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15.【勇者side その③】勇者グレイ 復讐計画を練る
しおりを挟むボク、勇者グレイは。
どうにか『絶望の迷宮』から逃げ帰ったあとで。
「ふざけるなふざけるなふざけるなああああああああぁぁぁぁ! このボクが! あの役立たずで! 無能な! ロベル以下だと!? 何を言ってるんだトウナはああああぁぁぁぁ!?」
冒険者ギルドの片すみで、怒りをぶちまけていた。
「ちくしょう! そんなわけがあるか! ちくしょう! ボクに見る目がないだって! ちくしょう! 誰か見たってロベルはクズだ! ちくしょう! ボクが『世界の支援』を受けてるんだ! ちくしょう! ロベルごときは関係ないんだ! ちくしょう!」
「そ、そうよ!」
メイファも負けてはいない。
「今回はたまたま! たまたま『世界の支援』が発動しなかっただけよね! まったく『月の聖女サマ』ったら、でたらめでアタシたちを惑わせようとしてくれちゃって! アッタマにくるわ!」
「そ、そうですわ!」
今度はキャロラインだ。
「それに冷静に考えれば! あんなうすのろロベルなんかに、このワタクシの魔力の強化なんて、できるはずがありません! ワタクシの方が、ロベルの何十倍も、何百倍も、格上の人間ですもの!」
「その通りだ、メイファ、キャロライン! 絶対にその通りだ! ボクたちが自信を失うことなど、何もない! 全部トウナのでっち上げだ! アイツは『月の聖女』の称号を、勇者グレイの名声に抜かれるのが怖かった! だからウソをついてまで、ボクたちを蹴落とそうとした! そうに決まってるさ!」
などとボクらが団結していた、そのとき。
「おい、知ってるか?」
近くの冒険者集団の話が、ボクの耳に入ってきた。
「『ワンズ王国』の『大聖堂』が魔族の幹部に襲われたらしいぜ」
「マジかよ? それでどうなったんだ?」
「それがスゲーんだ。ロベル・モリスっていうお方が、ひとりで魔族幹部を退治したらしい」
「んなっ!?」
ボクは耳を疑った。
そんなバカな!?
「そのお方は、魔族の幹部を倒しただけじゃないんだろ?」
「ああ。『太陽の聖女』サミー様の命を救い、奪われた魔力も取り返したって話だ」
「洗脳魔法をかけられた連中も、全員正気に戻したらしいぜ! しかも、これまたひとりでだ!」
「はーーーーーー! 大したお方だねぇ!」
「まさか……」
「冗談ですわよね……?」
メイファもキャロラインも顔が真っ青だ。
「そのロベルってお方は、いったい何者なんだ?」
「何でもロベル・モリスは、最近勇者パーティーを追放されたって話だぜ」
「!?」
いきなりボクらが出てきた。
耳をすまし、連中の会話に集中する。
「追放!? どういうこった!?」
「そんなに強くて優秀なお方が、どうしてパーティーを追放されるんだよ!?」
「さあな。俺に聞かれてもさっぱりわからん。マジでわけがわからん」
「そういえば! その勇者パーティーだけどよ」
「知ってるぜ。『絶望の迷宮』から逃げ帰ってきた、って話だろ?」
ピシッ!
ボク、メイファ、キャロライン、3人の体が固まる。
「マジかよ!? 勇者って大したことないんだな!」
ピシピシッ!
「しかもだ! あの『月の聖女』トウナ様に見捨てられたらしいぜ」
ピシピシピシッ!
「つーかよ。その勇者パーティーの強さって、ぜんぶロベル・モリスと『月の聖女』様のおかげだったんじゃねーの?」
ピシピシピシピシッ!
「あー、そうかもしんねーなー。そんな弱っちい勇者なんて、聞いたことないもんなー」
ビキッ!!
「かっ……きっ……くっ……けっ……こっっっ、こいつらっ……!」
ボクが怒りにまかせ、聖剣を抜こうとしたとき。
「おい、そろそろ行こうぜ!」
「ああ! まったく、ヘッポコ勇者みたいな冒険者にはなりたくねーなー!」
「違いない違いない!」
「ハハハハハハハハ!」
冒険者たちはボクに気づきもせず、ギルドを出て行ってしまった。
「ぐ……ぐぐっ……! ぐごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!? ぐごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ボクは吠えた。
「ぐぬぬぬぬっ……! ろっ、ロベルっ……! どういうことなんだ……っ!? どんなイカサマを使って、あんなデマ情報を……っ!?」
「どうするグレイ。さっきのヤツらシメる?」
「ワタクシの炎魔法でヤキを入れましょうか?」
「放っておきたまえ、あんな小物ども! それよりロベルだ! この心の広いボクが! あたたかい心で! 追放ですませてやったというのに! いつまでも生意気なヤツ! どこまでボクのジャマをすれば気が済むんだ!?」
「グレイの言う通りよ! さすがのアタシも、メッチャメチャアタマにきてるし!」
「ウソの情報に巻き込んで、ワタクシたちの評判を落とすなど! 最低最悪の男ですわ!」
「うむ! その通りだ!」
ボクは聖剣を天にかかげ、宣言する。
「ロベルと! ついでにトウナにも! このボクの! 勇者グレイの偉大さを! 思い知らせてやる! 今すぐに! 思い知らせてやるからなああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「思い知らせるのはいいけど、具体的にどうすんのよ? アタシたちでロベルたちを探してボコボコにする、ってこと?」
「ワタクシ、いろんな拷問を知っておりますけど?」
「まあ待ちたまえ、ふたりとも。あんな連中を探すのに、わざわざボクらが出向く必要はないさ。時間のムダだ! 下々の愚民どもに、金でも払ってまかせればいい話だからな!」
そうだ!
名案を思いついたぞ!
最近話題の闇組織を使ってやるとしよう!
「キャロライン、防音魔法を頼む」
まわりに声が漏れないようにしたあとで、ボクはひらめいた計画を口に出す。
「ロベルたちの確保は、『影のレンジャー5人衆』に依頼するつもりさ」
「『影のレンジャー5人衆』? それって、あの有名な闇組織?」
「お金さえ積めば、どんな汚い仕事も受けるそうですわ。冒険者の間でも恐れられていますわね」
ふむ。
メイファとキャロラインも知ってるみたいだな。
「作戦はこうさ。『影のレンジャー5人衆』には、2人を捕らえてボクらに引き渡すところまでをまかせる。弱っちいロベルは、ズタボロの半殺しでカンタンにつかまえられる。トウナはロベルを人質に使い、おびき出して生け捕りにしろと伝えるさ」
「なーるほど! アタシたちは楽して、つかまったロベルと『月の聖女サマ』を受け取るだけ、ってわけね!」
「最後のお楽しみはこちらで、ということですか。おもしろそうですわね……ホホホホ」
「フフン! ボクらの見えないところで全部終わってしまったら、ツマらないだろう? このボクの顔にドロを塗ったんだ。苦しみは少しでも長く味わってもらわないとね!」
カンペキだ!
まさにパーフェクト・プラン!
ボクはなんて天才なんだ!
自分の頭脳が怖い!
自分の才能が怖い!
自分の優秀さが怖い!
「ん? ちょっと待って? けどさぁ」
メイファが首をひねる。
「ロベルはともかくよ? 『月の聖女サマ』がロベルを人質に取ったぐらいで、スキを見せると思う? スルーされちゃったらどうするのよ?」
「いえ、イイ線いってると思いますわよ。あの女が、最後にロベルのことをペラペラ話してたときの目、覚えてます?」
「さあ? アタシは気にしてなかったけど」
「完っ全に『オンナ』の目でしたわ。ベタぼれなのはまちがいありません」
「ほう。よく見てるじゃないか、キャロライン。ボクも同じ考えさ」
……認めたくはないが。
「マジで!? あの『月の聖女サマ』がねぇ……」
「まったく! ボクには理解できないよ! あんな無能ロベルのいったいどこに、ほれる要素があるんだか? まぁ、あんな性悪女には、ロベルみたいなヘボ男がお似合いかもしれないがね! ハハハハハハハハ!」
「ねえグレイ! アタシ『月の聖女サマ』のドてっ腹にケリ入れていい? できれば10発! いーや100発ぐらい! 今までうっぷん溜まってたから、発散したくてさ! アハハハハハハハ!」
「ワタクシにも遊ばせてくださいな? あの女をたっぷり拷問してあげますわ! 火あぶりに水責め、電撃にくすぐり! 泣き叫んで許しを願う姿が、目に浮かびますわ! ホホホホホホホホ!」
メイファもキャロラインも、目がきらきら輝いている。
「ハハハハハ! 好きにしたまえ! さっそく『影のレンジャー5人衆』に依頼するとしよう」
ククク!
ロベル!
トウナ!
首を洗って待っていたまえ!
「このボクをコケにしたこと、心の底から後悔させてやるぞ! ハハハハ! ハハハハハハ! ハーッハハハハハハハハ!」
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