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10.【勇者side その②】勇者グレイ 『月の聖女』に見捨てられる
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ボク、勇者グレイは。
『絶望の迷宮』地下2階で。
「くそ! いったいどうなってるんだ!?」
予想外の状況に、あせっていた。
「前回挑んだときは、何の苦労もなく地下10階のボスを倒せたじゃないか! 役立たずのロベルがいなくなって、勇者パーティーのチームワークは圧倒的によくなったはず! それなのに! どうしてこんな上の階で苦戦しなきゃならない!?」
「敵の出現率が高すぎるのよ! ここに来るまで、前回の数倍はエンカウントしてるわ! グレイ、どういうことなのよ!」
「ボ、ボクに聞くな! メイファが自分の頭で考えろ!」
「だ、だって! これまではいつも『世界の支援』が、モンスターを遠ざけてくれてたはずなのに!」
「それにヘンですわ! いつもなら戦闘のたびにわきあがる『世界の支援』の力! それが今回は感じられません! グレイさん、理由はなんですの!?」
「そ、そんなこと、ボクにわかるはずがないだろう!? わめくんじゃない、キャロライン!」
くそっ、イライラする!
何でこんなことになってるんだ!?
「前からスケルトンが1体来る」
落ち着き払った『月の聖女』トウナの声。
どうしてこの女は、こんな状況で余裕なんだ!?
頭のネジがぶっとんでるのか!?
「グ、グレイ! 今日のところは撤退しましょうよ!」
「賛成ですわ! ワタクシ、魔力がほとんど残っておりません!」
「ふ、ふざけるのもいい加減にしたまえ!」
叫びながら、ボクは聖剣をかまえた。
柄から光の刃が伸びる。
『ダガー』ぐらいの長さに。
「ボクは勇者だ! 魔王を倒す英雄、勇者グレイなんだ! このボクがこんな迷宮ごとき、攻略できないでたまるかああああああ!」
出現したスケルトンに、聖剣で斬りかかるが。
スカッ!
「んなっ!?」
ザシュッ!
「ぐあああああああああああああああああっ!?」
聖剣をかわしたスケルトンの剣が、ボクの体をカンタンに切り裂いた。
「グレイ!?」
「イヤーーーーーーーッ?」
「メ……メイファ、キャロライン! キミたちはバカなのか!? 悲鳴をあげてるヒマがあるなら、早くボクを助けろ――」
ドシュッ!
「うがああああああああああああ!?」
またもスケルトンの剣がボクを襲った。
「うあ! うあ! うあああ!? た、助けてくれ! ボクはまだ死にたくない!」
逃げまどうボクに、じりじり近づくスケルトン。
「ボ、ボクは世界の宝だぞ! こんなところで死ぬわけにはいかないんだ! 頼む! 助けて! 助けてくれえええええええ!」
その時。
「ターン・アンデッド」
パアアアアアアアアアアアアアアアア!
光がスケルトンを包み、消滅させた。
「あ……あ……? 助かったのか……?」
ふり向くと、そこにいたのは。
「…………」
トウナだった。
ボクを冷たいまなざしで見つめている。
「ト、トウナ! 仕事が遅いぞ! あやうく殺されるところだったじゃないか! まったく、トロトロしてるんじゃない――」
「思い知った? 『あのお方』の偉大さを」
いきなりトウナが、妙なことを言いだした。
「『あのお方』? はっ! トウナ、キミは何を言っているんだい?」
「今まで勇者パーティーが順調だったのは、全部『あのお方』の支援のおかげ」
「だ・か・ら! 『あのお方』とはどのお方なのか! それを聞いてるんだ!」
「そうよ! はっきり言ってくれないとわからないじゃない!」
「誰ですの!? トウナさんがおっしゃる『あのお方』というのは!」
メイファもキャロラインも、わけがわからないといった様子だ。
「もったいぶらずに教えたまえ! まどろっこしい!」
「まだわからないの? はぁ……」
トウナはため息をつくと。
信じられない男の名を言った。
「ロベル・モリス様」
「んなっ……!?」
「まさかっ……!?」
「そんなっ……!?」
……ハ、ハハ! ハハハハ!
「バカも休み休み言いたまえ! この勇者パーティーが順調だったのは、役立たずのロベルのおかげだと!? そんなわけないだろう! 今日はたまたま調子が悪いだけだ! たまたま『世界の支援』がないだけで――」
「たまたま? まさか。現状が、あなたたちの実力」
「だ、だって! 今回はやたらと敵とのエンカウント率が高いじゃない! 『世界の支援』がモンスターを遠ざけてくれれば、アタシだってもっと力を温存できるのに!」
メイファがかみつくが。
「それはロベル様が、こっそりエンカウント操作してくれてたおかげ」
「へ……!?」
「で、でも! 『世界の支援』の力は、これまで確かに感じておりましたわ! 戦闘中にワタクシの魔力が、巨大に増幅される感覚を!」
キャロラインが主張するが。
「それはロベル様が、こっそり支援スキルを重ね掛けしてくれてたおかげ」
「なっ……!?」
「ロベル様のスキルを使うスピードは異常。超高速だから、気づかないのも無理はない」
「だ、だとしてもです! それだけ連続でスキルを使って、魔力が持つわけありません!」
「ロベル様、魔力容量も異常。ぜんぶ、あのお方だからできてたこと」
「……まさか。そんなことが……」
「あったって……いうんですの……?」
メイファもキャロラインも、信じられないという顔で固まる。
……うそだ。
うそだ。
うそだ。
そんな。
はずは。
「それだけじゃない。あなたたちが『世界の支援』と呼んでいた力は、全部ロベル様のおかげ。トラップ探知。ダンジョンのマッピング。魔力の分配もしてくれてたはず。それから――」
「んなわけがあるかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ボクは血を吐く思いで絶叫した。
「デタラメを言うんじゃない! じゃあ何か!? ボクが『世界の支援』だと思っていたものは! 全部あの無能の! 役立たずの! ロベルからの支援だったとでも言うのか!?」
「そう。さっきから言ってる。役立たずはあなたの方」
「ふざけるな! それじゃあキミは! このボクが! 勇者グレイが! あのロベル以下の存在だとでも言いたいのか!?」
「ええ。比べるのも失礼なレベル」
「んなっ……!?」
「あなたたちにはロベル様を、見る目がなかった。それだけ。あのお方を追い出した場でも、言ってあげたはず――」
「だまれこのアマああああああああぁぁぁぁ!」
聖剣を引っつかみ、トウナに斬りかかったが。
スカッ!
トウナにバックステップでかわされ。
「のわああああああああ!?」
ドテーン!
ぶざまにすっ転んでしまった。
「ぐ、ぐぐっ……!」
「最後の忠告。これからは、レベルに合った冒険者生活を送った方が身のため」
「ぐぐ、ぬぐぐぐぐ……!」
「さよなら。私、ロベル様のところに行くから」
「なっ!?」
ボクはぎょっとした。
まずい!
これはまずい!
頭の中に、大陸の伝説がぐるぐる回りだす。
『再び魔王が世界を危機にさらすとき、ひとりの男が立ち上がる。ひとりの男は『聖女を伴い』、魔王を滅ぼし世界を救う』
まずい!
ここで『月の聖女』トウナに逃げられたら、伝説の状況が崩れてしまう!
「それじゃ」
トウナがボクに背を向けた。
行かせてたまるか!
何としても引き止めなければ!
「ま、待て! わかった! よくわかった! もう一度ロベルをパーティーに戻す! もう役立たずなどと呼んだりはしない! これまでの無礼なふるまいも全部あやまる! それならいいだろう!?」
もちろん全部ウソっぱちだ!
だが、この女を逃がすわけにはいかないんだ!
「…………」
トウナが足を止める!
こっちを振り向いた!
ボクの説得が通じたんだ!
「ト、トウナ! わかってくれたんだな――」
「今更遅い」
ピシッ!
ボクの体が凍りついた。
そんなボクには目もくれず。
今度こそトウナは、迷宮の闇に消えていく。
「う、うう……うぐうぅ、うぐぐぐぐ……ぐぐぐぐ……」
「どうすんのよグレイ! 『月の聖女サマ』なしで、これからやっていけるの!?」
「そんなことよりも、早くここを出ますわよ! 今のワタクシたちでは――」
「うるさああああああああい! ボクに命令するなあああああああああああああああああああ!」
「きゃっ!?」
「ひっ!?」
「ボクは勇者だぁ! 魔王を倒す伝説の勇者なんだぁ! なんでこんな屈辱を受けないといけないんだよぉぉぉぉぉぉ!? うお! うおおお! うおああああああああああ!」
「ちょ、ちょっとグレイ!? いいから落ち着きなさい!」
「グレイさん!? 正気に! 正気に戻ってくださいまし!」
メイファとキャロラインに押さえつけられながら。
「うああああああああああああああああああああ! うがあああああああああああああああああああ!」
ボクは『絶望の迷宮』中に響きわたる声で、ひたすらわめき続けるのだった。
『絶望の迷宮』地下2階で。
「くそ! いったいどうなってるんだ!?」
予想外の状況に、あせっていた。
「前回挑んだときは、何の苦労もなく地下10階のボスを倒せたじゃないか! 役立たずのロベルがいなくなって、勇者パーティーのチームワークは圧倒的によくなったはず! それなのに! どうしてこんな上の階で苦戦しなきゃならない!?」
「敵の出現率が高すぎるのよ! ここに来るまで、前回の数倍はエンカウントしてるわ! グレイ、どういうことなのよ!」
「ボ、ボクに聞くな! メイファが自分の頭で考えろ!」
「だ、だって! これまではいつも『世界の支援』が、モンスターを遠ざけてくれてたはずなのに!」
「それにヘンですわ! いつもなら戦闘のたびにわきあがる『世界の支援』の力! それが今回は感じられません! グレイさん、理由はなんですの!?」
「そ、そんなこと、ボクにわかるはずがないだろう!? わめくんじゃない、キャロライン!」
くそっ、イライラする!
何でこんなことになってるんだ!?
「前からスケルトンが1体来る」
落ち着き払った『月の聖女』トウナの声。
どうしてこの女は、こんな状況で余裕なんだ!?
頭のネジがぶっとんでるのか!?
「グ、グレイ! 今日のところは撤退しましょうよ!」
「賛成ですわ! ワタクシ、魔力がほとんど残っておりません!」
「ふ、ふざけるのもいい加減にしたまえ!」
叫びながら、ボクは聖剣をかまえた。
柄から光の刃が伸びる。
『ダガー』ぐらいの長さに。
「ボクは勇者だ! 魔王を倒す英雄、勇者グレイなんだ! このボクがこんな迷宮ごとき、攻略できないでたまるかああああああ!」
出現したスケルトンに、聖剣で斬りかかるが。
スカッ!
「んなっ!?」
ザシュッ!
「ぐあああああああああああああああああっ!?」
聖剣をかわしたスケルトンの剣が、ボクの体をカンタンに切り裂いた。
「グレイ!?」
「イヤーーーーーーーッ?」
「メ……メイファ、キャロライン! キミたちはバカなのか!? 悲鳴をあげてるヒマがあるなら、早くボクを助けろ――」
ドシュッ!
「うがああああああああああああ!?」
またもスケルトンの剣がボクを襲った。
「うあ! うあ! うあああ!? た、助けてくれ! ボクはまだ死にたくない!」
逃げまどうボクに、じりじり近づくスケルトン。
「ボ、ボクは世界の宝だぞ! こんなところで死ぬわけにはいかないんだ! 頼む! 助けて! 助けてくれえええええええ!」
その時。
「ターン・アンデッド」
パアアアアアアアアアアアアアアアア!
光がスケルトンを包み、消滅させた。
「あ……あ……? 助かったのか……?」
ふり向くと、そこにいたのは。
「…………」
トウナだった。
ボクを冷たいまなざしで見つめている。
「ト、トウナ! 仕事が遅いぞ! あやうく殺されるところだったじゃないか! まったく、トロトロしてるんじゃない――」
「思い知った? 『あのお方』の偉大さを」
いきなりトウナが、妙なことを言いだした。
「『あのお方』? はっ! トウナ、キミは何を言っているんだい?」
「今まで勇者パーティーが順調だったのは、全部『あのお方』の支援のおかげ」
「だ・か・ら! 『あのお方』とはどのお方なのか! それを聞いてるんだ!」
「そうよ! はっきり言ってくれないとわからないじゃない!」
「誰ですの!? トウナさんがおっしゃる『あのお方』というのは!」
メイファもキャロラインも、わけがわからないといった様子だ。
「もったいぶらずに教えたまえ! まどろっこしい!」
「まだわからないの? はぁ……」
トウナはため息をつくと。
信じられない男の名を言った。
「ロベル・モリス様」
「んなっ……!?」
「まさかっ……!?」
「そんなっ……!?」
……ハ、ハハ! ハハハハ!
「バカも休み休み言いたまえ! この勇者パーティーが順調だったのは、役立たずのロベルのおかげだと!? そんなわけないだろう! 今日はたまたま調子が悪いだけだ! たまたま『世界の支援』がないだけで――」
「たまたま? まさか。現状が、あなたたちの実力」
「だ、だって! 今回はやたらと敵とのエンカウント率が高いじゃない! 『世界の支援』がモンスターを遠ざけてくれれば、アタシだってもっと力を温存できるのに!」
メイファがかみつくが。
「それはロベル様が、こっそりエンカウント操作してくれてたおかげ」
「へ……!?」
「で、でも! 『世界の支援』の力は、これまで確かに感じておりましたわ! 戦闘中にワタクシの魔力が、巨大に増幅される感覚を!」
キャロラインが主張するが。
「それはロベル様が、こっそり支援スキルを重ね掛けしてくれてたおかげ」
「なっ……!?」
「ロベル様のスキルを使うスピードは異常。超高速だから、気づかないのも無理はない」
「だ、だとしてもです! それだけ連続でスキルを使って、魔力が持つわけありません!」
「ロベル様、魔力容量も異常。ぜんぶ、あのお方だからできてたこと」
「……まさか。そんなことが……」
「あったって……いうんですの……?」
メイファもキャロラインも、信じられないという顔で固まる。
……うそだ。
うそだ。
うそだ。
そんな。
はずは。
「それだけじゃない。あなたたちが『世界の支援』と呼んでいた力は、全部ロベル様のおかげ。トラップ探知。ダンジョンのマッピング。魔力の分配もしてくれてたはず。それから――」
「んなわけがあるかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ボクは血を吐く思いで絶叫した。
「デタラメを言うんじゃない! じゃあ何か!? ボクが『世界の支援』だと思っていたものは! 全部あの無能の! 役立たずの! ロベルからの支援だったとでも言うのか!?」
「そう。さっきから言ってる。役立たずはあなたの方」
「ふざけるな! それじゃあキミは! このボクが! 勇者グレイが! あのロベル以下の存在だとでも言いたいのか!?」
「ええ。比べるのも失礼なレベル」
「んなっ……!?」
「あなたたちにはロベル様を、見る目がなかった。それだけ。あのお方を追い出した場でも、言ってあげたはず――」
「だまれこのアマああああああああぁぁぁぁ!」
聖剣を引っつかみ、トウナに斬りかかったが。
スカッ!
トウナにバックステップでかわされ。
「のわああああああああ!?」
ドテーン!
ぶざまにすっ転んでしまった。
「ぐ、ぐぐっ……!」
「最後の忠告。これからは、レベルに合った冒険者生活を送った方が身のため」
「ぐぐ、ぬぐぐぐぐ……!」
「さよなら。私、ロベル様のところに行くから」
「なっ!?」
ボクはぎょっとした。
まずい!
これはまずい!
頭の中に、大陸の伝説がぐるぐる回りだす。
『再び魔王が世界を危機にさらすとき、ひとりの男が立ち上がる。ひとりの男は『聖女を伴い』、魔王を滅ぼし世界を救う』
まずい!
ここで『月の聖女』トウナに逃げられたら、伝説の状況が崩れてしまう!
「それじゃ」
トウナがボクに背を向けた。
行かせてたまるか!
何としても引き止めなければ!
「ま、待て! わかった! よくわかった! もう一度ロベルをパーティーに戻す! もう役立たずなどと呼んだりはしない! これまでの無礼なふるまいも全部あやまる! それならいいだろう!?」
もちろん全部ウソっぱちだ!
だが、この女を逃がすわけにはいかないんだ!
「…………」
トウナが足を止める!
こっちを振り向いた!
ボクの説得が通じたんだ!
「ト、トウナ! わかってくれたんだな――」
「今更遅い」
ピシッ!
ボクの体が凍りついた。
そんなボクには目もくれず。
今度こそトウナは、迷宮の闇に消えていく。
「う、うう……うぐうぅ、うぐぐぐぐ……ぐぐぐぐ……」
「どうすんのよグレイ! 『月の聖女サマ』なしで、これからやっていけるの!?」
「そんなことよりも、早くここを出ますわよ! 今のワタクシたちでは――」
「うるさああああああああい! ボクに命令するなあああああああああああああああああああ!」
「きゃっ!?」
「ひっ!?」
「ボクは勇者だぁ! 魔王を倒す伝説の勇者なんだぁ! なんでこんな屈辱を受けないといけないんだよぉぉぉぉぉぉ!? うお! うおおお! うおああああああああああ!」
「ちょ、ちょっとグレイ!? いいから落ち着きなさい!」
「グレイさん!? 正気に! 正気に戻ってくださいまし!」
メイファとキャロラインに押さえつけられながら。
「うああああああああああああああああああああ! うがあああああああああああああああああああ!」
ボクは『絶望の迷宮』中に響きわたる声で、ひたすらわめき続けるのだった。
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