26 / 39
2度目
そして
しおりを挟む
ガルシア卿とは、カーティスのことだ。そんなことを聞くなんて、やっぱりスコット公爵令嬢は、仲良しだったメイドのマリーに違いない。
「助けたいのですが、なかなか難しいようです。マリーの力を貸してくださいませんか?」
「リーナ様!勿論ですわ。……うっ。またお会い出来るなんて。」
その後、2人でワインを飲みながら沢山の話をした。勿論、誰かに聞かれるとまずいから、2人きりでテラスで。
マリーこと、アリア・スコット公爵令嬢はなかなか強い家門の令嬢らしく、面倒な貴族を追い払ってくれたので助かった。
アリアはなんと婚約者が3人いるらしい。昔と違って、女性が若干少なくなっているので、高位の貴族は一妻多夫が認められているようだ。三股みたい!すごいと思うが、貴族の次男三男を支援する目的でもあるらしい。昔と変わったのねー、って2人で話をした。
カーティスのことは貴族裁判の時に見て、似ていると思ったようだ。そして、カーティス似の将軍を見つめて、口パクで名前を呼んでいる私を見て、すぐに気付いたらしく、今日は声を掛けてくれたらしい。
カーティスの命を助けられるように、アリアも父の公爵様を使って何とか出来ないか、頼んでみてくれると言う。ああ、最高の助っ人だわ!
2人で楽しくお話していると、アリアが呼ばれる。婚約者が3人もいるから、それぞれと交流しなければならないらしく、パーティーでは忙しいらしい。
「アリア、婚約者の所に行ってあげて。」
「リーナ様、近いうちに王宮に遊びに行きますね。」
「うん!待ってるよ!カーティスにも会わせたいから。」
「じゃあ、また!」
アリアが行ってしまった。1人で静かに飲んでようかな。
仲良しだったマリーこと、アリアに再会出来て良かったな。心強い味方ができたことが嬉しい。
夜空を眺めながら、ワイン片手に1人飲みをする私。キレイな空だー。
「リーナ、ここにいたんだね。探したよ。」
聞きたくない声だった…。振り向くとそこにはあの方が。
「…王弟殿下?」
今夜はもう顔を合わせたくなかったのに。なんかこの人は苦手だ。
「リーナは陛下に飲み過ぎないように言われているはずだよな?」
「そ、そうですね。もうやめておきます。」
「だったら、こっちのワインにしないか?すごく弱いから、酔わないし、ジュースと大して変わらないから。」
わざわざ、飲み物を持って来てくれたようだ。
「ありがとうございます。」
従者らしき人が新しいグラスを持って来てくれ、殿下がワインを注いでくれる。
あ、飲みやすい。美味しいかも。
「殿下、とても美味しいです。ありがとうございます。」
飲み口の良いワインを、おかわりしてしまった。
「リーナ?顔が赤い。酔ったかな?」
「………はい。酔ったかもしれません。…でも大丈夫です。もうやめておきますね。」
何となくポーっとする。少し酔ったかも。クラクラする?
「リーナ、少し休んだ方がいいかもね。移動しようか。私に捕まって。」
殿下は私を抱きしめてる?あれっ?
さっきまでパーティー会場にいたはずなのに、薄暗いこの部屋はどこなの?酔っちゃったから、親切に控室に運んでくれたのかな?
もしかして転移魔法?
えー、殿下の顔が近いし。しかも、ここベッドの上だったりする?
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
あれ?キスされてる…。えー、なんか濃厚でエッチなキス?
そして、私は食べられてしまった。
「助けたいのですが、なかなか難しいようです。マリーの力を貸してくださいませんか?」
「リーナ様!勿論ですわ。……うっ。またお会い出来るなんて。」
その後、2人でワインを飲みながら沢山の話をした。勿論、誰かに聞かれるとまずいから、2人きりでテラスで。
マリーこと、アリア・スコット公爵令嬢はなかなか強い家門の令嬢らしく、面倒な貴族を追い払ってくれたので助かった。
アリアはなんと婚約者が3人いるらしい。昔と違って、女性が若干少なくなっているので、高位の貴族は一妻多夫が認められているようだ。三股みたい!すごいと思うが、貴族の次男三男を支援する目的でもあるらしい。昔と変わったのねー、って2人で話をした。
カーティスのことは貴族裁判の時に見て、似ていると思ったようだ。そして、カーティス似の将軍を見つめて、口パクで名前を呼んでいる私を見て、すぐに気付いたらしく、今日は声を掛けてくれたらしい。
カーティスの命を助けられるように、アリアも父の公爵様を使って何とか出来ないか、頼んでみてくれると言う。ああ、最高の助っ人だわ!
2人で楽しくお話していると、アリアが呼ばれる。婚約者が3人もいるから、それぞれと交流しなければならないらしく、パーティーでは忙しいらしい。
「アリア、婚約者の所に行ってあげて。」
「リーナ様、近いうちに王宮に遊びに行きますね。」
「うん!待ってるよ!カーティスにも会わせたいから。」
「じゃあ、また!」
アリアが行ってしまった。1人で静かに飲んでようかな。
仲良しだったマリーこと、アリアに再会出来て良かったな。心強い味方ができたことが嬉しい。
夜空を眺めながら、ワイン片手に1人飲みをする私。キレイな空だー。
「リーナ、ここにいたんだね。探したよ。」
聞きたくない声だった…。振り向くとそこにはあの方が。
「…王弟殿下?」
今夜はもう顔を合わせたくなかったのに。なんかこの人は苦手だ。
「リーナは陛下に飲み過ぎないように言われているはずだよな?」
「そ、そうですね。もうやめておきます。」
「だったら、こっちのワインにしないか?すごく弱いから、酔わないし、ジュースと大して変わらないから。」
わざわざ、飲み物を持って来てくれたようだ。
「ありがとうございます。」
従者らしき人が新しいグラスを持って来てくれ、殿下がワインを注いでくれる。
あ、飲みやすい。美味しいかも。
「殿下、とても美味しいです。ありがとうございます。」
飲み口の良いワインを、おかわりしてしまった。
「リーナ?顔が赤い。酔ったかな?」
「………はい。酔ったかもしれません。…でも大丈夫です。もうやめておきますね。」
何となくポーっとする。少し酔ったかも。クラクラする?
「リーナ、少し休んだ方がいいかもね。移動しようか。私に捕まって。」
殿下は私を抱きしめてる?あれっ?
さっきまでパーティー会場にいたはずなのに、薄暗いこの部屋はどこなの?酔っちゃったから、親切に控室に運んでくれたのかな?
もしかして転移魔法?
えー、殿下の顔が近いし。しかも、ここベッドの上だったりする?
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
あれ?キスされてる…。えー、なんか濃厚でエッチなキス?
そして、私は食べられてしまった。
33
お気に入りに追加
1,188
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました
市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。
……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。
それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?!
上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる?
このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!!
※小説家になろう様でも投稿しています
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
ヒロインではないので婚約解消を求めたら、逆に追われ監禁されました。
曼珠沙華
恋愛
「運命の人?そんなの君以外に誰がいるというの?」
きっかけは幼い頃の出来事だった。
ある豪雨の夜、窓の外を眺めていると目の前に雷が落ちた。
その光と音の刺激のせいなのか、ふと前世の記憶が蘇った。
あ、ここは前世の私がはまっていた乙女ゲームの世界。
そしてローズという自分の名前。
よりにもよって悪役令嬢に転生していた。
攻略対象たちと恋をできないのは残念だけど仕方がない。
婚約者であるウィリアムに婚約破棄される前に、自ら婚約解消を願い出た。
するとウィリアムだけでなく、護衛騎士ライリー、義弟ニコルまで様子がおかしくなり……?
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
転生したら攻略対象者の母親(王妃)でした
黒木寿々
恋愛
我儘な公爵令嬢リザベル・フォリス、7歳。弟が産まれたことで前世の記憶を思い出したけど、この世界って前世でハマっていた乙女ゲームの世界!?私の未来って物凄く性悪な王妃様じゃん!
しかもゲーム本編が始まる時点ですでに亡くなってるし・・・。
ゲームの中ではことごとく酷いことをしていたみたいだけど、私はそんなことしない!
清く正しい心で、未来の息子(攻略対象者)を愛でまくるぞ!!!
*R15は保険です。小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる