70 / 76
第3章
1話
しおりを挟む
セレスタとリュシールがウェネステル皇国から帰還して二十日が経った。二人の傷と疲労はすっかり回復し、昨日からオルテグナ国へ向かうための準備を始めた。セレスタの魔力を安定させるためにグランという大魔術師について調べるためだ。地図を広げながら道のりを検討している。
「ここは足場が悪い道が続きますので、少し迂回してもこの村を通り過ぎるのがよろしいかと」
エレッタは土地勘があるようだった。
「実際に訪れたのはもう百年以上前になりますのでお役に立てるか分かりませんが……」
と言いつつ色々助言してくれた。
「最後に一つお伝えしておきたいことがあります。ヴァルドー様は洞窟の番人は名前を告げれば通してくれると仰っていましたが、いきなり襲い掛かってきてそれが難しいこともあるでしょう。お二人が負けるとは思いませんが、念のため洞窟が見えた時点で警戒を怠らないで下さい」
「相手の能力とか武器とかは分からないんですか?」
セレスタはあまり期待せずに聞いてみた。
「能力は説明が難しいのですが簡単に使えるものではないので警戒せずとも問題ありません。武器は何でも使いこなしますが、場所を考えると短剣か飛び道具だと思います」
吸血鬼で能力を持っているということは貴族級以上である可能性が高い。
「大丈夫、セリィはわたしが守るから」
リュシールはすぐにこう言ってくれる。「ありがとう」とだけ返した。少しぶっきらぼうな態度を取ってしまったかもしれない。
「経路はこれで決まったね。ありがとうエレッタ」
「いえ、礼には及びません」
「じゃあ荷物まとめよっか」
「お嬢様、ヴァルドー様の元には行かれましたか?」
「あ、そうだった! ごめん、行ってくるよ」
リュシールは駆け足で大部屋を出ていく。
二人が残された部屋は沈黙が流れる。それを破ったのはエレッタの方だった。
「……セレスタ様はまだまだ強くなれますよ」
「え?」
「ご自身を足手まといだとお思いなのでしょう。ジュラルドですら気づいていました。気づいていないのはお嬢様くらいです。貴族級を殺害した"光"の聖騎士の頭目に勝ったのですから誇ってよいと思います」
「それは運が良かっただけです」
エレッタは部屋を出ていき、ティーセットを持ってすぐに戻ってきた。二人分の紅茶を入れる。
「どうぞ。今度は何も仕掛けておりませんので」
ヴァルドーとディミロフのゾンビ計画を阻止するために乗り込んだ時のことを言っているのだ。その時も紅茶自体には何もなかったはずだから彼女なりの冗談だろうか。そう言えばエレッタと二人きりになるのはほとんどその時以来かもしれない。吸血鬼についての講義を度々してもらっていたが、その時はリュシールが絶対に隣にいた。
「いただきます」
癖のない爽やかな味と程よい温度が喉の渇きを癒す。
「落ち着きましたか? 常に肩肘張っていなくてもいいのですよ」
普段あまり表情を変えないエレッタが小さく微笑んでそう言ってくれた。実のところセレスタは彼女に良く思われていないのではないかと思っていたが、たったこれだけのやり取りでその疑念が小さくなってしまう。そのせいで思わず口に出てしまう。
「エレッタさんは私のこと好ましくないと思っていました」
「そうですね、初めはそう思っていました。ヴァルドー様とお嬢様が家族として迎えた方だからと言い聞かせて接していました」
「今は違うんですか?」
「貴女が来てからお嬢様が楽しそうです。ヴァルドー様もそれを良く思われています。私も以前よりこの館が好ましく感じていることに気づきました」
下を向いたまま小刻みに紅茶に口をつけながら話す。照れ隠しなのだろうか。
ゆっくりとカップを置いて顔を上げた。先程より少し顔が赤い気がする。
「話を戻しましょう。強くなる方法についてです。時間外の講義のようになってしまいますがよろしいですか?」
「是非お願いします」
「魔術師として強くなる方法は教えられませんが、吸血鬼としてならば教えられます。まず血の巡りについて確認しますので立って下さい」
言われた通り立ち上がる。
「失礼します」
エレッタは近づいてきて、首、両手首、背中、両太腿、両足首を撫でるように触れた。そして座るように促した後自らも席に着く。
「ご存知かとは思いますが、魔力循環において血の巡りは重要な役割を果たしています。特に我々吸血鬼の血流術ではたとえ魔力が多くても、どんなに強い技でも血が上手く行き渡らなければ自在に扱えないのです」
言わんとすることがいまいちよくわからないという表情のセレスタを見て、エレッタはさらに付け加える。
「簡潔に申し上げますと、セレスタ様にも血流術が使える可能性があるということです」
ずっと頭の片隅にあり続けた疑問が思いがけず解決した。複雑な感情が邪魔をして聞けずにいた。魔術と体術の向上を図っている方が自信が持てる。そう考えて。
「……本当ですか」
「セレスタ様の状況は特殊すぎて断言はできません。なのでもっと簡易なことからお教えします。外に出ましょう」
館を出ると大きな音と獣の呻き声が聞こえた。
「彼にも手伝ってもらいましょうか」
間もなく魔物の討伐をしていたジュラルドが戻ってきた。
「終わったぞ」
「お疲れ様です。いきなりで悪いですが血操を見せてもらえますか」
「嬢ちゃんの授業中か。いいぜ」
ジュラルドは腰のナイフを手に取り、手首から肘まで縦に大きく切り込みを入れる。血が溢れ出したが、それは彼の手のひらに球形を作るように集まっていく。すぐに出血は止まっていた。
「こんなもんでいいか」
そう言って集まった自分の血を口に入れる。
「十分です。ありがとうございました」
「おう」
ジュラルドは館内へ入っていく。
「見ての通り血を動かすという行為です。私よりも彼の方が長けているのでお手本を見せてもらいました。血流術の基礎であり、怪我をした時に止血できる側面も持つため、覚えて損はないでしょう」
セレスタは興味深く聞いていた。吸血鬼たちの戦いを思い出す。戦闘中では完全な止血とはいかないのだろうが、人間ならば動けなくなるような出血でも戦っていた場面が思い当たる。あれは単に怪我に強いだけではなかったようだ。
「魔力を動かすのと同じ感覚だと思って差し支えないでしょう。まずは自分の手を痺れさせるところからやってみましょう。手に血液を行かないように調節するのです。実際に出血した方が感覚が掴みやすいのですが、抵抗があると思いますので……」
セレスタはそれを聞くとすぐに足元の石を拾い、鋭利な部分で左手を切る。無造作に力を入れて手の平を割いたため、結構な出血量となった。
「なっ……」
エレッタの呆気に取られた表情を他所に、手に魔力を行かないようにコントロールする。魔力の巡りを感じなくなるが血は変わらず出続けている。見かねたエレッタが新しい助言を加える。
「本当は初心者が一か所に血を集めるのは危険なのですが、出血してしまった以上仕方ありません。手に魔力を集めてみて下さい。そちらの方が得意でしょう」
言われた通り左手に魔力を集めた。傷口から出る血の量が増している。
「では魔力を抑えて下さい。集めたものはゆっくりと放出するように」
その瞬間、セレスタの膝が崩れ落ちる。すかさず小瓶を取り出し、その中の赤い液体を飲み干す。リュシールの血が闇の魔力を供給したため身体が楽になる。同時に出血も少なくなっていた。
エレッタが駆け寄ってくるが、一人で立ち上がれた。
「魔力の乱れですか?」
「はい、でももう大丈夫です」
「すみません。私の不注意でした。やはりこれを教えるのは早かったようです」
「やらせて下さい。私が教えてほしいと言ったんです。ここまで教えてもらったんですから、血流術とまでは行かなくても止血くらいはできるようになってみせます」
「……分かりました。ただしヴァルドー様とお嬢様に報告します。それと絶対に一人で練習をしないで下さい。これらをご理解頂けるなら続けましょう」
セレスタはこの条件を飲むしかなかった。リュシールに内緒で強くなりたいと思ったがやはり難しそうだ。
「ここは足場が悪い道が続きますので、少し迂回してもこの村を通り過ぎるのがよろしいかと」
エレッタは土地勘があるようだった。
「実際に訪れたのはもう百年以上前になりますのでお役に立てるか分かりませんが……」
と言いつつ色々助言してくれた。
「最後に一つお伝えしておきたいことがあります。ヴァルドー様は洞窟の番人は名前を告げれば通してくれると仰っていましたが、いきなり襲い掛かってきてそれが難しいこともあるでしょう。お二人が負けるとは思いませんが、念のため洞窟が見えた時点で警戒を怠らないで下さい」
「相手の能力とか武器とかは分からないんですか?」
セレスタはあまり期待せずに聞いてみた。
「能力は説明が難しいのですが簡単に使えるものではないので警戒せずとも問題ありません。武器は何でも使いこなしますが、場所を考えると短剣か飛び道具だと思います」
吸血鬼で能力を持っているということは貴族級以上である可能性が高い。
「大丈夫、セリィはわたしが守るから」
リュシールはすぐにこう言ってくれる。「ありがとう」とだけ返した。少しぶっきらぼうな態度を取ってしまったかもしれない。
「経路はこれで決まったね。ありがとうエレッタ」
「いえ、礼には及びません」
「じゃあ荷物まとめよっか」
「お嬢様、ヴァルドー様の元には行かれましたか?」
「あ、そうだった! ごめん、行ってくるよ」
リュシールは駆け足で大部屋を出ていく。
二人が残された部屋は沈黙が流れる。それを破ったのはエレッタの方だった。
「……セレスタ様はまだまだ強くなれますよ」
「え?」
「ご自身を足手まといだとお思いなのでしょう。ジュラルドですら気づいていました。気づいていないのはお嬢様くらいです。貴族級を殺害した"光"の聖騎士の頭目に勝ったのですから誇ってよいと思います」
「それは運が良かっただけです」
エレッタは部屋を出ていき、ティーセットを持ってすぐに戻ってきた。二人分の紅茶を入れる。
「どうぞ。今度は何も仕掛けておりませんので」
ヴァルドーとディミロフのゾンビ計画を阻止するために乗り込んだ時のことを言っているのだ。その時も紅茶自体には何もなかったはずだから彼女なりの冗談だろうか。そう言えばエレッタと二人きりになるのはほとんどその時以来かもしれない。吸血鬼についての講義を度々してもらっていたが、その時はリュシールが絶対に隣にいた。
「いただきます」
癖のない爽やかな味と程よい温度が喉の渇きを癒す。
「落ち着きましたか? 常に肩肘張っていなくてもいいのですよ」
普段あまり表情を変えないエレッタが小さく微笑んでそう言ってくれた。実のところセレスタは彼女に良く思われていないのではないかと思っていたが、たったこれだけのやり取りでその疑念が小さくなってしまう。そのせいで思わず口に出てしまう。
「エレッタさんは私のこと好ましくないと思っていました」
「そうですね、初めはそう思っていました。ヴァルドー様とお嬢様が家族として迎えた方だからと言い聞かせて接していました」
「今は違うんですか?」
「貴女が来てからお嬢様が楽しそうです。ヴァルドー様もそれを良く思われています。私も以前よりこの館が好ましく感じていることに気づきました」
下を向いたまま小刻みに紅茶に口をつけながら話す。照れ隠しなのだろうか。
ゆっくりとカップを置いて顔を上げた。先程より少し顔が赤い気がする。
「話を戻しましょう。強くなる方法についてです。時間外の講義のようになってしまいますがよろしいですか?」
「是非お願いします」
「魔術師として強くなる方法は教えられませんが、吸血鬼としてならば教えられます。まず血の巡りについて確認しますので立って下さい」
言われた通り立ち上がる。
「失礼します」
エレッタは近づいてきて、首、両手首、背中、両太腿、両足首を撫でるように触れた。そして座るように促した後自らも席に着く。
「ご存知かとは思いますが、魔力循環において血の巡りは重要な役割を果たしています。特に我々吸血鬼の血流術ではたとえ魔力が多くても、どんなに強い技でも血が上手く行き渡らなければ自在に扱えないのです」
言わんとすることがいまいちよくわからないという表情のセレスタを見て、エレッタはさらに付け加える。
「簡潔に申し上げますと、セレスタ様にも血流術が使える可能性があるということです」
ずっと頭の片隅にあり続けた疑問が思いがけず解決した。複雑な感情が邪魔をして聞けずにいた。魔術と体術の向上を図っている方が自信が持てる。そう考えて。
「……本当ですか」
「セレスタ様の状況は特殊すぎて断言はできません。なのでもっと簡易なことからお教えします。外に出ましょう」
館を出ると大きな音と獣の呻き声が聞こえた。
「彼にも手伝ってもらいましょうか」
間もなく魔物の討伐をしていたジュラルドが戻ってきた。
「終わったぞ」
「お疲れ様です。いきなりで悪いですが血操を見せてもらえますか」
「嬢ちゃんの授業中か。いいぜ」
ジュラルドは腰のナイフを手に取り、手首から肘まで縦に大きく切り込みを入れる。血が溢れ出したが、それは彼の手のひらに球形を作るように集まっていく。すぐに出血は止まっていた。
「こんなもんでいいか」
そう言って集まった自分の血を口に入れる。
「十分です。ありがとうございました」
「おう」
ジュラルドは館内へ入っていく。
「見ての通り血を動かすという行為です。私よりも彼の方が長けているのでお手本を見せてもらいました。血流術の基礎であり、怪我をした時に止血できる側面も持つため、覚えて損はないでしょう」
セレスタは興味深く聞いていた。吸血鬼たちの戦いを思い出す。戦闘中では完全な止血とはいかないのだろうが、人間ならば動けなくなるような出血でも戦っていた場面が思い当たる。あれは単に怪我に強いだけではなかったようだ。
「魔力を動かすのと同じ感覚だと思って差し支えないでしょう。まずは自分の手を痺れさせるところからやってみましょう。手に血液を行かないように調節するのです。実際に出血した方が感覚が掴みやすいのですが、抵抗があると思いますので……」
セレスタはそれを聞くとすぐに足元の石を拾い、鋭利な部分で左手を切る。無造作に力を入れて手の平を割いたため、結構な出血量となった。
「なっ……」
エレッタの呆気に取られた表情を他所に、手に魔力を行かないようにコントロールする。魔力の巡りを感じなくなるが血は変わらず出続けている。見かねたエレッタが新しい助言を加える。
「本当は初心者が一か所に血を集めるのは危険なのですが、出血してしまった以上仕方ありません。手に魔力を集めてみて下さい。そちらの方が得意でしょう」
言われた通り左手に魔力を集めた。傷口から出る血の量が増している。
「では魔力を抑えて下さい。集めたものはゆっくりと放出するように」
その瞬間、セレスタの膝が崩れ落ちる。すかさず小瓶を取り出し、その中の赤い液体を飲み干す。リュシールの血が闇の魔力を供給したため身体が楽になる。同時に出血も少なくなっていた。
エレッタが駆け寄ってくるが、一人で立ち上がれた。
「魔力の乱れですか?」
「はい、でももう大丈夫です」
「すみません。私の不注意でした。やはりこれを教えるのは早かったようです」
「やらせて下さい。私が教えてほしいと言ったんです。ここまで教えてもらったんですから、血流術とまでは行かなくても止血くらいはできるようになってみせます」
「……分かりました。ただしヴァルドー様とお嬢様に報告します。それと絶対に一人で練習をしないで下さい。これらをご理解頂けるなら続けましょう」
セレスタはこの条件を飲むしかなかった。リュシールに内緒で強くなりたいと思ったがやはり難しそうだ。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!


異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる