Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~

天秤兎

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第4話 俺はだれ?ここはどこ?

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「すまなかったな。」



俺が目覚める早々に男はそう言って俺に謝罪して来た。

年齢は俺と同じぐらいの30台後半のおっさんで、ご褒美主人様と同じ様に革の鎧と剣を装備している。

その男はゲイブル・グランツと名乗った。



「今日はこの洞窟で野営をしようと周囲の警戒と焚き木集めをして帰って来たらあんたがアイルにボコボコにされていた所だったんだよ。あと少しで死んでたな(笑)」



いやいや…死んでたな(笑)じゃないですよ?

傷害罪で訴えちゃいますよ?この事を公にしたくなかったら女の子を差し出し…ぐふふふふ…。って、悪代官みたいな事を妄想しちゃった。



「アイル…。ソフィの事を守りたいのは分かるけど、おまえももうすぐ成人するんだから少し落ち着かないとな。」

呆れ気味にゲイブルが頭を抱えてアイルに言い聞かせる。



「だって…こいつ変態なんだもん。って言うか、早くあなたが何者なのか白状しなさいよ!一向に話が先に進まないじゃない!!」



ゲイブルがアイルを諫めている傍からアイルはぷりぷりと頬を膨らませて尋問を再開しようとしている。



アイルと呼ばれる女の子にそう言われて気付いたが、まだ名乗っていない事に気づいた。

そのまま普通に名前を答えてもいいが、このファンタジー世界感と相まり社会人になって既に忘却の彼方に捨ててしまった久方ぶりの中二病がムクムクと頭をもたげて来た。



「フッ…人に名前を尋ねる時には、自分から名乗るべきであろう…フフ(既に会話の端々で聞いてるから知ってるけどさ。(笑))」



「……まぁ、そうね。

私はアイル。アイル・エリーゼ、そしてこの子が私の妹ソフィ・エリーゼで、ゲイブルは…自己紹介したわよね。ゲイブルは私達パーティのリーダーをしていて他の仲間もいるけど今は外で見張りをしてるわ。」



気を失ってからこの洞窟内部に軟禁されていた為に分からなかったが、どうやらこの3人の他にも仲間がいるらしい。



「ゲイブルさんとアイル様とソフィちゃんか…。」

「何であたしだけ『様』なのよ。アイルでいいわよ。」

少しムッとしているアイル様…いいですねぇ…。



ふぅん…やはり俺に御褒美鉄拳を食らわせて来たこの獣耳の子がアイル…で、エルフと思わる少女がソフィって事か。おっさんはどうでもいいな。



しかし完全にファンタジー系の名前だな…。

俺も本名を名乗ってもいいけど思いきり日本人名だとダサいかな‥。



俺もそれっぽい名前にしとくか…ファンタジー系RPGだからといって「あああああ」はダメだろうし…。

中学生の時の二つ名で使用していたゲームの主人公名でいいか。



「俺の名は、グネーヴァル・パンツァーだ…ニヤリ」

「ぐねーるーぱんつ?パンツって名前なの?やっぱり変態(笑)」

「パンツじゃねぇよ!パンツァーだ!パンツァー!ドイツ語で装甲、戦車って意味だよ!!グネーヴァルは北欧神話の女神様だぞ!」



「どいつご?何それ?せんしゃ?ほこーしんわ?さっきから訳分からない単語ばかりだけど結局、名前はパンツなんでしょ?もうパンツに決定!(笑)」



くっそ////やっぱり中学生の頃に考えたネームって黒歴史だ!今でも少しカッコイイと思ってるんだけどなぁ…。



「でもあんな所で…しかも真っ裸であんな粗末なモノ見せられて…今思い出すだけでも腹立つわ。

それにまだ昼間だから良かったものの、魔物の活動が盛んになる夜だったら死んでたわよ?」



粗末なモノ…しゅん。…ってソフィちゃんだけじゃなくてアイル様にも見られてたの?///(恥)

俺のマイサンがいきり立つ所を見ればそんな事は言えない筈だ!!…でも今はやめておこう…。アイルも帯剣してるし次は問答無用で切り殺されそうだ…。



「実の所、俺自身、何がなんだか分からないんだよね‥。

気が付いたらあそこに倒れていて目が覚めたら草原だったって事しか…。」

「…記憶がないって事か?野盗にでも襲われて頭でも殴られたんじゃないか?」

「記憶喪失って事?」



ゲイブルとアイルはそう推測してくれたが実際、どうなのだろう…?

まさか本当はこちらの世界での生活が真実で…ゲイブルさんの言う通り野盗にでも襲われて身ぐるみ剥がされた後、昏倒させられたのかも…とも思えてくる。



でも俺の記憶は間違いなく会社から帰宅する途中だった…俺の38年間の記憶は本当の筈…。あの記憶が夢って事か?



俺は自分の記憶と現状置かれている状況に混乱してきた。

それは自身の存在が揺らいだ事で急に不安に駆られ心臓がドクドクと脈打ち背中から汗が一気に噴き出して来るの感じた。



「ね…ねぇ…大丈夫?急に顔色が悪くなった様に見えるけど…。」

「おまえが殴り過ぎたからじゃねーの?(笑)」



アイルが俺の顔を心配そうに除きこんできたが、ゲイブルが冗談でからかった所、アイルに殴られていた。何てうらやま……。

そんなやりとりを見ていると多少、不安感は薄れていく。



兎に角、どちらの世界が本当の事なのか分からない現状ではあの記憶を他言するのは止めた方がいいかもしれない。



それこそ頭がおかしい奴として妙な所に突き出される可能性もある‥。

取りあえず、今はこの世界の情報を集めない事には動きも取れない。



「俺からも質問させてくれないか?さっきから言ってるマゾン魔物草原て何なんだ?ただの草原だけならまだしも魔物て…。」



「あなたもこの地域に住んでいるなら魔物草原の事を知らない筈ないでしょ…?

マゾン魔物草原はその名通り、魔素が漂い易い場所で魔物や魔獣がうじゃうじゃ湧いて出てくる所…。

あんな所に一人で入り込む…まして裸でうろちょろするってバカ(変態)しかいないわよ。」



う…誤解は解けてもやはり怪しい奴である事には変わりないらしくまだ胡乱な眼差しを俺に向けながらアイルはそう答えてくれた。



魔物草原…?魔物・魔獣がうじゃうじゃ?

まさか本当に冒険ファンタジー系の魔物・魔獣の事?まさか…ね。

それにこの地域に住んでるなら?って言った?俺、やっぱりこの周辺に住んでるのか?この子達とも知り合いって事か?



「変な事を聞くかも知れないけど、君たちは俺の事を知ってたりするのか?」



「「「………?」」」



アイルとゲイブル、ソフィがお互いに顔を見合わせている。

少し間があった後、



「「「知らん!ないです」」」



三人が一斉にそう答えた。敬語だったのはきっとソフィちゃんだろう…。



「え?でもさっきこの地域に住んでいるなら…って言ってなかった?」

「ん~?だってあの草原に倒れてるんだから近くの村か町に住んでるって事じゃないの?態々王都や帝国くんだりから来た様には見えないし。少なくてもあたし達の村ではあなたみたいな特徴的な奴を見かけた事はないわよ。」



アイルは呆れ顔で答えたが、どうやらこの子達と顔見知りではないらしい。

と言う事は、やはり俺の記憶が現実…だよな?まだ確信が持てないが…。



俺みたいな特徴的な奴って、どういう風に見えてるんだ?

単純に疑問に思い聞いてみる。



「俺、どんな風に見えてるんだ?」

「ん~そうねぇ、体型は普通の人族だけど髪が黒一色だしこの辺りじゃみない顔立ちだしね。」

「黒髪は珍しいのか?」

「そうね。私も人族全てを見てきた訳じゃないけど、うちの村では一人もいなかったわ。」



なるほど、俺の記憶にある日本人?黒髪はこの世界では珍しいみたいだ。

しかし先の話に出てきた魔物草原ってなんつー物騒な所にまっぱで居たんだよ俺。



元々この世界に住んでいたとしてもおかしいだろ…。

魔物ってやっぱり俺の記憶にあるあいつらみたいな奴らなのか?



「そ、そう言えば魔物ってドラゴン○エストみたいな可愛いスライムでも出てくるのか?」

「ドラゴン…クエ…?……あぁ…ここの魔物草原でドラゴンに遭遇する事は滅多にないわ。ここ100年ぐらいは遭遇した報告は出てないし。



スライムもこの周辺でも出てくるけど…でも、あのドロドロしてるモンスターを可愛いって思えるあなたはやっぱり変態よね。」



ゲーム、ファンタジー系で雑魚扱いのスライムだが、どうやらこの世界では酸での間接攻撃や直接獲物を体内に取り込んで窒息死を仕掛けてくる恐ろしい捕食モンスターらしい。例の青いスライムならまだかわいげがあるのになぁ…。



この世界にドラゴンが存在するって事か。見たい様な見たくない様な‥。



俺は興味が湧いて、アイルの獣耳について尋ねてみた。

「しかしその耳よく出来てるなぁ…その獣耳とかよく動くし本物みたい。」

「茶化してるの?本物に決まってるでしょ!私は亜人族なんだから。」



アイルは少し戸惑いながらも答えてくれた。

亜人族?そんな種族がこの世界には普通にいるって事か?



話しを更に聞くとこの世界には俺の様な人族の他に、アリスの様な猫や犬、狼を祖とする亜人族、ソフィの様に魔力に秀でた耳長族のエルフ、その他に悪魔を祖とする魔族、蜥蜴族のリザードマン、ホビット族、ドワーフ族、中には巨人族など様々な種族がいるらしい。当然ながらは種族毎に村や都市、王国などを形成しているらしいが、その外れにおいては、種族が入り交じり都市や村を構成しておりアイル達の村もそうらしい。



しかし俺は聞き捨てならぬ事を聞いたぞ?魔力?魔力って事は魔法的な事が出来る世界って事なのか?ここは?

そりゃ気になる。俺の記憶が本当ならゲーム、映画ファンタジーの様な魔法を使ってみたいって思うし!



「魔力って言ってたけど、魔法とか使えたりするのか?」

「当たり前でしょ?勿論、得意不得意とか、個人の魔力量や使える魔法属性、そして種族によっても使用出来る魔法は限られてるけどね。私も余り魔法は得意じゃないけどね…。」



アイルはショボンと耳(肩)を落として俺にそう教えてくれた。

只の破壊神だと思ってたけど、落ち込む事もあるんだなぁ…と言うか、この世界、基本的に魔法が一般的に使われている世界なのは分かった所で、何故彼女達もあそこにいたのか聞いてみた。



「その魔物がうじゃうじゃしている危険な草原に何で君達はいた訳?」

「今回は、魔物草原で魔物を倒して私とソフィのレベルを上げようとしていたの。ここの魔物達の経験値は豊富だからね。」

アイルはソフィに抱き着き頬ずりしながらそう答える。



「それに私達もこう見て冒険者ギルドに登録してるのよ!」

アイルはそう言うと左腕の銀色のプレート誇らしげに掲げて見せる。



冒険者ギルドとそのプレートがどう言う物なのか分からないがアイルはEカップ相当と思われる胸を張ってフフンと胸を張り誇らしげに鼻を鳴らした。

当然、俺の目線はそのたわわな胸を凝視し微動だにしない。

ボコッ!

ご褒美頂きました。



しかし…レベル上げねぇ…正にゲームのRPGだね。でもゲームじゃない…。

「記憶を無くしているみたいだけど名前の他に思い出す事はないの?例えば家族の事とか仕事の事とか…。

少しでも何か思い出す切欠になるかもしれないわよ?今のままじゃ帰る所も分からないでしょ?」



へぇアイル様、心配してくれてるんだ。いい子じゃないか。ただのSっ気のあるご主人様じゃなかったんだな(笑)

「ありがとう。」

俺はアイルから白湯を受け取り一口啜りながらそう思った。

この世界に来てから初めて口にしたと思われる白湯を飲んで少し気が落ち着いた。



しかし仕事か‥。俺の記憶にあるのは会社で海外のバイヤーとやり取りしている輸出入業務をこなすスーパーサラリーマンだった(思い込み)からなぁ‥。あの記憶が夢だとしたら随分長い夢だったなぁ‥。



この記憶の事をそのまま言っても信じて貰えるとは思えない‥。ましてこの世界の文化レベルが全く把握出来ない状況であの世界の話をしても完全に狂人認定不可避だろう…。



「何も思い出せないの?」

アイルは再びそう尋ねてくる。



この際だ。よせばいいのに俺の脳内はまだ中二病発動中。

逆に振りきってライトノベルやはやりの異世界チート設定で答えてみるか。ええいままよ。

「俺はあらゆる武道・暗殺術・剣術・戦闘術を極めし者、その拳は地を砕き、蹴りは海を割り、星をも砕く!!

この世界の全ての理を理解し魔法術を全てを使用し尚且つ不老不死のチート様なのだ!!はーはっはははーはっ!!」

俺は思いつく限りのチート設定でそう答えた。



「……………。で、パンツの変態さん、本当は何者なんだ?」

アイル達は呆れ顔でそう答える。

あれ?今の間……ない事にされた…。



ま、そうですよね‥。全裸のおっさんがこんな恥かしい事を口走れば呆れますよね‥。と思うと同時に急に恥かしくなって来た。///



ショボン……。(天の声:了承されました。随時認識設定で更新されます。)

ん?何だ?今の声は?突然の事でよく聞き取れなかったが…。了承されました?何が?



「おーい、ぼーっとしてないで何者なのか言いなさいよー。」

俺が頭に響く声に気を取られているとアイルが俺の頭を指先でつんつんしている。



当然の事ながら信じてないよね。ですよねー。

そうだなぁ…。昔の記憶が正しければガキの頃に親に無理矢理、空手道場に通わされた事があったな。

だから適当に武闘家って事にしとくか。半年で辞めたけど(笑)



「俺は武闘家だ…。」(天の声:武道家を認識…更新しました。)

…?まただ…。何なんだ?この頭に響く音声は?



「あなた武道家なの?…だから裸であんな危険な場所にいた…の?武道家だから裸で居た事は理解出来ないけど…。」

「え?……ま、まぁ…そんな所かな…。」

そこに洞窟の外で見張りをしていたと思われる別の男の冒険者が俺たちの場所へ走りこんで来た。



「ゲイブル!アイル!まずい!!ウェアウルフどもがこっちにやって来るぞ!!」

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