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書捨てショートショート
神経質なシュークリーム
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うちのシュークリームは神経質だ。
繊細といえば聞こえがいいが、とにかく神経質なのだ。
「あぁ、やめてください。クリームなんて詰めないで。」
「いやシュークリームなんだからクリーム詰めなきゃ駄目でしょ?!」
「今詰めたら皮がしなっとしてしまうじゃないですか?」
「でももう店頭に並べないと。」
「あぁ、やめてください。あんな瑞々しいフルーツやしっとりしたクリームたっぷりのケーキたちと一緒にショーケースに並べるのは……。」
「いやいやいや?!」
「しかも冷蔵じゃないですか?長時間入れられたら、しなっとしてしまいます。ああ!私のこのパリッとした身が!水分でヘタってくるなんて耐えられません!」
「柔らかいのもシュークリームの美味しさだと思うけど……。」
「やめてください、やめてください……。」
うちのシュークリームは神経質だ。
扱いが面倒くさいが、絶品シュークリームとして絶大な人気を誇っている。
繊細といえば聞こえがいいが、とにかく神経質なのだ。
「あぁ、やめてください。クリームなんて詰めないで。」
「いやシュークリームなんだからクリーム詰めなきゃ駄目でしょ?!」
「今詰めたら皮がしなっとしてしまうじゃないですか?」
「でももう店頭に並べないと。」
「あぁ、やめてください。あんな瑞々しいフルーツやしっとりしたクリームたっぷりのケーキたちと一緒にショーケースに並べるのは……。」
「いやいやいや?!」
「しかも冷蔵じゃないですか?長時間入れられたら、しなっとしてしまいます。ああ!私のこのパリッとした身が!水分でヘタってくるなんて耐えられません!」
「柔らかいのもシュークリームの美味しさだと思うけど……。」
「やめてください、やめてください……。」
うちのシュークリームは神経質だ。
扱いが面倒くさいが、絶品シュークリームとして絶大な人気を誇っている。
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