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第一話 死神刑事との邂逅
死神刑事の吐露
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居酒屋に入った宮間と黒羽は、空いた席に案内された。
隅の四人掛けのテーブルだ。
ちょうど店内が一望できる位置にある。
「それではご注文が決まりましたら、またお呼びください」
お冷とメニュー表を置いた店員は、そそくさといなくなってしまった。
どうやら別の客がオーダー待ちだったらしい。
頬杖を突いた宮間は、それなりに混み合う店内を眺める。
「なかなか繁盛してるねぇ。結構人気みたいだ」
「週末なのも関係しているかもしれません」
事務的な返しをしつつ、黒羽はメニュー表をめくっていく。
まるで重要な書類にでも目を通しているかのような真剣さだ。
とても居酒屋にいるとは思えない佇まいである。
何が彼女を駆り立てるのか。
そんな黒羽の姿に苦笑しながら、宮間は電子タバコをくわえた。
深く味わうように息を吸い、時間をかけて旨そうに吐き出す。
黒羽が僅かに眉を顰めた。
「おかしな臭いのする煙ですね」
宮間は心外とでも言いたげに肩をすくめる。
「おかしな臭いって失礼な。みんな大好きカレーフレーバーだよ」
「控えめに言って吐き気を催します」
「これっぽっちも控えめじゃない感想だね」
取り留めもないコントを挟みつつ、宮間は通りかかった店員を呼んだ。
メニュー表のドリンクページを開きながら彼は注文をする。
「梅酒のロックを一つ」
「私はウーロン茶を」
あとは適当な一品物の料理をそれぞれ頼む。
店員はオーダー内容を繰り返して確認を終えると、慣れた手際で厨房へと去っていった。
それを見計らって宮間は黒羽に尋ねる。
「黒羽ちゃんってもしかしてお酒呑めない人?」
「苦手ではないのですが、そこまで強くないですね。酔って醜態を晒したくないので、人前では基本的に飲まないようにしています」
「ほうほう。やっぱり真面目だねぇ。俺みたいに肩の力を抜いた方がいいんじゃない?」
「宮間さんはもっとしっかりしてください」
しばらくすると、飲み物と数品の料理がやってきた。
テーブルに並んだそれらを見て、宮間はさっそく梅酒のグラスを軽く掲げる。
「そんじゃ、せっかくだし乾杯でもしとこうか」
ウーロン茶入りのジョッキを持った黒羽は、即座に疑問を投げた。
「何に対する乾杯ですか」
「うーん、そうさなぁ……」
問われた宮間は、顎をさすって天井を仰ぐ。
特にこれといった考えはなかった。
楽しく酒が飲めれば満足である。
それでも訊かれれば答えるしかない。
宮間は数秒の思考を経て、何を思ったのか黒羽にウィンクを送る。
「君の瞳に……というのはどう?」
「おまけして三点ですね」
「あっはっはっは! 世知辛いねぇ。まあいいでしょ。はい乾杯」
「乾杯」
ジョッキとグラスが小気味よい音を立てて打ち合わされた。
宮間はぐいっと呷り、黒羽はこくりと一口だけ飲む。
「とりあえず生! ってのがいいんだろうけど、実はビール類がそんなに好きじゃなくてね」
「私もあの苦味が慣れません」
「だよねー。やっぱ、好きなのを呑むのが一番だ」
宮間はポテトフライをつまむと、ケチャップを付けてから口に運んだ。
かりかりとした食感に塩の旨みが重なり、遅れてケチャップの酸味が畳みかけてくる。
飽きの来ない美味さだ。
慣れ親しんでいるが故の安心感があった。
「…………」
「…………」
それからはしばらくは会話もなく、黙々と飲み食いが続いた。
周囲の喧騒をよそに、二人の席には独特の雰囲気が漂っている。
気まずいというわけではないはずだが、なんとなく話が切り出しにくい。
ここにいるのは、謹慎中の刑事とその相方を務めた刑事だ。
二人がこの場に集まった経緯を考えれば、こういった空気なのも当然のことかもしれない。
少なくとも、黒羽はそう感じていた。
そんな彼女の思惑を打ち砕くかのように、宮間はさらりと核心に触れる。
「黒羽ちゃんはどうして過激な捜査をしたのかな」
小皿にチーズ春巻きを乗せながら、宮間は黒羽の様子を窺う。
その目には、普段とは異なる興味の色が滲んでいた。
何事も惰性がモットーの彼にしては珍しい。
ストレートな質問に押し黙る黒羽だが、少しの逡巡の末に口を開く。
「私には、他者の殺人経験が視えます。つまり他の捜査官よりも事件解決への糸口を掴んでいるのです」
「確かにね。ほぼ正解みたいなヒントを貰ってるようなもんだし」
梅酒を呑み干しながら宮間は頷く。
殺人事件において、犯人が既に分かっていることは何物にも代え難いアドバンテージである。
それさえ判明すればどうとでもなる要素と言ってもいい。
熱意ある大半の刑事にとっては、まさに喉から手が出るほどに求める力だろう。
無論、宮間のような非仕事人間は、欠片の羨望も抱かないが。
「でも実際に逮捕へ踏み切るには、様々な証拠や煩雑な手続きが必要です」
「気軽に牢屋へぶち込めたら、誤認逮捕やら汚職警官の横暴やらで大変なことになるからね。仕方ないよ」
黒羽は拳でテーブルを叩いた。
煌めく双眸の奥では、静かな炎が燻っている。
「私はそれに我慢なりません。こちらが野放しにする間、犯人が新たな罪を重ねることは多々あります。隙を見て逃亡することだってあります。未然に防げたであろう悲劇が、他ならぬ規則の弊害によって引き起こされているのです」
「ははぁ。今までそういうことを経験してきたわけね」
宮間は相槌を打ちながら、コリコリと軟骨の唐揚げを咀嚼する。
あくまでも食べる手を止めるつもりはないらしい。
黒羽の鋭い視線を受け流し、彼は店員に追加注文を頼んだ。
たこ焼きを爪楊枝で刺しつつ、宮間は緩い調子で語る。
「黒羽ちゃんの主張も分かってきたよ。ルールに縛られてホシを泳がせてしまうくらいなら、違法捜査だろうがさっさと捕まえたいってことね」
「概ね間違っていません」
要するに、黒羽は職務に忠実すぎるのだ。
犯人逮捕のためならば、その手段は一切問わない。
たとえ拷問を行ってでも自白させる。
なぜなら彼女には殺人経験が視えるから。
死神刑事の眼を以てすれば一目瞭然なのだ。
そして、相手が犯人だと知っているが故に過激な方法も取れる。
煩わしい正規の工程を踏むより、脅して認めさせる方が遥かに手っ取り早い。
黒羽という刑事は、それを理解し実行できる精神を持ち合わせていた。
もちろん周りからすれば、証拠もなく容疑者に制裁を加える異常者である。
犯人が視えたという訴えを、戯言や妄言として切り捨てられたことだって数知れない。
しかし、彼女はたとえ汚名を被ってでも、職務を全うしたいと考えていた。
「本当、クソが付くほど真面目というか……いや、違法捜査上等ってことは不真面目になるのかね。うーん、よく分かんねぇや」
運ばれてきた酒と料理を受け取りつつ、宮間は投げやりに感想を述べた。
一体、ここまでの話の何を聞いていたのかと疑問になる態度である。
彼の視線と箸は、追加注文分の料理に夢中だった。
これにはさすがの黒羽も、ため息混じりに苦言を呈する。
「……宮間さん、これでも悩み抜いた末に打ち明けたのですが」
「もちろん分かってるよ。だからこそ、どう返すか考えていたんだ」
燻製のナッツを齧る宮間は微笑する。
心なしか、腑抜けた気配が薄れていた。
彼はグラスの中の氷を揺らしながら告げる。
「黒羽ちゃんさ、一人で頑張りすぎなんじゃない? 月並みな表現だけど、もっと周りを頼ってもいいんじゃないかな」
「それだと逮捕が遅れて、新たな犠牲者が出る恐れがあります」
「チームワークで補えばいい。協調性は大事って言うでしょ? 一人ひとりが完璧じゃなくていい。互いに欠点を補えばいいわけで。独りよがりな無茶はいつか破綻するよ」
「……宮間さんに協調性を説かれるとは思いませんでした」
ぽつりとつぶやいた黒羽は、温くなったウーロン茶を飲み干す。
その顔にはまだ迷いが見えるものの、先ほどまでのような切羽詰まった雰囲気はなくなっていた。
宮間の言葉を受けて、少し吹っ切れたらしい。
彼女は揚げ出し豆腐を箸でつまんでもぐもぐと食べ始める。
それを見た宮間は、メニュー表をめくりながら笑みを深めた。
「やる気がなさすぎる俺と、やる気がありすぎる黒羽ちゃん。足して二で割ったらちょうどいいよね」
「――やる気がない自覚はあったのですね」
「そりゃまあ……って、いま笑った?」
「笑っていません」
凸凹刑事コンビの飲み会は、まだ始まったばかりであった。
隅の四人掛けのテーブルだ。
ちょうど店内が一望できる位置にある。
「それではご注文が決まりましたら、またお呼びください」
お冷とメニュー表を置いた店員は、そそくさといなくなってしまった。
どうやら別の客がオーダー待ちだったらしい。
頬杖を突いた宮間は、それなりに混み合う店内を眺める。
「なかなか繁盛してるねぇ。結構人気みたいだ」
「週末なのも関係しているかもしれません」
事務的な返しをしつつ、黒羽はメニュー表をめくっていく。
まるで重要な書類にでも目を通しているかのような真剣さだ。
とても居酒屋にいるとは思えない佇まいである。
何が彼女を駆り立てるのか。
そんな黒羽の姿に苦笑しながら、宮間は電子タバコをくわえた。
深く味わうように息を吸い、時間をかけて旨そうに吐き出す。
黒羽が僅かに眉を顰めた。
「おかしな臭いのする煙ですね」
宮間は心外とでも言いたげに肩をすくめる。
「おかしな臭いって失礼な。みんな大好きカレーフレーバーだよ」
「控えめに言って吐き気を催します」
「これっぽっちも控えめじゃない感想だね」
取り留めもないコントを挟みつつ、宮間は通りかかった店員を呼んだ。
メニュー表のドリンクページを開きながら彼は注文をする。
「梅酒のロックを一つ」
「私はウーロン茶を」
あとは適当な一品物の料理をそれぞれ頼む。
店員はオーダー内容を繰り返して確認を終えると、慣れた手際で厨房へと去っていった。
それを見計らって宮間は黒羽に尋ねる。
「黒羽ちゃんってもしかしてお酒呑めない人?」
「苦手ではないのですが、そこまで強くないですね。酔って醜態を晒したくないので、人前では基本的に飲まないようにしています」
「ほうほう。やっぱり真面目だねぇ。俺みたいに肩の力を抜いた方がいいんじゃない?」
「宮間さんはもっとしっかりしてください」
しばらくすると、飲み物と数品の料理がやってきた。
テーブルに並んだそれらを見て、宮間はさっそく梅酒のグラスを軽く掲げる。
「そんじゃ、せっかくだし乾杯でもしとこうか」
ウーロン茶入りのジョッキを持った黒羽は、即座に疑問を投げた。
「何に対する乾杯ですか」
「うーん、そうさなぁ……」
問われた宮間は、顎をさすって天井を仰ぐ。
特にこれといった考えはなかった。
楽しく酒が飲めれば満足である。
それでも訊かれれば答えるしかない。
宮間は数秒の思考を経て、何を思ったのか黒羽にウィンクを送る。
「君の瞳に……というのはどう?」
「おまけして三点ですね」
「あっはっはっは! 世知辛いねぇ。まあいいでしょ。はい乾杯」
「乾杯」
ジョッキとグラスが小気味よい音を立てて打ち合わされた。
宮間はぐいっと呷り、黒羽はこくりと一口だけ飲む。
「とりあえず生! ってのがいいんだろうけど、実はビール類がそんなに好きじゃなくてね」
「私もあの苦味が慣れません」
「だよねー。やっぱ、好きなのを呑むのが一番だ」
宮間はポテトフライをつまむと、ケチャップを付けてから口に運んだ。
かりかりとした食感に塩の旨みが重なり、遅れてケチャップの酸味が畳みかけてくる。
飽きの来ない美味さだ。
慣れ親しんでいるが故の安心感があった。
「…………」
「…………」
それからはしばらくは会話もなく、黙々と飲み食いが続いた。
周囲の喧騒をよそに、二人の席には独特の雰囲気が漂っている。
気まずいというわけではないはずだが、なんとなく話が切り出しにくい。
ここにいるのは、謹慎中の刑事とその相方を務めた刑事だ。
二人がこの場に集まった経緯を考えれば、こういった空気なのも当然のことかもしれない。
少なくとも、黒羽はそう感じていた。
そんな彼女の思惑を打ち砕くかのように、宮間はさらりと核心に触れる。
「黒羽ちゃんはどうして過激な捜査をしたのかな」
小皿にチーズ春巻きを乗せながら、宮間は黒羽の様子を窺う。
その目には、普段とは異なる興味の色が滲んでいた。
何事も惰性がモットーの彼にしては珍しい。
ストレートな質問に押し黙る黒羽だが、少しの逡巡の末に口を開く。
「私には、他者の殺人経験が視えます。つまり他の捜査官よりも事件解決への糸口を掴んでいるのです」
「確かにね。ほぼ正解みたいなヒントを貰ってるようなもんだし」
梅酒を呑み干しながら宮間は頷く。
殺人事件において、犯人が既に分かっていることは何物にも代え難いアドバンテージである。
それさえ判明すればどうとでもなる要素と言ってもいい。
熱意ある大半の刑事にとっては、まさに喉から手が出るほどに求める力だろう。
無論、宮間のような非仕事人間は、欠片の羨望も抱かないが。
「でも実際に逮捕へ踏み切るには、様々な証拠や煩雑な手続きが必要です」
「気軽に牢屋へぶち込めたら、誤認逮捕やら汚職警官の横暴やらで大変なことになるからね。仕方ないよ」
黒羽は拳でテーブルを叩いた。
煌めく双眸の奥では、静かな炎が燻っている。
「私はそれに我慢なりません。こちらが野放しにする間、犯人が新たな罪を重ねることは多々あります。隙を見て逃亡することだってあります。未然に防げたであろう悲劇が、他ならぬ規則の弊害によって引き起こされているのです」
「ははぁ。今までそういうことを経験してきたわけね」
宮間は相槌を打ちながら、コリコリと軟骨の唐揚げを咀嚼する。
あくまでも食べる手を止めるつもりはないらしい。
黒羽の鋭い視線を受け流し、彼は店員に追加注文を頼んだ。
たこ焼きを爪楊枝で刺しつつ、宮間は緩い調子で語る。
「黒羽ちゃんの主張も分かってきたよ。ルールに縛られてホシを泳がせてしまうくらいなら、違法捜査だろうがさっさと捕まえたいってことね」
「概ね間違っていません」
要するに、黒羽は職務に忠実すぎるのだ。
犯人逮捕のためならば、その手段は一切問わない。
たとえ拷問を行ってでも自白させる。
なぜなら彼女には殺人経験が視えるから。
死神刑事の眼を以てすれば一目瞭然なのだ。
そして、相手が犯人だと知っているが故に過激な方法も取れる。
煩わしい正規の工程を踏むより、脅して認めさせる方が遥かに手っ取り早い。
黒羽という刑事は、それを理解し実行できる精神を持ち合わせていた。
もちろん周りからすれば、証拠もなく容疑者に制裁を加える異常者である。
犯人が視えたという訴えを、戯言や妄言として切り捨てられたことだって数知れない。
しかし、彼女はたとえ汚名を被ってでも、職務を全うしたいと考えていた。
「本当、クソが付くほど真面目というか……いや、違法捜査上等ってことは不真面目になるのかね。うーん、よく分かんねぇや」
運ばれてきた酒と料理を受け取りつつ、宮間は投げやりに感想を述べた。
一体、ここまでの話の何を聞いていたのかと疑問になる態度である。
彼の視線と箸は、追加注文分の料理に夢中だった。
これにはさすがの黒羽も、ため息混じりに苦言を呈する。
「……宮間さん、これでも悩み抜いた末に打ち明けたのですが」
「もちろん分かってるよ。だからこそ、どう返すか考えていたんだ」
燻製のナッツを齧る宮間は微笑する。
心なしか、腑抜けた気配が薄れていた。
彼はグラスの中の氷を揺らしながら告げる。
「黒羽ちゃんさ、一人で頑張りすぎなんじゃない? 月並みな表現だけど、もっと周りを頼ってもいいんじゃないかな」
「それだと逮捕が遅れて、新たな犠牲者が出る恐れがあります」
「チームワークで補えばいい。協調性は大事って言うでしょ? 一人ひとりが完璧じゃなくていい。互いに欠点を補えばいいわけで。独りよがりな無茶はいつか破綻するよ」
「……宮間さんに協調性を説かれるとは思いませんでした」
ぽつりとつぶやいた黒羽は、温くなったウーロン茶を飲み干す。
その顔にはまだ迷いが見えるものの、先ほどまでのような切羽詰まった雰囲気はなくなっていた。
宮間の言葉を受けて、少し吹っ切れたらしい。
彼女は揚げ出し豆腐を箸でつまんでもぐもぐと食べ始める。
それを見た宮間は、メニュー表をめくりながら笑みを深めた。
「やる気がなさすぎる俺と、やる気がありすぎる黒羽ちゃん。足して二で割ったらちょうどいいよね」
「――やる気がない自覚はあったのですね」
「そりゃまあ……って、いま笑った?」
「笑っていません」
凸凹刑事コンビの飲み会は、まだ始まったばかりであった。
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