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27.支援役ロベル 3聖女のステータスアップを支援する
しおりを挟む『レインボー・タワー』の外に出て。
「よし! これから、みんなのステータスアップを支援するぞ!」
あらためて、俺は宣言した。
「けど、お兄様? あたしたちのレベル、お兄様のおかげでマックスだよ?」
「レベルが限界にたどりついた以上、能力値も今の状態が限界では?」
「何か抜け道がある?」
「ああ! 『ステータスアップ・アイテム』を使うんだ! 力をアップする『パワー・ナッツ』とか、素早さをアップする『スピード・ナッツ』とか!」
いわゆる、永続性のあるドーピング・アイテムってヤツだな。
「あ、そっか! レベルが最大でも、アイテム使えば能力値は上がるんだ! さっすがお兄様!」
「なるほど、その手がありますね! もしやあなた様は、ステータスアップ・アイテムの稼ぎ場所も知っているのですか?」
「主様専用の狩場とか?」
「いいや。稼ぎ場所の心当たりはないよ。でも、大量ゲットの方法ならわかるさ」
「大量ゲットのやり方って……あ! わかった! あたしわかったよ!」
サミーがニッコリ笑うと。
「わたしもわかりました! モンスターのレア・ドロップを狙うんですね?」
「例のスキルで実現可能」
アンリとトウナも、ピンと来たみたいだ。
「そう! ここでも『エンカウント操作・インスタント』の出番ってわけだ! いくらレア・ドロップでも、まとめて呼び出して瞬殺しまくればオッケーだからな!」
「なるほどー! お兄様って頭イイ! アイデア豊富でビックリしちゃうー!」
「あなた様はわたしたちのために、そこまで考えてくださるのですね! 感激です!」
「感謝のことばもない」
「俺はみんなの『支援役』だからな! やれることは全部やるさ!」
というわけで。
「まずは――」
ぎゅっ! ぎゅむっ! ぎゅう!
「えっ」
なぜか3人は、レベル上げのときと同じく。
俺の両腕と背中に、ぎゅうっ! としがみついてくる。
「あの……今回は俺に触れなくて大丈夫だから」
「えーーーーーー? どうしてーーーーーー!」
「前回の経験値共有は、あなた様とのさわりっこが必要でしたよね?」
「主様エネルギー補給のチャンス」
「い、いや、だってさ。経験値と違って、ドロップ・アイテムは渡せばいい話じゃん?」
「でもでもお兄様! 触っちゃいけない、っていう決まりもないでしょ?」
「この状態でもまったく問題ないと思います!」
「心配無用」
……まあ、そこまで言うなら。
「みんながイヤじゃなければ、俺は別にいいけどさ」
「お許しがもらえましたー! ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
「それでは遠慮なく! ぎゅうううううううううううううっっ」
「るんるん、ぎゅうぎゅう」
……ともかく、プランを進めよう。
「まずは、ドロップするモンスターの確認だな。スキル『モンスター・ライブラリ』発動! コンプリート・モンスター図鑑を表示!」
表示されたモンスター・データを眺め、ドロップ・アイテム一覧を眺めていくと。
『レッド・ワイヴァーン:ライフ・ナッツ(HPを7アップ:ドロップ率 1/100)』
『ブルー・ワイヴァーン:マジック・ナッツ(MPを7アップ:ドロップ率 1/100)』
『イエロー・ワイヴァーン:パワー・ナッツ(力を4アップ:ドロップ率 1/100)』
『アース・ワイヴァーン:アーマー・ナッツ(物理防御を4アップ:ドロップ率 1/100)』
『スカル・ワイヴァーン:マジックアーマー・ナッツ(魔法防御を4アップ:ドロップ率 1/100)』
『ストーム・ワイヴァーン:スピード・ナッツ(素早さを4アップ:ドロップ率 1/100)』
『フリーズ・ワイヴァーン:ワイズ・ナッツ(知力を4アップ:ドロップ率 1/100)』
「ドロップするのはワイヴァーン系みたいだな」
ドロップ率が1/100、ってことは。
「1パーセントか! 思ったより高いな!」
「いやいやいやいやお兄様! 低いから! すっごく低いから!」
「あなた様にとって、1パーセントはカンタンかもしれませんけど」
「一般冒険者には超貴重品」
「……確かにそうかもしれない」
うーむ。
『エンカウント操作・インスタント』を使ってると、感覚がフツーからどんどんズれてく気がするなぁ。
「まあ気にしてもしょうがない! 使えるものは使う! それだけだ!」
よし!
これで準備オッケーだな!
「一気にいくぞ! 『エンカウント操作・インスタント』使用! 種類はレッド・ワイヴァーン + ブルー・ワイヴァーン + イエロー・ワイヴァーン + アース・ワイヴァーン + スカル・ワイヴァーン + ストーム・ワイヴァーン + フリーズ・ワイヴァーン! 数はとりあえず15,000体ずつ! 瞬殺するか? はイエスで!」
ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン!
色とりどりのワイヴァーンが大量に現れると。
バシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッ!
次から次へと消し飛んでいく。
「合計100,000体オーバーでも関係なしか。反則だよな……ホント」
『450,000,000の経験値を手に入れました』
『450,000,000のスキルポイントを手に入れました』
『ライフ・ナッツ155コ手に入れました』
『マジック・ナッツ142コ手に入れました』
『パワー・ナッツ158コ手に入れました』
『アーマー・ナッツ151コ手に入れました』
『マジックアーマー・ナッツ147コ手に入れました』
『スピード・ナッツ154コ手に入れました』
『ワイズ・ナッツ146コ手に入れました』
『レベルアップ! ロベル・モリスのレベルが1,934になりました』
「よーし! ざっと1人あたり50コ! いい数だ!」
「お兄様すごーーーーーい! こーんなにたくさんもらえちゃうんだね! ホントにすごいよーーー!」
「さすがはあなた様です! これだけあれば、ステータスはグッと上昇しますね!」
「主様に敬礼。ありがたく使わせて――」
「おっと、使うのはちょっと待ってくれ。もうひと手間あるからな」
そう。
俺の支援スキル1,000個の中には、こんなヤツもある。
『テトラ・エフェクト(消費アイテムの使用効果を4倍に増幅:スキル持続時間はレベル依存)』
「というわけで! まずは『オーバー・ロール』で、支援スキルの効果をパーティー全体へ!」
からの。
「アイテム効果増幅スキル『テトラ・エフェクト』発動! これでナッツの効果は、通常の4倍になるはずだ!」
「すごいすごいすごーーーーーーーい! お兄様って、アイテムの威力まで上げられちゃうんだ! ほーんとに何でもできるからビックリしちゃうーーー!」
「しかも4倍とは! あなた様の支援力は、どこまでも天井知らずなのですね!」
「オーバー・レベルの万能選手」
「スキルがすごいだけだよ。さあみんな! どんどんナッツを使ってくれ!」
それからナッツを使いまくった結果。
3人のステータスは。
『レベル:99』
『HP:999』
『MP:999』
『攻撃力:999』
『物理防御力:999』
『魔法防御力:999』
『素早さ:999』
『知性:999』
「やったーーーーー! お兄様見て見て! 全部999! 最大値になったよー!」
「あなた様のおかげでカンペキなステータスになりました! これでもう、誰にも負ける気がしません!」
「主様もいるから天下無双」
みんな、ほくほく顔になってるけど。
「う、うーーーーーーむ? おかしいなぁ。999が最大値?」
俺は納得いかなかった。
だって。
「今の俺のステータス、こんなだぞ?」
『レベル:1,934』
『HP:18,772』
『MP:132,413』
『攻撃力:8,749』
『物理防御力:9,178』
『魔法防御力:18,265』
『素早さ:8,892』
『知性:20,033』
「どうして俺、レベルもステータスも最大限界をぶっち切ってるんだろう……?」
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