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ユルティナは、ぷちぷちと野苺を摘む。
季節は巡り、春がやってきた。
この辺りは自然が豊かで、春夏秋冬それぞれ異なった果実が取れるのだ。
秋から冬にかけて収穫できる木苺は甘みの中にほどよい酸味があるけれど、春に収穫できる野苺はとても甘い。
籠にほどよい量を採ったユルティナは、丘の上の家に向かった。
カルロはもう帰宅しているだろう。
結婚してすぐ、カルロは夫としてユルティナを養うのだと仕事を探し始めた。
護衛としての危険な仕事から離れ、手に職をつけるために町の工房で様々な経験を詰んだ結果、どうやらカルロは細々としたことが得意だということがわかったので、現在は服飾関係の工房で働いている。
力もあるため、結構重宝されているようだ。
(どうしよう、私幸せ過ぎてにやけちゃう。何かとんでもないことが起きそうで怖いわ)
ユルティナの作るジャムも、とても評判がいい。
最近では物々交換では足りずに売ってほしいという者も増えてきたほどだ。
カルロは、「さすが、ユルティナは料理までこなせるのですね」と褒めてくれるけれど、公爵令嬢が料理経験などあるはずがなく、当然、前世の記憶をフル活用しているのである。
(あら?)
家に着くと、来客の気配がした。
誰か来ていると、雰囲気というか、なんとなくわかるのである。
「ただいま、カルロ。どなたか――」
いらっしゃるの? と居間に入ったユルティナは、硬直した。
「おかえりなさい、ユルティナ。野苺を採るのは結構ですが、森に一人で行くのは感心しません。以前にも言いましたよね?」
「……なんで?」
居間には、カルロのほかにグレゴールがいた。
しかも、付き添いもおらず一人である。
「殿下が会いに来てくださったんですよ」
「だから、なんでっ?」
ずりずりと壁際を通ってカルロの元に行くと、グレゴールから隠れるようにカルロの背中にくっつく。
ちら、と覗き込めば、視線が合った。
「ユルティナ、久しいな」
「は、はい。あの、どうしてこちらに……?」
「お前の顔を見に来たのと、色々報告があってな」
ふ、とグレゴールが微笑む。
その穏やかな笑みに、ユルティナはほっと警戒心を緩めた。
カルロに促されて、席を移動した。
客をもてなす居間は一つしかないし、向かい合うように座れる場所となれば食卓しかないのだ。
ユルティナはカルロと並んで座る。
グレゴールは、そんな二人から少し離れた床に正座した。
(? ……??)
さも当然のように床に座ったものだから、問うタイミングを逃してしまう。
「公爵家の背負っている負担を聞いたのだ。ユルティナにも頼ってばかりいたようで、心苦しく思う」
「え、っと。……は、はい」
「あれから私も色々と考え――王太子の座をリヒャルトに譲ったのだが、聞いているか?」
「はい!?」
リヒャルトというのは、グレゴールの弟だ。
決断力のあるリヒャルトならば、国王としても相応しい……そう、ユルティナも考えたことはある。
しかし、グレゴールも幼い頃から国王になるために、努力してきたではないか。
「私が決めたのだ。私は、新たな道を生きると」
「……そう、ですか。殿下がお決めになったことです、わたくしは応援致しますわ。……あの、王太子を諦めてまで選ばれた新たな道、をお聞きしても?」
「犬だ」
グレゴールは、眩しい笑顔を浮かべた。
それは曇りひとつない、清々しいほどの笑みだ。
「私はここで、犬として飼われようと思う。どうだろう?」
「は? …………はっ!?」
「二人の邪魔はしない。いないものと思ってくれていい。餌は自分で取ってくるゆえ」
ユルティナは、サァと血の気が引くのを感じだ。
まさかあの日のアレが、グレゴールの人生を変えてしまったのだろうか。後悔しても遅かった。
(グレゴール様は確かに純粋な方だけどっ、でもっ)
どうしたら穏便に帰って貰えるだろうか。さすがに王子を犬扱いなど出来ないし、まだまだ新婚なので二人きりがいい。
というか、家に置いたが最後、確実に寝室を覗かれる。彼の性癖を刺激してしまったのならば申し訳ないが、ユルティナには他者に見られながら致す趣味は無い。
チラッと横目でカルロを見ると視線が合う。
カルロが、ユルティナを安心させるように優しく微笑んだ。
「大丈夫ですよ。同じ男として、殿下の決意は痛いほど理解できます。なので、早速明日にでも犬用の食器を買いに行きましょう。ですが完全に犬扱いだと面倒なので、昼間は私と共に町で働いてもらうと言うのは、いかがです?」
「………………は?」
「殿下もそちらでどうでしょうか。勿論、必要に応じて夜の生活にも使わせて頂きたく思っております」
「わかった、そうしよう」
「王子を玩具扱いはまずい、っていうかカルロ!? それでいいの? おかしいわよね!?」
「他国には一妻多夫という国もあると聞いたぞ。しかし私は二人の邪魔をする気はない。その点は誤解しないでくれ。情けないが、それがまた凄くイイのだ」
「グレゴール様は黙ってて下さい!」
カルロはきょとんとした顔をした。
「犬を飼うことで、俺の愛が揺らぐと思ってるんですか? 心外ですね」
「そ、そうじゃないけど……いやそもそも犬じゃないし……」
新婚だよ?
子どもが出来たらどうするの?
言いたいことは沢山あるのに、ユルティナ抜きで話がどんどん決まっていく。
――ここまでが、順調過ぎたのだ。
すべてがすべて、ユルティナの希望通りにはならないのが、現実である。
そっと、カルロがユルティナの肩を抱き寄せた。
「私に、新たな目覚めをくれたのはあなたですよ。それに、おかしくて何がいけないのです?」
耳元で囁かれて、ユルティナはごくりと喉を鳴らす。
「愛するあなたを気持ちよくして差し上げたいんです。……想像しただけで、楽しみでなりません。ほら」
手を股間に導かれて、その硬さに息を飲む。
身体が火照ってきて、ユルティナは俯いた。
あの日以降、カルロは積極的で好奇心も留まることを知らないのである。
嬉しそうなカルロを見ているとユルティナも嬉しくなるが、だからといって……。
「では、途中で嫌になったらいつでも止める、っていう条件付きでどうでしょう?」
「う、うーん」
そうして、結局ユルティナは根負けして頷いてしまう。
カルロから、やる前から嫌だなんて食わず嫌いですよ、などとよく分からない怒られ方をしたので、仕方なく同意したのである。
――人生とは、どうなるかわからないものだ。
すべてが望む通りにはいかないが、不測の事態もまた、楽しめるほどの余裕があるに越したことはない。
もしかしたら、それらの結果。
当初思い描いた最高の幸せよりも、さらなる幸福が待っているかもしれないのだから。
季節は巡り、春がやってきた。
この辺りは自然が豊かで、春夏秋冬それぞれ異なった果実が取れるのだ。
秋から冬にかけて収穫できる木苺は甘みの中にほどよい酸味があるけれど、春に収穫できる野苺はとても甘い。
籠にほどよい量を採ったユルティナは、丘の上の家に向かった。
カルロはもう帰宅しているだろう。
結婚してすぐ、カルロは夫としてユルティナを養うのだと仕事を探し始めた。
護衛としての危険な仕事から離れ、手に職をつけるために町の工房で様々な経験を詰んだ結果、どうやらカルロは細々としたことが得意だということがわかったので、現在は服飾関係の工房で働いている。
力もあるため、結構重宝されているようだ。
(どうしよう、私幸せ過ぎてにやけちゃう。何かとんでもないことが起きそうで怖いわ)
ユルティナの作るジャムも、とても評判がいい。
最近では物々交換では足りずに売ってほしいという者も増えてきたほどだ。
カルロは、「さすが、ユルティナは料理までこなせるのですね」と褒めてくれるけれど、公爵令嬢が料理経験などあるはずがなく、当然、前世の記憶をフル活用しているのである。
(あら?)
家に着くと、来客の気配がした。
誰か来ていると、雰囲気というか、なんとなくわかるのである。
「ただいま、カルロ。どなたか――」
いらっしゃるの? と居間に入ったユルティナは、硬直した。
「おかえりなさい、ユルティナ。野苺を採るのは結構ですが、森に一人で行くのは感心しません。以前にも言いましたよね?」
「……なんで?」
居間には、カルロのほかにグレゴールがいた。
しかも、付き添いもおらず一人である。
「殿下が会いに来てくださったんですよ」
「だから、なんでっ?」
ずりずりと壁際を通ってカルロの元に行くと、グレゴールから隠れるようにカルロの背中にくっつく。
ちら、と覗き込めば、視線が合った。
「ユルティナ、久しいな」
「は、はい。あの、どうしてこちらに……?」
「お前の顔を見に来たのと、色々報告があってな」
ふ、とグレゴールが微笑む。
その穏やかな笑みに、ユルティナはほっと警戒心を緩めた。
カルロに促されて、席を移動した。
客をもてなす居間は一つしかないし、向かい合うように座れる場所となれば食卓しかないのだ。
ユルティナはカルロと並んで座る。
グレゴールは、そんな二人から少し離れた床に正座した。
(? ……??)
さも当然のように床に座ったものだから、問うタイミングを逃してしまう。
「公爵家の背負っている負担を聞いたのだ。ユルティナにも頼ってばかりいたようで、心苦しく思う」
「え、っと。……は、はい」
「あれから私も色々と考え――王太子の座をリヒャルトに譲ったのだが、聞いているか?」
「はい!?」
リヒャルトというのは、グレゴールの弟だ。
決断力のあるリヒャルトならば、国王としても相応しい……そう、ユルティナも考えたことはある。
しかし、グレゴールも幼い頃から国王になるために、努力してきたではないか。
「私が決めたのだ。私は、新たな道を生きると」
「……そう、ですか。殿下がお決めになったことです、わたくしは応援致しますわ。……あの、王太子を諦めてまで選ばれた新たな道、をお聞きしても?」
「犬だ」
グレゴールは、眩しい笑顔を浮かべた。
それは曇りひとつない、清々しいほどの笑みだ。
「私はここで、犬として飼われようと思う。どうだろう?」
「は? …………はっ!?」
「二人の邪魔はしない。いないものと思ってくれていい。餌は自分で取ってくるゆえ」
ユルティナは、サァと血の気が引くのを感じだ。
まさかあの日のアレが、グレゴールの人生を変えてしまったのだろうか。後悔しても遅かった。
(グレゴール様は確かに純粋な方だけどっ、でもっ)
どうしたら穏便に帰って貰えるだろうか。さすがに王子を犬扱いなど出来ないし、まだまだ新婚なので二人きりがいい。
というか、家に置いたが最後、確実に寝室を覗かれる。彼の性癖を刺激してしまったのならば申し訳ないが、ユルティナには他者に見られながら致す趣味は無い。
チラッと横目でカルロを見ると視線が合う。
カルロが、ユルティナを安心させるように優しく微笑んだ。
「大丈夫ですよ。同じ男として、殿下の決意は痛いほど理解できます。なので、早速明日にでも犬用の食器を買いに行きましょう。ですが完全に犬扱いだと面倒なので、昼間は私と共に町で働いてもらうと言うのは、いかがです?」
「………………は?」
「殿下もそちらでどうでしょうか。勿論、必要に応じて夜の生活にも使わせて頂きたく思っております」
「わかった、そうしよう」
「王子を玩具扱いはまずい、っていうかカルロ!? それでいいの? おかしいわよね!?」
「他国には一妻多夫という国もあると聞いたぞ。しかし私は二人の邪魔をする気はない。その点は誤解しないでくれ。情けないが、それがまた凄くイイのだ」
「グレゴール様は黙ってて下さい!」
カルロはきょとんとした顔をした。
「犬を飼うことで、俺の愛が揺らぐと思ってるんですか? 心外ですね」
「そ、そうじゃないけど……いやそもそも犬じゃないし……」
新婚だよ?
子どもが出来たらどうするの?
言いたいことは沢山あるのに、ユルティナ抜きで話がどんどん決まっていく。
――ここまでが、順調過ぎたのだ。
すべてがすべて、ユルティナの希望通りにはならないのが、現実である。
そっと、カルロがユルティナの肩を抱き寄せた。
「私に、新たな目覚めをくれたのはあなたですよ。それに、おかしくて何がいけないのです?」
耳元で囁かれて、ユルティナはごくりと喉を鳴らす。
「愛するあなたを気持ちよくして差し上げたいんです。……想像しただけで、楽しみでなりません。ほら」
手を股間に導かれて、その硬さに息を飲む。
身体が火照ってきて、ユルティナは俯いた。
あの日以降、カルロは積極的で好奇心も留まることを知らないのである。
嬉しそうなカルロを見ているとユルティナも嬉しくなるが、だからといって……。
「では、途中で嫌になったらいつでも止める、っていう条件付きでどうでしょう?」
「う、うーん」
そうして、結局ユルティナは根負けして頷いてしまう。
カルロから、やる前から嫌だなんて食わず嫌いですよ、などとよく分からない怒られ方をしたので、仕方なく同意したのである。
――人生とは、どうなるかわからないものだ。
すべてが望む通りにはいかないが、不測の事態もまた、楽しめるほどの余裕があるに越したことはない。
もしかしたら、それらの結果。
当初思い描いた最高の幸せよりも、さらなる幸福が待っているかもしれないのだから。
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