37 / 133
知り合い?
しおりを挟む
その後は、お酒の力もありみんなで楽しく会話をした。アマリアさんと彼氏は仲良しね。美男美女の素敵なカップルだわ。
果実酒おいしー!チキンも、サラダも、パスタもおいしー!
「ダイアナ、こっちのステーキも美味しいぞ。ほら、お皿に取ってやる。」
気づくとオリバーさんは隣にいて、お肉を取ってくれたり、お酒を進めてくれたりと、私の世話を焼いてくれていた。
「ありがとうございます。」
親切にしてくれている人には、笑顔で接することにしている私。
そろそろいい時間だ。明日は週末で仕事は休みだから、この後帰ったら、ゆっくりお湯に浸かって、明日はのんびり過ごそう。
「ダイアナ、帰りはオリバーさんに送ってもらいなさい。」
アマリアさんは優しい姉さんだ。でも人通りが多い道しか歩かないから、1人で平気だよね。
「いえ、寮まで近いので1人で大丈夫ですわ。そこまで酔ってはいませんし。」
「ダメだ!私が送る。ほら、ダイアナ行くぞ。」
気づくと、オリバーさんに手を引かれて街中を歩いていた。何だか気不味いな…。クールそうに見えて、実は強引なのね。
あれ?今気付いたけど、街灯の光がとっても綺麗だ。夜の街歩きもたまにはいいかも。何だかテーマパークに来ているみたいだ。
「…ダイアナ?どうした?」
「街灯に照らされた街が綺麗だと思いまして。こんな風に夜に歩くことは今までなかったものですから。」
「そうか…。明日は休みだと言っていたな。少し遠回りして、街を見ながら帰るか?」
神殿があって栄えているこの街は、夜景も綺麗だからいいかも!
「いいのですか?」
「ああ。そうしよう。」
オリバーさんは何も言って来ないけど、本当にソフィアさんの古い友人なのかもね。一緒にいて安心出来る気がするし、手を繋がれても嫌な気はしない。
その後、夜の街歩きをした後に、オリバーさんは私の寮まで送ってくれた。ちなみにオリバーさんも、私の寮のすぐ近くの聖騎士団の寮に住んでいるらしい。近くに住んでいるから、時間のある時は一緒に食事に行こうと言ってくれた。
私はよく分からない異世界で、イケメンのメシ友をゲットしたらしい。まあ、友人はまだ少ないから、ラッキーだね。
休日明けの出勤日。
「ダイアナおはよう!ねぇ、あの後、オリバーさんとどうだったの?2人がいい感じだったから、気になっちゃって!」
アマリアさんがニヤニヤして聞いてくる。いい感じって言われるような雰囲気にはなってないけどなぁ。
「おはようございます。あの後、親切に寮まで送ってくれましたわ。それより、アマリアさんは恋人の彼と仲良しですね!素敵なカップルで羨ましいですわ。」
「もう、ダイアナったら!私達のことはいいのよー!それよりも、あのオリバーさんがダイアナにべったりだったことが、クリスと私で驚いちゃって。ダイアナと友人になりたがっていたのはノアくんだったのにね。偶然暇で同席しただけのオリバーさんが、ダイアナを離さないから、もうビックリよ!このまま付き合えばいいのに。」
「えっと、付き合うって感じの雰囲気にはなってないですよ。ただ面倒見の良い人ですね。」
「オリバーさんはね、あの若さで部隊長を任されるくらい凄い人だし、実家は伯爵家らしいし、あの見た目だからモテるのよ!面倒見の良い人だけで終わらせないで、ちゃんと捕まえておきなさいね。」
あー、確かにモテそうだわね。しかも伯爵家の人?やっぱりソフィアさんの親戚とか、幼馴染とかの人だったりする?でも、何も言ってこないからなぁ。
オリバーさんが何も聞いて来ない限りは、ダイアナとして普通にメシ友でいよう。
アマリアさんは付き合っちゃえばとか言ってるけど、前世からずっとまともな恋愛経験のない私には、ちょっとねー。
今思い出したけど、恋愛経験の殆どない私にも、苦かった思い出がある。
私には前世の頃に好きになった先輩がいた。大学のサークルの先輩で、都合のいい時に私のアパートに来て、ご飯を食べて、ヤるだけの関係。男みたいな私を可愛いって言ってくれて、私の作ったご飯も美味しいって食べてくれて、何も知らない私は純粋に嬉しかった。でも、後で本命の可愛い彼女がいるのを知って、あの時は泣いたよね。先輩は私を遊びの浮気相手か、暇つぶしか、セフレくらいにしか思ってなかったんだろうね。だから生まれ変わった今でも、男性に対しては疑い深くなっていると思う。
しかし。オリバーさんは仕事の合間や、仕事終わりによく私の所に来ては、食事に誘ってくれたり、お菓子を差し入れてくれたりしてくれるようになる。一緒に歩けば普通に手を繋いでくるし、やたら私の世話を焼きたがる。……私って、妹みたいなのかな?
「ダイアナ!みんなオリバーさんとダイアナは付き合っているって思ってるわよ。オリバーさんがあんなにダイアナにベタベタしているから、ダイアナに気がある、他の男の子達が近付けなくなってるみたいだし。本当はもう付き合ってたりしてー!ふふっ。」
違うし!
果実酒おいしー!チキンも、サラダも、パスタもおいしー!
「ダイアナ、こっちのステーキも美味しいぞ。ほら、お皿に取ってやる。」
気づくとオリバーさんは隣にいて、お肉を取ってくれたり、お酒を進めてくれたりと、私の世話を焼いてくれていた。
「ありがとうございます。」
親切にしてくれている人には、笑顔で接することにしている私。
そろそろいい時間だ。明日は週末で仕事は休みだから、この後帰ったら、ゆっくりお湯に浸かって、明日はのんびり過ごそう。
「ダイアナ、帰りはオリバーさんに送ってもらいなさい。」
アマリアさんは優しい姉さんだ。でも人通りが多い道しか歩かないから、1人で平気だよね。
「いえ、寮まで近いので1人で大丈夫ですわ。そこまで酔ってはいませんし。」
「ダメだ!私が送る。ほら、ダイアナ行くぞ。」
気づくと、オリバーさんに手を引かれて街中を歩いていた。何だか気不味いな…。クールそうに見えて、実は強引なのね。
あれ?今気付いたけど、街灯の光がとっても綺麗だ。夜の街歩きもたまにはいいかも。何だかテーマパークに来ているみたいだ。
「…ダイアナ?どうした?」
「街灯に照らされた街が綺麗だと思いまして。こんな風に夜に歩くことは今までなかったものですから。」
「そうか…。明日は休みだと言っていたな。少し遠回りして、街を見ながら帰るか?」
神殿があって栄えているこの街は、夜景も綺麗だからいいかも!
「いいのですか?」
「ああ。そうしよう。」
オリバーさんは何も言って来ないけど、本当にソフィアさんの古い友人なのかもね。一緒にいて安心出来る気がするし、手を繋がれても嫌な気はしない。
その後、夜の街歩きをした後に、オリバーさんは私の寮まで送ってくれた。ちなみにオリバーさんも、私の寮のすぐ近くの聖騎士団の寮に住んでいるらしい。近くに住んでいるから、時間のある時は一緒に食事に行こうと言ってくれた。
私はよく分からない異世界で、イケメンのメシ友をゲットしたらしい。まあ、友人はまだ少ないから、ラッキーだね。
休日明けの出勤日。
「ダイアナおはよう!ねぇ、あの後、オリバーさんとどうだったの?2人がいい感じだったから、気になっちゃって!」
アマリアさんがニヤニヤして聞いてくる。いい感じって言われるような雰囲気にはなってないけどなぁ。
「おはようございます。あの後、親切に寮まで送ってくれましたわ。それより、アマリアさんは恋人の彼と仲良しですね!素敵なカップルで羨ましいですわ。」
「もう、ダイアナったら!私達のことはいいのよー!それよりも、あのオリバーさんがダイアナにべったりだったことが、クリスと私で驚いちゃって。ダイアナと友人になりたがっていたのはノアくんだったのにね。偶然暇で同席しただけのオリバーさんが、ダイアナを離さないから、もうビックリよ!このまま付き合えばいいのに。」
「えっと、付き合うって感じの雰囲気にはなってないですよ。ただ面倒見の良い人ですね。」
「オリバーさんはね、あの若さで部隊長を任されるくらい凄い人だし、実家は伯爵家らしいし、あの見た目だからモテるのよ!面倒見の良い人だけで終わらせないで、ちゃんと捕まえておきなさいね。」
あー、確かにモテそうだわね。しかも伯爵家の人?やっぱりソフィアさんの親戚とか、幼馴染とかの人だったりする?でも、何も言ってこないからなぁ。
オリバーさんが何も聞いて来ない限りは、ダイアナとして普通にメシ友でいよう。
アマリアさんは付き合っちゃえばとか言ってるけど、前世からずっとまともな恋愛経験のない私には、ちょっとねー。
今思い出したけど、恋愛経験の殆どない私にも、苦かった思い出がある。
私には前世の頃に好きになった先輩がいた。大学のサークルの先輩で、都合のいい時に私のアパートに来て、ご飯を食べて、ヤるだけの関係。男みたいな私を可愛いって言ってくれて、私の作ったご飯も美味しいって食べてくれて、何も知らない私は純粋に嬉しかった。でも、後で本命の可愛い彼女がいるのを知って、あの時は泣いたよね。先輩は私を遊びの浮気相手か、暇つぶしか、セフレくらいにしか思ってなかったんだろうね。だから生まれ変わった今でも、男性に対しては疑い深くなっていると思う。
しかし。オリバーさんは仕事の合間や、仕事終わりによく私の所に来ては、食事に誘ってくれたり、お菓子を差し入れてくれたりしてくれるようになる。一緒に歩けば普通に手を繋いでくるし、やたら私の世話を焼きたがる。……私って、妹みたいなのかな?
「ダイアナ!みんなオリバーさんとダイアナは付き合っているって思ってるわよ。オリバーさんがあんなにダイアナにベタベタしているから、ダイアナに気がある、他の男の子達が近付けなくなってるみたいだし。本当はもう付き合ってたりしてー!ふふっ。」
違うし!
172
お気に入りに追加
5,948
あなたにおすすめの小説
さよなら、皆さん。今宵、私はここを出ていきます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【復讐の為、今夜私は偽の家族と婚約者に別れを告げる―】
私は伯爵令嬢フィーネ・アドラー。優しい両親と18歳になったら結婚する予定の婚約者がいた。しかし、幸せな生活は両親の突然の死により、もろくも崩れ去る。私の後見人になると言って城に上がり込んできた叔父夫婦とその娘。私は彼らによって全てを奪われてしまった。愛する婚約者までも。
もうこれ以上は限界だった。復讐する為、私は今夜皆に別れを告げる決意をした―。
※マークは残酷シーン有り
※(他サイトでも投稿中)
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)

愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。
『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』
メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不当な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような状況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機会を捉えて復讐を断行した。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!
真理亜
恋愛
とある侯爵家で催された夜会、伯爵令嬢である私ことアンリエットは、婚約者である侯爵令息のギルバートと逸れてしまい、彼の姿を探して庭園の方に足を運んでいた。
そこで目撃してしまったのだ。
婚約者が幼馴染みの男爵令嬢キャロラインと愛し合っている場面を。しかもギルバートは私の家の乗っ取りを企んでいるらしい。
よろしい! おバカな二人に鉄槌を下しましょう!
長くなって来たので長編に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる