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始まった侵略
7.小鳥くん
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7.
それは、魔法の言葉だった。
従い続けてさえいれば、傷を負うどころか、確実に自分の勝利へと導ける。
その言葉がたとえ、人間の限界を超えた反応速度でないと難しいものだとしても、身体が勝手に馴染んでしまう。
「ギェアァァァァァ!」
右・左・その二秒後に斬りつける。
前・斜め後ろ・右・0.5秒で左へ移動した後に後ろから斬りつける。
三秒後に右・一秒後に左・右と反復してからの斬りつけ。
それらは全て、手元のCoocle・ごーから発せられた音声に従っただけだ。
それだけで、異形の化け物どもはいとも簡単に沈んでゆく。
「ははは……」
……もう、いくつの魔物を相手にしただろうか。
短剣を握る右手に、腕に血が流れる。
しかし俺の腕には一切の傷は無く、それらは全て魔物たちのモノだった。
「こんなん楽勝、だな」
もう、殺す事に躊躇いはなかった。
奴らは化け物だ。足が三本・四本以上なんてのも普通にいて、目玉だって複数持ってるようなヤツが容赦なく襲い掛かってくる。
普通の動物なんかと、同一に考えちゃいけない。
そんな情けを考えたら、また死にかけてしまうのだから。
「……けど、どういう仕組みなんだ、これ」
左手には件のスマートフォン。
魔物の倒し方は分かった。複数に囲まれようが、全て音声案内に従えば良い。コイツが嘘を付いておらず、且つ先の行動を予見できる事は嫌というほど体験した。
もはや、疑う事はない。
けれども、説明が付かない。
『さっすがCoocle!』で済めばいい話かと言えばそんなはずもなく。
周辺のマップを表示するまでは良い。いや、世界丸ごと違う以上それもおかしな話かもしれないが、アプリが不思議なレーダー機能付き赤外線でも放つと考えればまだ納得できた。
けれど、魔物の行動。
そして、図鑑。
図鑑No.37
名称:ちょっと道草
説明:森の中で、人の通る道から外れた所に生息している。普段は綺麗な花の形状をした頭だけを地面から出し、獲物が道草食うのを待っている。
「さすがにこれは、あっちの技術じゃないよな……」
魔物なんてもの、俺のいた世界には少なくとも存在しなかった。
そんなもの、ゲームの中だけの存在だった。
それなのにアプリの中にはこいつ等のデータがあり、更にはどういう原理か行動まで予測し、一瞬で隙をつける案内まで行う。
いくらCoocleでも、異世界の生物のデータを入れてました、とかはあり得ないだろう。
「とすると、もしかして」
一つの可能性。
この世界に対し、Coocle・ゴーの方があわせたという可能性……。
だとすると、女神様だろうか?
「フオォォォォォォ!」
「おっと」
右・左・後ろ・三秒後に右・斬りつけ。
「フッ」
恐ろしいテンポの良さで、突如背後から襲ってきた白いオオカミ的な何かは地面に伏す。
数秒でその身体は霧状となり、空間に解けていった。
「……そろそろ移動しないとまずいかもな」
魔物が増えてきた。
それに、そこまで激しい動きをする訳ではないとはいえ、右足だって充分なダメージを受けている。
ハルの事も探さないといけない。
本来の目的である、泉と浄化装置も見つけなくてはならない。
「……」
しかし、周囲にはまだ数体残っている魔物の気配。
「頼むぞ、Coocle……」
短剣を握る右手に力が入った。
◇
「――てことがあったんだけどさ」
数時間後、件の湖にて。
あれから、俺を囲った魔物複数を相手に大立ち周りを演じてはみたものの、さすがに数が多かった。
"進路を変更します。およそ3秒先、右へ20メートルです"
『は?』
どうやらCoocleが無理と判断したのか、逃げ道を提案してきたのだ。
俺としてはまだまだやれるだろう、という気持ちが強かったものの、Coocleが戦闘の指示をしてくれないのではどうしようもない。大人しく指示に従って逃げ出した。
もちろん、お陰で右足首は悲鳴を上げた。
「はえ~。賢い子なんだねぇ」
俺の隣では、同じ様に湖へと足を浸しながらのんびりと返事を行う、はぐれたはずのハルがいた。
逃げ出した先、Coocleの用意した逃げ道は大きな草むらの奥に佇んでいた、大きな木の木陰。
魔物を振り切った後に辿り着いたその場所には、すやすやと寝息を立てているハルがいたのだ。
「お前、よくあんな所で寝られたよな」
素直に感心した。
主に、命知らずという意味で。
「わたし、慣れてるからね~」
「魔物にか?」
「それもあるけど、この森自体に」
「ほーん」
やっぱり現地人ともなると、あんな異形の化け物でも怖くなくなってしまうのだろうか。
俺が前にいた世界の地域でも、その地域の人間は地震という現象に慣れているから他の地域の人間ほど慌てたり、騒いだりしないって話はあったし。
……まあ、いくら怖くなくても、危険要素がある中で寝られるというのは中々出来る事ではない。
「けど、良かったよ~」
ハルが言う。
「小鳥くん、魔物に襲われて負けちゃったかと思ってたから、無事で」
「お前こそな。俺はさっきも話したけど、このスマホのお陰だ」
コイツが無かったら、俺はハルとはぐれて間もなく猿の魔物に殺されていたかも分からないのだ。
「……でも、魔物をそんなにいっぱい倒したって本当なの?」
「当たり前だろ。お前も森の事知ってるなら分かるだろ、相手にしなきゃすぐやられてたって」
「それは……そう、なんだけどね」
なんだろう、歯切れが悪い。
まあ、そりゃあ化け物に攻撃を受ける前に機械が警告と行動まで教えてくれて、おまけに身体の反射神経まで伸びて……なんて、にわかには信じ難いのかもしれないけれど。
「……まあ、いいのかな。結果的には、無事だったんだし」
……そう言った一瞬、ハルの表情に、どこか陰りがあるように見えた。
困惑や、戸惑いとはまた違う陰。
不思議になって顔をのぞき込もうとすると、不意にハルは立ち上がる。
「ようし、もう回復しただろうし、行こっかぁ~」
「あ、おいハル……あ、マジで治ってる。じゃなくて、ちょっと待――」
「時間は待ってくれないのだよ~」
そう言って走り出すハルは、さっきの陰の曇りの欠片も見せていなくて。
俺は少し不安を覚えながらも、その流れに身を任せて後を付いていくしかなかった。
それは、魔法の言葉だった。
従い続けてさえいれば、傷を負うどころか、確実に自分の勝利へと導ける。
その言葉がたとえ、人間の限界を超えた反応速度でないと難しいものだとしても、身体が勝手に馴染んでしまう。
「ギェアァァァァァ!」
右・左・その二秒後に斬りつける。
前・斜め後ろ・右・0.5秒で左へ移動した後に後ろから斬りつける。
三秒後に右・一秒後に左・右と反復してからの斬りつけ。
それらは全て、手元のCoocle・ごーから発せられた音声に従っただけだ。
それだけで、異形の化け物どもはいとも簡単に沈んでゆく。
「ははは……」
……もう、いくつの魔物を相手にしただろうか。
短剣を握る右手に、腕に血が流れる。
しかし俺の腕には一切の傷は無く、それらは全て魔物たちのモノだった。
「こんなん楽勝、だな」
もう、殺す事に躊躇いはなかった。
奴らは化け物だ。足が三本・四本以上なんてのも普通にいて、目玉だって複数持ってるようなヤツが容赦なく襲い掛かってくる。
普通の動物なんかと、同一に考えちゃいけない。
そんな情けを考えたら、また死にかけてしまうのだから。
「……けど、どういう仕組みなんだ、これ」
左手には件のスマートフォン。
魔物の倒し方は分かった。複数に囲まれようが、全て音声案内に従えば良い。コイツが嘘を付いておらず、且つ先の行動を予見できる事は嫌というほど体験した。
もはや、疑う事はない。
けれども、説明が付かない。
『さっすがCoocle!』で済めばいい話かと言えばそんなはずもなく。
周辺のマップを表示するまでは良い。いや、世界丸ごと違う以上それもおかしな話かもしれないが、アプリが不思議なレーダー機能付き赤外線でも放つと考えればまだ納得できた。
けれど、魔物の行動。
そして、図鑑。
図鑑No.37
名称:ちょっと道草
説明:森の中で、人の通る道から外れた所に生息している。普段は綺麗な花の形状をした頭だけを地面から出し、獲物が道草食うのを待っている。
「さすがにこれは、あっちの技術じゃないよな……」
魔物なんてもの、俺のいた世界には少なくとも存在しなかった。
そんなもの、ゲームの中だけの存在だった。
それなのにアプリの中にはこいつ等のデータがあり、更にはどういう原理か行動まで予測し、一瞬で隙をつける案内まで行う。
いくらCoocleでも、異世界の生物のデータを入れてました、とかはあり得ないだろう。
「とすると、もしかして」
一つの可能性。
この世界に対し、Coocle・ゴーの方があわせたという可能性……。
だとすると、女神様だろうか?
「フオォォォォォォ!」
「おっと」
右・左・後ろ・三秒後に右・斬りつけ。
「フッ」
恐ろしいテンポの良さで、突如背後から襲ってきた白いオオカミ的な何かは地面に伏す。
数秒でその身体は霧状となり、空間に解けていった。
「……そろそろ移動しないとまずいかもな」
魔物が増えてきた。
それに、そこまで激しい動きをする訳ではないとはいえ、右足だって充分なダメージを受けている。
ハルの事も探さないといけない。
本来の目的である、泉と浄化装置も見つけなくてはならない。
「……」
しかし、周囲にはまだ数体残っている魔物の気配。
「頼むぞ、Coocle……」
短剣を握る右手に力が入った。
◇
「――てことがあったんだけどさ」
数時間後、件の湖にて。
あれから、俺を囲った魔物複数を相手に大立ち周りを演じてはみたものの、さすがに数が多かった。
"進路を変更します。およそ3秒先、右へ20メートルです"
『は?』
どうやらCoocleが無理と判断したのか、逃げ道を提案してきたのだ。
俺としてはまだまだやれるだろう、という気持ちが強かったものの、Coocleが戦闘の指示をしてくれないのではどうしようもない。大人しく指示に従って逃げ出した。
もちろん、お陰で右足首は悲鳴を上げた。
「はえ~。賢い子なんだねぇ」
俺の隣では、同じ様に湖へと足を浸しながらのんびりと返事を行う、はぐれたはずのハルがいた。
逃げ出した先、Coocleの用意した逃げ道は大きな草むらの奥に佇んでいた、大きな木の木陰。
魔物を振り切った後に辿り着いたその場所には、すやすやと寝息を立てているハルがいたのだ。
「お前、よくあんな所で寝られたよな」
素直に感心した。
主に、命知らずという意味で。
「わたし、慣れてるからね~」
「魔物にか?」
「それもあるけど、この森自体に」
「ほーん」
やっぱり現地人ともなると、あんな異形の化け物でも怖くなくなってしまうのだろうか。
俺が前にいた世界の地域でも、その地域の人間は地震という現象に慣れているから他の地域の人間ほど慌てたり、騒いだりしないって話はあったし。
……まあ、いくら怖くなくても、危険要素がある中で寝られるというのは中々出来る事ではない。
「けど、良かったよ~」
ハルが言う。
「小鳥くん、魔物に襲われて負けちゃったかと思ってたから、無事で」
「お前こそな。俺はさっきも話したけど、このスマホのお陰だ」
コイツが無かったら、俺はハルとはぐれて間もなく猿の魔物に殺されていたかも分からないのだ。
「……でも、魔物をそんなにいっぱい倒したって本当なの?」
「当たり前だろ。お前も森の事知ってるなら分かるだろ、相手にしなきゃすぐやられてたって」
「それは……そう、なんだけどね」
なんだろう、歯切れが悪い。
まあ、そりゃあ化け物に攻撃を受ける前に機械が警告と行動まで教えてくれて、おまけに身体の反射神経まで伸びて……なんて、にわかには信じ難いのかもしれないけれど。
「……まあ、いいのかな。結果的には、無事だったんだし」
……そう言った一瞬、ハルの表情に、どこか陰りがあるように見えた。
困惑や、戸惑いとはまた違う陰。
不思議になって顔をのぞき込もうとすると、不意にハルは立ち上がる。
「ようし、もう回復しただろうし、行こっかぁ~」
「あ、おいハル……あ、マジで治ってる。じゃなくて、ちょっと待――」
「時間は待ってくれないのだよ~」
そう言って走り出すハルは、さっきの陰の曇りの欠片も見せていなくて。
俺は少し不安を覚えながらも、その流れに身を任せて後を付いていくしかなかった。
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