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閑話
閑話 ゾグラフ男爵令嬢
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義弟が私に落ちた後日。
「姉さん、今日待ってるから」
ふん! チョロい男。
「うん」
ニコッと笑ってあげれば、顔を赤くする義弟。
一応は血が繋がっているんだからさ。本気にならないでよね。ただのストレスの吐け口なんだから。
夜中にバレないようにして、義弟の部屋に行くのも何度目だろう?
「姉さんが来るのを待ってたよ」
義弟は私を抱きしめて、キスをするくらいになってしまった。アンタなんかとキスまではしたくないんだけど!
「姉さん、好きだよ。俺が守るから」
チョロいわ!
「私も好き。ねぇ、気持ち良くして……」
「姉さん。ああ、こんなにして……」
そのまま若い義弟は、私の体で何度も果てる。
亡くなったお母さんが沢山持っていた避妊薬は本当に役に立ってるわ。
後日……
「ミリア! 貴女は本当にダメね。それでは貴族に嫁げないわ。役立たずは出て行って貰うわよ!」
今日も奥さんはムカつく! このオバちゃん、本当に煩いし、大嫌い!
「母上! 姉さんはこんなに頑張っています。そんな言い方はしないでください!
姉さん、あっちに行こう!」
ふふっ! 段々と使えるようになって来たじゃない。
「あの……、助けてくれてありがとう」
後は目をウルウルさせて、上目遣いで馬鹿な義弟を見つめるだけ。
グイッと義弟の部屋に引き入れられ、抱きしめられる私。
やり過ぎなんだけど。
「姉さんは、俺が守るって決めてるから」
チュッ・チュッと沢山キスをする義弟。
ヤバいわ! この義弟、本気になってる?
気を付けないとね……
男爵家に慣れてきた頃だった。
「ミリア! 16歳になる年に、貴族は王都の貴族学園で学ぶことが決まっているの。貴女も学園で学ぶ為に、王都で生活してもらいます」
お父さんと奥さんに呼ばれて、初めてそのことを知らされた。
王都かぁ。最近、義弟が更に執着して、私の部屋にまで忍び込むようになってきて、ウンザリしていたから丁度いいかも。
「うちには、貴女に使えるお金はないから、遠い親戚の侯爵家に居候させてもらうことになっているからね。粗相しないように気を付けなさい」
「あの侯爵家は金持ちで、ミリアより一つ上に子息がいる。……上手く取り入って来い」
初めてお父さんが口を開いた。侯爵家の息子に取り入る為に私を使いたいって? この夫婦、ムカつく!
その夜。
「姉さん、王都の侯爵家に住ませてもらうんだよな?姉さんは可愛いから心配だ。
俺は姉さんを他の男に取られたくない」
私の体を舐め回しながら、何言ってんのよ?
「あんっ。……心配しないで、私は貴方だけの物でしょ」
「姉さん、愛してる」
こんな言葉でそんな嬉しそうな顔しちゃって。この男、義弟ながら心配になるわ。
王都に立つまでの間、義弟は暇さえあれば、私を激しく抱き続けたのであった。
「姉さん、今日待ってるから」
ふん! チョロい男。
「うん」
ニコッと笑ってあげれば、顔を赤くする義弟。
一応は血が繋がっているんだからさ。本気にならないでよね。ただのストレスの吐け口なんだから。
夜中にバレないようにして、義弟の部屋に行くのも何度目だろう?
「姉さんが来るのを待ってたよ」
義弟は私を抱きしめて、キスをするくらいになってしまった。アンタなんかとキスまではしたくないんだけど!
「姉さん、好きだよ。俺が守るから」
チョロいわ!
「私も好き。ねぇ、気持ち良くして……」
「姉さん。ああ、こんなにして……」
そのまま若い義弟は、私の体で何度も果てる。
亡くなったお母さんが沢山持っていた避妊薬は本当に役に立ってるわ。
後日……
「ミリア! 貴女は本当にダメね。それでは貴族に嫁げないわ。役立たずは出て行って貰うわよ!」
今日も奥さんはムカつく! このオバちゃん、本当に煩いし、大嫌い!
「母上! 姉さんはこんなに頑張っています。そんな言い方はしないでください!
姉さん、あっちに行こう!」
ふふっ! 段々と使えるようになって来たじゃない。
「あの……、助けてくれてありがとう」
後は目をウルウルさせて、上目遣いで馬鹿な義弟を見つめるだけ。
グイッと義弟の部屋に引き入れられ、抱きしめられる私。
やり過ぎなんだけど。
「姉さんは、俺が守るって決めてるから」
チュッ・チュッと沢山キスをする義弟。
ヤバいわ! この義弟、本気になってる?
気を付けないとね……
男爵家に慣れてきた頃だった。
「ミリア! 16歳になる年に、貴族は王都の貴族学園で学ぶことが決まっているの。貴女も学園で学ぶ為に、王都で生活してもらいます」
お父さんと奥さんに呼ばれて、初めてそのことを知らされた。
王都かぁ。最近、義弟が更に執着して、私の部屋にまで忍び込むようになってきて、ウンザリしていたから丁度いいかも。
「うちには、貴女に使えるお金はないから、遠い親戚の侯爵家に居候させてもらうことになっているからね。粗相しないように気を付けなさい」
「あの侯爵家は金持ちで、ミリアより一つ上に子息がいる。……上手く取り入って来い」
初めてお父さんが口を開いた。侯爵家の息子に取り入る為に私を使いたいって? この夫婦、ムカつく!
その夜。
「姉さん、王都の侯爵家に住ませてもらうんだよな?姉さんは可愛いから心配だ。
俺は姉さんを他の男に取られたくない」
私の体を舐め回しながら、何言ってんのよ?
「あんっ。……心配しないで、私は貴方だけの物でしょ」
「姉さん、愛してる」
こんな言葉でそんな嬉しそうな顔しちゃって。この男、義弟ながら心配になるわ。
王都に立つまでの間、義弟は暇さえあれば、私を激しく抱き続けたのであった。
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