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09.成果
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それから2時間後、カフェの店内で。
「本当に2時間で、準備できちゃうものなのね……」
「ワタシ、とってもワクワクしてます!」
ナヅキとカンナギの、期待のまなざしを浴びつつ。
僕は、練り上げた集客プランを披露する。
「まずは、店の名前だけど」
僕は、考えた店名を口に出す。
「『カフェ・神月』っていうのはどうかな?」
「カンヅキ……」
ナヅキが噛みしめるように、店名を口にした。
「ネーミングの理由、聞いてもいいですか?」
カンナギが聞く。
「もちろん。まず、『神』っていう文字は使いたかった。ふたりは『死神』だから、そこは残しておきたくてさ」
で。
「あとは。ふたりの『名前の一部』を、うまく使えないかと思ってね」
「ワタシ、カンナギの『カン』と」
「私、ナヅキから『ヅキ』、というわけね?」
「ああ。くっつけてから、当て字にハメてみた」
「フジタニくんは本当に、いろいろ考えてくれるのね」
ナヅキがにっこり笑った。
「もちろん、私は賛成よ」
「ワタシも、すっごく気に入りました! 異論はありません!」
あ、そうだ。
「ちなみに正式名称は、『くつろぎカフェ・神月へようこそ! ナヅキとカンナギのおもてなしでお客様に癒しを与えます――」
「だ、大丈夫よ! 『カフェ・神月』だけで大丈夫!」
「ワ、ワタシも同意です!」
「……そう?」
うーん、まあいいか。
リネームは、いつでもできるしな。
「じゃあ、次はコレを」
僕は、ふたりにコスチュームを渡した。
ちょっぴり露出多めの、メイド服だ。
「『いにしえの勇者パーティー』の力で、店のコスチュームを作ってみたんだ」
「フジタニくん、そんなことまでできるの!?」
「うん。『超速アイテム・クリエイト』って能力だよ」
「すごいわね……」
感心するナヅキに対し。
「でも、どうしてメイド服なんですか?」
首をかしげるカンナギに、僕は答える。
「さっき外に出て、ホープタウンで流行ってるカフェをリサーチしてきたんだ。コスチュームはみんな、こんな感じのメイド服だった」
「そんなことまで……してくれたの」
ナヅキの瞳に、感動の光が宿る。
「ベストは尽くさないと。流行に乗って損はないよ」
「本当にありがとう……フジタニくん」
ナヅキは頭を下げると、コスチュームを手に取るが。
「え」
ぎょっとした顔で、固まってしまった。
「ちょ、ちょっと待って! コレ、スカートが短すぎるわ! それに袖がないから、手を上げたらワキが見えちゃう!」
「なーに恥ずかしがってるんですか、ナヅキさん!」
カンナギが、ナヅキの手をグイグイ引っ張る。
「いとしのマモルさんへの、アピールチャンスですよ! ほらほら、早く着替えましょう!」
「カ、カンナギ! そんなに引っ張らないで!」
ふたりはもみ合いながら、店の奥に消えて行く。
「ああしてると。人間の女の子と、何も変わらないよなぁ」
そんなふたりを、微笑ましく眺めてるうちに。
「……ハルカに、ユウリやアイにも。生きてれば、こんな未来があったはずなのにな」
ふと。
幼い頃の思い出が、頭によぎった。
妹や、ふたりの幼なじみと。
将来の夢を語り合った、思い出が。
『アイね! おっきくなったらメイドさんになる! ただのメイドさんじゃないよ! 戦えるメイドさんになって、マモルさんやみんなを守るの!』
『それじゃあユウリは、魔法剣士になるわ! 剣にカミナリをドカーン! って落として、ズバッ! て敵をやっつけるの! かっこいーでしょ!』
『ハルカは、弓使いになろうかな。みんなの後ろから、ビシュッて矢を撃って助けるんだ』
『僕は、やっぱり解呪師かな。鑑定士さんに見てもらったけど、すごい才能を持ってるって言われたし』
『えー? ちょっと地味じゃない? ユウリ、マモルには勇者が似合うって思うけどなー』
『わたしは、解呪師もいいと思う。ハルカが大変な呪いにかかったとき、お兄ちゃんに助けてもらうの。そういうの、あこがれちゃうな』
『アイ、いいこと思いついたよ! 解呪師と勇者、両方なっちゃえばいいんだよ! マモルさんなら、絶対できるから!』
「……そうだ」
僕の心に、復讐の炎がくすぶる。
「みんなの無念を晴らすためにも……村を焼いた犯人は、絶対に僕が見つけて――」
「……フジタニくん?」
はっ、と僕は我に返った。
「大丈夫ですか? ずいぶん怖い顔をしてましたけど……」
ナヅキとカンナギが心配そうに、僕の顔をのぞき込んでいる。
「あ……ああ。ごめん、何でもないよ」
いけないいけない。
今考えるべきなのは、カフェの成功だ。
僕はパチンと、頬を叩く。
「うん! ふたりとも、コスチュームがメッチャ似合ってるよ! 最高にかわいい!」
僕の感想を受け。
「かっ……かわっ……!?」
ナヅキは顔を真っ赤にし。
「そ、そんなこと言われると、さすがに照れますねぇ……」
カンナギは頬を染め、もじもじしていた。
そんなふたりを眺めつつ。
僕は、最後の詰めに取り掛かるべく。
『いにしえの勇者パーティー』の力を発動する。
「いにしえの勇者たちよ! 僕に力を! 超速スケッチ!」
僕は超高速で、紙にナヅキとカンナギのイラストを描き出すと。
店名を加え、事前に調べた周辺地形を地図に起こし。
もろもろプラスして、チラシを1枚完成させた。
からの。
「いにしえの勇者たちよ! 僕に力を! 超速アイテム・コピー!」
僕は超高速で、チラシを複製した。
一瞬で、チラシの山ができあがる。
「それじゃ今から、コレを配って宣伝してくるよ! ふたりのビジュアルなら、集客力はバッチリさ!」
そう言い残し。
さっそうとカフェを出ていく、僕の背後で。
「すごすぎ……」
「ですねぇ……」
ナヅキとカンナギの、あっけに取られた声が聞こえた。
□ □ □
それから、しばしの時間が経って。
チラシを配り終えた僕が、カフェに戻ると。
そこには。
「行列ができてる……な」
カフェの中に入ると。
さっきまでカラッポだった、店内は。
「満席……だな」
見込み通り……いや。
見込み以上の成果だった。
「あなたって、ホントにすごい人なのね……」
ナヅキが感激の表情で、僕を出迎えた。
「たいしたことはしてないよ。たまたまこのタイミングで、ナヅキたちの努力が実っただけさ」
「ううん。全部、マモルくんのおかげよ」
ん?
「あれ? さっきまで僕、ナヅキに『フジタニくん』って呼ばれてなかった?」
「気のせいよ、マモルくん」
なぜかナヅキは、潤んだ瞳で。
じいっと僕を、見つめてくるのだった……。
「本当に2時間で、準備できちゃうものなのね……」
「ワタシ、とってもワクワクしてます!」
ナヅキとカンナギの、期待のまなざしを浴びつつ。
僕は、練り上げた集客プランを披露する。
「まずは、店の名前だけど」
僕は、考えた店名を口に出す。
「『カフェ・神月』っていうのはどうかな?」
「カンヅキ……」
ナヅキが噛みしめるように、店名を口にした。
「ネーミングの理由、聞いてもいいですか?」
カンナギが聞く。
「もちろん。まず、『神』っていう文字は使いたかった。ふたりは『死神』だから、そこは残しておきたくてさ」
で。
「あとは。ふたりの『名前の一部』を、うまく使えないかと思ってね」
「ワタシ、カンナギの『カン』と」
「私、ナヅキから『ヅキ』、というわけね?」
「ああ。くっつけてから、当て字にハメてみた」
「フジタニくんは本当に、いろいろ考えてくれるのね」
ナヅキがにっこり笑った。
「もちろん、私は賛成よ」
「ワタシも、すっごく気に入りました! 異論はありません!」
あ、そうだ。
「ちなみに正式名称は、『くつろぎカフェ・神月へようこそ! ナヅキとカンナギのおもてなしでお客様に癒しを与えます――」
「だ、大丈夫よ! 『カフェ・神月』だけで大丈夫!」
「ワ、ワタシも同意です!」
「……そう?」
うーん、まあいいか。
リネームは、いつでもできるしな。
「じゃあ、次はコレを」
僕は、ふたりにコスチュームを渡した。
ちょっぴり露出多めの、メイド服だ。
「『いにしえの勇者パーティー』の力で、店のコスチュームを作ってみたんだ」
「フジタニくん、そんなことまでできるの!?」
「うん。『超速アイテム・クリエイト』って能力だよ」
「すごいわね……」
感心するナヅキに対し。
「でも、どうしてメイド服なんですか?」
首をかしげるカンナギに、僕は答える。
「さっき外に出て、ホープタウンで流行ってるカフェをリサーチしてきたんだ。コスチュームはみんな、こんな感じのメイド服だった」
「そんなことまで……してくれたの」
ナヅキの瞳に、感動の光が宿る。
「ベストは尽くさないと。流行に乗って損はないよ」
「本当にありがとう……フジタニくん」
ナヅキは頭を下げると、コスチュームを手に取るが。
「え」
ぎょっとした顔で、固まってしまった。
「ちょ、ちょっと待って! コレ、スカートが短すぎるわ! それに袖がないから、手を上げたらワキが見えちゃう!」
「なーに恥ずかしがってるんですか、ナヅキさん!」
カンナギが、ナヅキの手をグイグイ引っ張る。
「いとしのマモルさんへの、アピールチャンスですよ! ほらほら、早く着替えましょう!」
「カ、カンナギ! そんなに引っ張らないで!」
ふたりはもみ合いながら、店の奥に消えて行く。
「ああしてると。人間の女の子と、何も変わらないよなぁ」
そんなふたりを、微笑ましく眺めてるうちに。
「……ハルカに、ユウリやアイにも。生きてれば、こんな未来があったはずなのにな」
ふと。
幼い頃の思い出が、頭によぎった。
妹や、ふたりの幼なじみと。
将来の夢を語り合った、思い出が。
『アイね! おっきくなったらメイドさんになる! ただのメイドさんじゃないよ! 戦えるメイドさんになって、マモルさんやみんなを守るの!』
『それじゃあユウリは、魔法剣士になるわ! 剣にカミナリをドカーン! って落として、ズバッ! て敵をやっつけるの! かっこいーでしょ!』
『ハルカは、弓使いになろうかな。みんなの後ろから、ビシュッて矢を撃って助けるんだ』
『僕は、やっぱり解呪師かな。鑑定士さんに見てもらったけど、すごい才能を持ってるって言われたし』
『えー? ちょっと地味じゃない? ユウリ、マモルには勇者が似合うって思うけどなー』
『わたしは、解呪師もいいと思う。ハルカが大変な呪いにかかったとき、お兄ちゃんに助けてもらうの。そういうの、あこがれちゃうな』
『アイ、いいこと思いついたよ! 解呪師と勇者、両方なっちゃえばいいんだよ! マモルさんなら、絶対できるから!』
「……そうだ」
僕の心に、復讐の炎がくすぶる。
「みんなの無念を晴らすためにも……村を焼いた犯人は、絶対に僕が見つけて――」
「……フジタニくん?」
はっ、と僕は我に返った。
「大丈夫ですか? ずいぶん怖い顔をしてましたけど……」
ナヅキとカンナギが心配そうに、僕の顔をのぞき込んでいる。
「あ……ああ。ごめん、何でもないよ」
いけないいけない。
今考えるべきなのは、カフェの成功だ。
僕はパチンと、頬を叩く。
「うん! ふたりとも、コスチュームがメッチャ似合ってるよ! 最高にかわいい!」
僕の感想を受け。
「かっ……かわっ……!?」
ナヅキは顔を真っ赤にし。
「そ、そんなこと言われると、さすがに照れますねぇ……」
カンナギは頬を染め、もじもじしていた。
そんなふたりを眺めつつ。
僕は、最後の詰めに取り掛かるべく。
『いにしえの勇者パーティー』の力を発動する。
「いにしえの勇者たちよ! 僕に力を! 超速スケッチ!」
僕は超高速で、紙にナヅキとカンナギのイラストを描き出すと。
店名を加え、事前に調べた周辺地形を地図に起こし。
もろもろプラスして、チラシを1枚完成させた。
からの。
「いにしえの勇者たちよ! 僕に力を! 超速アイテム・コピー!」
僕は超高速で、チラシを複製した。
一瞬で、チラシの山ができあがる。
「それじゃ今から、コレを配って宣伝してくるよ! ふたりのビジュアルなら、集客力はバッチリさ!」
そう言い残し。
さっそうとカフェを出ていく、僕の背後で。
「すごすぎ……」
「ですねぇ……」
ナヅキとカンナギの、あっけに取られた声が聞こえた。
□ □ □
それから、しばしの時間が経って。
チラシを配り終えた僕が、カフェに戻ると。
そこには。
「行列ができてる……な」
カフェの中に入ると。
さっきまでカラッポだった、店内は。
「満席……だな」
見込み通り……いや。
見込み以上の成果だった。
「あなたって、ホントにすごい人なのね……」
ナヅキが感激の表情で、僕を出迎えた。
「たいしたことはしてないよ。たまたまこのタイミングで、ナヅキたちの努力が実っただけさ」
「ううん。全部、マモルくんのおかげよ」
ん?
「あれ? さっきまで僕、ナヅキに『フジタニくん』って呼ばれてなかった?」
「気のせいよ、マモルくん」
なぜかナヅキは、潤んだ瞳で。
じいっと僕を、見つめてくるのだった……。
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