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ヒロインがやって来た
勘違い
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私は今、部屋で休んでいる。一度朝食に起きたが、疲れが溜まっていて、気分が悪いから休むということにした。というか、フィーネに頼んで、起きた時から気分が悪そうだったということにしてもらった。
勝手に外堀を埋めようとしている、フィル兄様にムカついたので、気分が悪いということにして、部屋に籠っていよう。フィル兄様のせいで、眠れないし、勉強に集中出来ないと言って寮に戻ることも検討中。やっぱり、寮は借りたままで良かったわね。
そんなことを考えていたら、長時間眠ってしまっていた。起きたら、目がチカチカしている。これは前世ぶりの偏頭痛?寝過ぎて、生活リズムを崩したからかな。偏頭痛は前世の時に酷かったけど、いい薬があったから何とかなっていたんだよね。この世界には偏頭痛の薬あるのかな?前世の時も、10代後半くらいから症状を自覚したような気がする。ううっ。目がチカチカするから、気持ち悪い。うえー。
トイレに駆け込んで、激しく嘔吐する私。こうなる前に、薬を服用すればいいのだけど。薬なんてないし。治癒魔法も、今ひとつな気がする。あー、気持ち悪い。
「お、お嬢様、大丈夫ですか?」
トイレで吐いているところに、フィーネが駆けつける。
「うん。ごめんね。はぁ、はぁ。」
胃が空になり、胆汁が出てくるほど吐き続けていると、おば様が来てくれる。多分、心配したメイドが呼んでくれたのだろうね。
「マリー、大丈夫?…顔色が悪過ぎるわ。」
おば様は背中をさすってくれる。
「おば様、申し訳ありません。もう、全部吐いてしまったので、大丈夫ですわ。休めば治りますので、少し横になっています。」
嘔吐の後に、ズキンと強い頭痛がやってくる。洗面所で、口をすすぐ。ちょっとスッキリかな。フラフラで、ベッドにいく私。前世で服用していた薬は素晴らしかったのね。
「フィーネ、部屋を暗くして欲しいの。」
「はい。カーテンを閉めますわね。」
「おば様、寝ていれば治りますから、心配しないでください。はぁ、はぁ。」
「そんなに吐くなんて…。もしかして…!マリー、フィルを呼びましょうか?」
「いえ、フィル兄様は呼ばなくて平気ですわ。少し休みますので、おば様も戻ってくださって大丈夫です。はぁ、はぁ。ご心配をおかけしました。」
おば様に心配かけちゃったわね。でも気持ち悪くて、こんなに頭が痛い時は、1人で静かに横になるのが1番楽なのよね。あー痛い、気持ち悪い。最悪ね。
しかしおば様が、あの激しい嘔吐を見て、何かを勘違いしてしまっていたということには、後で気付くことになる。
目を閉じて休んでいると、誰かが入って来たようだ。
「マリー、こんなに顔色が悪いなんて。大丈夫?嘔吐したんだって?」
あー、フィル兄様を呼んじゃったのね。静かに眠れないわね。まだ頭痛がつらい私は、弱々しい声になってしまった。
「嘔吐は止まりましたが、頭がすごく痛いので、しばらく休ませてもらいますわ。1人で大丈夫ですから、フィル兄様は、せっかくの休日なので、ゆっくり過ごして下さいね。」
「マリー、そんなこと言わないで。側に付いていたい。」
いや、ゆっくり寝れないから。一人にして欲しい。あっ!何か痛み止めとか取り寄せてくれないかな。
「フィル兄様、頭が痛過ぎるので、何か痛み止めはないでしょうか?」
「分かった!侍医に聞いてみるよ。待ってて。」
よし!出て行ってくれたわね。少し目を閉じて休もう。
しばらく静かに横になっていると、フィル兄様が来る。
「マリー、大丈夫?侍医に来てもらったよ。薬も色々手配はしてもらったんだけど、一応、診察を受けた方がいいと思うんだよね。」
診察しなくても、これは恐らく偏頭痛だと思うんだけど。一応、診てもらう?
「フィル兄様、ありがとうございます。診察をお願いできますか?」
「うん。診てもらおうか。」
フィル兄様が連れてきたのは、まだ若い男性医師だった。おじいちゃん先生を想像していたので、少し驚くが、嫌とは言えない。いつもの先生は、出掛けて不在らしく、代わりに弟子が来たらしい。何と言うかね、知的イケメンな研修医に診てもらうような気分。少し気まずいが、我慢だわ。何だか、先生も気まずそうだ。頭痛いけど、挨拶はするか。
「先生、このままで申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。」
「…こちらこそ、よろしくお願いします。」
フィル兄様は、少し離れたところで、診察を見ている。アンタは保護者か?と言いたいが、恐らく、若い医師と2人にはさせたくないのかもね。症状を聞いて、脈などをチェックしていた。恐らく、前世みたいに医学は発達してなさそうだから、そこまでは期待できないよね。先生に頭痛持ちだから、頭痛に効く薬を欲しいと言ってみると。
「頭痛に効く薬はあるのですが、妊娠中は服用出来ない物なのです。妊娠の可能性はありませんか?」
先生は、とても言いにくそうだ。若いもんね。
「それはありませんので、その薬をください。」
「あの…、嘔吐が酷かったと聞きましたが?」
もしかして、嘔吐が酷すぎて、妊娠を疑われた?マジかよ!
「先生、妊娠の心配はありませんし、私は頭痛が酷すぎて気持ちが悪くなる体質なのですわ。」
「…そうでしたか。酷い頭痛なのですね。分かりました。頭痛の薬を出しますね。」
誤解は解けたかな?まぁ、確かに、偏頭痛持ちじゃないと、吐くほどひどいって分からないよね。
先生は、薬を処方して帰って行った。薬を飲むのに、フィーネに水を持って来てもらう。どれ、飲んでみようか。と思った時だった。
「マリー!妊娠中はお薬は気をつけないとダメなのよ!飲まない方がいいんじゃないの?」
おば様が勢いよく、部屋に入って来た。
「おば様、私は妊娠はしてませんので、大丈夫ですわ。」
「えっ?でもあんなに酷い嘔吐は、つわりかと思ったのだけど。」
「頭痛が酷すぎて、気持ち悪くなってしまったのです。」
「あら?そうだったのね。てっきり、妊娠かと思ってしまったわ。ごめんなさいね。」
「私はまだ学生ですから、妊娠はありえませんわ。」
「そ、そうよね。」
ん?おば様の目が泳いだ気がする。えー!何で?思わずフィル兄様をジーっと見つめる私。フィル兄様は、優しく微笑む。この人、おば様に何を話したのかしら?
おば様は、気まずそうに、部屋を出て行った。2人になったところで、聞いてみる。
「私はなぜ、妊娠を疑われたのでしょうか?フィル兄様は何か知っていますか?」
まだ頭は痛いが、気になってしょうがない。
「私達が仲良しなのを、気付いていたのかもね。」
バレてたのー?つーか、笑顔で言うなよ!恥ずかしいだろ。
「フィル兄様は、おば様に何か話したのですか?」
「んー、父上と母上にはマリーと恋人同士になったと話したよ。2人には言っておかないと、縁談の話を持って来ちゃうからね。そしたら、母上が交際の許可をマリーの両親からも、取った方がいいって言うから、3人でマリーの両親に会いに行って来たんだよね。マリーのお父上は微妙な反応だったね。まぁ、可愛い娘を取られるようで、嫌だったんじゃないかな。でも、うちの母上に敵う人はいないから、渋々、了承してくれたよ。だけど、婚約はまだ駄目だって。父上と母上は、婚約もしたいと言い出したんだけど、マリーのお父上は、それだけはまだ駄目だって引かなかったんだ。とりあえず、恋人として交際は認めるけど、マリーの事を傷つけたら、すぐに別れてもらうって、気合いを入れられて帰ってきたよ。」
お父様グッジョブ!ああ、お父様を今すぐに、抱きしめたい。お父様は、私の子供の頃の約束を守ってくれているのね。大好きなお父様がそこまで私を大切にしてくれているなんて、嬉しくて涙が溢れちゃう。
「…マリー?どうしたの?」
「お父様が大好きだなぁと思って。お父様に会って、今すぐ、抱き締めたいくらいですわ。」
「へぇ。マリーがそこまで言うなんてね。本当にお父上が大好きなんだね。そういえば、マリーのお父上に言われたよ。マリーはよくお父様みたいな人と結婚したいって言っていたんだってね。…少し妬けるな。」
「お父様は、私が子供の頃にお願いした、約束を守ってくれているのです。勝手に婚約者を決めないって約束を、まだ忘れずにいてくれたのだなぁと思って、嬉しかったのです。」
「ふーん。勝手に婚約者を決めないって約束をしていたんだね。」
「フィル兄様、恋人同士が同じ邸に住んでいると、変な誤解をされて、清い交際に見てもらえないので、私は寮に戻ってもいいでしょうか?」
おば様に妊娠してると勘違いされたこととか、ヤバいよね。変な噂が立たないうちに、ここは出た方が良さそうだ。
「…何を言ってるの?」
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トイレで吐いているところに、フィーネが駆けつける。
「うん。ごめんね。はぁ、はぁ。」
胃が空になり、胆汁が出てくるほど吐き続けていると、おば様が来てくれる。多分、心配したメイドが呼んでくれたのだろうね。
「マリー、大丈夫?…顔色が悪過ぎるわ。」
おば様は背中をさすってくれる。
「おば様、申し訳ありません。もう、全部吐いてしまったので、大丈夫ですわ。休めば治りますので、少し横になっています。」
嘔吐の後に、ズキンと強い頭痛がやってくる。洗面所で、口をすすぐ。ちょっとスッキリかな。フラフラで、ベッドにいく私。前世で服用していた薬は素晴らしかったのね。
「フィーネ、部屋を暗くして欲しいの。」
「はい。カーテンを閉めますわね。」
「おば様、寝ていれば治りますから、心配しないでください。はぁ、はぁ。」
「そんなに吐くなんて…。もしかして…!マリー、フィルを呼びましょうか?」
「いえ、フィル兄様は呼ばなくて平気ですわ。少し休みますので、おば様も戻ってくださって大丈夫です。はぁ、はぁ。ご心配をおかけしました。」
おば様に心配かけちゃったわね。でも気持ち悪くて、こんなに頭が痛い時は、1人で静かに横になるのが1番楽なのよね。あー痛い、気持ち悪い。最悪ね。
しかしおば様が、あの激しい嘔吐を見て、何かを勘違いしてしまっていたということには、後で気付くことになる。
目を閉じて休んでいると、誰かが入って来たようだ。
「マリー、こんなに顔色が悪いなんて。大丈夫?嘔吐したんだって?」
あー、フィル兄様を呼んじゃったのね。静かに眠れないわね。まだ頭痛がつらい私は、弱々しい声になってしまった。
「嘔吐は止まりましたが、頭がすごく痛いので、しばらく休ませてもらいますわ。1人で大丈夫ですから、フィル兄様は、せっかくの休日なので、ゆっくり過ごして下さいね。」
「マリー、そんなこと言わないで。側に付いていたい。」
いや、ゆっくり寝れないから。一人にして欲しい。あっ!何か痛み止めとか取り寄せてくれないかな。
「フィル兄様、頭が痛過ぎるので、何か痛み止めはないでしょうか?」
「分かった!侍医に聞いてみるよ。待ってて。」
よし!出て行ってくれたわね。少し目を閉じて休もう。
しばらく静かに横になっていると、フィル兄様が来る。
「マリー、大丈夫?侍医に来てもらったよ。薬も色々手配はしてもらったんだけど、一応、診察を受けた方がいいと思うんだよね。」
診察しなくても、これは恐らく偏頭痛だと思うんだけど。一応、診てもらう?
「フィル兄様、ありがとうございます。診察をお願いできますか?」
「うん。診てもらおうか。」
フィル兄様が連れてきたのは、まだ若い男性医師だった。おじいちゃん先生を想像していたので、少し驚くが、嫌とは言えない。いつもの先生は、出掛けて不在らしく、代わりに弟子が来たらしい。何と言うかね、知的イケメンな研修医に診てもらうような気分。少し気まずいが、我慢だわ。何だか、先生も気まずそうだ。頭痛いけど、挨拶はするか。
「先生、このままで申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。」
「…こちらこそ、よろしくお願いします。」
フィル兄様は、少し離れたところで、診察を見ている。アンタは保護者か?と言いたいが、恐らく、若い医師と2人にはさせたくないのかもね。症状を聞いて、脈などをチェックしていた。恐らく、前世みたいに医学は発達してなさそうだから、そこまでは期待できないよね。先生に頭痛持ちだから、頭痛に効く薬を欲しいと言ってみると。
「頭痛に効く薬はあるのですが、妊娠中は服用出来ない物なのです。妊娠の可能性はありませんか?」
先生は、とても言いにくそうだ。若いもんね。
「それはありませんので、その薬をください。」
「あの…、嘔吐が酷かったと聞きましたが?」
もしかして、嘔吐が酷すぎて、妊娠を疑われた?マジかよ!
「先生、妊娠の心配はありませんし、私は頭痛が酷すぎて気持ちが悪くなる体質なのですわ。」
「…そうでしたか。酷い頭痛なのですね。分かりました。頭痛の薬を出しますね。」
誤解は解けたかな?まぁ、確かに、偏頭痛持ちじゃないと、吐くほどひどいって分からないよね。
先生は、薬を処方して帰って行った。薬を飲むのに、フィーネに水を持って来てもらう。どれ、飲んでみようか。と思った時だった。
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「えっ?でもあんなに酷い嘔吐は、つわりかと思ったのだけど。」
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「あら?そうだったのね。てっきり、妊娠かと思ってしまったわ。ごめんなさいね。」
「私はまだ学生ですから、妊娠はありえませんわ。」
「そ、そうよね。」
ん?おば様の目が泳いだ気がする。えー!何で?思わずフィル兄様をジーっと見つめる私。フィル兄様は、優しく微笑む。この人、おば様に何を話したのかしら?
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