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記憶が戻る前の話
05 姉からの仕打ち
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デビュタントから数日後には家庭教師が来てくれて、学園に進学しなかった私に勉学や淑女教育などを教えてくれることになったが……
「伯爵夫人、アリシアお嬢様は非常に優秀で初めて勉強されたとは思えませんわ。
健康面での不安を理由に学園に進学せず、ご自宅で勉強される令嬢は珍しくありませんが、私はここまで優秀な方を初めて見ました。
伯爵夫人が熱心に御令嬢の教育をされたのでしょうね。素晴らしいですわ」
「先生、褒めすぎですわ。
私達は血の繋がりはありませんが、生まれてすぐに産みの母親を亡くし、体が弱く何も出来ない義娘がとても不憫に思えまして……、私に出来ることはこの子の育ての親としてしっかり教育することだと思いましたの。
親として当然のことをしただけです」
家庭教師の先生方は何かを大きく勘違いして、偶然ちょっとだけ勉強が出来た私を褒めちぎっている。
先生方は私の体が弱くて学園に進学が出来なかったという話を信じていて、義母が熱心に教育したと思い込んでいるようだ。
本当は体なんて弱くない。ゴミのような食事しか与えられずに痩せてしまい、部屋に引きこもる生活で色白になって病弱に見えただけだ。
ずっと平民の使用人に預けられて、家族から忘れらて育ってきましたなんて口にしたら、私は義母に毒でも盛られるかもしれない。義母を怒らせたら怖いから余計なことは言わないように気をつけよう。
「アリシア、ちょっとダンスが上手くて勉強が出来るからと調子に乗らないことね。
私生児で何の期待もされてこなかったアンタに、みんなが一時的に興味を持ってくれているだけよ。すぐに飽きられて誰にも相手にされなくなるわ。
そうなる前に、お母様はさっさとアンタの結婚相手を探しておきたいと考えているみたいだから、適当な人を見つけて早く出て行ってちょうだいね」
「……はい」
姉からの嫌味に耐える日々を過ごしていたある日、私宛に招待状が届く。
「王妃様からお茶会の招待ですか?」
「ええ、これは大変光栄なことよ。王妃殿下に気に入られれば、伯爵家の大きな利益になるわ。
新しいドレスを買ってあげるから参加しなさい。
憎い愛人の娘である貴女をここまで育ててあげたのよ。恩を返すつもりで伯爵家のためにしっかりやりなさいね」
私を育ててくれたのは、使用人のおじさんとおばさん、エドガーなんだけど……
「……はい」
義母は体の弱い私生児を立派に育てた、慈愛に満ちた素晴らしい伯爵夫人だと社交界で評判になっているらしく、最近はとても機嫌が良い。私に対しての態度が以前よりも軟化しており、義母と姉をお義母様・お姉様と呼んでいいことになった。
「お母様、アリシアが招待されるなら私も招待されてますよね?
王妃殿下のお茶会に招待されたとみんなに自慢出来るわ!
私も新しいドレスを買って下さいませ!」
不安な私とは反対に、姉は嬉しそうな反応をするが……
「エステル、招待はアリシアだけよ。
でも、可愛い貴女にはアリシアよりもいいドレスを買ってあげるから我慢しなさいね」
「……は? 平民育ちの私生児が招待されて、なぜ伯爵家の後継者である私が招待されないのですか?
納得出来ませんわ!」
激昂する姉を見て、私は今すぐ逃げ出したくなった。
今度はどんな嫌がらせをされるの?
この姉ならば、私のドレスを破いたり宝石を隠すくらいのことは平気でやるに決まっている。
「エステル、妹を平民呼ばわりするのはやめなさい。貴女の行動は誰が見ているのか分からないのよ。
貴女がアリシアを虐めていると噂話にでもなったら伯爵家の醜聞になってしまうわ。気を付けなさい。
そうだわ! 次のお茶会にはエステルも呼んでもらえるようにアリシアから王妃殿下に上手く頼んでもらえばいいわよ」
「……アリシアに頼んでもらうですって? この私が私生児なんかの世話になれと?
そこまでしてお茶会には行きたくないですわ!」
バーンと勢いよくドアを閉めて姉は出て行ってしまった。
終わった……。私は多分、姉に殺される。
そして王妃殿下のお茶会まであと数日という時、私は家庭教師の先生と勉強している途中で倒れてしまった。
目覚めた時には解決していた。
私は姉から毒を盛られたらしい。お茶会に出席出来ないように、少し寝込むくらいの軽い毒だったとか。
軽い毒ならバレないと姉は考えたようだが、私は偶然、家庭教師の先生の前で倒れてしまった。
先生は医者の娘で医学の心得があり、倒れた時の私の症状を見てすぐに毒を疑ったらしい。先生から話を聞いた父や義母はすぐに調査して、姉がメイド達を使って毒を盛ったことがバレてしまった。
姉は領地でしばらく謹慎することになり、姉のメイド達はクビになって伯爵家から追い出された。
伯爵家の跡取りである姉のしたことが外部にバレないよう、使用人達には厳しい箝口令が敷かれ、表向きは姉が体調不良で療養中ということになっている。
家庭教師の先生には謝礼という名目で大金を握らせて口止めをしたらしい。
「エステルは私生児の貴女を見て心が壊れてしまっただけなのよ。憎い愛人の娘である貴女を見て不快になるのは仕方がないことね。
可哀想なあの子には、しばらくは領地で療養してもらうわ。
アリシア、貴女は私達にとって苦しみを与える存在でしかないの。エステルが療養している間に結婚相手を探すから、早くここから出て行ってちょうだいね」
「……はい」
好きでこの家に生まれてきたわけじゃないのに、どうして私ばっかり責められるの?
毒を盛る姉よりも私の存在の方が悪なの?
平民に手を出して孕ませた父の責任は?
その時の私は、人生の希望すら持てなくなっていた。
「伯爵夫人、アリシアお嬢様は非常に優秀で初めて勉強されたとは思えませんわ。
健康面での不安を理由に学園に進学せず、ご自宅で勉強される令嬢は珍しくありませんが、私はここまで優秀な方を初めて見ました。
伯爵夫人が熱心に御令嬢の教育をされたのでしょうね。素晴らしいですわ」
「先生、褒めすぎですわ。
私達は血の繋がりはありませんが、生まれてすぐに産みの母親を亡くし、体が弱く何も出来ない義娘がとても不憫に思えまして……、私に出来ることはこの子の育ての親としてしっかり教育することだと思いましたの。
親として当然のことをしただけです」
家庭教師の先生方は何かを大きく勘違いして、偶然ちょっとだけ勉強が出来た私を褒めちぎっている。
先生方は私の体が弱くて学園に進学が出来なかったという話を信じていて、義母が熱心に教育したと思い込んでいるようだ。
本当は体なんて弱くない。ゴミのような食事しか与えられずに痩せてしまい、部屋に引きこもる生活で色白になって病弱に見えただけだ。
ずっと平民の使用人に預けられて、家族から忘れらて育ってきましたなんて口にしたら、私は義母に毒でも盛られるかもしれない。義母を怒らせたら怖いから余計なことは言わないように気をつけよう。
「アリシア、ちょっとダンスが上手くて勉強が出来るからと調子に乗らないことね。
私生児で何の期待もされてこなかったアンタに、みんなが一時的に興味を持ってくれているだけよ。すぐに飽きられて誰にも相手にされなくなるわ。
そうなる前に、お母様はさっさとアンタの結婚相手を探しておきたいと考えているみたいだから、適当な人を見つけて早く出て行ってちょうだいね」
「……はい」
姉からの嫌味に耐える日々を過ごしていたある日、私宛に招待状が届く。
「王妃様からお茶会の招待ですか?」
「ええ、これは大変光栄なことよ。王妃殿下に気に入られれば、伯爵家の大きな利益になるわ。
新しいドレスを買ってあげるから参加しなさい。
憎い愛人の娘である貴女をここまで育ててあげたのよ。恩を返すつもりで伯爵家のためにしっかりやりなさいね」
私を育ててくれたのは、使用人のおじさんとおばさん、エドガーなんだけど……
「……はい」
義母は体の弱い私生児を立派に育てた、慈愛に満ちた素晴らしい伯爵夫人だと社交界で評判になっているらしく、最近はとても機嫌が良い。私に対しての態度が以前よりも軟化しており、義母と姉をお義母様・お姉様と呼んでいいことになった。
「お母様、アリシアが招待されるなら私も招待されてますよね?
王妃殿下のお茶会に招待されたとみんなに自慢出来るわ!
私も新しいドレスを買って下さいませ!」
不安な私とは反対に、姉は嬉しそうな反応をするが……
「エステル、招待はアリシアだけよ。
でも、可愛い貴女にはアリシアよりもいいドレスを買ってあげるから我慢しなさいね」
「……は? 平民育ちの私生児が招待されて、なぜ伯爵家の後継者である私が招待されないのですか?
納得出来ませんわ!」
激昂する姉を見て、私は今すぐ逃げ出したくなった。
今度はどんな嫌がらせをされるの?
この姉ならば、私のドレスを破いたり宝石を隠すくらいのことは平気でやるに決まっている。
「エステル、妹を平民呼ばわりするのはやめなさい。貴女の行動は誰が見ているのか分からないのよ。
貴女がアリシアを虐めていると噂話にでもなったら伯爵家の醜聞になってしまうわ。気を付けなさい。
そうだわ! 次のお茶会にはエステルも呼んでもらえるようにアリシアから王妃殿下に上手く頼んでもらえばいいわよ」
「……アリシアに頼んでもらうですって? この私が私生児なんかの世話になれと?
そこまでしてお茶会には行きたくないですわ!」
バーンと勢いよくドアを閉めて姉は出て行ってしまった。
終わった……。私は多分、姉に殺される。
そして王妃殿下のお茶会まであと数日という時、私は家庭教師の先生と勉強している途中で倒れてしまった。
目覚めた時には解決していた。
私は姉から毒を盛られたらしい。お茶会に出席出来ないように、少し寝込むくらいの軽い毒だったとか。
軽い毒ならバレないと姉は考えたようだが、私は偶然、家庭教師の先生の前で倒れてしまった。
先生は医者の娘で医学の心得があり、倒れた時の私の症状を見てすぐに毒を疑ったらしい。先生から話を聞いた父や義母はすぐに調査して、姉がメイド達を使って毒を盛ったことがバレてしまった。
姉は領地でしばらく謹慎することになり、姉のメイド達はクビになって伯爵家から追い出された。
伯爵家の跡取りである姉のしたことが外部にバレないよう、使用人達には厳しい箝口令が敷かれ、表向きは姉が体調不良で療養中ということになっている。
家庭教師の先生には謝礼という名目で大金を握らせて口止めをしたらしい。
「エステルは私生児の貴女を見て心が壊れてしまっただけなのよ。憎い愛人の娘である貴女を見て不快になるのは仕方がないことね。
可哀想なあの子には、しばらくは領地で療養してもらうわ。
アリシア、貴女は私達にとって苦しみを与える存在でしかないの。エステルが療養している間に結婚相手を探すから、早くここから出て行ってちょうだいね」
「……はい」
好きでこの家に生まれてきたわけじゃないのに、どうして私ばっかり責められるの?
毒を盛る姉よりも私の存在の方が悪なの?
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