13 / 43
SF・ファンタジー系
魔法使いに憧れて
しおりを挟む
幼い日、魔法のステッキで変身する魔法少女に夢中になり、子供の頃はゲーム等で勇者と共に戦う魔法使いに慣れ親しみ、大人になっても映画や小説の世界でそれらに心を踊らされる。
「魔法が使えればいいのに。」
誰もが思い描く。
不可思議さと便利さを併せ持つ魔法。
「……本当、何にも知らないんだなぁ。」
「何が??」
魔法に憧れる私に、その人は言った。
呆れたようにそう言われ、私は少しムッとした。
確かに魔法に憧れるなんて非現実的で子供じみてるかもしれない。
だからってそんな小馬鹿にした態度をしなくてもいいじゃないかと思う。
私はぷんっと怒ってその人を睨みつけた。
「夢がないなぁ!!もっと心にゆとりを持ちなよ?!自由に発想して、空想を楽しんで何が悪いのよ?!」
「それだよそれ。」
「何がそれなのよ?!」
はいはいとでも言いたそうな冷めた態度に苛立ちが募る。
空想を楽しんで何が悪い?!
そんなふうにシニカルな態度をとられるいわれはない。
表面上は穏やかでも、私が心底腹をたてている事に勘づいたのだろう。
その人は大きく息を吐くと降参と見れる動作をした。
「そういう事じゃない。気を悪くさせたなら謝るよ。ごめん。」
「……いいけど。そういう事じゃないってどういう意味よ?」
「ん……?何か誰もが魔法に憧れててさ、皆、本当に忘れちゃってるんだなぁって思って。」
「忘れちゃってる??」
「うん。」
私にはその言葉の意味がわからなかった。
ぼんやりとその人を見つめる。
「当たり前になり過ぎて、気づかないんだよ。」
「何に?」
「魔法にさ。」
「は??」
訳がわからなかった。
魔法??
何が魔法だと言うのだろう??
「自分たちが、常に当たり前の様に魔法を使って暮らしている事にさ。」
「……何言ってるの?頭、大丈夫??」
私は顔を顰め、怪訝な視線をおくった。
やれやれとその人は肩をすくめる。
「自分たちの持つ特殊な能力を、ここまで気持ちいいほどスカンと忘れてしまうなんて……。やはり、向こうの方が1枚上手なのかな……。」
独り言のように呟く。
そこに含まれる意味に、自分の奥底の何かが微かに震えた。
同時に感じた羞恥。
そんな言葉に心を動かされる事は恥ずかしい事だと何故か思う。
「中二病発言はやめてよね。恥ずかしい。」
「そう。そうやって封じたんだ。やり方が汚いと言うか、流石だと思うよ。本当。」
私はその人を睨んだ。
それが怒りなのか軽蔑なのかもよくわからず。
「仕方ないさ。それが自然淘汰であり、進化と言われる退化であり、生き残る為の適応なのだとしたら仕方ない事なのさ。」
「……何が言いたいのよ?」
俗に言う「イタイ」発言を繰り返すその人を蔑んだように見下げる。
けれど同時に、その言葉はどこか私の失われた筈の琴線に触れた。
この者の言葉を聞いてはいけない。
そんな痛々しい事に共鳴する事は恥ずかしい事だ。
この者の言葉を聞かなければ。
忘れてはいけないのだ。
それが唯一、恐れられてる事だから。
……恐れられてる?
何が?何に?
何が恐れられてるって??
その人はじっと私を見ていた。
痛々しい事を言うその人を蔑みながら、どこか奥底を揺さぶられている私をただじっと見ていた。
「面白いよね。漫画やアニメ、ゲームや小説、映画で描かれる魔法には誰もが好意的なのに、自分たちの使っている特殊な力には誰もが否定的だなんて。」
「意味がわからない。そういうのやめて。」
「そうだね。やめるよ。きっとちょっと突いた程度では何も変わらないからね。全ては思惑通りというやつさ。」
「……どういう意味よ?」
やめてと言いながら私は尋ねる。
その人を意味嫌いながら、それでもその言葉を聞いた。
その人は少しだけ笑った。
その笑みは自虐的だった。
「……かつてそれを恐れ、それは一つではなく無数に分かたれる事態に陥った。でも無数に分かれたからってなくなった訳じゃないんだ。誰もが今もそれを自在に操ってる。でもそれを忘れてしまったのさ。」
意味がわからない。
なのに自分の奥底に硬く硬く封じられていた何かがそれを聞いている。
聞いてはいけない。
それに耳を傾け心を動かされるのは愚かな事だ。
恥ずべき事だ。
聞かなければならない。
忘れてはいけない。
たとえ人が小さく無力だとしても、それだけが唯一掴んだ力だから。
「意味分かんないんだけど?イタイ事言わないでよ。」
「本当に?」
「そうよ!やめてよね!!」
「そうかな?君はすでにわかっている。わかっているけれど、それに対する対策が功を奏しているってだけさ。」
「やめてって言ってるでしょ?!」
「いいのかい?このままでは皆、本当に「魔法」の効力を失ってしまうよ?その能力の特異性を忘れたように。」
「意味がわからない。」
「目の前に示された魅力的な「魔法」に目を奪われ、自分たちの持つ「特殊な能力」を、使う事が当たり前過ぎて気づかないその「魔法」を、本当に忘れてしまうのかい?」
「……何が言いたいのよ?」
その人は静かに私を見ていた。
そこには何の感情もなかった。
蔑みも。
哀れみも。
怒りも。
呆れも。
悲しみも。
希望も。
絶望も。
「……あなた、誰?」
それまで親しく話していたその人を私は見た。
友達だと、親しい人だと思って話していたその人。
それに気づいても、不思議と特に動揺しなかった。
もしかしたらどこかで知っていたのかもしれない。
遠い過去、遠い未来、その何処かで。
その人は少しだけ表情を柔らかくした。
「……未来、もしくは過去に存在する魔法使いです。名はありません。しかし今はあえてバベルとお伝えいたします。」
その名から連想させる全てが物語っていた。
「魔法使いとか、大げさ。」
「そうでもないですよ。」
「だって、それが何ができるのよ?」
「それは指一つ触れる事なく、相手を傷つける事ができます。相手に活力を与える事ができます。安らぎを与える事も、絶望を与える事もできます。それによって、相手を思いのままに操る事ができます。」
「ふふっ。そういう言い方されると、確かに魔法みたいだよね。」
「魔法ですから。」
私はその人を見た。
何処か朧気なその人を見た。
「何で私に?」
「あなたが私が知る最後の魔法使いだからです。」
「あなたも魔法使いなんでしょ?」
「私はそれをあなたに教わるんです。」
「え~?!私の弟子?!」
「弟子とは少し違います。私があなたに会うのはこれが最初で最後だと思いますから。」
「……意味分かんない。」
「何しろあなたは魔法使いですからね。なんでもありですよ。」
「知らなかったなぁ。」
「えぇ、あなたは知らないと思いますよ。」
「マジ意味分かんない。」
「そういうものですよ、魔法なんて。」
その人の言う事はよくわからない。
まるでデタラメだ。
なのにそのデタラメが心地よかった。
「あなたは自覚はなくとも魔法使いです。だから忘れないで下さい。あなたが日々使うその魔法が効力を持つ事を。使う魔法があなたや周りに影響を与えます。」
「ふ~ん?」
「その魔法を上手く使って下さい。そしてそれが当たり前でない事を思い出してください。それこそが彼らの恐れるところです。」
「彼らって何よ?」
「さぁ?ただ、当たり前だと日々使っているそれは、あなたが思っているよりもずっと強い力があるっていう事ですよ。」
「ふ~ん?」
よくわかったような、わからないような??
その人はだんだんと影を薄られさせていく。
それを見ても、どうしてだかあまり驚かなかった。
「私に会うのは最初で最後だって言ったけど、あなたはどうやって私を知ったの??」
「言ったでしょう?あなたは魔法使いです。その「言葉」をあなたは少し特殊な使い方をしている筈ですよ?」
「……いずれの虎の皮ってこと??」
「さぁ?」
変な人。
でもその顔からなんとなくわかった気がした。
その魔法が文字なのか映像なのか、どういった媒体のものなのかはわからないけれど。
「ふ~ん??」
考え込む私の前で、その人は笑った。
そして霞のように消え去った。
むしろそれをどうやったのか聞きたいよ。
どこかの魔法使いさん。
「バベル、だなんて。洒落た事言うんだなぁ。」
言葉遊びにしてはなかなかだ。
さすがは魔法。
私はそのことを思い出し、歩き出した。
「魔法が使えればいいのに。」
誰もが思い描く。
不可思議さと便利さを併せ持つ魔法。
「……本当、何にも知らないんだなぁ。」
「何が??」
魔法に憧れる私に、その人は言った。
呆れたようにそう言われ、私は少しムッとした。
確かに魔法に憧れるなんて非現実的で子供じみてるかもしれない。
だからってそんな小馬鹿にした態度をしなくてもいいじゃないかと思う。
私はぷんっと怒ってその人を睨みつけた。
「夢がないなぁ!!もっと心にゆとりを持ちなよ?!自由に発想して、空想を楽しんで何が悪いのよ?!」
「それだよそれ。」
「何がそれなのよ?!」
はいはいとでも言いたそうな冷めた態度に苛立ちが募る。
空想を楽しんで何が悪い?!
そんなふうにシニカルな態度をとられるいわれはない。
表面上は穏やかでも、私が心底腹をたてている事に勘づいたのだろう。
その人は大きく息を吐くと降参と見れる動作をした。
「そういう事じゃない。気を悪くさせたなら謝るよ。ごめん。」
「……いいけど。そういう事じゃないってどういう意味よ?」
「ん……?何か誰もが魔法に憧れててさ、皆、本当に忘れちゃってるんだなぁって思って。」
「忘れちゃってる??」
「うん。」
私にはその言葉の意味がわからなかった。
ぼんやりとその人を見つめる。
「当たり前になり過ぎて、気づかないんだよ。」
「何に?」
「魔法にさ。」
「は??」
訳がわからなかった。
魔法??
何が魔法だと言うのだろう??
「自分たちが、常に当たり前の様に魔法を使って暮らしている事にさ。」
「……何言ってるの?頭、大丈夫??」
私は顔を顰め、怪訝な視線をおくった。
やれやれとその人は肩をすくめる。
「自分たちの持つ特殊な能力を、ここまで気持ちいいほどスカンと忘れてしまうなんて……。やはり、向こうの方が1枚上手なのかな……。」
独り言のように呟く。
そこに含まれる意味に、自分の奥底の何かが微かに震えた。
同時に感じた羞恥。
そんな言葉に心を動かされる事は恥ずかしい事だと何故か思う。
「中二病発言はやめてよね。恥ずかしい。」
「そう。そうやって封じたんだ。やり方が汚いと言うか、流石だと思うよ。本当。」
私はその人を睨んだ。
それが怒りなのか軽蔑なのかもよくわからず。
「仕方ないさ。それが自然淘汰であり、進化と言われる退化であり、生き残る為の適応なのだとしたら仕方ない事なのさ。」
「……何が言いたいのよ?」
俗に言う「イタイ」発言を繰り返すその人を蔑んだように見下げる。
けれど同時に、その言葉はどこか私の失われた筈の琴線に触れた。
この者の言葉を聞いてはいけない。
そんな痛々しい事に共鳴する事は恥ずかしい事だ。
この者の言葉を聞かなければ。
忘れてはいけないのだ。
それが唯一、恐れられてる事だから。
……恐れられてる?
何が?何に?
何が恐れられてるって??
その人はじっと私を見ていた。
痛々しい事を言うその人を蔑みながら、どこか奥底を揺さぶられている私をただじっと見ていた。
「面白いよね。漫画やアニメ、ゲームや小説、映画で描かれる魔法には誰もが好意的なのに、自分たちの使っている特殊な力には誰もが否定的だなんて。」
「意味がわからない。そういうのやめて。」
「そうだね。やめるよ。きっとちょっと突いた程度では何も変わらないからね。全ては思惑通りというやつさ。」
「……どういう意味よ?」
やめてと言いながら私は尋ねる。
その人を意味嫌いながら、それでもその言葉を聞いた。
その人は少しだけ笑った。
その笑みは自虐的だった。
「……かつてそれを恐れ、それは一つではなく無数に分かたれる事態に陥った。でも無数に分かれたからってなくなった訳じゃないんだ。誰もが今もそれを自在に操ってる。でもそれを忘れてしまったのさ。」
意味がわからない。
なのに自分の奥底に硬く硬く封じられていた何かがそれを聞いている。
聞いてはいけない。
それに耳を傾け心を動かされるのは愚かな事だ。
恥ずべき事だ。
聞かなければならない。
忘れてはいけない。
たとえ人が小さく無力だとしても、それだけが唯一掴んだ力だから。
「意味分かんないんだけど?イタイ事言わないでよ。」
「本当に?」
「そうよ!やめてよね!!」
「そうかな?君はすでにわかっている。わかっているけれど、それに対する対策が功を奏しているってだけさ。」
「やめてって言ってるでしょ?!」
「いいのかい?このままでは皆、本当に「魔法」の効力を失ってしまうよ?その能力の特異性を忘れたように。」
「意味がわからない。」
「目の前に示された魅力的な「魔法」に目を奪われ、自分たちの持つ「特殊な能力」を、使う事が当たり前過ぎて気づかないその「魔法」を、本当に忘れてしまうのかい?」
「……何が言いたいのよ?」
その人は静かに私を見ていた。
そこには何の感情もなかった。
蔑みも。
哀れみも。
怒りも。
呆れも。
悲しみも。
希望も。
絶望も。
「……あなた、誰?」
それまで親しく話していたその人を私は見た。
友達だと、親しい人だと思って話していたその人。
それに気づいても、不思議と特に動揺しなかった。
もしかしたらどこかで知っていたのかもしれない。
遠い過去、遠い未来、その何処かで。
その人は少しだけ表情を柔らかくした。
「……未来、もしくは過去に存在する魔法使いです。名はありません。しかし今はあえてバベルとお伝えいたします。」
その名から連想させる全てが物語っていた。
「魔法使いとか、大げさ。」
「そうでもないですよ。」
「だって、それが何ができるのよ?」
「それは指一つ触れる事なく、相手を傷つける事ができます。相手に活力を与える事ができます。安らぎを与える事も、絶望を与える事もできます。それによって、相手を思いのままに操る事ができます。」
「ふふっ。そういう言い方されると、確かに魔法みたいだよね。」
「魔法ですから。」
私はその人を見た。
何処か朧気なその人を見た。
「何で私に?」
「あなたが私が知る最後の魔法使いだからです。」
「あなたも魔法使いなんでしょ?」
「私はそれをあなたに教わるんです。」
「え~?!私の弟子?!」
「弟子とは少し違います。私があなたに会うのはこれが最初で最後だと思いますから。」
「……意味分かんない。」
「何しろあなたは魔法使いですからね。なんでもありですよ。」
「知らなかったなぁ。」
「えぇ、あなたは知らないと思いますよ。」
「マジ意味分かんない。」
「そういうものですよ、魔法なんて。」
その人の言う事はよくわからない。
まるでデタラメだ。
なのにそのデタラメが心地よかった。
「あなたは自覚はなくとも魔法使いです。だから忘れないで下さい。あなたが日々使うその魔法が効力を持つ事を。使う魔法があなたや周りに影響を与えます。」
「ふ~ん?」
「その魔法を上手く使って下さい。そしてそれが当たり前でない事を思い出してください。それこそが彼らの恐れるところです。」
「彼らって何よ?」
「さぁ?ただ、当たり前だと日々使っているそれは、あなたが思っているよりもずっと強い力があるっていう事ですよ。」
「ふ~ん?」
よくわかったような、わからないような??
その人はだんだんと影を薄られさせていく。
それを見ても、どうしてだかあまり驚かなかった。
「私に会うのは最初で最後だって言ったけど、あなたはどうやって私を知ったの??」
「言ったでしょう?あなたは魔法使いです。その「言葉」をあなたは少し特殊な使い方をしている筈ですよ?」
「……いずれの虎の皮ってこと??」
「さぁ?」
変な人。
でもその顔からなんとなくわかった気がした。
その魔法が文字なのか映像なのか、どういった媒体のものなのかはわからないけれど。
「ふ~ん??」
考え込む私の前で、その人は笑った。
そして霞のように消え去った。
むしろそれをどうやったのか聞きたいよ。
どこかの魔法使いさん。
「バベル、だなんて。洒落た事言うんだなぁ。」
言葉遊びにしてはなかなかだ。
さすがは魔法。
私はそのことを思い出し、歩き出した。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる