4 / 29
第1章
肘本典之
しおりを挟む
結局2年4組の生徒への事情聴取には俺と裏生とそれからもう一人生徒の見張りそれから担任が参加した。
「出席番号順で呼んでください」
裏生の指示で出席番号1番浅浦角斗が入ってくる。ほお、あの浅浦院長の息子ということか、なるほどブームに疎い肘本でもわかるイケメンだった。裏生が質問を始める。
「浅浦角斗君だね」
角斗は明らかにめんどくさそうに、どこを向いているのか斜めを見上げながら生返事をする警察も舐められたものだ。
「君、昨日の深夜はどこで何をしていた」
まだ死亡推定時刻が出ていないのでこんな言い方しかできない。
「あー、アリバイってことすね」
最近の奴は刑事ドラマの見過ぎだ。まあ、合ってはいるのだが。
「昨日っすか、えーとね、家で寝てましたよ」
まあそうだろう、それ以外の答えは、ある意味問題だ。
「けどなんでそんなこと聞くんすか横山は、自殺じゃないんですか」
言葉に詰まる裏生
「横山さんは他殺、殺しだよ」
裏生が驚いた顔でこちらを見てくる。
まったく、最近の奴は臨機応変ってものを知らねえ、
「いいんだよ、どうせもうすぐ発表されてすぐに知れるよ」
他殺と言っても浅浦は全く表情を変えなかった。
「随分と落ち着いているねー、横山さんについて教えてくれる」
自分の中では1番優しい声のつもりだ。
いいですよ、と応じるがお互い狸の化かし合い感が半端なく強い。
「横山は、クラスでイジメにあっていました」
悲壮感に包まれたかのように言う。だが長年の勘でこいつがイジメていたことは分かった。
「それは誰が」
裏生が名簿に目を移しながら聞く。浅浦の態度はさっきと百八十度変わった。
「それは、僕の口からは、ごめんなさい」
「いや、けどねこれは殺人なんだよ話してくれないかな」
裏生が優しく言うが、話すはずがない。
「ごめんなさい」
そら見ろ。その後予定通り通常の聴取が行われ浅浦角斗の聴取は終わった。それから3人の事情聴取が行われた。そしてやはりその3人から浅浦角斗を中心としたグループがイジメを行なっていたことがわかった。
「まったく、よくもああしゃあしゃあと嘘が口から出てきますよね」裏生は、よほど浅浦にご立腹のようだ。しかし肘本は、先程見せられて手帳にメモした横山飛鳥の遺書が気になって見入っていた。
《私は、42日前からこれを計画した、神の御気の召すままに逝く、6歳の頃に父を亡くした、人は最低だと知った、死にます。
2.2.1.1.2.4.
さよなら
横山飛鳥》
「肘本さん次の生徒来ます。」
ああ、と生返事を返す。この遺書は何なんだ。神とはキリストか神道か、はたまた新興宗教か、そしてこの数字は、何なんだ。そこへ次の生徒が入ってきた。
「越智雄大だね」
おっ、これが越智雄大か、しっかりとしたガタイで、一目では、好感が持てそうな印象である。しかしイジメていたグループだと言う。ハキハキしているが言葉の端々から少し馬鹿が見えている、そして一通り質問をした後に例のことを聞いてみた。
「横山飛鳥さんはイジメにあっていたという話を聞いたんだが本当かね」
露骨に表情が変わったきっとこいつは浅浦角斗のコバンザメのような存在なのだろう。
「そうなんですかいや、見ての通り鈍感なもんで気付きもしませんでした。」
「どう見えていると思っているのかは知らないがな」
皮肉で返してやった。裏生が立ちそうになったのを手で制す。こいつ情熱的すぎる気がする。
「君スポーツは、」
いきなり話題が変わり、面食らった表情になったが、野球部と答えさせて退室させた。
「なんなんですか、あの態度」
「まあいいさ、あいつはどうせ浅浦の下っ端だ、浅浦の命令だろう」
その後もブツブツと文句をこぼしていた。しかしこの事件は何かおかしい、しかしそれが何かわからないうちに次が入ってきた。
「川又玲奈さんですね」
裏生の通常の質問が始まり終わる、またあの質問だ。こいつは一見したところ、確かに普通の女子高校生だ。目が大きく顔が整っていて相当モテるだろう。
「横山さんのことだが、」
「殺されたって本当ですか」
横槍を入れられた、きっとこの薄い仕切りの向こうでは今その話題で持ちきりなのだろう。
「早いねー、聞いているなら話が早い、そうだ、横山飛鳥さんは殺された、横山さんはイジメられていたそうだね、誰がやっていてどんなイジメだった」
明らかに表情が硬くなった。
「私には…分かりません」
少し考えた間があったが分からないらしい。
「イジメがあったなんて知りません」
裏生も少しずつ学んだようだ、どうも口裏を合わせているらしい、少し攻勢に出てみる。所詮は子供のグループだ。
「けど、色々な人から君達の話が上がってるんだよね」
玲奈の表情が一層硬くなった。
「誰がなんて言ったか知りませんが私は知りません」
どうもグループが勝ったようだ。これ以上は、暖簾に腕押しだ。
「そうかい、ところで君、神と聞けば何を思い浮かべる」
これは一種の賭けだった。これだけ分かり易いならきっと知っていれば表情を変えるはずだ。ところが玲奈はキリスト教とか宗教ですかねとあたかも質問の意図を測りかねるように回答した。そして不思議そうに出て行った。裏生が責めるような目で見てくる。これは捜査情報だ、と言いたいようだ。勝手にしろどうせもうすぐ定年だ。裏生も俺の顔を見て諦めたように溜息をついた。それから五人聴取した後、次のメンバーが入ってきた。肘本は、このクラストップ五人をメンバーと呼ぶことに決めていた。
「小島亜友里さんですね」
「はいそうです」
先ほどの玲奈も整っていたが、この亜友里は、大人の色気があり、大人を魅了するような、毒気があるように思われる。身長は、160と少しで、スタイルが良かった。そしてそうしているうち裏生の質問が終わった。いつも笑顔を忘れていなかったがどうもこちらは、能天気な性格のようである。そしてまたあの質問だ。
「横山さんはクラスでいじめにあっていたそうだね、」
少し微笑みを忘れかけたが、すぐに態勢を整えたようだ。もしかすると役者か何かの養成所に行っているのかもしれない。
「ええ、そうですよ、横山さんはいじめられていました。」
これにはさすがに驚いた、メンバーの中で今までトップの浅浦以外で初めていじめに言及したのだ。
「それは誰がしていたのかね、もちろん君が喋ったことは口外しない」
「川又玲奈ですよ、もういいですか失礼します」
「少し待ってくれ、君部活は、」
「マネやってます」
「中学では、何を」
「演劇部です、失礼します」
ようやく振る舞いのうまさの秘密が分かった。
止める間もなく出ていかれてしまった。裏生が連れ戻しましょうと言うのを遮って考えに入る。女子の力関係もどうやら見えてきた。グループの中では、玲奈の下に亜友里という感じなのだろう。まったく学校は、社会の縮図と言うがそれより残酷な図かもしれない。それからも生徒の聴取を続けていき、最後のメンバーの一人が次だ。
「峰川龍人君だね」
「はい、そうです」
細身ではあるが腕にはしっかりと筋肉があった。裏生がまた質問を開始した。それにしてもこいつよく何十回と同じ質問して飽きないな、さあ、そろそろ俺の番だ。それにしてもこのメンバー五人は、皆顔立ちが整っている。まあ、そこはどうでもいいことだが。
「横山さんのいじめについてですが…」
おいおい待て待てここまでクラス30人近く聴取してきたが、誰も自ら口を開こうとしなかったのにこいつは自分から言い出したしかもメンバーの一員である。
「やっていたのは浅浦ですよ」
なんだ分かったこいつもだった。自分が罪を逃れその上自分の上を追い落とそうとしているのだ。
「君は、神と聞けば何を思い浮かべる」
龍人の表情には、驚きが浮かんでいて、こちらの意図を探っているようだ。案外思慮深いのかもしれない。
「キリスト教や、神道ですかね」
まったくもってふつうの答えだ。
「ありがとう、もういいよ」
いそいそと立ち上がった龍人は、そそくさと臨時の壁を出て行った。そして五時には2年4組全員の聴取が終わった(横山飛鳥以外だが、)生徒たちは、居なくなり、仕切りを3人で片付けると、5時20分だった。
「肘本さん、なんとか6時の捜査会議間に合いそうですね」
いつもなら滅多に事件の起きないこんな田舎で捜査会議なんか珍しく、うんざりするのだが、これからは、頻繁にすることになりそうだ。今回は、あまりにも解せない事が、多すぎてほかの捜査員の話を聞いてみたいと思った。そして肘本は自覚した。何年かぶりに刑事としての魂が燃えていることに.第二校舎からは、赤々と燃える瀬戸内海三津の海が見えた。
「出席番号順で呼んでください」
裏生の指示で出席番号1番浅浦角斗が入ってくる。ほお、あの浅浦院長の息子ということか、なるほどブームに疎い肘本でもわかるイケメンだった。裏生が質問を始める。
「浅浦角斗君だね」
角斗は明らかにめんどくさそうに、どこを向いているのか斜めを見上げながら生返事をする警察も舐められたものだ。
「君、昨日の深夜はどこで何をしていた」
まだ死亡推定時刻が出ていないのでこんな言い方しかできない。
「あー、アリバイってことすね」
最近の奴は刑事ドラマの見過ぎだ。まあ、合ってはいるのだが。
「昨日っすか、えーとね、家で寝てましたよ」
まあそうだろう、それ以外の答えは、ある意味問題だ。
「けどなんでそんなこと聞くんすか横山は、自殺じゃないんですか」
言葉に詰まる裏生
「横山さんは他殺、殺しだよ」
裏生が驚いた顔でこちらを見てくる。
まったく、最近の奴は臨機応変ってものを知らねえ、
「いいんだよ、どうせもうすぐ発表されてすぐに知れるよ」
他殺と言っても浅浦は全く表情を変えなかった。
「随分と落ち着いているねー、横山さんについて教えてくれる」
自分の中では1番優しい声のつもりだ。
いいですよ、と応じるがお互い狸の化かし合い感が半端なく強い。
「横山は、クラスでイジメにあっていました」
悲壮感に包まれたかのように言う。だが長年の勘でこいつがイジメていたことは分かった。
「それは誰が」
裏生が名簿に目を移しながら聞く。浅浦の態度はさっきと百八十度変わった。
「それは、僕の口からは、ごめんなさい」
「いや、けどねこれは殺人なんだよ話してくれないかな」
裏生が優しく言うが、話すはずがない。
「ごめんなさい」
そら見ろ。その後予定通り通常の聴取が行われ浅浦角斗の聴取は終わった。それから3人の事情聴取が行われた。そしてやはりその3人から浅浦角斗を中心としたグループがイジメを行なっていたことがわかった。
「まったく、よくもああしゃあしゃあと嘘が口から出てきますよね」裏生は、よほど浅浦にご立腹のようだ。しかし肘本は、先程見せられて手帳にメモした横山飛鳥の遺書が気になって見入っていた。
《私は、42日前からこれを計画した、神の御気の召すままに逝く、6歳の頃に父を亡くした、人は最低だと知った、死にます。
2.2.1.1.2.4.
さよなら
横山飛鳥》
「肘本さん次の生徒来ます。」
ああ、と生返事を返す。この遺書は何なんだ。神とはキリストか神道か、はたまた新興宗教か、そしてこの数字は、何なんだ。そこへ次の生徒が入ってきた。
「越智雄大だね」
おっ、これが越智雄大か、しっかりとしたガタイで、一目では、好感が持てそうな印象である。しかしイジメていたグループだと言う。ハキハキしているが言葉の端々から少し馬鹿が見えている、そして一通り質問をした後に例のことを聞いてみた。
「横山飛鳥さんはイジメにあっていたという話を聞いたんだが本当かね」
露骨に表情が変わったきっとこいつは浅浦角斗のコバンザメのような存在なのだろう。
「そうなんですかいや、見ての通り鈍感なもんで気付きもしませんでした。」
「どう見えていると思っているのかは知らないがな」
皮肉で返してやった。裏生が立ちそうになったのを手で制す。こいつ情熱的すぎる気がする。
「君スポーツは、」
いきなり話題が変わり、面食らった表情になったが、野球部と答えさせて退室させた。
「なんなんですか、あの態度」
「まあいいさ、あいつはどうせ浅浦の下っ端だ、浅浦の命令だろう」
その後もブツブツと文句をこぼしていた。しかしこの事件は何かおかしい、しかしそれが何かわからないうちに次が入ってきた。
「川又玲奈さんですね」
裏生の通常の質問が始まり終わる、またあの質問だ。こいつは一見したところ、確かに普通の女子高校生だ。目が大きく顔が整っていて相当モテるだろう。
「横山さんのことだが、」
「殺されたって本当ですか」
横槍を入れられた、きっとこの薄い仕切りの向こうでは今その話題で持ちきりなのだろう。
「早いねー、聞いているなら話が早い、そうだ、横山飛鳥さんは殺された、横山さんはイジメられていたそうだね、誰がやっていてどんなイジメだった」
明らかに表情が硬くなった。
「私には…分かりません」
少し考えた間があったが分からないらしい。
「イジメがあったなんて知りません」
裏生も少しずつ学んだようだ、どうも口裏を合わせているらしい、少し攻勢に出てみる。所詮は子供のグループだ。
「けど、色々な人から君達の話が上がってるんだよね」
玲奈の表情が一層硬くなった。
「誰がなんて言ったか知りませんが私は知りません」
どうもグループが勝ったようだ。これ以上は、暖簾に腕押しだ。
「そうかい、ところで君、神と聞けば何を思い浮かべる」
これは一種の賭けだった。これだけ分かり易いならきっと知っていれば表情を変えるはずだ。ところが玲奈はキリスト教とか宗教ですかねとあたかも質問の意図を測りかねるように回答した。そして不思議そうに出て行った。裏生が責めるような目で見てくる。これは捜査情報だ、と言いたいようだ。勝手にしろどうせもうすぐ定年だ。裏生も俺の顔を見て諦めたように溜息をついた。それから五人聴取した後、次のメンバーが入ってきた。肘本は、このクラストップ五人をメンバーと呼ぶことに決めていた。
「小島亜友里さんですね」
「はいそうです」
先ほどの玲奈も整っていたが、この亜友里は、大人の色気があり、大人を魅了するような、毒気があるように思われる。身長は、160と少しで、スタイルが良かった。そしてそうしているうち裏生の質問が終わった。いつも笑顔を忘れていなかったがどうもこちらは、能天気な性格のようである。そしてまたあの質問だ。
「横山さんはクラスでいじめにあっていたそうだね、」
少し微笑みを忘れかけたが、すぐに態勢を整えたようだ。もしかすると役者か何かの養成所に行っているのかもしれない。
「ええ、そうですよ、横山さんはいじめられていました。」
これにはさすがに驚いた、メンバーの中で今までトップの浅浦以外で初めていじめに言及したのだ。
「それは誰がしていたのかね、もちろん君が喋ったことは口外しない」
「川又玲奈ですよ、もういいですか失礼します」
「少し待ってくれ、君部活は、」
「マネやってます」
「中学では、何を」
「演劇部です、失礼します」
ようやく振る舞いのうまさの秘密が分かった。
止める間もなく出ていかれてしまった。裏生が連れ戻しましょうと言うのを遮って考えに入る。女子の力関係もどうやら見えてきた。グループの中では、玲奈の下に亜友里という感じなのだろう。まったく学校は、社会の縮図と言うがそれより残酷な図かもしれない。それからも生徒の聴取を続けていき、最後のメンバーの一人が次だ。
「峰川龍人君だね」
「はい、そうです」
細身ではあるが腕にはしっかりと筋肉があった。裏生がまた質問を開始した。それにしてもこいつよく何十回と同じ質問して飽きないな、さあ、そろそろ俺の番だ。それにしてもこのメンバー五人は、皆顔立ちが整っている。まあ、そこはどうでもいいことだが。
「横山さんのいじめについてですが…」
おいおい待て待てここまでクラス30人近く聴取してきたが、誰も自ら口を開こうとしなかったのにこいつは自分から言い出したしかもメンバーの一員である。
「やっていたのは浅浦ですよ」
なんだ分かったこいつもだった。自分が罪を逃れその上自分の上を追い落とそうとしているのだ。
「君は、神と聞けば何を思い浮かべる」
龍人の表情には、驚きが浮かんでいて、こちらの意図を探っているようだ。案外思慮深いのかもしれない。
「キリスト教や、神道ですかね」
まったくもってふつうの答えだ。
「ありがとう、もういいよ」
いそいそと立ち上がった龍人は、そそくさと臨時の壁を出て行った。そして五時には2年4組全員の聴取が終わった(横山飛鳥以外だが、)生徒たちは、居なくなり、仕切りを3人で片付けると、5時20分だった。
「肘本さん、なんとか6時の捜査会議間に合いそうですね」
いつもなら滅多に事件の起きないこんな田舎で捜査会議なんか珍しく、うんざりするのだが、これからは、頻繁にすることになりそうだ。今回は、あまりにも解せない事が、多すぎてほかの捜査員の話を聞いてみたいと思った。そして肘本は自覚した。何年かぶりに刑事としての魂が燃えていることに.第二校舎からは、赤々と燃える瀬戸内海三津の海が見えた。
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる