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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
閑話 断罪 2
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次は、エベスト公爵令嬢に自白剤を飲ませる事に決めた。すっかり、私に心を許しているので、2人になっても警戒されないだろう。
いつものように殿下に強引に会いに来た時に、冷たく突き放されて、気落ちしているエベスト公爵令嬢を馬車に送る時に、庭園の薔薇が綺麗なので、気分転換に見てから帰りませんかと提案し、庭園奥の人気の無い所まで連れて行くことに成功した。そこで強引に背後から抱きしめるように押さえつけ、そのタイミングで影に出てきてもらい、自白剤を飲ませてもらった。
…殺意を抑えるのに苦労した。途中で執務を抜けてきた殿下が合流してくれたので、冷静に戻れたと思う。
アンネマリーの暗殺を指示したのは、この女であった。王太子妃になる為に邪魔になりそうだから、自国に来る前に消しておきたかったと。留学と言って来るのに、なぜ子供の頃からの婚約者と婚約解消してくる必要があるのか。表向きは留学と言って来て、実は王太子妃を狙っていたに違いない。だから、始末したと。
私と婚約の話が白紙になったから?お前に私達の何が分かると言うのだ!
今すぐ、ここで処刑してやろうと思うほどの感情。この女だけは、死んでも許さないと思った。そんな私に殿下は、今はまだその時でないので落ち着けと。殿下からも殺気が漂っているが、堪えているようだ。
この女は公爵の不穏な動きを探る為の駒として使う為に、今は利用する為だけに生かしておく。魔導師にいつも通りに、自白剤の記憶を消してもらい、庭園奥の東屋で、殿下に呼び出されて待っている時に、うたた寝してしまったように、本人に思い込ませた。そして、公爵の動きや見聞きした事などを無意識に探るように、魔法をかけ、公爵邸に帰したのだった。
あの女が王宮に来た時に、魔導師から魔法をかけてもらい、公爵邸での見聞きしたことや出来事、公爵邸に出入りしている貴族のことなど情報を聞く。最近は同じ貴族派の3名の貴族が頻繁にきているらしい。公爵邸の警備のレベルはかなり高く、隙がないので、影でも内部まで調べるのはなかなか難しい。この女を使うことで、貴重な情報を得る事が出来る。
影には公爵の仲の良い分家の動きを探って貰っている。やはり、騎士や傭兵を集めているようだ。武器も買い漁っているらしい。そろそろ、大きく動きがありそうなので、私達の今後の動きを殿下と相談だな。
エベスト公爵家に出入りしていた、貴族の騎士団が訓練で領地から王都に来ていると聞き、殿下はそのタイミングで発表することがあると、王宮に国内の貴族を集めることにした。王太子殿下が婚約者を決めたらしいと噂を流して…。
王宮の大広間に集まる貴族達。エベスト公爵とあの貴族派の3人と、公爵の分家の貴族は、お互いが近くにいる。やはり動きやすいドアの近くを陣取っているな。予想通りだ。公爵の近くにいるエベスト公爵令嬢は、表情が無い。他の令嬢が婚約者に選ばれていると思って気落ちしているのだろう。王太子妃になることを目的として生きて来たのに選ばれなかったから、今までの自分の生き方を否定されたようで、ショックだろうな。ふっ。
その時、殿下の影から拘束したようですと報告がある。この時を待っていた。
断罪の始まりだ!
国王陛下が短く挨拶をし終わったタイミングで、大広間の扉がバーンと勢いよく開かれる。殿下の従者の1人が大声で叫ぶ。
「陛下!王宮に反乱軍と思われる賊が向かって来ています。」
近衛騎士10数名が広間に駆けつける。陛下を守るはずの近衛騎士だが、なぜか公爵の周りに。あの近衛達は公爵の息のかかった者たちだ。想定済みなので、今は泳がしておこう。
そこで、公爵が満面の笑みで口を開いた。
「陛下、貴方達王族には、今日で王族を辞めていただく。貴方達には、もう家臣として支える価値がないのですよ。」
「殿下、我が娘はお気に召さなかったようで、残念でなりません。我が娘を選んでくださっていたら、こんな事にはならなかったかもしれないのですが。」
「エベスト公爵、其方は反逆を企てたのだな?」
殿下が無表情で尋ねる。反逆なのかを。
「殿下がそう思われても仕方ありません。私は貴方達に王族をやめてもらう為に、ここに来たのですから。」
反逆を認めたな。よし、今だ。私は扉に向かって、連れて来いと叫んだ。
扉を開けて入って来たのは、表向きは休暇となっていた、近衛騎士団長を始めとする近衛騎士達が沢山。彼らは氷漬けにされた状態のエベスト公爵家の騎士団長、公爵家に出入りしていた貴族の騎士団長と幹部、傭兵団の団長を引きずって連れてきたのだ。
そこで、殿下が
「エベスト公爵の兵達は、王宮近くまで来たのに、精神が錯乱状態に陥って、戦えなくなってしまったようだ。危険なので、氷の囲いの中で待っていてもらっているぞ。せっかく手練れを集めて来たのに、残念だったな。」
公爵から笑みが消えて、絶望の表情になるのに時間はかからなかった。
そこで私は影にいた魔導師達を呼ぶ。魔導師は、公爵を囲んでいた近衛騎士達10数名を、一瞬で氷漬けにしてしまった。すごい力だ。大広間にいた貴族達も氷漬けの近衛騎士達を見て、引いているのが分かる。でも、広間に沢山人がいる中で、抜刀して騎士同士が戦うのは危険なので、分かって欲しい。
公爵達を守る者がいなくなった状態で、近衛騎士団長に公爵を拘束してもらう。一応、この国の近衛騎士も立てないといけないからな。
拘束だけでは終わらせない。みんなの前で、いつものアレを飲んで貰おうか。
国内の貴族達が見ている前で、自白剤を飲まされた公爵から、今回の反逆に関わっている貴族全員の名前を自白してもらい、その場で拘束させた。その貴族達も近いうちに、自白剤を飲まされるだろう。
また、今まで公爵が関わっていたであろう未解決事件と、王妃殿下が何度も毒を盛られた事も、公爵が絡んでいた事を自白させた。これで、国家反逆罪と王妃殺害未遂で公爵家の取り潰しと死刑が決まる。公爵本人がすべて目の前で話して認めていることなので、同じ貴族派の貴族達も庇うことは出来なかった。
この公爵は他の貴族に対して、かなりの影響を持っているので、生かしておくのは危険だと判断し、即刻、毒杯を賜ることになった。
更に今回の反逆に直接関わっている貴族3名と、公爵の分家、数人の処刑と家の取り潰しが決まる。貴族派の中心人物を大量に失う事になったのだった。
いつものように殿下に強引に会いに来た時に、冷たく突き放されて、気落ちしているエベスト公爵令嬢を馬車に送る時に、庭園の薔薇が綺麗なので、気分転換に見てから帰りませんかと提案し、庭園奥の人気の無い所まで連れて行くことに成功した。そこで強引に背後から抱きしめるように押さえつけ、そのタイミングで影に出てきてもらい、自白剤を飲ませてもらった。
…殺意を抑えるのに苦労した。途中で執務を抜けてきた殿下が合流してくれたので、冷静に戻れたと思う。
アンネマリーの暗殺を指示したのは、この女であった。王太子妃になる為に邪魔になりそうだから、自国に来る前に消しておきたかったと。留学と言って来るのに、なぜ子供の頃からの婚約者と婚約解消してくる必要があるのか。表向きは留学と言って来て、実は王太子妃を狙っていたに違いない。だから、始末したと。
私と婚約の話が白紙になったから?お前に私達の何が分かると言うのだ!
今すぐ、ここで処刑してやろうと思うほどの感情。この女だけは、死んでも許さないと思った。そんな私に殿下は、今はまだその時でないので落ち着けと。殿下からも殺気が漂っているが、堪えているようだ。
この女は公爵の不穏な動きを探る為の駒として使う為に、今は利用する為だけに生かしておく。魔導師にいつも通りに、自白剤の記憶を消してもらい、庭園奥の東屋で、殿下に呼び出されて待っている時に、うたた寝してしまったように、本人に思い込ませた。そして、公爵の動きや見聞きした事などを無意識に探るように、魔法をかけ、公爵邸に帰したのだった。
あの女が王宮に来た時に、魔導師から魔法をかけてもらい、公爵邸での見聞きしたことや出来事、公爵邸に出入りしている貴族のことなど情報を聞く。最近は同じ貴族派の3名の貴族が頻繁にきているらしい。公爵邸の警備のレベルはかなり高く、隙がないので、影でも内部まで調べるのはなかなか難しい。この女を使うことで、貴重な情報を得る事が出来る。
影には公爵の仲の良い分家の動きを探って貰っている。やはり、騎士や傭兵を集めているようだ。武器も買い漁っているらしい。そろそろ、大きく動きがありそうなので、私達の今後の動きを殿下と相談だな。
エベスト公爵家に出入りしていた、貴族の騎士団が訓練で領地から王都に来ていると聞き、殿下はそのタイミングで発表することがあると、王宮に国内の貴族を集めることにした。王太子殿下が婚約者を決めたらしいと噂を流して…。
王宮の大広間に集まる貴族達。エベスト公爵とあの貴族派の3人と、公爵の分家の貴族は、お互いが近くにいる。やはり動きやすいドアの近くを陣取っているな。予想通りだ。公爵の近くにいるエベスト公爵令嬢は、表情が無い。他の令嬢が婚約者に選ばれていると思って気落ちしているのだろう。王太子妃になることを目的として生きて来たのに選ばれなかったから、今までの自分の生き方を否定されたようで、ショックだろうな。ふっ。
その時、殿下の影から拘束したようですと報告がある。この時を待っていた。
断罪の始まりだ!
国王陛下が短く挨拶をし終わったタイミングで、大広間の扉がバーンと勢いよく開かれる。殿下の従者の1人が大声で叫ぶ。
「陛下!王宮に反乱軍と思われる賊が向かって来ています。」
近衛騎士10数名が広間に駆けつける。陛下を守るはずの近衛騎士だが、なぜか公爵の周りに。あの近衛達は公爵の息のかかった者たちだ。想定済みなので、今は泳がしておこう。
そこで、公爵が満面の笑みで口を開いた。
「陛下、貴方達王族には、今日で王族を辞めていただく。貴方達には、もう家臣として支える価値がないのですよ。」
「殿下、我が娘はお気に召さなかったようで、残念でなりません。我が娘を選んでくださっていたら、こんな事にはならなかったかもしれないのですが。」
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殿下が無表情で尋ねる。反逆なのかを。
「殿下がそう思われても仕方ありません。私は貴方達に王族をやめてもらう為に、ここに来たのですから。」
反逆を認めたな。よし、今だ。私は扉に向かって、連れて来いと叫んだ。
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「エベスト公爵の兵達は、王宮近くまで来たのに、精神が錯乱状態に陥って、戦えなくなってしまったようだ。危険なので、氷の囲いの中で待っていてもらっているぞ。せっかく手練れを集めて来たのに、残念だったな。」
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そこで私は影にいた魔導師達を呼ぶ。魔導師は、公爵を囲んでいた近衛騎士達10数名を、一瞬で氷漬けにしてしまった。すごい力だ。大広間にいた貴族達も氷漬けの近衛騎士達を見て、引いているのが分かる。でも、広間に沢山人がいる中で、抜刀して騎士同士が戦うのは危険なので、分かって欲しい。
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