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プロローグ 2
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隣国との戦争を終え、国に強力な結界を張り、怪我をした騎士達の怪我を治し、聖女の仕事を全うした私。
非常に強い魔力を持ち、完璧な光魔法を使いこなす、聡明な聖女様というのが、私のこの世界での評価らしい。
普通なら2、3年かかる仕事を半年で終わらせたからだろう。
そりゃあ、早く終わらせることは出来るよ。だって、私の中では3年前にも召喚されて来たから、聖女は2度目なんだもん。慣れたもんよ!こっちの世界では150年経っていたけどね。
しかも2度目だからか、前回より更に魔力が強くなってるような気がする。魔力が強くなった分、結界を張るのは簡単だったし、戦争で怪我をした騎士達も沢山助けることが出来たから良かった。
この国のマナーやダンス、文化なんかも覚えていた私はすぐに適応出来たから、あの聖女様は優等生だって見えたらしい。
1度目の聖女をやった時は、友人が沢山できて、親しく付き合い過ぎた結果、別れが大変だった。
だから、今回は自分の身の回りのお世話をしてくれたメイド達と、護衛騎士以外とは深くは付き合わないようにした。
さっさと仕事を終わらせて、すぐに帰るつもりなのだからそこまで人と深く付き合うつもりはなかった。
護衛騎士は、国王陛下が手練れの騎士数人から選ばせてくれたが、若いイケメン騎士は選ばず、ベテランの強面のオジ様の騎士を選んだ。
同年代の騎士だと恋愛関係になったり、距離が近くなり、親しい友人になってしまうかもしれないから、あえて避けたのだ。オジ様騎士なら、家族がいるだろうし、いい距離感で付き合ってくれるだろうと考えた。
あまり顔を覚えられたくない私は、童話の魔法使いのように、いつもフードを深く被って、素顔を見せずにいた。私なりの一歩引いた付き合い方のつもりだったが、知らない人からするとミステリアスに見えていたようだ。
そんな私が強面のオジ様騎士と行動する姿は、どのように見えていたのか分からないが、まあいいや。
2度目の聖女の仕事も無事に終えた私は、国王陛下主催の戦勝パーティーに参加することになる。
正直面倒だったが、最後くらいは聖女を正式にお披露目して、国内の貴族達と交流して欲しいと、まだ独身イケメンの国王陛下に頼まれてしまったのだ。
最後だからしょうがない。これが終わったら、さっさと日本に帰してもらおう。
メイド達はパーティーの数日前から、非常に張り切って私を磨いていた。
若いのにおしゃれをしないで、美しい顔をフードで隠し、質素で地味な格好をなさっていた聖女様は、実はこんなに美しい方なのだと、貴族達を驚かせたいのだとメイド達は言っていた。
そう。実はこの世界で、私は美女に見えるらしいのだ。
日本にいる時は、普通よりは可愛いかな? くらいのレベルで、そこまで絶賛される程ではなかった。
バレエをやっていたから姿勢が綺麗で、人より少しスレンダーなくらい。しかし、世界が変わり文化の違う国に来ると、ここでは美女に見えるらしい。
しかも、日本人の黒髪は高貴な色らしく、メイド達は綺麗だといつも褒めてくれた。
これに慣れてはダメ。私はすぐに日本に帰るから、自惚れないで謙虚にいかないとね。
メイド達が張り切っていた戦勝パーティーで、かつての友人達と再会し、今後の予定が大きく変わっていくことになることを、その時の私はまだ知らない。
非常に強い魔力を持ち、完璧な光魔法を使いこなす、聡明な聖女様というのが、私のこの世界での評価らしい。
普通なら2、3年かかる仕事を半年で終わらせたからだろう。
そりゃあ、早く終わらせることは出来るよ。だって、私の中では3年前にも召喚されて来たから、聖女は2度目なんだもん。慣れたもんよ!こっちの世界では150年経っていたけどね。
しかも2度目だからか、前回より更に魔力が強くなってるような気がする。魔力が強くなった分、結界を張るのは簡単だったし、戦争で怪我をした騎士達も沢山助けることが出来たから良かった。
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1度目の聖女をやった時は、友人が沢山できて、親しく付き合い過ぎた結果、別れが大変だった。
だから、今回は自分の身の回りのお世話をしてくれたメイド達と、護衛騎士以外とは深くは付き合わないようにした。
さっさと仕事を終わらせて、すぐに帰るつもりなのだからそこまで人と深く付き合うつもりはなかった。
護衛騎士は、国王陛下が手練れの騎士数人から選ばせてくれたが、若いイケメン騎士は選ばず、ベテランの強面のオジ様の騎士を選んだ。
同年代の騎士だと恋愛関係になったり、距離が近くなり、親しい友人になってしまうかもしれないから、あえて避けたのだ。オジ様騎士なら、家族がいるだろうし、いい距離感で付き合ってくれるだろうと考えた。
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そんな私が強面のオジ様騎士と行動する姿は、どのように見えていたのか分からないが、まあいいや。
2度目の聖女の仕事も無事に終えた私は、国王陛下主催の戦勝パーティーに参加することになる。
正直面倒だったが、最後くらいは聖女を正式にお披露目して、国内の貴族達と交流して欲しいと、まだ独身イケメンの国王陛下に頼まれてしまったのだ。
最後だからしょうがない。これが終わったら、さっさと日本に帰してもらおう。
メイド達はパーティーの数日前から、非常に張り切って私を磨いていた。
若いのにおしゃれをしないで、美しい顔をフードで隠し、質素で地味な格好をなさっていた聖女様は、実はこんなに美しい方なのだと、貴族達を驚かせたいのだとメイド達は言っていた。
そう。実はこの世界で、私は美女に見えるらしいのだ。
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しかも、日本人の黒髪は高貴な色らしく、メイド達は綺麗だといつも褒めてくれた。
これに慣れてはダメ。私はすぐに日本に帰るから、自惚れないで謙虚にいかないとね。
メイド達が張り切っていた戦勝パーティーで、かつての友人達と再会し、今後の予定が大きく変わっていくことになることを、その時の私はまだ知らない。
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