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2度目
断罪とかつての護衛騎士
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すると陛下の側近達は、大公の罪状を読み上げる。そして、
「詳しくは王弟殿下から報告していただきます。」
王弟殿下と思われる人と側近達が入って来る。そして、敵国の捕虜らしき人物も連れられて来た。
王弟殿下は、大公と隣国との繋がりをこの場で証言させる為に、隣国の将軍を捕虜として連れて来たようだった。その証言は大公が隣国との繋がりを認めるのに、充分な証言だった。
私の毒殺未遂事件も、毒の入手経路や大公家から派遣されていた、使用人達の証言など詳しく調べられていて、大公や令嬢が関わっているのは明白だった。
そして、大公の顔には呪い返しの典型的な症状が出ている。証拠が揃い過ぎて、大公は言い逃れすら出来なかった。
王弟殿下とその側近達って凄いのね!
しかし、さっきから殿下や側近達が、私をチラチラ見ているのような気がするが。
それよりも、あの捕虜の将軍がこっちをじっと見ている。
そう。さっき、この広間に入って来た時からずっと気になっていた。あの将軍は似ている。1度目の聖女だった時の護衛騎士のカーティスに。あの時のカーティスよりは、少しだけ年上に見えるが…。やっぱり似ている!
あっ!目が合った。
『カーティス?』
口ぱくで呼んでみた。
…コクン。
驚きつつ、黙って頷く将軍。涙を流して…
やっぱりカーティスだ。カーティスは、隣国の将軍に生まれ変わっていたの?
その時だった。
大公と令嬢の公開処刑と大公家の取り潰し、そして将軍の処刑が言い渡される。
ダメだ!処刑なんて。
「陛下!処刑はいけません。それだけは何とかなりませんか?」
「リーナや私の命を狙ったのだ。処刑以外はあり得ない。」
「あっ、大公様はそうですね。じゃなくて、あの将軍様です。将軍様は、隣国の王の命令で動いただけですよね?」
「リーナ、敵国の将軍の心配などするな。」
「陛下、お願いします。将軍様は助けて下さい。」
「……私の一存ですぐに決められないのだ。分かってくれ。」
「陛下、助けてください。お願いします。」
「………。ハァー。
訂正する!将軍の処遇は、一時保留だ。捕虜として丁重に扱え。」
陛下が声を上げてくれた。ありがとう、陛下!
「陛下、ありがとうございます。」
「リーナ。将軍の処遇は、弟や側近達と話をしないと決められない。一時的に処刑が遅れるだけだと思って欲しい。」
そんなー!
カーティスと話がしたい私は、裁判が終わってから陛下にお願いすることにした。
裁判で疲れただろうと、陛下がお茶を用意してくれた。裁判で何もしてないのだけどね。
「リーナの願いとは何だ?元の世界に帰りたいってこと以外で頼む。」
「あの…、将軍様と話がしたいのです。」
ブルっ。なんだか寒い!
「リーナは、なぜあの将軍に拘るのだ?」
陛下の顔が引き攣っているような気がする。
陛下には、正直に話してみる?
「私の護衛騎士でした。私の信頼する、大切な護衛騎士だった人です。」
「詳しくは王弟殿下から報告していただきます。」
王弟殿下と思われる人と側近達が入って来る。そして、敵国の捕虜らしき人物も連れられて来た。
王弟殿下は、大公と隣国との繋がりをこの場で証言させる為に、隣国の将軍を捕虜として連れて来たようだった。その証言は大公が隣国との繋がりを認めるのに、充分な証言だった。
私の毒殺未遂事件も、毒の入手経路や大公家から派遣されていた、使用人達の証言など詳しく調べられていて、大公や令嬢が関わっているのは明白だった。
そして、大公の顔には呪い返しの典型的な症状が出ている。証拠が揃い過ぎて、大公は言い逃れすら出来なかった。
王弟殿下とその側近達って凄いのね!
しかし、さっきから殿下や側近達が、私をチラチラ見ているのような気がするが。
それよりも、あの捕虜の将軍がこっちをじっと見ている。
そう。さっき、この広間に入って来た時からずっと気になっていた。あの将軍は似ている。1度目の聖女だった時の護衛騎士のカーティスに。あの時のカーティスよりは、少しだけ年上に見えるが…。やっぱり似ている!
あっ!目が合った。
『カーティス?』
口ぱくで呼んでみた。
…コクン。
驚きつつ、黙って頷く将軍。涙を流して…
やっぱりカーティスだ。カーティスは、隣国の将軍に生まれ変わっていたの?
その時だった。
大公と令嬢の公開処刑と大公家の取り潰し、そして将軍の処刑が言い渡される。
ダメだ!処刑なんて。
「陛下!処刑はいけません。それだけは何とかなりませんか?」
「リーナや私の命を狙ったのだ。処刑以外はあり得ない。」
「あっ、大公様はそうですね。じゃなくて、あの将軍様です。将軍様は、隣国の王の命令で動いただけですよね?」
「リーナ、敵国の将軍の心配などするな。」
「陛下、お願いします。将軍様は助けて下さい。」
「……私の一存ですぐに決められないのだ。分かってくれ。」
「陛下、助けてください。お願いします。」
「………。ハァー。
訂正する!将軍の処遇は、一時保留だ。捕虜として丁重に扱え。」
陛下が声を上げてくれた。ありがとう、陛下!
「陛下、ありがとうございます。」
「リーナ。将軍の処遇は、弟や側近達と話をしないと決められない。一時的に処刑が遅れるだけだと思って欲しい。」
そんなー!
カーティスと話がしたい私は、裁判が終わってから陛下にお願いすることにした。
裁判で疲れただろうと、陛下がお茶を用意してくれた。裁判で何もしてないのだけどね。
「リーナの願いとは何だ?元の世界に帰りたいってこと以外で頼む。」
「あの…、将軍様と話がしたいのです。」
ブルっ。なんだか寒い!
「リーナは、なぜあの将軍に拘るのだ?」
陛下の顔が引き攣っているような気がする。
陛下には、正直に話してみる?
「私の護衛騎士でした。私の信頼する、大切な護衛騎士だった人です。」
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