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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
悪役令嬢ありがとう
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義兄に拘束?され、馬車に乗せられた私は、杏奈の記憶が戻って初めてタウンハウスにやって来た。今までまともに話したことのない義兄と2人の馬車は、微妙な雰囲気で疲れちゃった。
タウンハウスに着くと、母が待っていて、
「マリー、来てくれて嬉しいわ。」
「お母様、今日はお招きありがとうございます。」
「お招きだなんて、あなたの家なのだから、『ただいま』でいいのよ。」
すぐに私の部屋?らしきところに案内され、制服からドレスに着替えさせてもらう。っていうか、私、住んでないのに、着替えとか揃っているのね。初めて顔を合わせるメイド達も何故か張り切っているわね。友好的なのは嬉しいけど。
着替えを済ませると、母にお茶を誘われ、リビング?に行くと、義兄もいた。母と上手くやっているのね。それは良かったわ。
「マリーはロイヤルミルクティーでいいのよね?」
「はい。」
さすが母、私の紅茶の好みを知っている。私の好きなロイヤルミルクティーは、生クリーム入りでラム酒を香り付けに少々入れたものなのだ。母は私の好みの分量が難しいからと、ラム酒だけ別に出してくれる。香り付けなので、スプーンで少し垂らすだけなのだが。その動作を義兄が悲しそうに見つめているような…。もしかして、ラム酒の匂いが嫌いなのかも。
「お兄様、ラム酒が苦手でしたか?知らずに申し訳ありませんでした。」
「………。」
「…お兄様?」
「…あっ、すまない。少し考え事をしていただけなんだ。」
「アルは、好き嫌いはないわよ。マリーは気にし過ぎね。今まで一緒に過ごすことがなかったから、分からない事ばかりかもしれないけれど、2人なら仲良く出来ると思うわ。」
揉めないように、嫌われないように、頑張りますよ。
「はい。私もそう出来たら嬉しいです。そう言えば、今日は早速、お兄様に助けてもらったのです。ありがとうございました。」
「ファーエル公爵令息のことかな。いきなり、公爵家のお茶会は大変だから、もう少しこの生活に慣れてからでいいよ。」
「まぁ!ファーエル公爵家のお茶会に誘われたの?そう言えば、少し前に、公爵家の領民を治癒魔法で助けてくれたと、公爵夫人にお礼を言われていたわ。ぜひ、マリーに会いたいと話しておられたわね。」
げっ!息子だけじゃないの?
「お母様、私はあまり目立つ所に行くのは避けたいのです。まだ、こっちの生活に慣れていませんし、侯爵家の恥を晒すようなことになってしまったら、嫌なので。」
「マリーなら大丈夫だと思うけど、焦らなくていいわ。でも、今日だけで沢山マリー宛のお茶会のお誘いが届いているのよねー。特に令息のお宅から。」
はぁー。面倒臭いわ。
「義母上、全部断ってください!マリーが勉強に集中出来ないではないですか。」
えっ!お兄様ってもしかして、いい人?
「アルも、あなた達のお父様と一緒で過保護ねぇ。それじゃあ、マリーに恋人も出来ないじゃないの。」
「恋人ですか?そんなに自由でいいのでしょうか?」
「最近は、貴族の中でも恋愛での結婚が多くなってきているわよ。婚約者がいない人が増えているでしょう。ふふっ、お父様とお母様が認める事ができるような方を見つけて来なさい。今から楽しみね。」
そうなのね。知らなかったわー。
「義母上、まだマリーには早いと思います。」
「あらあら。お父様より、アルの方がマリーの恋人選びに厳しいかもしれないわね。マリー、頑張りなさい。ふふっ。」
厳しいのか、優しいのか分からないが、厄介払いでどうでも良さそうな人と政略結婚されることは無さそうね。よかったわ。
「そうですねー。子どもの頃に言っていたように、お父様みたいな人を探しますね。」
とりあえず、そう言っておこう。
お茶をしていると、バタバタと音がしたと思ったら、扉が勢いよく開いて、
「マリー、来ていたのだね!!」
「お父様、お帰りなさいませ。出迎えもせずに、申し訳ありません。」
お父様は、私をぎゅっとする。確かに、結婚するなら、こんな風に愛情を表現してくれる人がいいよね。私は微笑みながら、抱きしめ返した。
その後、家族4人で初めて食事をした。お父様が、王宮で、王太子殿下と妃殿下にお茶会に誘われたけど、まだ早いから断っておいたよと言っていた。義兄は納得していたが、お母様は呆れていた。
そして、夕食後に寮に帰るつもりでいたのだが、遅いから泊まっていきなさいと言われ、3人からの圧力に私は負けたのだった。
知らないうちに、義兄からはマリーと呼ばれるようになっていた。一応は家族だからね。
次の日、平日なので学園に行かなければならない。タウンハウスのメイド達に朝から磨かれ、母からOKを出してもらって、義兄と一緒に馬車で学園に登校する私。今日もなぜか義兄に手を繋がれ、朝からドナドナされる。登校時間なので、沢山の生徒がいる中、とても目立つ。逃げないから、やめてくれと言いたいが、そんな言動は許されないので、遠回しに
「お兄様、もう教室の場所も覚えているので、手を引いて貰わなくても大丈夫ですわ。」
「エスコートだよ。マリーは嫌?」
ひいっ!美形の笑顔が怖いわ。嫌なんて言ったら、私は消されるかも!
「嫌というわけでは……。」
「じゃあ、問題ないね。」
「………はい。」
アラサー、負けました。
そして教室に着くと、その事件は起こったのであった。
昨日は、急遽タウンハウスへ行く事になった為、教科書とノートを机の中においたまま帰ったのだが、教科書がボロボロに破られていたのだ。
近くにいた、聖女子メンバーやレジーナ達が、酷いわと、声を上げて驚いている。私も肩が震えてしまった。手で口を押さえる。レジーナ達は、私の様子を察して、先にトイレに行っててと言ってくれた。私は手で口を押さえたまま、下を向き、トイレに逃げ込んだ。
トイレに入って、他に誰もいない事を確認した私は、涙が!ふっ、ふっ、ふっ。やったー!!悪役令嬢は他にいるわぁー!あははっ!ありがとう!分かりやすい事をしてくれて、ありがとう!
1人トイレで泣き笑いしているところに、レジーナとミッシェル、エリーゼがやってくる。3人も泣きそうだ。
「ちょっとー、あの驚いたフリするの、わざとらしくて、笑いそうになっちゃったわよ。」
「マリーこそ、笑いを堪えているの、私達にはバレバレだったわよ。こっちまで、釣られて笑いそうになったじゃないの。」
そろそろ何か起こりそうだから、何かあったら、悲しむフリをして、泳がせておこうと計画していたのだ。しかも、私は大満足だ。乙女ゲームの悪役令嬢がやりそうな嫌がらせを受けたのだから。クラスのみんなに分かりやすく、更にイジメられてかわいそうな私を演じやすい、最高の嫌がらせじゃないの!嫌がらせされている私は、悪役令嬢じゃないよねーー!
その日はそのまま気分が悪くなった事にして、教室には戻らず、早退する私。先に寮に戻り、後は仲間達が今日は頑張ってくれる予定。あっ!授業のノートと、荷物はよろしくねー!
先に寮に帰る私。寮ってこんな時便利ね。
タウンハウスに着くと、母が待っていて、
「マリー、来てくれて嬉しいわ。」
「お母様、今日はお招きありがとうございます。」
「お招きだなんて、あなたの家なのだから、『ただいま』でいいのよ。」
すぐに私の部屋?らしきところに案内され、制服からドレスに着替えさせてもらう。っていうか、私、住んでないのに、着替えとか揃っているのね。初めて顔を合わせるメイド達も何故か張り切っているわね。友好的なのは嬉しいけど。
着替えを済ませると、母にお茶を誘われ、リビング?に行くと、義兄もいた。母と上手くやっているのね。それは良かったわ。
「マリーはロイヤルミルクティーでいいのよね?」
「はい。」
さすが母、私の紅茶の好みを知っている。私の好きなロイヤルミルクティーは、生クリーム入りでラム酒を香り付けに少々入れたものなのだ。母は私の好みの分量が難しいからと、ラム酒だけ別に出してくれる。香り付けなので、スプーンで少し垂らすだけなのだが。その動作を義兄が悲しそうに見つめているような…。もしかして、ラム酒の匂いが嫌いなのかも。
「お兄様、ラム酒が苦手でしたか?知らずに申し訳ありませんでした。」
「………。」
「…お兄様?」
「…あっ、すまない。少し考え事をしていただけなんだ。」
「アルは、好き嫌いはないわよ。マリーは気にし過ぎね。今まで一緒に過ごすことがなかったから、分からない事ばかりかもしれないけれど、2人なら仲良く出来ると思うわ。」
揉めないように、嫌われないように、頑張りますよ。
「はい。私もそう出来たら嬉しいです。そう言えば、今日は早速、お兄様に助けてもらったのです。ありがとうございました。」
「ファーエル公爵令息のことかな。いきなり、公爵家のお茶会は大変だから、もう少しこの生活に慣れてからでいいよ。」
「まぁ!ファーエル公爵家のお茶会に誘われたの?そう言えば、少し前に、公爵家の領民を治癒魔法で助けてくれたと、公爵夫人にお礼を言われていたわ。ぜひ、マリーに会いたいと話しておられたわね。」
げっ!息子だけじゃないの?
「お母様、私はあまり目立つ所に行くのは避けたいのです。まだ、こっちの生活に慣れていませんし、侯爵家の恥を晒すようなことになってしまったら、嫌なので。」
「マリーなら大丈夫だと思うけど、焦らなくていいわ。でも、今日だけで沢山マリー宛のお茶会のお誘いが届いているのよねー。特に令息のお宅から。」
はぁー。面倒臭いわ。
「義母上、全部断ってください!マリーが勉強に集中出来ないではないですか。」
えっ!お兄様ってもしかして、いい人?
「アルも、あなた達のお父様と一緒で過保護ねぇ。それじゃあ、マリーに恋人も出来ないじゃないの。」
「恋人ですか?そんなに自由でいいのでしょうか?」
「最近は、貴族の中でも恋愛での結婚が多くなってきているわよ。婚約者がいない人が増えているでしょう。ふふっ、お父様とお母様が認める事ができるような方を見つけて来なさい。今から楽しみね。」
そうなのね。知らなかったわー。
「義母上、まだマリーには早いと思います。」
「あらあら。お父様より、アルの方がマリーの恋人選びに厳しいかもしれないわね。マリー、頑張りなさい。ふふっ。」
厳しいのか、優しいのか分からないが、厄介払いでどうでも良さそうな人と政略結婚されることは無さそうね。よかったわ。
「そうですねー。子どもの頃に言っていたように、お父様みたいな人を探しますね。」
とりあえず、そう言っておこう。
お茶をしていると、バタバタと音がしたと思ったら、扉が勢いよく開いて、
「マリー、来ていたのだね!!」
「お父様、お帰りなさいませ。出迎えもせずに、申し訳ありません。」
お父様は、私をぎゅっとする。確かに、結婚するなら、こんな風に愛情を表現してくれる人がいいよね。私は微笑みながら、抱きしめ返した。
その後、家族4人で初めて食事をした。お父様が、王宮で、王太子殿下と妃殿下にお茶会に誘われたけど、まだ早いから断っておいたよと言っていた。義兄は納得していたが、お母様は呆れていた。
そして、夕食後に寮に帰るつもりでいたのだが、遅いから泊まっていきなさいと言われ、3人からの圧力に私は負けたのだった。
知らないうちに、義兄からはマリーと呼ばれるようになっていた。一応は家族だからね。
次の日、平日なので学園に行かなければならない。タウンハウスのメイド達に朝から磨かれ、母からOKを出してもらって、義兄と一緒に馬車で学園に登校する私。今日もなぜか義兄に手を繋がれ、朝からドナドナされる。登校時間なので、沢山の生徒がいる中、とても目立つ。逃げないから、やめてくれと言いたいが、そんな言動は許されないので、遠回しに
「お兄様、もう教室の場所も覚えているので、手を引いて貰わなくても大丈夫ですわ。」
「エスコートだよ。マリーは嫌?」
ひいっ!美形の笑顔が怖いわ。嫌なんて言ったら、私は消されるかも!
「嫌というわけでは……。」
「じゃあ、問題ないね。」
「………はい。」
アラサー、負けました。
そして教室に着くと、その事件は起こったのであった。
昨日は、急遽タウンハウスへ行く事になった為、教科書とノートを机の中においたまま帰ったのだが、教科書がボロボロに破られていたのだ。
近くにいた、聖女子メンバーやレジーナ達が、酷いわと、声を上げて驚いている。私も肩が震えてしまった。手で口を押さえる。レジーナ達は、私の様子を察して、先にトイレに行っててと言ってくれた。私は手で口を押さえたまま、下を向き、トイレに逃げ込んだ。
トイレに入って、他に誰もいない事を確認した私は、涙が!ふっ、ふっ、ふっ。やったー!!悪役令嬢は他にいるわぁー!あははっ!ありがとう!分かりやすい事をしてくれて、ありがとう!
1人トイレで泣き笑いしているところに、レジーナとミッシェル、エリーゼがやってくる。3人も泣きそうだ。
「ちょっとー、あの驚いたフリするの、わざとらしくて、笑いそうになっちゃったわよ。」
「マリーこそ、笑いを堪えているの、私達にはバレバレだったわよ。こっちまで、釣られて笑いそうになったじゃないの。」
そろそろ何か起こりそうだから、何かあったら、悲しむフリをして、泳がせておこうと計画していたのだ。しかも、私は大満足だ。乙女ゲームの悪役令嬢がやりそうな嫌がらせを受けたのだから。クラスのみんなに分かりやすく、更にイジメられてかわいそうな私を演じやすい、最高の嫌がらせじゃないの!嫌がらせされている私は、悪役令嬢じゃないよねーー!
その日はそのまま気分が悪くなった事にして、教室には戻らず、早退する私。先に寮に戻り、後は仲間達が今日は頑張ってくれる予定。あっ!授業のノートと、荷物はよろしくねー!
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