もできることはないので、あえてステュアートは何も言わなかった。
アランに封書を頼み、ステュアートは立ち上がる。
「あ、アリアドネさんのところに行くんですか?」
「ええ。約束の時間ですから」
「食事はすでに運ばれていると思いますから、ゆっくり召し上がってください。頑張ってアリアドネさんの心をゲットしてくださいよ!」
アランは会釈をすると、一足先に部屋を出て行った。
その後ろ姿を見送ったステュアートは、嘲笑を浮かべる。
「……アランは、何を言うのでしょうね」
今日の反応を見れば、一目瞭然だ。
――間違いなく、アリアドネはステュアートに惚れている。
出会った瞬間、ステュアートは彼女の想いの強さを感じた。
アリアドネがステュアートに一目惚れをしたことは、確実だ。
しかもその後、ステュアートからあれだけ熱烈に口説いたのだから、もはやアリアドネはステュアートなしでは生きられないほどステュアートを愛してしまっているに違いない。
今も、隣の部屋でステュアートがくるのを心待ちにしているだろう。
(照れ隠しとはいえ、私の求婚を断ったことを後悔されているかもしれませんね)
もう不安はないのだと、結婚の意思があることを明確にしよう。
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