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短編(1話完結)
網棚の生首 ※(虫注意)
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体調が悪くて早退する事になった。
ぐったり項垂れながら電車に乗る。
通勤時は混み合う社内も、昼間はガランとしていた。
席に座って、ドラッグストアで買い込んだ風邪薬とスポーツドリンクを飲む。
ふぅ、と息を吐き、鞄を抱えるように楽な姿勢を取る。
カタン、カタン、と規則性のある音を立て、揺れる車内。
薬が効いてきたのか、はたまた今日はもう帰れるという気持ちの余裕か、体がふわりと幾分楽になる。
丸まった姿勢で目を閉じる。
眠っていたのか起きていたのか……。
どれぐらいそうしていたのかよくわからない。
「……おい、……おい。」
ふと、誰かに呼ばれる。
眠って誰かに寄りかかってしまったのかとはっと目を開いた。
しかし前傾姿勢に鞄を抱えて丸まったまま、横の誰かに寄りかかって迷惑をかけた状態ではない。
「……おい、おいって。聞こえてんだろ?」
しかし声はまだ聞こえる。
なんだろうと顔を上げ、固まった。
向かいの網棚に、生首があった。
死後硬直が解け、大頬骨筋などの顔の筋肉が緩んだ事でだらしなく全体的に垂れ下がった顔の中、目だけがぎろりと私を見ていた。
全く意味がわからない。
生首なんて当たり前だが初めて見るものが、荷物のように気軽に網棚に置かれている。
いや、置かれているのかどうかもよくわからない。
そもそも、生首ってなんだ?
なんで生首などというものが、平凡な日常の中にぽんっと紛れ込んでいるんだ?
というか、生首という事は、死体の一部だ。
つまり死んでいる訳だ。
なのにどうして目がこちらを見てるんだ?
話しかけてきているんだ?
驚きすぎて、怖いというより訳がわからなかった。
私は物凄く不思議そうに、その網棚の上の生首を見つめていたと思う。
「おい、聞こえてるんだろ?!」
私はきょろきょろと辺りを見渡す。
生首のある網棚の席には誰も座っていない。
そのドアを挟んだ隣の席には、オールをして今眠気が来たと言わんばかりの若者が、端の席の特権をフル活用してだらしなく爆睡している。
他の席もまばらに人が座ってはいるが、誰も他の人に目を向けるような雰囲気はなかった。
「おい、お前だよ。」
生首に視線を戻す。
私ですか?とおずおずと自分を指差して見せる。
「そうだよ。聞こえてんならさっさと反応しろよな。」
少し苛ついたように生首は言った。
いや、生首である事は百歩譲ったとしても、いきなり電車で他人に声をかけられたら、普通は無視するだろ。
そう言い返す事もできず、私は困惑気味に笑った。
「まぁいい。悪いんだが、ここから降ろしてくれないか?」
「……は??」
「は?じゃねぇよ。降りられなくて困ってんだよ。見ての通り生首だからよ。手も足も出ねえってな!!」
生首はガハハと笑った。
筋肉が緩んだ顔は笑みを作らず、開けられた口の中に血の気のない舌がでろんとしていた。
……気持ち悪い。
ぼんやりしていたが、スプラッターは得意じゃない。
あまりリアルに映像処理されたホラーゲームも得意じゃないのに、マジモンの生首なんてえげつないもの受け付ける訳がない。
途端に吐き気がこみ上げる。
さっき飲んだスポーツドリンクと薬の苦味が、微かに口の中に戻ってきた。
「……おい、大丈夫か?」
私は口元を押さえ、生首から視線を反らせる。
手で無理無理と合図を送る。
少し落ち着いてきたので顔を戻す。
生首を直視しないよう俯きながら、視線の端でそれを見ていた。
「何だよ?具合い悪いのかよ?」
それに対し、コクコクと頷く。
それで諦めてくれないだろうかとふと思う。
「ふ~ん。弱ってんのな、お前……。」
「?!」
それまで陽気でフレンドリーだった生首の声のトーンが変わった。
ハッとして顔を上げる。
生首が嬉しそうに、にちゃぁ……と笑った。
全身がゾッと総毛立つ。
そうだ。
何をぼんやりと生首なんかと話していたんだ?!
生首だぞ?!
どう考えてもおかしいのに!!
ツン……と鼻に、腐った匂いが流れ込んでくる。
その臭いの元など、考えなくてもわかる。
私はハンカチで鼻と口を押さえた。
いつの間にか全身が冷え切り、嫌な汗が滲む。
昼間のはずの車内は妙に薄暗く、空気がねっとりとしていた。
ドッドッドッと心臓が早打ち、その音がやけに鮮明だ。
危険を察知した脳がひたすら逃げろと喚き出す。
しかし体は思うように動かず、そしてどこかに、下手に動いたら駄目だという思いがあった。
足元から這い上がってくる恐怖。
それに耐えながら、私はじっと生首を見つめる。
「……なぁ、変わってくれよ?ん?」
生首が笑う。
「変わってくれよ……。なぁ……。」
ミュラー筋が働かず、だらしなく垂れ下がった上瞼に覆われた、窪んだ眼窩。
その中の瞳は溶けてしまったのか、不自然にどろりと内側に転がっている。
「変わってくれよ……かぁわってぇ~くへ~……っ!!」
冷や汗が止めどなく流れる。
吐き気が止まらないが、何故か目を反らしたら駄目だと必死に生首を見続ける。
「かぁわぁてぇ~ぐれぇ~よおぉぉぉ~っ!!」
壊れた音響機材のように、生首の声は歪んで間延びする。
声の大きさと共に大きく開かれる口。
顎も筋肉も役目を果たさないのでありえない大きさに開く。
ところどころ抜け落ちた歯。
開かれた口の中は白く表面が波打っている。
いや違う。
波打っているんじゃない。
……ウジだ。
たくさんのウジが口の中で蠢いている。
それをまざまざと見せつけられ、私はとうとう耐えられなかった。
「……オェッ……オェェ……ッ!!」
嘔吐いてしまい、反射的に生首から目を反らしてしまった。
しかし嘔吐反応は意志で止められるものじゃない。
どうする?!
私はどうなるんだ?!
こみ上げる嘔吐きに呼吸もままならず、意識が白む。
それを生首がゲラゲラゲラゲラと、ウジを飛ばしながら高笑いしていた。
「……い、おい!兄さん!しっかり!!」
「ちょっと?!あなた、大丈夫?!」
はっと目を開けると、さっきまで爆睡していた若者と、買い物帰りなのかエコバックからネギを突き出させたおばさんが、私の肩を掴んだり、背中を擦ったりしながら覗き込んでいた。
「……え、あの……。」
「良かった~!も~、う~う~言ったかと思ったら、嘔吐きながら座席から倒れ込むから、びっくりしたわよ~。」
「大丈夫?お兄さん??なんか、スゲー魘された後、いきなりゲーゲーやりだして、ガクンッてなってたけど??」
「……あ……。」
私はよくわからず、彼らを見上げた。
若者が椅子に座り直させてくれ、おばさんはビニール袋をくれた。
ふと、目をやる。
向かいの席の網棚の上。
しかしそこに当然だが生首などない。
気遣ってくれる二人にお礼とお詫びを言う。
体調不良で早退しているところである事も話すと、近くの駅だからと若者が最寄り駅まで付き添ってくれ、駅員さんに引き渡された。
少し休ませてもらい、今度は駅員さんにタクシー乗り場まで付き添ってもらう。
あれは何だったのだろう?
体調の悪さから見た悪夢だろうか?
自分でもよくわからず、駅員さんにお礼を言ってタクシーに乗り込む。
家までの送迎を頼むと、タクシーの運転手がちらりとバックミラーで私を見た。
「大丈夫ですか?」
「すみません、ちょっと体調が悪くて。」
「……そうですか。」
タクシー運転手は私の体調に気を使ってくれたのか、それからは何も言わなかった。
けれど降り際、領収書と共に薬のような物を渡される。
「……え?」
「塩ですよ。葬式の時みたいに、玄関入る前に使って下さい。」
「……え?」
「こういう仕事してるとね、たまにあるから常備してるんです。お大事にね。」
そう言って降ろされた。
その意味を考えないように首を振る。
私は黙って、家に入る前にその塩を自分に振り掛けた。
ぐったり項垂れながら電車に乗る。
通勤時は混み合う社内も、昼間はガランとしていた。
席に座って、ドラッグストアで買い込んだ風邪薬とスポーツドリンクを飲む。
ふぅ、と息を吐き、鞄を抱えるように楽な姿勢を取る。
カタン、カタン、と規則性のある音を立て、揺れる車内。
薬が効いてきたのか、はたまた今日はもう帰れるという気持ちの余裕か、体がふわりと幾分楽になる。
丸まった姿勢で目を閉じる。
眠っていたのか起きていたのか……。
どれぐらいそうしていたのかよくわからない。
「……おい、……おい。」
ふと、誰かに呼ばれる。
眠って誰かに寄りかかってしまったのかとはっと目を開いた。
しかし前傾姿勢に鞄を抱えて丸まったまま、横の誰かに寄りかかって迷惑をかけた状態ではない。
「……おい、おいって。聞こえてんだろ?」
しかし声はまだ聞こえる。
なんだろうと顔を上げ、固まった。
向かいの網棚に、生首があった。
死後硬直が解け、大頬骨筋などの顔の筋肉が緩んだ事でだらしなく全体的に垂れ下がった顔の中、目だけがぎろりと私を見ていた。
全く意味がわからない。
生首なんて当たり前だが初めて見るものが、荷物のように気軽に網棚に置かれている。
いや、置かれているのかどうかもよくわからない。
そもそも、生首ってなんだ?
なんで生首などというものが、平凡な日常の中にぽんっと紛れ込んでいるんだ?
というか、生首という事は、死体の一部だ。
つまり死んでいる訳だ。
なのにどうして目がこちらを見てるんだ?
話しかけてきているんだ?
驚きすぎて、怖いというより訳がわからなかった。
私は物凄く不思議そうに、その網棚の上の生首を見つめていたと思う。
「おい、聞こえてるんだろ?!」
私はきょろきょろと辺りを見渡す。
生首のある網棚の席には誰も座っていない。
そのドアを挟んだ隣の席には、オールをして今眠気が来たと言わんばかりの若者が、端の席の特権をフル活用してだらしなく爆睡している。
他の席もまばらに人が座ってはいるが、誰も他の人に目を向けるような雰囲気はなかった。
「おい、お前だよ。」
生首に視線を戻す。
私ですか?とおずおずと自分を指差して見せる。
「そうだよ。聞こえてんならさっさと反応しろよな。」
少し苛ついたように生首は言った。
いや、生首である事は百歩譲ったとしても、いきなり電車で他人に声をかけられたら、普通は無視するだろ。
そう言い返す事もできず、私は困惑気味に笑った。
「まぁいい。悪いんだが、ここから降ろしてくれないか?」
「……は??」
「は?じゃねぇよ。降りられなくて困ってんだよ。見ての通り生首だからよ。手も足も出ねえってな!!」
生首はガハハと笑った。
筋肉が緩んだ顔は笑みを作らず、開けられた口の中に血の気のない舌がでろんとしていた。
……気持ち悪い。
ぼんやりしていたが、スプラッターは得意じゃない。
あまりリアルに映像処理されたホラーゲームも得意じゃないのに、マジモンの生首なんてえげつないもの受け付ける訳がない。
途端に吐き気がこみ上げる。
さっき飲んだスポーツドリンクと薬の苦味が、微かに口の中に戻ってきた。
「……おい、大丈夫か?」
私は口元を押さえ、生首から視線を反らせる。
手で無理無理と合図を送る。
少し落ち着いてきたので顔を戻す。
生首を直視しないよう俯きながら、視線の端でそれを見ていた。
「何だよ?具合い悪いのかよ?」
それに対し、コクコクと頷く。
それで諦めてくれないだろうかとふと思う。
「ふ~ん。弱ってんのな、お前……。」
「?!」
それまで陽気でフレンドリーだった生首の声のトーンが変わった。
ハッとして顔を上げる。
生首が嬉しそうに、にちゃぁ……と笑った。
全身がゾッと総毛立つ。
そうだ。
何をぼんやりと生首なんかと話していたんだ?!
生首だぞ?!
どう考えてもおかしいのに!!
ツン……と鼻に、腐った匂いが流れ込んでくる。
その臭いの元など、考えなくてもわかる。
私はハンカチで鼻と口を押さえた。
いつの間にか全身が冷え切り、嫌な汗が滲む。
昼間のはずの車内は妙に薄暗く、空気がねっとりとしていた。
ドッドッドッと心臓が早打ち、その音がやけに鮮明だ。
危険を察知した脳がひたすら逃げろと喚き出す。
しかし体は思うように動かず、そしてどこかに、下手に動いたら駄目だという思いがあった。
足元から這い上がってくる恐怖。
それに耐えながら、私はじっと生首を見つめる。
「……なぁ、変わってくれよ?ん?」
生首が笑う。
「変わってくれよ……。なぁ……。」
ミュラー筋が働かず、だらしなく垂れ下がった上瞼に覆われた、窪んだ眼窩。
その中の瞳は溶けてしまったのか、不自然にどろりと内側に転がっている。
「変わってくれよ……かぁわってぇ~くへ~……っ!!」
冷や汗が止めどなく流れる。
吐き気が止まらないが、何故か目を反らしたら駄目だと必死に生首を見続ける。
「かぁわぁてぇ~ぐれぇ~よおぉぉぉ~っ!!」
壊れた音響機材のように、生首の声は歪んで間延びする。
声の大きさと共に大きく開かれる口。
顎も筋肉も役目を果たさないのでありえない大きさに開く。
ところどころ抜け落ちた歯。
開かれた口の中は白く表面が波打っている。
いや違う。
波打っているんじゃない。
……ウジだ。
たくさんのウジが口の中で蠢いている。
それをまざまざと見せつけられ、私はとうとう耐えられなかった。
「……オェッ……オェェ……ッ!!」
嘔吐いてしまい、反射的に生首から目を反らしてしまった。
しかし嘔吐反応は意志で止められるものじゃない。
どうする?!
私はどうなるんだ?!
こみ上げる嘔吐きに呼吸もままならず、意識が白む。
それを生首がゲラゲラゲラゲラと、ウジを飛ばしながら高笑いしていた。
「……い、おい!兄さん!しっかり!!」
「ちょっと?!あなた、大丈夫?!」
はっと目を開けると、さっきまで爆睡していた若者と、買い物帰りなのかエコバックからネギを突き出させたおばさんが、私の肩を掴んだり、背中を擦ったりしながら覗き込んでいた。
「……え、あの……。」
「良かった~!も~、う~う~言ったかと思ったら、嘔吐きながら座席から倒れ込むから、びっくりしたわよ~。」
「大丈夫?お兄さん??なんか、スゲー魘された後、いきなりゲーゲーやりだして、ガクンッてなってたけど??」
「……あ……。」
私はよくわからず、彼らを見上げた。
若者が椅子に座り直させてくれ、おばさんはビニール袋をくれた。
ふと、目をやる。
向かいの席の網棚の上。
しかしそこに当然だが生首などない。
気遣ってくれる二人にお礼とお詫びを言う。
体調不良で早退しているところである事も話すと、近くの駅だからと若者が最寄り駅まで付き添ってくれ、駅員さんに引き渡された。
少し休ませてもらい、今度は駅員さんにタクシー乗り場まで付き添ってもらう。
あれは何だったのだろう?
体調の悪さから見た悪夢だろうか?
自分でもよくわからず、駅員さんにお礼を言ってタクシーに乗り込む。
家までの送迎を頼むと、タクシーの運転手がちらりとバックミラーで私を見た。
「大丈夫ですか?」
「すみません、ちょっと体調が悪くて。」
「……そうですか。」
タクシー運転手は私の体調に気を使ってくれたのか、それからは何も言わなかった。
けれど降り際、領収書と共に薬のような物を渡される。
「……え?」
「塩ですよ。葬式の時みたいに、玄関入る前に使って下さい。」
「……え?」
「こういう仕事してるとね、たまにあるから常備してるんです。お大事にね。」
そう言って降ろされた。
その意味を考えないように首を振る。
私は黙って、家に入る前にその塩を自分に振り掛けた。
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