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2度目
そして
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ガルシア卿とは、カーティスのことだ。そんなことを聞くなんて、やっぱりスコット公爵令嬢は、仲良しだったメイドのマリーに違いない。
「助けたいのですが、なかなか難しいようです。マリーの力を貸してくださいませんか?」
「リーナ様!勿論ですわ。……うっ。またお会い出来るなんて。」
その後、2人でワインを飲みながら沢山の話をした。勿論、誰かに聞かれるとまずいから、2人きりでテラスで。
マリーこと、アリア・スコット公爵令嬢はなかなか強い家門の令嬢らしく、面倒な貴族を追い払ってくれたので助かった。
アリアはなんと婚約者が3人いるらしい。昔と違って、女性が若干少なくなっているので、高位の貴族は一妻多夫が認められているようだ。三股みたい!すごいと思うが、貴族の次男三男を支援する目的でもあるらしい。昔と変わったのねー、って2人で話をした。
カーティスのことは貴族裁判の時に見て、似ていると思ったようだ。そして、カーティス似の将軍を見つめて、口パクで名前を呼んでいる私を見て、すぐに気付いたらしく、今日は声を掛けてくれたらしい。
カーティスの命を助けられるように、アリアも父の公爵様を使って何とか出来ないか、頼んでみてくれると言う。ああ、最高の助っ人だわ!
2人で楽しくお話していると、アリアが呼ばれる。婚約者が3人もいるから、それぞれと交流しなければならないらしく、パーティーでは忙しいらしい。
「アリア、婚約者の所に行ってあげて。」
「リーナ様、近いうちに王宮に遊びに行きますね。」
「うん!待ってるよ!カーティスにも会わせたいから。」
「じゃあ、また!」
アリアが行ってしまった。1人で静かに飲んでようかな。
仲良しだったマリーこと、アリアに再会出来て良かったな。心強い味方ができたことが嬉しい。
夜空を眺めながら、ワイン片手に1人飲みをする私。キレイな空だー。
「リーナ、ここにいたんだね。探したよ。」
聞きたくない声だった…。振り向くとそこにはあの方が。
「…王弟殿下?」
今夜はもう顔を合わせたくなかったのに。なんかこの人は苦手だ。
「リーナは陛下に飲み過ぎないように言われているはずだよな?」
「そ、そうですね。もうやめておきます。」
「だったら、こっちのワインにしないか?すごく弱いから、酔わないし、ジュースと大して変わらないから。」
わざわざ、飲み物を持って来てくれたようだ。
「ありがとうございます。」
従者らしき人が新しいグラスを持って来てくれ、殿下がワインを注いでくれる。
あ、飲みやすい。美味しいかも。
「殿下、とても美味しいです。ありがとうございます。」
飲み口の良いワインを、おかわりしてしまった。
「リーナ?顔が赤い。酔ったかな?」
「………はい。酔ったかもしれません。…でも大丈夫です。もうやめておきますね。」
何となくポーっとする。少し酔ったかも。クラクラする?
「リーナ、少し休んだ方がいいかもね。移動しようか。私に捕まって。」
殿下は私を抱きしめてる?あれっ?
さっきまでパーティー会場にいたはずなのに、薄暗いこの部屋はどこなの?酔っちゃったから、親切に控室に運んでくれたのかな?
もしかして転移魔法?
えー、殿下の顔が近いし。しかも、ここベッドの上だったりする?
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
あれ?キスされてる…。えー、なんか濃厚でエッチなキス?
そして、私は食べられてしまった。
「助けたいのですが、なかなか難しいようです。マリーの力を貸してくださいませんか?」
「リーナ様!勿論ですわ。……うっ。またお会い出来るなんて。」
その後、2人でワインを飲みながら沢山の話をした。勿論、誰かに聞かれるとまずいから、2人きりでテラスで。
マリーこと、アリア・スコット公爵令嬢はなかなか強い家門の令嬢らしく、面倒な貴族を追い払ってくれたので助かった。
アリアはなんと婚約者が3人いるらしい。昔と違って、女性が若干少なくなっているので、高位の貴族は一妻多夫が認められているようだ。三股みたい!すごいと思うが、貴族の次男三男を支援する目的でもあるらしい。昔と変わったのねー、って2人で話をした。
カーティスのことは貴族裁判の時に見て、似ていると思ったようだ。そして、カーティス似の将軍を見つめて、口パクで名前を呼んでいる私を見て、すぐに気付いたらしく、今日は声を掛けてくれたらしい。
カーティスの命を助けられるように、アリアも父の公爵様を使って何とか出来ないか、頼んでみてくれると言う。ああ、最高の助っ人だわ!
2人で楽しくお話していると、アリアが呼ばれる。婚約者が3人もいるから、それぞれと交流しなければならないらしく、パーティーでは忙しいらしい。
「アリア、婚約者の所に行ってあげて。」
「リーナ様、近いうちに王宮に遊びに行きますね。」
「うん!待ってるよ!カーティスにも会わせたいから。」
「じゃあ、また!」
アリアが行ってしまった。1人で静かに飲んでようかな。
仲良しだったマリーこと、アリアに再会出来て良かったな。心強い味方ができたことが嬉しい。
夜空を眺めながら、ワイン片手に1人飲みをする私。キレイな空だー。
「リーナ、ここにいたんだね。探したよ。」
聞きたくない声だった…。振り向くとそこにはあの方が。
「…王弟殿下?」
今夜はもう顔を合わせたくなかったのに。なんかこの人は苦手だ。
「リーナは陛下に飲み過ぎないように言われているはずだよな?」
「そ、そうですね。もうやめておきます。」
「だったら、こっちのワインにしないか?すごく弱いから、酔わないし、ジュースと大して変わらないから。」
わざわざ、飲み物を持って来てくれたようだ。
「ありがとうございます。」
従者らしき人が新しいグラスを持って来てくれ、殿下がワインを注いでくれる。
あ、飲みやすい。美味しいかも。
「殿下、とても美味しいです。ありがとうございます。」
飲み口の良いワインを、おかわりしてしまった。
「リーナ?顔が赤い。酔ったかな?」
「………はい。酔ったかもしれません。…でも大丈夫です。もうやめておきますね。」
何となくポーっとする。少し酔ったかも。クラクラする?
「リーナ、少し休んだ方がいいかもね。移動しようか。私に捕まって。」
殿下は私を抱きしめてる?あれっ?
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えー、殿下の顔が近いし。しかも、ここベッドの上だったりする?
「リーナ、…長い間ずっと我慢したんだ。もう、逃さないって決めてるから。」
「…えっ?殿下?」
あれ?キスされてる…。えー、なんか濃厚でエッチなキス?
そして、私は食べられてしまった。
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