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記憶が戻った後の話
24 自分の容姿
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捻挫や打撲が良くなり、私は自由に部屋の中を動き回れるほどに元気になっていた。
しばらく歩いていなかったので、一人で歩くのは少し不安定になっていたが、いずれここを出て平民として働いて生きていくことを考えると、早く体力を回復させておきたい。
私の今後の計画としては……
まずは公爵と円満に離縁する。
離縁後、実家の伯爵家に私生児の私は帰れないとか上手く言って、修道院に行くフリをする。
途中で誰にもバレないように行き先を変更し、前世の自分の故郷であるキャンベル侯爵領に行く。
キャンベル侯爵領は大きな地方都市があり人口も多くて住みやすそうだ。私はそこで職探しをして自由に生きていく。アリシアは平民の使用人の家で、平民らしく掃除や洗濯、裁縫、畑仕事などをして育ってきたから何とかなると思う。
とりあえず今は体力を回復させつつ、前世の家族や最推しのロミオ、公爵の愛したオーロラの現在を調べたい。
今は自室の中だけしか自由に歩き回ることを許されていないが、近いうちに邸内は歩かせてもらえないか頼んでみるつもりだ。
一人で生きていくためには、体力が必要なんだから!
部屋を歩き回れるようになって気付いたことがある。それは、私の容姿が前世のアリスと瓜二つだということ。
ベッドで寝たきりだった頃は、鏡をじっくりと見ることはなかったから何とも思わなかった。しかし、ベッドから起き上がれるようになり、寝間着から簡単なドレスに着替え、髪も綺麗に結ってもらった時に衝撃を受けてしまう。
「奥様、久しぶりのドレス姿はとてもお美しいですわ。
お鏡で見てみましょうか。どうぞこちらへ」
メイドがドレス姿の私を鏡で見せるために、姿見まで手を引いて連れて行ってくれたのだが、私は驚きとショックでメイドの前でうっかり声を上げてしまった。
「……これが私なの? よりにもよってこの顔? こんな姿だったなんて知らなかったわ……」
前世の記憶が戻る前は気付かなかったが、今の私はアリスとそっくりでまるで双子のよう。髪や目の色だけでなく、肌の色も顔の作りも、体の体型や身長まで全てがそっくりだった。死ぬ前の17歳の頃のアリスとほとんど変わらない。
公爵は何を考えて、嫌っていた元婚約者にそっくりな私と結婚したのだろう?
中身が別人に変わったってことはないよね?
「おっ、奥様……、記憶喪失でご自分のお姿まで忘れられていたのですね。
……っ! 奥様は今も記憶を失くされる前も、変わらずお美しいですわ。優しくてお美しい奥様のことがみんな大好きでした。公爵様もそんな奥様を溺愛し、とても大切にされております。
ですから、どうかご自分の容姿を否定されないでください」
ヤバいわ……。メイドが泣きそうになっている。優しい人だからなぁ。
恐らく、今の私は記憶喪失で自分の顔まで忘れていた人に見えている。
久しぶりに鏡を見て、自分の顔を知ってショックを受けた気の毒な公爵夫人ってとこかな。
「あっ、ごめんなさいね。私は大丈夫よ。
ドレスも髪型も素敵にしてくれてありがとう」
「……奥様はこんな時でもお優しいのですね。
久しぶりにドレスに着替えたのですから、公爵様にも見ていただきましょう。
少々、お待ち下さい!」
「えっ、それは必要ないわ……って、行っちゃったよ」
メイドはすぐに公爵を呼んできてしまった。
最近、ずっと気になっていたが、使用人たちは何かあると時間に関係なく、すぐに公爵を呼ぼうとする。私は呼ばなくていいって言っているのに。
そして、公爵も忙しいはずなのに来るのが早すぎ!
「アリー! 久しぶりにドレスに着替えたと聞き、嬉しくて来てしまったよ。
私のお姫様は何を着ても可愛いが、今日のドレス姿もとても美しいな。
ドレスに着替えることができるまで回復して良かった。
お祝いに新しいドレスを注文しよう! デザイナーを呼んでくれ。宝石と靴も欲しいから、今すぐ商会も呼ぼう」
「畏まりました」
そんなの要らないから!
私が欲しいのは手元に置ける現金。ドレスも宝石も、平民になる予定の私には必要ない。
「公爵様、ドレスは沢山ありますし、今の私は社交をしていませんから必要ありませんわ。
私にはお金を使わなくていいので、教会や修道院、孤児院に寄付をお願いします」
それは、いつか公爵家を出て行くことを考え、孤児院や修道院などには恩を売っておきたいという下心から出た言葉だった。
離縁した後、寄付を沢山しておけば路頭に迷った時に助けてもらえるかもーというだたの邪な心。
しかし公爵は……
「私のお姫様はなんて優しいんだ……
君の希望通り、修道院や孤児院に寄付をしよう。公爵家として寄付は沢山してあるから、公爵夫人からの寄付ということで」
キャラが変わりすぎた公爵に若干引くが、ラッキー! しかし……
「言い忘れていたが、王妃殿下がアリーに会わせろと煩いんだ。来月、アリーを王宮に招待したいと言っている。
あの方はアリーを自分の妹のように思っているところがあって、階段から落とされて意識を失っている間、専門の医者を手配してくれたり、有名な薬師を呼んでくれたりと、かなり世話になったから招待を受けたいと思っている。
だから、新しいドレスを仕立てよう」
王妃殿下と聞いてギクっとした。
あの人に会うのは危険だ。なぜから、王妃殿下はアリスの従姉妹で、仲の良い本当の姉妹のような関係だったから。
今の私が王妃殿下に会ったら、色々とバレてしまう可能性がある。もしかしたら、あの鋭いお姉様はすでに私がアリスだと気が付いているかもしれない……
しばらく歩いていなかったので、一人で歩くのは少し不安定になっていたが、いずれここを出て平民として働いて生きていくことを考えると、早く体力を回復させておきたい。
私の今後の計画としては……
まずは公爵と円満に離縁する。
離縁後、実家の伯爵家に私生児の私は帰れないとか上手く言って、修道院に行くフリをする。
途中で誰にもバレないように行き先を変更し、前世の自分の故郷であるキャンベル侯爵領に行く。
キャンベル侯爵領は大きな地方都市があり人口も多くて住みやすそうだ。私はそこで職探しをして自由に生きていく。アリシアは平民の使用人の家で、平民らしく掃除や洗濯、裁縫、畑仕事などをして育ってきたから何とかなると思う。
とりあえず今は体力を回復させつつ、前世の家族や最推しのロミオ、公爵の愛したオーロラの現在を調べたい。
今は自室の中だけしか自由に歩き回ることを許されていないが、近いうちに邸内は歩かせてもらえないか頼んでみるつもりだ。
一人で生きていくためには、体力が必要なんだから!
部屋を歩き回れるようになって気付いたことがある。それは、私の容姿が前世のアリスと瓜二つだということ。
ベッドで寝たきりだった頃は、鏡をじっくりと見ることはなかったから何とも思わなかった。しかし、ベッドから起き上がれるようになり、寝間着から簡単なドレスに着替え、髪も綺麗に結ってもらった時に衝撃を受けてしまう。
「奥様、久しぶりのドレス姿はとてもお美しいですわ。
お鏡で見てみましょうか。どうぞこちらへ」
メイドがドレス姿の私を鏡で見せるために、姿見まで手を引いて連れて行ってくれたのだが、私は驚きとショックでメイドの前でうっかり声を上げてしまった。
「……これが私なの? よりにもよってこの顔? こんな姿だったなんて知らなかったわ……」
前世の記憶が戻る前は気付かなかったが、今の私はアリスとそっくりでまるで双子のよう。髪や目の色だけでなく、肌の色も顔の作りも、体の体型や身長まで全てがそっくりだった。死ぬ前の17歳の頃のアリスとほとんど変わらない。
公爵は何を考えて、嫌っていた元婚約者にそっくりな私と結婚したのだろう?
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「おっ、奥様……、記憶喪失でご自分のお姿まで忘れられていたのですね。
……っ! 奥様は今も記憶を失くされる前も、変わらずお美しいですわ。優しくてお美しい奥様のことがみんな大好きでした。公爵様もそんな奥様を溺愛し、とても大切にされております。
ですから、どうかご自分の容姿を否定されないでください」
ヤバいわ……。メイドが泣きそうになっている。優しい人だからなぁ。
恐らく、今の私は記憶喪失で自分の顔まで忘れていた人に見えている。
久しぶりに鏡を見て、自分の顔を知ってショックを受けた気の毒な公爵夫人ってとこかな。
「あっ、ごめんなさいね。私は大丈夫よ。
ドレスも髪型も素敵にしてくれてありがとう」
「……奥様はこんな時でもお優しいのですね。
久しぶりにドレスに着替えたのですから、公爵様にも見ていただきましょう。
少々、お待ち下さい!」
「えっ、それは必要ないわ……って、行っちゃったよ」
メイドはすぐに公爵を呼んできてしまった。
最近、ずっと気になっていたが、使用人たちは何かあると時間に関係なく、すぐに公爵を呼ぼうとする。私は呼ばなくていいって言っているのに。
そして、公爵も忙しいはずなのに来るのが早すぎ!
「アリー! 久しぶりにドレスに着替えたと聞き、嬉しくて来てしまったよ。
私のお姫様は何を着ても可愛いが、今日のドレス姿もとても美しいな。
ドレスに着替えることができるまで回復して良かった。
お祝いに新しいドレスを注文しよう! デザイナーを呼んでくれ。宝石と靴も欲しいから、今すぐ商会も呼ぼう」
「畏まりました」
そんなの要らないから!
私が欲しいのは手元に置ける現金。ドレスも宝石も、平民になる予定の私には必要ない。
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それは、いつか公爵家を出て行くことを考え、孤児院や修道院などには恩を売っておきたいという下心から出た言葉だった。
離縁した後、寄付を沢山しておけば路頭に迷った時に助けてもらえるかもーというだたの邪な心。
しかし公爵は……
「私のお姫様はなんて優しいんだ……
君の希望通り、修道院や孤児院に寄付をしよう。公爵家として寄付は沢山してあるから、公爵夫人からの寄付ということで」
キャラが変わりすぎた公爵に若干引くが、ラッキー! しかし……
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