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第14話 ルク・スエル散策

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「やっぱりいた!ソフィ~!おーい!!」



ビクッ!!



アイルが腕をぶんぶんと振りながら大声でソフィに向けて声を掛けると、
耳まで真っ赤にたソフィちゃんがこちらに早足に近づいてくる。

他の利用者がこちらをジロリと見ている。視線が痛い…。



ここはルク・スエル都市内の都市図書館内



「お姉ちゃん!!図書館では静かにしなくちゃダメって言ってるでしょ!!」

「ははは、ゴメンゴメン、ついいつもの感じで呼んじゃったぁ、ははは…。」



いやどう見ても図書館だし大声出す雰囲気じゃないだろ…。

ソフィちゃんは案の定ぷりぷり怒っている。アイルは空気読めない系なのか?



ソフィちゃんに注意されアイルはシュンと獣耳が垂れ下がり反省している様だ。

しかしこの図書館の蔵書量は大したものだ。



図書館だから当たり前なのだが吹き抜けとなっている2階部分まで全て本に埋め尽くされている。

「何の本なんだろう?」俺は興味本位で一冊の本を手に取る…。



……。



「それよりどうしたの?お姉ちゃん?」

「あぁ、ギルドへの報告も終わったし、パンツのギルド登録も終わったから昼ごはんにいこう?」

「うん!わかった!」

「…あれ?パンツ…どこ言ったんだろ?さっきまでついて来てたのに…。キョロキョロ…。」

「お姉ちゃん、あそこにいるよ?」



「あいつ、いつの間にあんな所に…。パンツ―!?帰るわよ~!!」

「お姉ちゃん!!図書館では静かに!!ぷんぷん怒」

「あ、はははは…ゴメンナサイ…。ここの空間、苦手だなぁションボリ…。」



ソフィに怒られてまた耳を落とすアイル。

そうしてアイルはパンツに近寄って行く。



「あれ、真面目な顔して読んで…パンツって字読めたんだー?何も知らないから字も読めないと思ったのに。!」



話しかけられたパンツはアイルと向き合う。



…………見つめ合う…。



ドキッ!

「な、何よ…。そんなに視られたら恥ずかしいじゃ…。」

「…全く読めん!!これ、何の本なんだ?」

「それは火魔術書の本ねぇ。」

「魔術書って…魔法の本って事か?」

「そうそう。魔法を扱う為の教科書みたいな物ね。でも魔法についてはソフィに任せるわ…はは。」



アイルはそう言うと大声でソフィを呼ぼうとしたが、はっと口に手を当てて
「あぶないぶない…。」と一人呟いてこちらに来る様にソフィに手招きをする。

大声出したらまた怒られますからね。



「どうしたの?お姉ちゃん?」



ソフィちゃんが読んでいた書物を片付けながらこちらに歩いてくる。



「パンツがこの本の事について聞きたいらしいんだけど教えてあげてくれない?

…私も水魔法なら少しは分かるけど火は専門外だからさ…。」



アイルのけもみみが萎れている。魔法が苦手な事をが後ろめたいのだろうか?
俺からしたらあの水魔法が使えるだけでも驚きなのだが。



「ソフィちゃんは3属性持ちの魔法が使えるんだったよね?」

「うん。今は魔力41です。」

「その魔力41はどこまで伸びるものなの?」

「上限はないよ。ちなみにメリッサ村の神官様が言うには今の最高位の魔導師、神官様で1000を優に超えるって聞きました。」

「1000?うーん…。」



それが凄いのかどうなのかはっきり言って尺度がないので判断出来ないなぁ。

最高位の魔導師、神官との事なのでこの世界では脅威的なレベルである事は理解できるが、実際、何が出来るのか全く想像も出来ない…。



ソフィちゃんのレベルで41でもあの威力の魔法を発動できるなら。
1000超えは途轍もない魔力なんだろう…多分…。

そんな話をしているとアイルが補足してくれた。



「簡単に言うと、同じ魔法でも魔力レベルが違えば扱える魔法の威力も数も違ってくるって事。」

「威力も数も違う?」

「そう。例えばソフィのファイアランスを見た事あるわよね?ソフィがファイアランス1本出せるのが今は限界だけど、この国の最高位魔導師が放つファイアランスは10本以上放つ事も出来るし威力も桁違いって事。」

あの火の槍10本以上で攻撃されたらと思うと…背筋が寒くなるな…。



「でもソフィはまだ2年程度しか魔法を修めてないけど、2年で魔力40超えてあの火魔法を扱えるのは普通なら考えられないのよ。

従来であれば、魔力40まで到達するのに6~10年は必要とされているわ。」

「10年!?」

「そ。魔法を使用出来る回数や修められる魔法の種類は当人の魔力量に比例しているの。だからマジックキャスターには必然的に地力で魔力量が多いエルフ族がなる事が多いのよね。」



そう言いながらソフィを見る。

魔力量が多ければ同じファイアランスを5回放てても、少ないと1回で打ち止めって事もあるって事か。



「…しかしそソフィちゃんこの齢にしてあんな強力な魔法使えるなんて…ソフィたん、マジ天才だねぇ。」



そう言いながら自然とソフィちゃんの頭を撫でると恥ずかしそうに顔を赤くしながらも嬉しそうに微笑み返してくる。



「でも、その齢と言っても、そこまで年齢変わらないでしょ?」

「え?そう言えばソフィちゃんいくつなんだっけ?」

「11歳だよ。」



………いやいやいやいや…38歳のおっさんが11歳と年齢近いなんて事言われたら逆に悲しくなるわ!

まぁー確かに?この世界ではエルフは長命だから年齢で言えば同じぐらいなのかもしれないけどさぁ。



「ちなみにお姉ちゃんは何歳なの?」

「おねえちゃんは14歳!来年は大人になるんだよ!!」。



………うん、これ犯罪。間違いなくお縄事案だわ。

俺の記憶の世界なら未成年者略取で間違いなくKのムショ行きだよこれ!!



「パンツ…何か顔、青ざめてない?もしかしてまた変な事でも考えてるの?魔法の話は終わったの?」

「な、なぁ…この世界にKの察的な組織はある?」

「?Kの察的?何それ?」

「あの…犯罪者を捕まえたりする組織って言えばいいかな?」

「そりゃあるよ。街の衛兵がやってるわ。最初パンツ見た時にすぐ突き出そうと思ったもん。」



そうなっていたら…やばかったな…。神様、有難う!!アイル様、ソフィ様!



………



「そう言えば、この魔導書て借りれたりするのか?」

「借りれるよ。ギルドの冒険者カードを提示すれば、1か月は無料で貸し出してくれるから。」

「ほぅ!そうなんだ。っても俺、まだギルドカード持って無かったわ…。」

そうギルドカードが出来るのは明日だ…。



「じゃあ私が代わりに借りますから私の分と一緒に借りよう!」

「え?ソフィちゃんいいの?助かるよ!」

「それにスタンプも貰えますすし…フフフ。」



あれ?ソフィたんから邪悪な気配を感じる…。

そんな邪悪なオーラが出ているソフィちゃんを見ながらアイルが呆れ顔で話す。



「本を借りた数だけ印判スタンプを押してもらえるんだけど、一定数を溜まると、「王都魔法大学見学ツアー」とかが当たる抽選が出来るんだって。

あたしは興味ないからヒ゜ンと来ないけど‥。」

「ソフィたんは本当に魔女ッ子なんだなぁ…。」

しかし魔法大学?そんな機関まであるのか…。



「なぁアイル、その魔法大学ってどこにあるんだ?」

「それは王都って言うぐらいだから王都でしょ?オースフィギス王国の。」

「オースフィギス王国?」

「ここ一帯を統治している王国よ。それにギルド本部もそこにあるの。」



成る程、都市ギルドの筋肉ギルマスが「本国」と言っていたのはその王都の事か。

そんな事を思っていると、俺の袖をクイッと引っ張るソフィちゃん。



「どうしたの?」

「あの…なんて呼べばいいですか?モシ゛モシ゛」



ソフィちゃんはそう言うとモジモジしている。

はて?何て呼べばいいって何が?検討もつかないので俺はアイルに目をやるとピンと来たようだ。



「ソフィはパンツの呼び方を聞いてるのよ。そうでしょ?」



ソフィちゃんは恥ずかしそうに首肯する。

俺の呼び方?確かにソフィちゃんと会話はしているが、ソフィちゃんから俺の名前を呼ばれた事がない事に気付いた。



「そう言う事か!だったらこの乱暴物の団長さんみたいにパンツでいいよ?」ボコッ!



無言で俺はアイルに肘鉄うを食らった。やっぱり乱暴者じゃないか…!?



「そういえば、ソフィはお兄ちゃんが欲しいってずーっと言ってたもんね(笑)」



アイルがそう言うとソフィはまた耳まで赤くしてモシ゛モシ゛している。

カワイイ!やっぱり恥じらっている女の子はカワイイですな!!



「なぁーんだ!そんな事か!いいよ!お兄ちゃんて呼んで貰って!俺がソフィちゃんのお兄ちゃんだぞ!!」ニッコリ



俺がそう言うと表情がパァっと輝きおずおずと「お、おにいちゃん…。」

そう言い残し図書館から走り出して言ってしまった。



「ありゃりゃ…走って行っちゃった…。本まだ借りてないのに…。」

「仕方ないなぁ、私が代わりに借りてきてあげる。」

「え?いつもすまないねぇ…ヨボヨボゲホゲホ」

「いつもって、今回が初めてでしょ!まったく。どれを借りるの?」

「字が読めないから表題だけ教えてくれないか?初級魔法みたいな本でいいんだけど…。」

「ん~じゃあこれでいいんじゃない?これなら絵本感覚で読めるでしょ?」



アイルがそう言いながら手に取った薄い本を見る。

お子様でも簡単初級魔法絵本!(推奨年齢3~5歳)



…。確かに、文字は読めないからそれでいいや。

所々簡単な文字があるがそれさえ読めないので文字はアイルかソフィちゃんに読んで貰おう。要点だけ別に書き写せばいいだろう。





図書館から逃走したソフィちゃんは図書館前の広場でまだモジモジしていた。

こら!こんなカワイイ子が一人でいると悪いおじさんに連れて行かれるよ!!と言うと、「大丈夫!その時はファイアランスを打ち込んでやるんだから!!」とフンス!と握りこぶを作りながら鼻を鳴らしたソフィちゃんである。

頼もしいのか危なっかしいのか…。



そうして図書館をお3人で後にした俺達は昼時の街中を散策する。

さてグルメを堪能しますか!!



露店が立ち並ぶ賑やかな通りを歩いていると、出店で肉の串焼きやら芋類をすり潰して成型したコロッケの様な物が売っているがパン粉で揚げたりはしていないのでただの芋潰しコロッケ風だ。



その出店で買い食いするがやはり味が薄い…。

何の肉の串焼きか分からないが正しく『肉』の主張がゴイスー…。獣感が…。

アイル達に言わせると「これが堪らないんじゃない!!」と言いつつムシャムシャ気にするそぶりも見せず美味しそうに平らげていく。

う~ん、調味料がこの世界では少ないのか、無いのか…せめて胡椒があれば下味でどうにかなりそうなのに…。



「なぁ、アイル、ソフィちゃん、その調味料とかないの?」

「?どういう事?」

「胡椒とかハーブとか塩以外の味付けとかないのかなーと思ってさ。」

「あるわよ?でも高いのよねー。とてもそこら辺のお店で使えるモノじゃないわよ。」



あるにはあるのか…。価格がネック…。



「よし!!明日、ギルドカード入手したら、そのまま何か依頼を達成して稼ごう!!」

「えぇ!?いきなり?どうして?」

「それは胡椒を買う為だよ。それに折角の王都ギルドだろ?依頼も受けてみたいし。駄目?」

「…私はいいけど、ソフィはどうする?」

「私もいいよ。ここにいる間は図書館に行けるし、それにこの間レベルも挙げれてないから少しでも経験値あげておきたい!」

「そういう事なら明日は朝からから冒険に行きましょ!」

「そうこなくっちゃ!!」



翌朝……



「ふぁぁ…ねむ…ふ~ん、今日も俺のマイサン(股間)は元気ビンビンだなぁ…。

こっちに来てから元気良すぎじゃないか?俺の記憶の世界ではもうアラフォーで朝起きても元気なかったのになぁ…。」



俺は自分の健康状態を確認しつつベッドから体を起こす。

さて顔でも洗って支度するか…。



そうして俺は1階の共同洗面所に移動した。
そこには横長の洗面台があり、その脇に水の入ったドラム缶サイズの樽と風呂桶が置いてある。

この樽から水をすくって顔を洗うのか…。



そういえば、先日、鏡はないのかと聞いた時、「鏡は貴重だから王族・貴族以外の庶民は共同て使ってる」ってアイルが言ってたな。この洗面所には四角形の鏡が一つ壁の中央に備え付けられている。



「こっちに来てイケメンおっさん(自称)の御尊顔を見てないからな!

身だしなみには気を付けておかないと、お年頃のお嬢様方に嫌われてしまう…。
少しは小奇麗にしておかないとな!」



そう思いながら鏡の前に移動し鏡に映る見慣れた筈のイケメンおっさん(自称)を見た…筈だった。



「…………………はぁぁぁあ!?誰!これ!!」



そこにはおっさんではなく、10代後半と思われる青年が鏡に映っていた。

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