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第31話 遅刻
しおりを挟む俺達3人は朝食を終えると、一足早くにギルドへ向かう。
依頼達成報告とキラーアント、ギガパイ(ギガントパイソン)さんの鱗と肉を換金する為だ。
今日も早朝からギルドは混雑している。
「じゃあ早速換金してこよっか!」
アイルは獲物が入っている袋を持ちギルド職員がいる受付を進んでいく。
俺はする事がないのでギルド内をウロウロする。
ソフィちゃんは昨日、ステフおっさんに買って貰った『風魔法大辞典』を大事そうに抱えて熱心に読んでいる。
「はい。依頼の薬草、入手して来たよ。」
「あら、アイルちゃん、『今・回・は・』早かったね。」
「『今・回・は・』って余計だけどね。」
「だってアイルちゃんてば戦闘力は申し分ないのに道に迷って依頼期日を守れないからいつもギルマスに溜息つかれてるじゃない。」
「う、うるさいなぁ!今回は大丈夫だったでしょ!!」
「自分で『今・回・は・』って言っちゃってるじゃない(笑)」
「もぉおおお!!早く依頼達成の処理をしなさいよぉ!!」
アイルを受付嬢Aのミリィさんが応対しているが、アイルは一人で頬を膨らませてぷりぷり怒っている。
「ギルマスがね、今回の依頼を期日内で達成出来たら金級に昇格しとけって言ってたわよ。」
「…………え?と言う事は?」
「はい。おめでとうございます。アイルちゃんとソフィちゃん、今日から金級に昇格です。」
「えぇぇぇぇ!ほんとぉぉお!!やったぁぁぁああぁあ!!」
俺が適当に依頼掲示板を見ているふりをしているとアイルが受付で騒ぎだした。
何だ何だ。また何かやらかしたのか?
「アイル、どうしたんだ?そんなに騒いで。」
「あたし達、昇格出来たの!金級に!!」
「あたし達って?」
「あたしとソフィよ!!」
「へぇ~そっか!良かったな!!」
「へへぇ~。これでもっともっと稼ぐ事が出来るぅ!ソフィも頑張ろうね!」
「うん!!お兄ちゃんも一緒にね!!」
ソフィちゃんが俺の手を握りながら眩しい笑顔を俺に向けて来る。
くぅううソフィちゃん、何てカワイイんんでしょ!!
頬ずりしたくなり可愛さだよぉ!
「あ、そうだ。ミリィ。後、これも換金してくれない?」
アイルはキラーアントの頭をおもむろに受付台に取り出した。
「え?キラーアント?そんな依頼受けてなかったよね?」
「う~ん。まぁ色々あってね。報告書はまた明日出すよ。ギルマスもいないんでしょ?」
「ギルマスはまだいる筈よ。今日は『太陽の風』のパーティと昨夜の『ギガントパイソン』の件で森に入る予定だから。」
「フッフ~ン……これなっぁ~んだ?」
アイルはギガパイさんの鱗を1枚取り出しでヒラヒラさせる。
「え?それって……まさか?」
「そう!!『ギガントパイソン』の鱗だよぉ~!!」
「ええ?何でアイルちゃんがそんなモノ持ってるの!?」
「へっへ~。実は私達もその『太陽の風』と一緒に行動してたんだよねぇ。」
アイルはギガントパイソンの鱗で顔を仰ぎながら自慢気だ。
「どう!?これ!?幾らで売れる?」
「ギガントパイソンの鱗ですか。これなら1枚で王国銀貨1枚かなぁ。」
「ほんと!?まだあるから後で持ってくるね!!肉も少しあるから!!」
「ギガントパイソンって、ドラゴンが倒したて噂になってるけど、アイルちゃん達、ドラゴンを見たの?」
「ドラゴン?ドラゴンは見てないよ……。」
アイルが俺をチラリと見やる。
俺は静かに口元に人差し指を持っていき首を振る。
「ドラゴンが倒したかもしれないってだけで姿は誰も見てないんだよねぇ。もう飛んで行っちゃったんじゃないかなぁ?……多分!!」
ホッ……。アイル……口を滑らしてくれるなよ。
壁の修繕費を請求されたらローン地獄になりそうだからな。
受付嬢Aのミリィさんと話していると、階段を下りてくる音が聞こえる。
「あら。あなた達、来てたのね。」
眼鏡知的美人の副ギルマスのリッターさんだ。
「あ、お世話になってます。」
俺は頭を下げる。
リッターさん、今日はギルド職員の制服を着ていない。
今日も上半身から溢れんばかりの豊満な谷間が見えているが、今は赤色の甲冑に身を包んでいる。
下半身は脛当ても装備してるけど……ミニプリーツスカートって……。
これは……タマランチ会長ですぞ!!全くけしからん!!(嬉しい!)
装備は……もしかして日本刀?の様な刀剣を2本腰に差している。
「あれ?リッターさん、今日はどうしたんですか?」
「今日は筋肉ダルマバカと一緒に『太陽の風』パーティが目撃したって言うドラゴンの痕跡調査に帯同しようと思ってね。もしかしたらドラゴンと遭遇する事を考慮して今日はちゃんと装備付けてるのよ。」
「いやぁ……リッターさん、似合ってますねぇ……。スタイルいいしエロかっこいい!!」
「フフ……有難う。フルプレートの鎧でもいいんだけどこっちの方が動きやすいのよね。」
リッターさんはそう言うと、後ろを向いてお尻をぷりぷりと揺らす。
タマランチぃぃいいい!!!
ガツンッ!!
Oh……この後頭部に走る馴染みの衝撃……アイルさんのお仕事で間違いないでしょう……。
「パンツ!何してんの!!」
「何って……リッターさんと話してただけだろぉ?」
「そ~おぉ?イヤらしい目で見てた気がするけど?」
「………………シュギョウシテタカラ。」
スパーン!
アイルの鞘でケツをシバかれる元おっさん。
「何の修行をしてたのよ!!」
「あ、色欲に惑わされない様に精神鍛錬の修行をッ……。」
「パンツって、あーゆー恰好が好きなの?」
「あ、えーと……そうだねぇ。エロさの中にもカッコよさが内包されていて魅力的だろ?」
「ふ~ん。そう……なんだ。確かにリッターさん、綺麗だしスタイルいいしカッコいいよね……。」
アイルが少しテンション落気味にそう話す。
何でいきなり落ち込んでるんだ……。何でか分からんが慰めてやるか。
「アイルだって凄いカワイイし、おっぱいボインボインだしオケツもプリンプリンだしスタイルだって負けてないぞ!!」
「///!?……何言ってんの!?バカじゃないの!!」
ボコーン……。
元おっさんらしいセクハラ発言により俺はアイルの拳を頂く事が出来た……。
「朝っぱらから騒がしいな。……ってお前らか。」
俺達がそんなしょーもないやりとりをしていると声を掛けて来た巨人。
そう、筋肉ダルマバカ……ギルマスのレトだ。
確か二つ名は『暴風の嵐』(笑)だったかな?
ギルマスもフル装備だ。黒色のフルプレートで大剣イルウーンを肩に担いでいる。
※イルウーン:剣先が幅広になっている剣。
まるでゲームの○ンスター○ンターみたいだ。やった事ないけど。
「ギルマス!!私達、本当に金級にランクアップしてもいいの!?」
アイルがギルマスに話しかける。
「あぁ。これでやっとおまえさんも一人前だな。戦闘力は申し分なかったが、毎回、道に迷って依頼期日をオーバーしてくるからランクアップ出来なかったが……今回は守れたようだな。おめでとう。」
「有難う御座います!」
ギルマスとアイルが握手する。
「そこで話は変わるが、昨日少し話には聞いたんだが『太陽の風』の連中も一緒じゃなかったのか?調査の続きで森に一緒に入る予定だったんだが。」
「え?あの4人パーティですか?」
チラッ
アイルが俺を見る。
まだギルドに姿が見えない所を見ると……まだ寝てるなこりゃ。
「ギルマス、調査に向かう時間は決めていたんですか?」
「あぁ、当然だ。10時からだ。」
この世界にも時間の概念はある。
しかし俺の知っている24時間ではなく32時間だ。
俺の知ってい地球とは星の大きさが違うのか自転周期が違うからなのか分からない。
なのでここでギルマスが言っている10時は俺の記憶の中での24時間ならAM8時頃と言う訳だ。
もう既に11時になろうとしている。
1時間遅刻とか……。あの残念白金級、何やってんだよ。
「お前たちと同じ宿じゃなかったか?」
「ええ。そうですけど……。」
何故かアイルが困った表情でそう答える。
アイルはあいつらと関係ないんだから気にする必要ないのに……。
仕方ない。あいつらに更に少し恩を上乗せしておくか。
「俺が呼んで来ようか?」
「お願い出来る?」
ギルドから俺達が泊まっている『ゆっくりしていっ亭』まで歩けば15分程の距離だ。今の体力無尽蔵チートの俺なら恐らくカップ○ーメンを作るより早く着けるだろう。
「いや、ちょっと待ってくれ。昨日、奴らから話を聞いたが、お前たちも一緒に野営したんだろう?お前たちが案内してくれても構わないんだが。」
俺とアイルは再びお互いに顔を見合わせる。
するとアイルが話し出す。
「あ~……あのぉ……案内したいのは山々なんですけどぉ……場所をぉ……覚えてないって言うかぁ?その、複雑な所にあると言うかぁ?」
うん。要は方向音痴だから案内したくても出来ないって事ね。
これで金級にランクアップしていいのでしょうか。
しかし案内も何も、俺の放った『ファイアソール(疑似○めはめ波)』の痕跡に沿って一直線に歩いていくだけだ。
………それでもアイルは迷いそうだけど。
「案内と言っても、かめは…………ドラゴンが放ったブレスの痕跡を一直線に辿って行けば野営した地点まで行ける筈なので、特に迷う事はないと思いますよ?」
俺はギルマスにそう話す。
危うく自分でぼろと出す所だったぜ……。ふぅ。
「そうか?う~ん……。」
ギルマスは少し思案すると続けてこう告げる。
「もしドラゴンが居た場合、俺達だけじゃどうしようもないからな……やはりあの4人を呼んできて貰えないか?お前たちも戦力として十分だし、あいつらだって一応、白金級と金級だしな。戦力が多いに越した事はない。」
あれ?いつの間にか俺達も行く事になってる?
「アイル……。俺達も行くような流れになってるけどいいのか?」
「え?いいんじゃない?『復癒草』の依頼はもう達成出来てるし特にする事くて暇だし。」
「……あっ、そう。」
む~。ドラゴンなんていないのは分かってるだけにヤル気がない。
しかし今後の為にもギルドの調査がどの様に行われるのか知っていてもいいかもしれない。
「分かりました。俺が呼んで来るからアイルとソフィちゃんはここで待ってて。」
「分かった。」
そして俺は『ゆっくりしていっ亭』に走り出す。
ビュン!!
「いやぁ~~ん」
俺が女の子の傍を走り過ぎるとベタなテンプレでスカートが捲れていた。
「おおぉ!!青色!!」
俺はパンツの色を確認すると再度引き返して女の子の周りを10周程してスカートをまくりあげ十分にパンツ堪能してから宿へ向かった。
しかし、いやはやほんとに身体が軽い。軽くランニングしているつもりだが
あっと言う間に宿に到着だ。
宿に到着するとステフおっさんが宿の玄関を掃除している所だった。
「お?何だ?もう帰って来たのか?」
「ステフさん、昨夜一緒に飲んだ4人組って起きてきました?」
「いや?まだ起きて来ないぞ。何かあったのか?」
俺は事の顛末をステフのおっさんに話す。
「何だあいつ。白金級だったのか。ったく……最近の若い冒険者は弛んでやがるな!」
この世界でも「最近の若いもんは~~」って言い回しするんだ。
「よし!俺が叩き起こしてやる!!」
そう言うとステフおっさんが二階に駆け上がり、4人組が寝ている部屋の扉を勢いよく開ける。
そこは部屋の4隅に二段ベッドが備え付けられており、『太陽の風』の4人組以外の客がいない為、それぞれ二段ベッドの下側にそれぞれ寝ていた。
「おめぇら!!早く起きやがれ!!」
「ヴヴうぅぅ……誰だよ朝っぱらからでけぇ声出す奴はぁ……。頭痛ぇんだから静かにしろよ……。」
リーダー(仮)のシェールがそう呟くとまた寝ようと布団の中に潜り込んんでしまう。
するとステフおっさんがシェールの首根っこを掴み片手で掴みあげ鬼の形相でシェールの顔を覗き込む。
「おめぇ達の為だ。起きやがれ……。」
「ヒッ!!『オーガ』だぁあぁぁ!!夢か?これ?夢だろぉ!!」
寝起きにステフおっさんの強面顔があれば誰でもこの反応になるだろう。
オーガって日本では『鬼』に訳される事があるから間違ってはいないな。当然、実際に見た事はないけど。
「おい、おめぇ達。今日はギルマスに報告する事があるんだろぉ?今、何時だた思ってんだ!」
「え………今ぁ……何時ですかぁ?」
対面のベッドで寝ていたエチルさんも起きた様だが、気のない口調でそう呟く。
エチルさんも昨夜は飲み過ぎたらしいな。
「……もう11時過ぎてるぞ。」
ガバッ!!
ステフおっさんがそう呟くと、持ち上げられているシェール以外の3人が一斉にベッドから身体を起こす。
「「「えええええ!!ヤバいッヤバいやばいぃぃいい!!」」」
3人はそう言うと一斉にバタバタと支度を始める。
「何で誰も起きねぇんだよぉ!おい!!カバール!!いつもならおめぇが一番に起きるじゃねぇか!!」
「何を言ってるんですかジン!あなただってうちのパーティの斥候役でしょう!?早めに起きて我々パーティの安全を確認しなければならない立場ですよ!!」
「もう二人ともうるさい!!早く着替えなさいよ!!」
ジンとカバールさんが責任の押し付け合いをし始めるとエチルさんが二人を諫める。もうホント、このパーティのリーダー、エチルさんでいいでしょ。
そして肝心のリーダー(仮)はと言うと……。
「あの………降ろして……貰えます?」
シェールはまだステフおっさんに掴みあげられてぷら~んとなっていた。
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