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第2章
38話
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岩が割れるように左右に動く。同時にその先の部屋が明るくなった。すると、本棚がいくつか並んでいるのが確認できた。
「書庫ですか?」
「代々の教皇に語り継がれてきた秘蔵の品だ。本は後で読んでもらうとして、これを見せようと思ったのだ」
教皇は部屋の奥から木箱を持ってきた。
「これが漂う魔力の源だ」
箱を開けると短剣と本のページの一部を破いたような紙切れが出てきた。
「グランという名を聞いたことがあるか?」
「ええ。……まさかこれが『干渉魔導兵器』ですか?」
「当たらずとも遠からずだ」
いつの間にかリュシールは近くの椅子に座り込んでいた。治りつつある手を撫でながら「何それ?」という表情をした。
グランとは歴史に名を残す偉大な魔術師である。それまで魔力を持つものが独自の感覚で使っていた魔術を術式として残し、安定して使えるようにした。これにより魔術師が職業として成り立つようになったと言われている。魔術道具の開発にも熱心で、『干渉魔導兵器』シリーズもそのうちの一つである。発見されて研究が進められていても不明点が多く、起動方法すら分からないものすらある。製作意図、製作時期、総数などは謎に包まれている。
「遺物ってやつなんだね。それで、当たらずってのはどういうこと?」
「『干渉魔導兵器』によってできた、またはその一部から作られたものではないかと考えられている。そしてこの紙切れだ」
二人が紙を覗き込む。掠れていて読みづらく、文字のようなものが書いてあるように見えるが何語なのかさっぱり分からない。
「『魔力』……、『相反する』……」
「リュー、読めるの?」
「知ってる単語だけ読んでみた。こっちは『道具』かな。あとは……うーん」
リュシールが詰まったところで教皇が紙に指差した。
「これは『操る』という意味じゃないかと推測している。こちらは『干渉する』だろう。こっちは『術式』だ」
「読めるんですか」
「偉大な先代たちの受け売りだ。断片的だが調べてみる価値はありそうな情報じゃないか?」
「はい。それにグランはあらゆる属性の魔力を使えたとも言われています。そこにもヒントがあるかもしれません」
「そうだな」
教皇は短剣と紙を箱に入れて、奥に箱を戻しにいった。リュシールはまた座り込んで欠伸をする。
「それで、手あたり次第に探すの?」
「いえ、いくつか思い当たるところがあるわ」
「じゃあそこ行こうか」
「その前に一度帰って今回のこと報告しましょう」
「だね、お父様にも相談してみよう」
教皇が戻ってくる。両腕を高く上げて伸びをしていた。
「さて、そろそろ帰ろう。ここに長く居すぎると体力以上に精神がやられる」
洞窟に来たときの場所へ戻り、教皇が魔力を放出すると周囲が光って術式が起動した。移動するとそこは玉座の間ではなく、物置のような場所だった。掃除はされているようでそれほど埃っぽくはないが、薄暗い場所に出たので本当に戻ってきたのか不安になる。
「ここは城内のあまり使われない倉庫だ。戻ってくる時は玉座の間ではない所に出るようになっている。隠し方が念入りだろう?」
「使われていない割には綺麗ですね」
「時々掃除させている。出てきた時に埃を被りたくないからな」
三人は盗人のようにこっそりと倉庫を出て、玉座の間へ戻ろうとするが、すぐにエスメルと兵士達に見つかった。
「教皇陛下、何故そのような場所に? 安全が確認されるまであまり出歩かないで下さい」
「二人に城を案内していたのだ」
「このような時にですか?」
「帰る前に少しくつろいでもらおうと思ってな」
「そうでしたか。しばらく城内は慌ただしいと思いますがゆっくりと静養なさって下さい」
彼らから離れるとリュシールが小声で
「あの人達バカなの?」
と言う。それに対し教皇は
「真面目なだけだ。良くも悪くも、な」
と笑いながら返す。
しばらくついて歩いていると見覚えのない廊下だと気がついた。ただ真っ白な壁が続いていて、その突き当たりにドアノブが見える。扉も真っ白でドアノブを見なければそこが開くとは思わなかっただろう。
「私の部屋の隣の客間だ。大物でも泊まれる人間は限られている。ここならくつろげるだろう」
天蓋付きのベッド、事務的な机、分厚い本がいくつか並ぶ本棚。休むための場所なのだろう。そう思いながら室内を見渡していると部屋の隅にあったソファに案内される。
「私はまだ仕事がある。二人はそこで傷を癒すといい」
それだけ告げると出て行ってしまった。扉が閉まるとすぐにリュシールがベッドに入ってしまう。あれ程の出血だったのだ。無理もない。彼女の安らかな顔を見ているとセレスタも眠くなってきた。
ノック音で目を覚ます。メイドが朝食を持ってきてくれた。どうやらしっかりと眠ってしまっていたらしい。それでも戦いの疲れは取れていない。リュシールの腕に敷かれていた左手の痺れも気になる。
「リュー、朝だよ」
「ん……、おはよう。セリィはよく眠れた?」
「ええ、でもまだ疲れてる。夜までここでゆっくりしようか」
「驚いた。今にでも出ようって言いだすかと思ったのに」
「一人だったらそうしてたかも」
リュシールは食事を終えるともう一度横になってしまう。外にいたメイドに食器を下げてもらうと少し経ってからノック音が聞こえる。何か忘れたのだろうかと思いドアを開けた。
「おはよう、セレスタ」
教皇の声だ。思わず背筋が伸びてしまう。
後ろにはマルツィアもいた。教皇は適当な椅子に座り、マルツィアはお茶を入れ始める。
「いつ帰るんだ?」
「今日の夜には出ます」
「そうか、最後に少し話さないか。無理言って時間を作ったんだ」
「だってさ、リュー。寝てはいないんでしょ」
「寝るつもりではあったんだけど」
ベアトリーナとマルツィアの関係、セレスタとリュシールの出会い、魔術師としての経歴などお互いに様々な話をした。この時だけは立場や年齢は関係なかったように思う。
陽が傾きかけた頃、お開きという雰囲気になった。それを切り出したのはリュシールだった。やはり窮屈だったのだろうか。それでも二人への警戒は弱くなったように見えた。
「さて、出る準備をしようか」
「そうね」
「陛下、では私たちは一度出るとしましょうか」
着替えて軽い荷物をまとめる。固形血液も随分少なくなってしまった。
廊下に出ると二人が待機していた。
「城外まで見送れずここですまない。だが、またいつでも来てほしい。その頃にはより良い国になっているだろう」
「機会があれば是非」
手を振る二人を後にして、メイドに案内された階段を下っていく。隠し通路といったところだろうが今回は目隠しはなしだった。いつの間にか外に出ており、この先を真っ直ぐ行くように伝えられた。途中からどことなく見覚えがある気がしてきた。吸血鬼によって侵入経路として作られた抜け穴のある場所だ。
「よう、お帰りか?」
シルヴィオだ。穴の警備をしているようだった。
「お世話になりました」
「こっちの台詞だ。俺の仕事の大半が済んだ」
「やっぱり貴方はそうだったんですね」
「気づいてたか」
シルヴィオは魔研から派遣された魔術師だったのだ。ただ単に魔術留学というだけではなく、吸血鬼狩り、教皇、国内の動向などについて視察を行っていた。
「しばらくはこの国の聖騎士長として仕事するつもりだが、どっか他所で出会うかもな。その時は敵対してないことを願うぜ」
「今度会ったときは一魔術師として話せればと思います」
「だな。さあ、通りな。二人のために残しておいた抜け穴だ」
二人の英雄は讃えられることもなく皇国をあとにした。
「書庫ですか?」
「代々の教皇に語り継がれてきた秘蔵の品だ。本は後で読んでもらうとして、これを見せようと思ったのだ」
教皇は部屋の奥から木箱を持ってきた。
「これが漂う魔力の源だ」
箱を開けると短剣と本のページの一部を破いたような紙切れが出てきた。
「グランという名を聞いたことがあるか?」
「ええ。……まさかこれが『干渉魔導兵器』ですか?」
「当たらずとも遠からずだ」
いつの間にかリュシールは近くの椅子に座り込んでいた。治りつつある手を撫でながら「何それ?」という表情をした。
グランとは歴史に名を残す偉大な魔術師である。それまで魔力を持つものが独自の感覚で使っていた魔術を術式として残し、安定して使えるようにした。これにより魔術師が職業として成り立つようになったと言われている。魔術道具の開発にも熱心で、『干渉魔導兵器』シリーズもそのうちの一つである。発見されて研究が進められていても不明点が多く、起動方法すら分からないものすらある。製作意図、製作時期、総数などは謎に包まれている。
「遺物ってやつなんだね。それで、当たらずってのはどういうこと?」
「『干渉魔導兵器』によってできた、またはその一部から作られたものではないかと考えられている。そしてこの紙切れだ」
二人が紙を覗き込む。掠れていて読みづらく、文字のようなものが書いてあるように見えるが何語なのかさっぱり分からない。
「『魔力』……、『相反する』……」
「リュー、読めるの?」
「知ってる単語だけ読んでみた。こっちは『道具』かな。あとは……うーん」
リュシールが詰まったところで教皇が紙に指差した。
「これは『操る』という意味じゃないかと推測している。こちらは『干渉する』だろう。こっちは『術式』だ」
「読めるんですか」
「偉大な先代たちの受け売りだ。断片的だが調べてみる価値はありそうな情報じゃないか?」
「はい。それにグランはあらゆる属性の魔力を使えたとも言われています。そこにもヒントがあるかもしれません」
「そうだな」
教皇は短剣と紙を箱に入れて、奥に箱を戻しにいった。リュシールはまた座り込んで欠伸をする。
「それで、手あたり次第に探すの?」
「いえ、いくつか思い当たるところがあるわ」
「じゃあそこ行こうか」
「その前に一度帰って今回のこと報告しましょう」
「だね、お父様にも相談してみよう」
教皇が戻ってくる。両腕を高く上げて伸びをしていた。
「さて、そろそろ帰ろう。ここに長く居すぎると体力以上に精神がやられる」
洞窟に来たときの場所へ戻り、教皇が魔力を放出すると周囲が光って術式が起動した。移動するとそこは玉座の間ではなく、物置のような場所だった。掃除はされているようでそれほど埃っぽくはないが、薄暗い場所に出たので本当に戻ってきたのか不安になる。
「ここは城内のあまり使われない倉庫だ。戻ってくる時は玉座の間ではない所に出るようになっている。隠し方が念入りだろう?」
「使われていない割には綺麗ですね」
「時々掃除させている。出てきた時に埃を被りたくないからな」
三人は盗人のようにこっそりと倉庫を出て、玉座の間へ戻ろうとするが、すぐにエスメルと兵士達に見つかった。
「教皇陛下、何故そのような場所に? 安全が確認されるまであまり出歩かないで下さい」
「二人に城を案内していたのだ」
「このような時にですか?」
「帰る前に少しくつろいでもらおうと思ってな」
「そうでしたか。しばらく城内は慌ただしいと思いますがゆっくりと静養なさって下さい」
彼らから離れるとリュシールが小声で
「あの人達バカなの?」
と言う。それに対し教皇は
「真面目なだけだ。良くも悪くも、な」
と笑いながら返す。
しばらくついて歩いていると見覚えのない廊下だと気がついた。ただ真っ白な壁が続いていて、その突き当たりにドアノブが見える。扉も真っ白でドアノブを見なければそこが開くとは思わなかっただろう。
「私の部屋の隣の客間だ。大物でも泊まれる人間は限られている。ここならくつろげるだろう」
天蓋付きのベッド、事務的な机、分厚い本がいくつか並ぶ本棚。休むための場所なのだろう。そう思いながら室内を見渡していると部屋の隅にあったソファに案内される。
「私はまだ仕事がある。二人はそこで傷を癒すといい」
それだけ告げると出て行ってしまった。扉が閉まるとすぐにリュシールがベッドに入ってしまう。あれ程の出血だったのだ。無理もない。彼女の安らかな顔を見ているとセレスタも眠くなってきた。
ノック音で目を覚ます。メイドが朝食を持ってきてくれた。どうやらしっかりと眠ってしまっていたらしい。それでも戦いの疲れは取れていない。リュシールの腕に敷かれていた左手の痺れも気になる。
「リュー、朝だよ」
「ん……、おはよう。セリィはよく眠れた?」
「ええ、でもまだ疲れてる。夜までここでゆっくりしようか」
「驚いた。今にでも出ようって言いだすかと思ったのに」
「一人だったらそうしてたかも」
リュシールは食事を終えるともう一度横になってしまう。外にいたメイドに食器を下げてもらうと少し経ってからノック音が聞こえる。何か忘れたのだろうかと思いドアを開けた。
「おはよう、セレスタ」
教皇の声だ。思わず背筋が伸びてしまう。
後ろにはマルツィアもいた。教皇は適当な椅子に座り、マルツィアはお茶を入れ始める。
「いつ帰るんだ?」
「今日の夜には出ます」
「そうか、最後に少し話さないか。無理言って時間を作ったんだ」
「だってさ、リュー。寝てはいないんでしょ」
「寝るつもりではあったんだけど」
ベアトリーナとマルツィアの関係、セレスタとリュシールの出会い、魔術師としての経歴などお互いに様々な話をした。この時だけは立場や年齢は関係なかったように思う。
陽が傾きかけた頃、お開きという雰囲気になった。それを切り出したのはリュシールだった。やはり窮屈だったのだろうか。それでも二人への警戒は弱くなったように見えた。
「さて、出る準備をしようか」
「そうね」
「陛下、では私たちは一度出るとしましょうか」
着替えて軽い荷物をまとめる。固形血液も随分少なくなってしまった。
廊下に出ると二人が待機していた。
「城外まで見送れずここですまない。だが、またいつでも来てほしい。その頃にはより良い国になっているだろう」
「機会があれば是非」
手を振る二人を後にして、メイドに案内された階段を下っていく。隠し通路といったところだろうが今回は目隠しはなしだった。いつの間にか外に出ており、この先を真っ直ぐ行くように伝えられた。途中からどことなく見覚えがある気がしてきた。吸血鬼によって侵入経路として作られた抜け穴のある場所だ。
「よう、お帰りか?」
シルヴィオだ。穴の警備をしているようだった。
「お世話になりました」
「こっちの台詞だ。俺の仕事の大半が済んだ」
「やっぱり貴方はそうだったんですね」
「気づいてたか」
シルヴィオは魔研から派遣された魔術師だったのだ。ただ単に魔術留学というだけではなく、吸血鬼狩り、教皇、国内の動向などについて視察を行っていた。
「しばらくはこの国の聖騎士長として仕事するつもりだが、どっか他所で出会うかもな。その時は敵対してないことを願うぜ」
「今度会ったときは一魔術師として話せればと思います」
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