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驚くお母様
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王宮から帰った私は、すぐに両親に話をしたいと思ったのだが、お父様はまだ帰ってないらしい。
なら、お母様に先に話してみようか。こういうことはお母様に1番に話をした方が良さそうだよね。
お母様に大切な話がしたいと言うと、すぐに私の部屋に来てくれた。
「ソフィー。お帰りなさい。陛下との話し合いは大丈夫だったのかしら?大切な話とやらも聞かせてちょうだい。」
よし!
「はい。陛下とは普通に話が出来ました。
お母様、私と大公様との縁談は断って欲しいのです。私は遠い異国に行きたくないですし、大公妃になりたくありません。」
「そうね。断りましょうか。」
あっさり過ぎなんだけど…
「いいのですか?」
「元々、体調に不安がある娘を遠くに嫁がせることには抵抗があったのよ。何かあっても、他国だとうちの力が及ばないから動きにくいでしょ?大公様には、体の弱い娘を異国には嫁がせられないと言ってみましょうか。…妊娠もしてないでしょうから。」
妊娠の心配もされていたのか。恥ずかしいし、悪かったよね…。
「お母様、あのハーブティーが助かりました。ありがとうございます。」
恥を忍んで、お礼を伝えてみた。
「自分より身分が高い人に求められたら、逃げることは難しいのは理解しているわ。妊娠の可能性があるからと求婚されたら、尚更逃げられなくなることもね。
昔ほど令嬢の純潔は求められてないから、気にしなくていいわよ。みんなこっそり飲んでいるみたいよ。」
お母様はすごい!
「本当に助かりました。それでその他にも大切な話がありまして…。」
反対されるだろうけど、話してみよう。
「あら!何かしら?」
「突然で申し訳ないのですが、結婚したい方を見つけました。私にとって最高の条件を提案してくれた方なのです。」
「………結婚?」
お母様の綺麗な目が、点になってしまった。
「私にとって最高の結婚生活の条件を、契約書を作成して約束してくれると言ってくれたのです。
結婚したら自由に過ごしていいし、住む場所も私が過ごしやすい場所を考えてくれるらしいです。
離縁したくなったらすぐに応じてくれるらしいし、社交も国王陛下主催の行事以外は、無理しないでいいと言ってくれました。子供もできなくてもいいし、愛人は作らないとまで言ってくれたのです!」
「ソフィー。ちょっと待ってね…。あまりに急な話すぎて、理解が追いつかないの。」
お母様はお茶を飲んで、一呼吸する。
「で…、ソフィアにそこまでの条件を出してまで、結婚したいと言ってくれている方は誰なのかしら?」
言いにくい人だけど、仕方がない。
「それが…、マーティン将軍閣下なのです。」
「………マーティン将軍?…ゴホッ、ゴホッ…。」
お母様がむせってしまった。やっぱり驚いたか。
「お母様、大丈夫ですか?申し訳ありません!驚かせてしまって…。」
「ソフィー、お母様は賛成出来ないわよ。あの男のことはまだ許せないわ。」
そうだよね…。
「お母様の気持ちは分かります。でも、将軍閣下は自分を利用して、縁談避けにしていいとまで言ってくれました。償いがしたいとも言ってくれたのです。
子供ができなくても、煩く言う親兄弟もいないし、何かあれば盾になってくれると。
こんな条件の結婚はもうないかと思います。」
「ハァー。条件がいいのは認めるわ。でも、あの男が嫌なのよ。ソフィーはあの男の邸で命を狙われたのよ。そんな所にまた嫁ぐなんて…。」
親ならそう思うのは当然だよね。でも、こんなにいい条件の契約結婚を諦めたくないの。
「では、マーティン侯爵家の邸ではなく、このクラーク侯爵家の近くに住むのはダメですか?メイドや護衛もクラーク侯爵家から派遣してもらって、お父様やお母様はいつでも自由に出入りしてよいという条件をつけてもらうとか。」
「………旦那様と話し合ってみるわ。」
もしかして…。これはいけるかも!
なら、お母様に先に話してみようか。こういうことはお母様に1番に話をした方が良さそうだよね。
お母様に大切な話がしたいと言うと、すぐに私の部屋に来てくれた。
「ソフィー。お帰りなさい。陛下との話し合いは大丈夫だったのかしら?大切な話とやらも聞かせてちょうだい。」
よし!
「はい。陛下とは普通に話が出来ました。
お母様、私と大公様との縁談は断って欲しいのです。私は遠い異国に行きたくないですし、大公妃になりたくありません。」
「そうね。断りましょうか。」
あっさり過ぎなんだけど…
「いいのですか?」
「元々、体調に不安がある娘を遠くに嫁がせることには抵抗があったのよ。何かあっても、他国だとうちの力が及ばないから動きにくいでしょ?大公様には、体の弱い娘を異国には嫁がせられないと言ってみましょうか。…妊娠もしてないでしょうから。」
妊娠の心配もされていたのか。恥ずかしいし、悪かったよね…。
「お母様、あのハーブティーが助かりました。ありがとうございます。」
恥を忍んで、お礼を伝えてみた。
「自分より身分が高い人に求められたら、逃げることは難しいのは理解しているわ。妊娠の可能性があるからと求婚されたら、尚更逃げられなくなることもね。
昔ほど令嬢の純潔は求められてないから、気にしなくていいわよ。みんなこっそり飲んでいるみたいよ。」
お母様はすごい!
「本当に助かりました。それでその他にも大切な話がありまして…。」
反対されるだろうけど、話してみよう。
「あら!何かしら?」
「突然で申し訳ないのですが、結婚したい方を見つけました。私にとって最高の条件を提案してくれた方なのです。」
「………結婚?」
お母様の綺麗な目が、点になってしまった。
「私にとって最高の結婚生活の条件を、契約書を作成して約束してくれると言ってくれたのです。
結婚したら自由に過ごしていいし、住む場所も私が過ごしやすい場所を考えてくれるらしいです。
離縁したくなったらすぐに応じてくれるらしいし、社交も国王陛下主催の行事以外は、無理しないでいいと言ってくれました。子供もできなくてもいいし、愛人は作らないとまで言ってくれたのです!」
「ソフィー。ちょっと待ってね…。あまりに急な話すぎて、理解が追いつかないの。」
お母様はお茶を飲んで、一呼吸する。
「で…、ソフィアにそこまでの条件を出してまで、結婚したいと言ってくれている方は誰なのかしら?」
言いにくい人だけど、仕方がない。
「それが…、マーティン将軍閣下なのです。」
「………マーティン将軍?…ゴホッ、ゴホッ…。」
お母様がむせってしまった。やっぱり驚いたか。
「お母様、大丈夫ですか?申し訳ありません!驚かせてしまって…。」
「ソフィー、お母様は賛成出来ないわよ。あの男のことはまだ許せないわ。」
そうだよね…。
「お母様の気持ちは分かります。でも、将軍閣下は自分を利用して、縁談避けにしていいとまで言ってくれました。償いがしたいとも言ってくれたのです。
子供ができなくても、煩く言う親兄弟もいないし、何かあれば盾になってくれると。
こんな条件の結婚はもうないかと思います。」
「ハァー。条件がいいのは認めるわ。でも、あの男が嫌なのよ。ソフィーはあの男の邸で命を狙われたのよ。そんな所にまた嫁ぐなんて…。」
親ならそう思うのは当然だよね。でも、こんなにいい条件の契約結婚を諦めたくないの。
「では、マーティン侯爵家の邸ではなく、このクラーク侯爵家の近くに住むのはダメですか?メイドや護衛もクラーク侯爵家から派遣してもらって、お父様やお母様はいつでも自由に出入りしてよいという条件をつけてもらうとか。」
「………旦那様と話し合ってみるわ。」
もしかして…。これはいけるかも!
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