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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
卒業と入学
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休暇を終えて、またいつもの忙しい生活に戻る。ガリ勉しつつ、刺繍で副業、休日は慰問、剣の鍛練とやっているうちに、もうすぐ初等部の卒業が近づいている。
そこで、また問題が!お父様たちは、私は貴族学園にはタウンハウスから通うと思っているのだ。そんなの絶対に嫌だ!どうしようと悩んでると…。
なんと、ミッシェルは飛び級と早期の卒業を目指すので、勉強に集中する為に、寮で生活するらしい。また、レジーナも卒業後はすぐに実家を継ぐのではなく、どこかの騎士団で修行してから継ぐので、寮生活に慣れておく為に、貴族学園でも寮を使うんだって。
うん!私も早期卒業する為に、勉強に集中したいから、寮に入りたいと頼む事にした。その事を手紙に書き、それだけでは説得が難しいような気がしたので、早期で卒業出来たら、お父様やお母様と一緒に過ごす時間をつくりたい、卒業出来たらお父様たちと旅行に行ってみたいとか、ごますりの内容満載で書いてみた。
そして、お父様とお母様からの手紙の返事には、残念だけど、そこまでの目標があるなら応援すると書いてあった。そのかわり、タウンハウスは貴族学園から馬車で10分くらいなので、休みの日には顔を見せるようにと書いてある。お父様とお母様は何だかんだで私には甘いのだ。ありがとう!私、死なない様に頑張るからねー!
そして、ついに卒業の日を迎えた。卒業と言っても、私達、貴族の令嬢だけが、貴族学園に編入する為に抜けるだけなので、特別な卒業式はないのだが、最後の授業が終わった後、学園長室に呼ばれて初等教育の修了証を頂く。貴族学園に編入するのは全員で10名いる。レジーナ達、親友以外の令嬢もみんなそれなりに会話したことあるし、みんないい子達だから、一緒で心強い。10人でこれからも、頑張ろうってなった。
学園長室を出ると、廊下にはクラスメイトや在校生達が並んで待っていた。おめでとうございますと、それぞれ声をかけてくれる。嬉しいよね、こういうのは。クラスメイト達とは、いつかまた会いたいねと声を掛け合って別れた。
そして、学園の入り口のところでは、恩師の先生方が待っていてくれた。先生方は、胸を張って頑張りなさいと声を掛けてくれた。その中には治癒魔法でお世話になったシスターもいる。シスターには、3年間、まるで生き急いでいるように、忙しく勉強と魔法と頑張ってきたけど、そんなに焦らないでやりなさいと言われた。あなたなら大丈夫だから、仲間も沢山いるのだし、自信を持ってやりなさい。どうしてもつらい時は、ここはあなたの家でもあるのだから、いつでも帰って来なさいと、有難い言葉に涙が出てきた。はい、頑張ってきますと返事をするので精一杯だったが、シスターは笑顔で見送ってくれた。よし、断罪されて行き場を無くしたら、シスターのお世話になっちゃうからね。
中等部の入学式まで、そんなに日がないので、聖女子学園の寮から、直接、貴族学園の寮に向かう。貴族学園の寮には侍女を連れて行けるので、アリーが来てくれるようだ。アリーとレンと護衛達が馬車で迎えに来てくれ、私はアウェーの王都へドナドナされていくのであった。
貴族学園の寮に着く。うん、聖女子学園の寮とは違って、ゴージャスね。貴族の階級ごとに部屋が違うらしく、王族で侯爵家の私は広くて、豪華な部屋を与えられたのであった。アリーやレン達が荷物を運んでいると、廊下から、数人くらいの足音がする。コンコンと部屋がノックされ、アリーがドアを開けるとそこには……、お父様とお母様が満面の笑みで立っていたのだった。後ろに荷物を沢山持ったメイドと騎士達を連れて。
直接会うのは、2年ぶりくらいかな?お互い忙しくて会えなかったのよ。お父様とお母様が、ギュッと抱きしめてくる。久しぶりだもんね。私も嬉しくて笑みが溢れる。
お父様は、聖女子学園で首席争いをしてきた私を褒めてくれた。それと、辺境伯領でのことも、おじ様から色々と報告が来ていたようで、自慢の娘だよーとデレデレしていた。何の報告か知らないけど、辺境伯領は大好きだから、まぁいいっか。
お母様は、刺繍とピアノを褒めてくれた。どこで噂になってるんだ?お母様が喜んでいるから、いいよね。細かい事は気にしてられないわ。
で、これからは令嬢として、ある程度の品位が必要になるからと沢山のドレスやアクセサリー、化粧品などを持ってきたらしい。聖女子学園時代は着飾る文化は無かったから、お母様はやっとお洒落させられると、アリーと気合いを入れていた。そして、その日から、全身をアリーに磨かれることになるのであった。
そしてお父様に言われたのが、久しぶりに会った私は、若くして亡くなった従姉妹のスペンサー家の令嬢にとても似ているから、彼女を知る人が見たらビックリするかもしれないけど、気にせずにやりなさいと話していた。そんなに似てるの?気にしないけどね。
2人は中等部の入学式にまた来るねと言って、帰って行った。この両親が、今後何か理由をつけて度々、寮に遊びに来るようになることを、その時の私はまだ気付かないのであった。
そして、ついに入学の日を迎える私。何となく見覚えのあるセーラー服風の制服に着替え、アリーがナチュラルにメイクし、髪もサラ艶に仕上げ、控えめなダイヤモンドの髪飾りを着けてくれた。鏡をチェックすると、何となく見覚えのある美少女が映っている。うーん!心配なことは沢山あるが、魔法も剣も勉強も頑張ってきたし、仲間も沢山いるから、私、負けない!死なないからねー!
侍女は基本的に寮で待機なので、1人で校舎に向かって歩いていくと、入学式の会場ホールには、すでに半分くらいは新入生と保護者がきていた。入学式の直前にクラス分けのテストを受けていたので、すでにクラスごとに名前が張り出されている。クラスは、学力順なので、ガリ勉をしてきた私達、聖女子から来たメンバーは勿論、みんなAクラスだ。みんな一緒で嬉しいわ。Aクラスの席の所へ行くと、レジーナ達はもう来ていたので、隣に座って始まるのを待つ。保護者席には、お父様とお母様がすでに座っていて、手を振ってくれたので、私もニコニコして振り返しておいた。そうしているうちに、時間になり、式が開始される。
学園長や理事長、そして王太子殿下の挨拶の後、新入生の挨拶が来る。これはクラス分けテストで1位の生徒がするのだが、……それを私がやるなんて。テスト、張り切りすぎたわね。まぁしょうがない。前世、大企業のバリキャリだったから、大勢の前で喋るのなんて余裕よ。
「新入生の挨拶。マリーベル・フォーレス侯爵令嬢」
呼ばれたわね。優雅に立ち上がり、ステージの上へ行く。カーテシーをして、学園で用意してくれた原稿を上品に読み上げる。ふふっ、元引き篭もり令嬢だけど、上手く出来たでしょ。顔を上げると、親バカなうちの両親が目をキラキラさせているのが見えて、思わず微笑んでしまったが別にいいよね。最後にまた、カーテシーをして席に戻った。私も、やれば出来るのよ。
入学式を終えて、それぞれのクラスに移動する中、ザワザワしていたので、その小さな声に気付かなかった。
「……アンネマリー様」
そこで、また問題が!お父様たちは、私は貴族学園にはタウンハウスから通うと思っているのだ。そんなの絶対に嫌だ!どうしようと悩んでると…。
なんと、ミッシェルは飛び級と早期の卒業を目指すので、勉強に集中する為に、寮で生活するらしい。また、レジーナも卒業後はすぐに実家を継ぐのではなく、どこかの騎士団で修行してから継ぐので、寮生活に慣れておく為に、貴族学園でも寮を使うんだって。
うん!私も早期卒業する為に、勉強に集中したいから、寮に入りたいと頼む事にした。その事を手紙に書き、それだけでは説得が難しいような気がしたので、早期で卒業出来たら、お父様やお母様と一緒に過ごす時間をつくりたい、卒業出来たらお父様たちと旅行に行ってみたいとか、ごますりの内容満載で書いてみた。
そして、お父様とお母様からの手紙の返事には、残念だけど、そこまでの目標があるなら応援すると書いてあった。そのかわり、タウンハウスは貴族学園から馬車で10分くらいなので、休みの日には顔を見せるようにと書いてある。お父様とお母様は何だかんだで私には甘いのだ。ありがとう!私、死なない様に頑張るからねー!
そして、ついに卒業の日を迎えた。卒業と言っても、私達、貴族の令嬢だけが、貴族学園に編入する為に抜けるだけなので、特別な卒業式はないのだが、最後の授業が終わった後、学園長室に呼ばれて初等教育の修了証を頂く。貴族学園に編入するのは全員で10名いる。レジーナ達、親友以外の令嬢もみんなそれなりに会話したことあるし、みんないい子達だから、一緒で心強い。10人でこれからも、頑張ろうってなった。
学園長室を出ると、廊下にはクラスメイトや在校生達が並んで待っていた。おめでとうございますと、それぞれ声をかけてくれる。嬉しいよね、こういうのは。クラスメイト達とは、いつかまた会いたいねと声を掛け合って別れた。
そして、学園の入り口のところでは、恩師の先生方が待っていてくれた。先生方は、胸を張って頑張りなさいと声を掛けてくれた。その中には治癒魔法でお世話になったシスターもいる。シスターには、3年間、まるで生き急いでいるように、忙しく勉強と魔法と頑張ってきたけど、そんなに焦らないでやりなさいと言われた。あなたなら大丈夫だから、仲間も沢山いるのだし、自信を持ってやりなさい。どうしてもつらい時は、ここはあなたの家でもあるのだから、いつでも帰って来なさいと、有難い言葉に涙が出てきた。はい、頑張ってきますと返事をするので精一杯だったが、シスターは笑顔で見送ってくれた。よし、断罪されて行き場を無くしたら、シスターのお世話になっちゃうからね。
中等部の入学式まで、そんなに日がないので、聖女子学園の寮から、直接、貴族学園の寮に向かう。貴族学園の寮には侍女を連れて行けるので、アリーが来てくれるようだ。アリーとレンと護衛達が馬車で迎えに来てくれ、私はアウェーの王都へドナドナされていくのであった。
貴族学園の寮に着く。うん、聖女子学園の寮とは違って、ゴージャスね。貴族の階級ごとに部屋が違うらしく、王族で侯爵家の私は広くて、豪華な部屋を与えられたのであった。アリーやレン達が荷物を運んでいると、廊下から、数人くらいの足音がする。コンコンと部屋がノックされ、アリーがドアを開けるとそこには……、お父様とお母様が満面の笑みで立っていたのだった。後ろに荷物を沢山持ったメイドと騎士達を連れて。
直接会うのは、2年ぶりくらいかな?お互い忙しくて会えなかったのよ。お父様とお母様が、ギュッと抱きしめてくる。久しぶりだもんね。私も嬉しくて笑みが溢れる。
お父様は、聖女子学園で首席争いをしてきた私を褒めてくれた。それと、辺境伯領でのことも、おじ様から色々と報告が来ていたようで、自慢の娘だよーとデレデレしていた。何の報告か知らないけど、辺境伯領は大好きだから、まぁいいっか。
お母様は、刺繍とピアノを褒めてくれた。どこで噂になってるんだ?お母様が喜んでいるから、いいよね。細かい事は気にしてられないわ。
で、これからは令嬢として、ある程度の品位が必要になるからと沢山のドレスやアクセサリー、化粧品などを持ってきたらしい。聖女子学園時代は着飾る文化は無かったから、お母様はやっとお洒落させられると、アリーと気合いを入れていた。そして、その日から、全身をアリーに磨かれることになるのであった。
そしてお父様に言われたのが、久しぶりに会った私は、若くして亡くなった従姉妹のスペンサー家の令嬢にとても似ているから、彼女を知る人が見たらビックリするかもしれないけど、気にせずにやりなさいと話していた。そんなに似てるの?気にしないけどね。
2人は中等部の入学式にまた来るねと言って、帰って行った。この両親が、今後何か理由をつけて度々、寮に遊びに来るようになることを、その時の私はまだ気付かないのであった。
そして、ついに入学の日を迎える私。何となく見覚えのあるセーラー服風の制服に着替え、アリーがナチュラルにメイクし、髪もサラ艶に仕上げ、控えめなダイヤモンドの髪飾りを着けてくれた。鏡をチェックすると、何となく見覚えのある美少女が映っている。うーん!心配なことは沢山あるが、魔法も剣も勉強も頑張ってきたし、仲間も沢山いるから、私、負けない!死なないからねー!
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「……アンネマリー様」
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