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FINAL.支援役ロベル 天職の支援役であり続ける

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 俺がドラゴンに変身し、みんなを乗せて天空に飛び立った直後。




 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!




 魔王城はコナゴナに砕け、消滅していった。



 すべてを見届けた俺は。



 大陸から離れた小島に着陸すると、人間の姿に戻る。




「終わったんだな。何だかあっけなかった」



「もう! あっけなく感じるのは、お兄様が強すぎるからだよ! お兄様がとってもとーーーーーっても強いから、そう感じるだけ!」



「あなた様以外ではムリでした。まちがいなく。絶対に」



「主様は世界の救世主。世界の『支援役』」



「ははは。ま、有言実行できてよかったよ」



「ホントにお兄様はさすがだよねーー! お兄様最高! お兄様ステキ! お兄様カッコイイ! お兄様だーーい好き! いくら言っても言い足りないよーー!」 



「あなた様のような素晴らしいお方の戦いを、最後まで近くで見届けられたのです! こんなに誇れることはありません! ステキでした! 愛してます!」



「主様は私の生きがい。私のすべて」



「まったく、相変わらずみんなは大げさだなぁ」



 でも。



「本当に大変なのは、これからかもしれないな」



「え? お兄様、どういうこと?」



「ほら。これまでは『魔王』っていう共通の敵がいたから、人間同士の争いは起こらなかったけどさ」



「そっかー。お兄様の言いたいこと、わかったよ。これからは状況が違うもんね」



「なるほど……。今度は種族内や種族間で、争いが起こる可能性が出てきますね。人間も。エルフも。その他の種族も」



「戦いが終わったばかりなのに、もうそこまで見通す主様。さすが」



「まあ、気にしすぎだと思うけどな」



 どうしても慎重に考えてしまう。
 悪いクセだな。




「ところでお兄様は、これからどうするの?」



「それなんだよなぁ。『ワンズ王国』に報告したいけど、絶対目立つだろ? ほとぼりが冷めたら行こうとは思うけど」



「いつまでも冷めないと思うけどなー?」



「あなた様みたいな人気者を、放っておくわけありませんからね!」



「どこまでも追っかけてくるはず」



「カンベンしてくれ。まあ……」



 それはそれとして、だ。



「今すぐにやることだけは、決めてあるけどな」



「えっ、そうなの?」



「今すぐ……ですか?」



「何?」



「それはお楽しみ! 魔王城の探索中に、下調べとシミュレーションはしておいたからな!」



 俺は必要なアイテムを手に入れるため、『あの』スキルを使う。
 何度もお世話になった『あの』スキルを。



「『エンカウント操作・インスタント』使用! 種類はパンプキン・ヘッド、数は5,000体、瞬殺するか? はイエス――」



「おーっと危なーい!」



「チャンスです!」



「がばっと」




 ぎゅっ! ぎゅむっ! ぎゅう!




 またしてもまたしても3人が。



 俺の両腕と背中に。
 ぎゅうっ! としがみついてくる。



「もうお兄様! 瞬殺のときは教えてくれないと困っちゃうよー!」



「くっつくタイミングは残してほしいですー!」



「ギリギリセーフ」



「……いや、だから。今回も、別にくっつく必要はなくて」



「むぎゅむぎゅむぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」



「ぎゅうぎゅうぎゅうううううううううううううっっ」



「はぐはぐ」



「……まいっか。瞬殺するか? はイエスで」




 ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン! 




 カボチャ頭のモンスターが大量に出現すると。




 バシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッ!




 一瞬でまとめて消し飛んだ。
 魔王を倒しても、反則性能は変わらずだ。




『500,000の経験値を手に入れました』



『500,000のスキルポイントを手に入れました』



『不思議なテーブルクロスを1コ手に入れました』




「よーし、ゲット! コレが欲しかったんだよ!」



「わあぁ! きれいなテーブルクロス!」



「あなた様、コレは?」



「食べたい料理をリクエストすると、望み通りのものが出てくるんだってさ!」



「ということは……主様、もしかして」



「ああ! こんな注文をするわけだ」



 俺はテーブルクロスに向かい、オーダーする。



「トウナの口に合うパスタを4人前! サミーの口に合うケーキを4人前! アンリの口に合うフルーツを4人前!」




 ボムッ!




 テーブルクロスの上に、色とりどりのパスタとケーキとフルーツが出現した。



「うわぁぁぁすっごーーーい! とーーーーーっても美味しそうなケーキだー!」



「こっちのフルーツ盛り合わせは、わたしの好物ばかりです!」



「わぁぁ……! このパスタ、私の大好きなタイプ……」



 みんなが盛り上がってきたところで、俺は言う。




「祝勝会、やろうぜ?」




 みんなの笑顔がはじけた。




「「「オーーーーーッ!」」」






    □    □    □






 こうして俺は、魔王を滅ぼし世界を救った。



 勇者パーティーを追放されたあとで、こんなことになるとは夢にも思わなかった。
 人生、何があるかわからないものだ。




 勇者パーティーといえば。
 グレイに関するヘンなウワサを聞いた。



 何でも。




 素っ裸で村に飛び込み。



 奇声を上げて走り回っていたところを。



 『ワンズ王国』の兵士に捕らえられ。



 今では獄中生活の身。



 精神崩壊で再起不能。




 とか。



 サッパリわけがわからない。
 いくらなんでもデマだろう。




 本当は、グレイは今も。



 メイファやキャロラインたちといっしょに。



 どこかで勇者らしいことをしてるにちがいない。



 おそらく。



 たぶん。



 きっと。




 ……それはそうと。



 今、俺は。



 『ツーター』という村の近くで、『何でも屋』を開いて生活している。




 山奥に引っ込んでスロー・ライフを送る、という道も考えたけど。



 相変わらず、目立つのも人前に出るのも苦手だけど。



 やっぱり俺の天職は『支援役』みたいだ。



 誰かの役に立てているときが、一番生きがいを感じるから。




 おかげさまで店は大繁盛。
 依頼が途切れることはない。
 ありがたいことだ。




 店の開業場所を『ツーター村』近くに決めた理由は、2つある。



 1つ目は。
 前に依頼で村を訪れたとき、人々の雰囲気がとてもよかったから。



 2つ目は。
 なぜか村が事件に巻き込まれやすいので、いざという時に力になれそうだったから。



 最近も。

 近くにモンスターが巣を作るとか。
 近場の『ワンズ王国』管理の鉱山が爆破されるとか。

 いろんな騒ぎがあったらしいからな。




 店は『ワンズ王国』とも、いい関係を築けている。



 契約はトップ・アドバイザー。
 月に何度か王国に出向き、いろんな助言や支援をしている。
 力を買ってもらえてうれしい限りだ。



 実は国王からは。



『ワシに変わって国王の座に! いつでも席はゆずりますぞ!』



 とお願いされているのだが。
 さて、どうしたもんだろう。




 店のスタッフは3人。
 サミー、アンリ、トウナの3聖女だ。



 みんな店に住み込みで、俺を手伝ってくれている。



 というよりも。
 毎日、一日中、俺にべったりだ。



 『大陸3大聖女』という立場的にも、いつまでも俺のそばにいていいのか?
 と思うんだけど。

 何だかんだ理由をつけて、俺から離れようとしない。



 今も、こんな具合だ。




「お兄様お兄様ー! お風呂がわきましたーー! いつでも入れるよーーーー!」



「いつも悪いな、サミー。よーし、今日も頭を撫でてやろうか?」



「も、もう! お兄様、すーぐ子ども扱いするんだからぁ! えへへへへぇ!」




「あなた様ー! お夕飯、もうすぐできますからねー!」



「ありがとうアンリ。エプロン1枚だけど、寒くないの?」



「あの手この手でアタックしないと、いつまでもゴールインできませんからね! クスッ」




「主様。私の準備もバッチリ」



「すまないなトウナ。それじゃあ夕食のあとにでも、お願いしようかな?」



「おまかせ。すっごく気持ちよくなれるはず。愛情たっぷりマッサージ……ふふ」




 ……まあ。
 みんな楽しそうだからいいか。




「よし! それじゃあ、サミーの入れてくれた風呂にでも――」




 コンコンコン!




「ん? 誰だ? 今日はもう店じまいなんだけどなぁ」



 俺は店の入り口に向かう。



 戸を開けると、ひとりの女剣士が立っていた。



「キミは『ツーター村』の剣士シルヴィ? こんな時間にどうしたんだ?」



「あ、ああ……。覚えていただけて光栄だ、ロベル殿」



 なぜか頬を染めるシルヴィだったが。



「遅くにすまない! どうか力を貸していただきたい!」



 すぐに真顔に変わった。



「村の近くに、またモンスターの巣が見つかった! これまでにない規模だ! すぐに叩かないと、手遅れになるかもしれない! しかし、私の力だけでは――」



「もちろん助けるさ!」



 心は決まっていた。



 『ツーター村』の人たちがピンチなんだ!
 『支援役』が支援しないでどうする!




「『支援役』ロベル・モリスは、ここに宣言する!」



 俺はこぶしを握ると、天に向かって突き上げる。



「『ツーター村』の完全勝利を、全力で支援する、と!」





 俺はこれからも、天職の支援役であり続ける。



 1つでも多くのしあわせを、守るために。






『勇者パーティー追放された支援役、スキル「エンカウント操作」のチート覚醒をきっかけに戦闘力超爆速上昇中ですが、俺は天職の支援役であり続けます』




 -完-
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感想 1

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みんなの感想(1件)

埼玉の大ちゃん

凄く面白かったです!
一気によんでしまいました!

もしよければ、後日談でも書いてください!
杏里の故郷とか、3人との恋愛とか、よろしくお願いします!

解除

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