92 / 109
第91話 呼ばれた理由2
しおりを挟む
「私は女神よ!!!」
………。
…………………。
「…………はぁ。」
「はぁっ………て、もっと驚いても良くない?」
俺はメリッサ村の前の草原で寝落ち仕掛けていた筈なのにいきなり暴力振るわれるし自分で女神なんて言っちゃうなんて……なんて痛い人なんだ。
「これ、夢でしょ?」
「うーん。はっきり言うね。これは夢ではない!そしてここは天界!神が住まう世界!!!」
「……………って言う夢なんですよね?で、どこまでが夢?俺が車を運転中に光に包まれてから、あの草原で居眠りしかけて今現在、あなたに会うまでが夢?」
「だから夢じゃないって!!あんたは地球の日本から私が召喚したの!この世界の調整役の為にね!!」
「?……すみません。何を仰っているのかさっぱりわからないです。」
何だいきなり。
世界の調整役って何だ。
「まだ信じてないわね。分かった。あなたの前の世界での人生を教えてあげる。
あなたの本当の名前は神代 紫38歳。
両親とは既に死別していて結婚はしていない。
仕事は地方の運送会社の輸出入を担当している業務に就いていた。
そして美少女ゲームが大好きな少しロリコン気味のむっつりすけべなおっさんでしょ。
ちなみに女性の経験人数は6人て所ね。プレイ内容も言ってあげようか?あんた結構ねっとり攻めるタイプだねぇ。ほほぉう中々テクニシャン……」
「いや!ごめんさない!!女神様!!信じるからヤメテ!!」
「あっそう?信じてくれた?まぁ兎に角、あなたは残業を終えて帰宅していた所を私があの世界に召喚したの。おまけのチート能力を付与してね!テヘ!!」
可愛らしく自分をげんこつする仕草をしているがリアクションが古い。
夢にしては俺の人生を事細かに述べすぎだな。
本当に夢ではないのか?やっぱり。
しかし召喚てまたベタな事を。
ラノベか。いつの間にか俺にラノベ展開来てたのかこれ!?
「俺を召喚したんですか?」
「そ!!召喚だけチャチャッとやっちゃったんだけどさぁ、召喚中に別件の急用が入っちゃって!説明するのを忘れ……遅れただけだからメンゴメンゴ。ね!許して!テヘペロ」
これ本当に神様なの?
随分とノリが軽い。
と言うか、説明するの忘れただろ絶対。
「あのー、女神様?召喚とかって普通、召喚される時に神様とご対面してから召喚した経緯説明とかするもんじゃないですか?」
「だよねー。だから今、説明に来てるでしょ?許してー。」
言葉では謝罪をしているが、言葉に心が籠っていない棒読みだ……。
反省してないだろ。
「だって私、神様だし!!そのお詫びって訳でもないけど、破格のチート能力を授けてから放り出……………召喚してあげたのよ?逆に感謝して欲しいね!!」
今、放り出したって言おうとしたよね。この女神様。
「破格のチート能力って、そもそも何の能力を付けたんですか?いきなり異世界に来て人外の能力身についてるしでこちとら怖かったんですよ!」
「でも便利だったでしょー?魔法は使いたい放題だし素手でも敵なし!しかも若返って不老ふすぃ(不老不死)のオマケつきだよ!!」
「へー…………ってえ!?不老ふすぃ(不老不死)って、死なない上に歳取らないって事!?」
「読んで字の如く!!しかもあなたを補助するための天の声付き!!あなたが新しい力を手に入れたり気付いた時には教えてくれる便利機能だよぉ!!凄くない!!ね、凄くなぁーい!!」
急に一昔前のギャルっぽくなりやがった。
天の声って、ちょいちょい序盤で俺の頭の中で聞こえたあれか。
「ちなみに天の声は私のLive音声です!!」
「Live音声だったの!?」
「それっぽく演じたからね……(^―^* )フフ♪女優を舐めない事ね。他の仕事でフォロー出来ない時はスルーしちゃうけどメンゴメンゴ。ペロペロ!」
女優じゃなくて女神でしょあなた……。
それにフォロー出来ない時はスルーって、それって単にほったらかしって事なんじゃ……。
どうりで『天の声』がする時としない時がある訳だ。
『鑑定』が使える様になった時には何のアナウンスも無かったしな……。
その機能いらなくない?
ま、いいか。話を戻そう。
「それで女神様は私にどんなチート能力を授けたのですか?」
「さっき言ったでしょ?魔法使い放題で身体能力も桁外れ!!
既に薄々分かっていると思うけど……本気は出さない方がいいわよ。本気出したらあなたを召喚した星なんて簡単に破壊できちゃうぐらいだから。」
「何それ怖い!!!」
「大丈夫大丈夫。その気にならなければ問題ないし一般人として生活できるよ。でも、はっきり言って、やりすぎちゃったかなぁと思ってるよ。今は。本当に………すまないと思っているっ!!!」
何、急に深刻そうな顔して後悔してんだよ……。
後半、ジャッ○・バウアーかよ。しかも物真似の方。
似てねぇし古ぃよ!!
「じゃあやり直せば……」
「出来ないの。一度設定しちゃったらもう無理なんだ。」
「え?という事は俺、死ぬまでずっとこんな厄介な力を持って生活しないといけないんですか!?」
「まぁ……そうね。死ぬまでって言っても、不老不死だから死なないけどね!プウクスクス!」
おもしろくねぇよ。
………。
…………………。
「…………はぁ。」
「はぁっ………て、もっと驚いても良くない?」
俺はメリッサ村の前の草原で寝落ち仕掛けていた筈なのにいきなり暴力振るわれるし自分で女神なんて言っちゃうなんて……なんて痛い人なんだ。
「これ、夢でしょ?」
「うーん。はっきり言うね。これは夢ではない!そしてここは天界!神が住まう世界!!!」
「……………って言う夢なんですよね?で、どこまでが夢?俺が車を運転中に光に包まれてから、あの草原で居眠りしかけて今現在、あなたに会うまでが夢?」
「だから夢じゃないって!!あんたは地球の日本から私が召喚したの!この世界の調整役の為にね!!」
「?……すみません。何を仰っているのかさっぱりわからないです。」
何だいきなり。
世界の調整役って何だ。
「まだ信じてないわね。分かった。あなたの前の世界での人生を教えてあげる。
あなたの本当の名前は神代 紫38歳。
両親とは既に死別していて結婚はしていない。
仕事は地方の運送会社の輸出入を担当している業務に就いていた。
そして美少女ゲームが大好きな少しロリコン気味のむっつりすけべなおっさんでしょ。
ちなみに女性の経験人数は6人て所ね。プレイ内容も言ってあげようか?あんた結構ねっとり攻めるタイプだねぇ。ほほぉう中々テクニシャン……」
「いや!ごめんさない!!女神様!!信じるからヤメテ!!」
「あっそう?信じてくれた?まぁ兎に角、あなたは残業を終えて帰宅していた所を私があの世界に召喚したの。おまけのチート能力を付与してね!テヘ!!」
可愛らしく自分をげんこつする仕草をしているがリアクションが古い。
夢にしては俺の人生を事細かに述べすぎだな。
本当に夢ではないのか?やっぱり。
しかし召喚てまたベタな事を。
ラノベか。いつの間にか俺にラノベ展開来てたのかこれ!?
「俺を召喚したんですか?」
「そ!!召喚だけチャチャッとやっちゃったんだけどさぁ、召喚中に別件の急用が入っちゃって!説明するのを忘れ……遅れただけだからメンゴメンゴ。ね!許して!テヘペロ」
これ本当に神様なの?
随分とノリが軽い。
と言うか、説明するの忘れただろ絶対。
「あのー、女神様?召喚とかって普通、召喚される時に神様とご対面してから召喚した経緯説明とかするもんじゃないですか?」
「だよねー。だから今、説明に来てるでしょ?許してー。」
言葉では謝罪をしているが、言葉に心が籠っていない棒読みだ……。
反省してないだろ。
「だって私、神様だし!!そのお詫びって訳でもないけど、破格のチート能力を授けてから放り出……………召喚してあげたのよ?逆に感謝して欲しいね!!」
今、放り出したって言おうとしたよね。この女神様。
「破格のチート能力って、そもそも何の能力を付けたんですか?いきなり異世界に来て人外の能力身についてるしでこちとら怖かったんですよ!」
「でも便利だったでしょー?魔法は使いたい放題だし素手でも敵なし!しかも若返って不老ふすぃ(不老不死)のオマケつきだよ!!」
「へー…………ってえ!?不老ふすぃ(不老不死)って、死なない上に歳取らないって事!?」
「読んで字の如く!!しかもあなたを補助するための天の声付き!!あなたが新しい力を手に入れたり気付いた時には教えてくれる便利機能だよぉ!!凄くない!!ね、凄くなぁーい!!」
急に一昔前のギャルっぽくなりやがった。
天の声って、ちょいちょい序盤で俺の頭の中で聞こえたあれか。
「ちなみに天の声は私のLive音声です!!」
「Live音声だったの!?」
「それっぽく演じたからね……(^―^* )フフ♪女優を舐めない事ね。他の仕事でフォロー出来ない時はスルーしちゃうけどメンゴメンゴ。ペロペロ!」
女優じゃなくて女神でしょあなた……。
それにフォロー出来ない時はスルーって、それって単にほったらかしって事なんじゃ……。
どうりで『天の声』がする時としない時がある訳だ。
『鑑定』が使える様になった時には何のアナウンスも無かったしな……。
その機能いらなくない?
ま、いいか。話を戻そう。
「それで女神様は私にどんなチート能力を授けたのですか?」
「さっき言ったでしょ?魔法使い放題で身体能力も桁外れ!!
既に薄々分かっていると思うけど……本気は出さない方がいいわよ。本気出したらあなたを召喚した星なんて簡単に破壊できちゃうぐらいだから。」
「何それ怖い!!!」
「大丈夫大丈夫。その気にならなければ問題ないし一般人として生活できるよ。でも、はっきり言って、やりすぎちゃったかなぁと思ってるよ。今は。本当に………すまないと思っているっ!!!」
何、急に深刻そうな顔して後悔してんだよ……。
後半、ジャッ○・バウアーかよ。しかも物真似の方。
似てねぇし古ぃよ!!
「じゃあやり直せば……」
「出来ないの。一度設定しちゃったらもう無理なんだ。」
「え?という事は俺、死ぬまでずっとこんな厄介な力を持って生活しないといけないんですか!?」
「まぁ……そうね。死ぬまでって言っても、不老不死だから死なないけどね!プウクスクス!」
おもしろくねぇよ。
1
お気に入りに追加
451
あなたにおすすめの小説
神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
チートスキルで無自覚無双 ~ゴミスキルばかり入手したと思ってましたが実は最強でした~
Tamaki Yoshigae
ファンタジー
北野悠人は世界に突如現れたスキルガチャを引いたが、外れスキルしか手に入らなかった……と思っていた。
が、実は彼が引いていたのは世界最強のスキルばかりだった。
災厄級魔物の討伐、その素材を用いてチートアイテムを作る錬金術、アイテムを更に規格外なものに昇華させる付与術。
何でも全て自分でできてしまう彼は、自分でも気づかないうちに圧倒的存在に成り上がってしまう。
※小説家になろうでも連載してます(最高ジャンル別1位)
妹と歩く、異世界探訪記
東郷 珠
ファンタジー
ひょんなことから異世界を訪れた兄妹。
そんな兄妹を、数々の難題が襲う。
旅の中で増えていく仲間達。
戦い続ける兄妹は、世界を、仲間を守る事が出来るのか。
天才だけど何処か抜けてる、兄が大好きな妹ペスカ。
「お兄ちゃんを傷つけるやつは、私が絶対許さない!」
妹が大好きで、超過保護な兄冬也。
「兄ちゃんに任せろ。お前は絶対に俺が守るからな!」
どんなトラブルも、兄妹の力で乗り越えていく!
兄妹の愛溢れる冒険記がはじまる。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
パーティーを追放された装備製作者、実は世界最強 〜ソロになったので、自分で作った最強装備で無双する〜
Tamaki Yoshigae
ファンタジー
ロイルはSランク冒険者パーティーの一員で、付与術師としてメンバーの武器の調整を担当していた。
だがある日、彼は「お前の付与などなくても俺たちは最強だ」と言われ、パーティーをクビになる。
仕方なく彼は、辺境で人生を再スタートすることにした。
素人が扱っても規格外の威力が出る武器を作れる彼は、今まで戦闘経験ゼロながらも瞬く間に成り上がる。
一方、自分たちの実力を過信するあまりチートな付与術師を失ったパーティーは、かつての猛威を振るえなくなっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる