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仕事
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次の日から、レストランでの仕事が始まった。
このレストランは、富裕層が利用するレストランらしく、従業員もレベルの高いものを求められるようだった。
テーブルのセッティングやナプキンの折り方、言葉遣いなどの接客態度、メニューや使用食材のことなど、覚えることが沢山あって大変だ。
その中で良かったことは、レストランの賄いが食べれるということ。しかも高級なお店の賄いは、すごく美味しい。
賄いが出るから、家に帰って食事の用意をする必要がないからラッキーだし、普通の店で働くより給料も良いって聞いた。
私は、この国で頑張るぞ!!
「リーゼ。メニューを一冊貸し出すから、家で暗記してきなさいね。
3日後にテストするわよ。」
「はい。頑張ります。」
私の仕事の指導係のキャサリンは、とても真面目で仕事に対して厳しい人のようだった。
今は大変だけど、こういう先輩に付いた方が仕事はきちんと覚えられそうだから、良かったと思うことにした。
接客担当のメンバーはその他に、愛らしい美少女のセーラーや、人形のように美しく整ったヘレン、ドSっぽいキツめ美女のエブリンなど、個性的な美女が沢山いる。
そして予想通り、美しい彼女達を目的に来ている客が沢山いるのだ。
「リーゼ。お客様との関係には注意しなさいね。
思わせぶりな態度はダメよ。しつこく誘われても、上手く交わしなさいね。
時々、ストーカーのようになる人もいるから、その時はオーナーに相談するといいわ。」
「はい。気を付けます。」
キャサリンが教えてくれたのは、前にお客様の数人と関係を持って、それがお客様達にバレて修羅場になり、ここをクビになった人がいたということだった。
可愛らしい美少女でそんな風には見えなかったから、皆んなで驚いたらしい。
そんな元気な人がいたことにビックリだったし、お客様で逆ハーレムとか凄すぎるから!
この店のお客様は、お忍びの貴族や裕福そうな商人、騎士などの男性や、イケメンの従業員を見にきたマダムや令嬢などが多い。
そしてこのレストランは、貸切で食事会やパーティーをしたりすることも多く、人気店のようだった。
キャサリンの熱心な指導のおかげで、仕事にも慣れてきた私は、それなりに充実した日々を送っていた。
温暖なグーム国は過ごしやすく、美味しい果物が沢山あるし、海は綺麗だし、私はこの国を気に入りつつある。
「リーゼ。明日の夜は聖騎士団のパーティーがあって、店が貸し切りになっているの。
帰りがいつもより遅くなるから、出勤時間も午後からになるわよ。」
「はい。分かりました。」
「聖騎士団のパーティーは、神官様も参加するから、お酒は出さないの。だから悪酔いして、馬鹿騒ぎする人はいないから安心してね。」
「パーティーなのに、禁酒ですか?
凄いですね。」
「そうね……。パーティーと言うよりも、食事会に近いわね。
お酒の代わりに、色々な種類のジュースやお茶、スイーツを沢山用意するのよ。」
「キャサリン。私はパーティーの仕事は初めてなので、明日もよろしくお願い致します。」
「ええ。明日はよろしくね。」
翌日、パーティーの時間になると、聖騎士団の団員らしき騎士達が沢山やってきた。
この国の聖騎士団は白い騎士服で、街の女の子達にモテモテの職業だとか。
白い騎士服って……、どこか別の場所でも見たことがあるような……?気のせいかな。
「リーゼ。飲み物を配るわよ!」
「はい。」
お酒のないパーティーは、ジュースやお茶を沢山飲まれる方が多く、グラスの補充で忙しくなる。
そして騎士らしく、どの方も沢山食べるようで、料理を出しても、すぐになくなっていくのであった。
そんな忙しい中、美しいキャサリン達は騎士達に話しかけたりして、大変そうだった。
それでも笑顔で対応しているから、みんな凄いと思ってしまう。
「そこのキミ!ちょっといいか?」
そんな時、聖騎士の一人に話しかけられる。
「神官様のいる席の飲み物が少なくなっているから、飲み物を幾つか持って来てほしいのだが。」
「畏まりました。すぐにお持ちします。」
急いで数種類の飲み物を準備し、トレイに乗せて運ぶ。
すると、先程、私に飲み物を依頼して来た聖騎士が待っていてくれたようだった。
「悪いな。あそこの席だ。」
「あちらのお席ですね。」
神官様達のいる席に向かうと、その聖騎士が神官の一人に新しい飲み物を持って来たと声を掛けてくれる。
聖騎士の声で振り向いた神官様は、綺麗な金髪に整った顔立ちのイケオジ風の神官だった。
私の毒親くらいの年代かな。若い頃はモテていたに違いない。
神官様との秘密の恋みたいな……、ふふっ。
神官様と言われていたから、つるっ禿げのお爺さんを想像していた私は、意外すぎて余計な妄想をしてしまっていた。
……えっ?
イケオジ風の神官が、私の顔を見て唖然としているような気がする。
前にどこかで会った?いや、イケオジの顔は忘れないから、私は初めて会う人だよね。
このレストランは、富裕層が利用するレストランらしく、従業員もレベルの高いものを求められるようだった。
テーブルのセッティングやナプキンの折り方、言葉遣いなどの接客態度、メニューや使用食材のことなど、覚えることが沢山あって大変だ。
その中で良かったことは、レストランの賄いが食べれるということ。しかも高級なお店の賄いは、すごく美味しい。
賄いが出るから、家に帰って食事の用意をする必要がないからラッキーだし、普通の店で働くより給料も良いって聞いた。
私は、この国で頑張るぞ!!
「リーゼ。メニューを一冊貸し出すから、家で暗記してきなさいね。
3日後にテストするわよ。」
「はい。頑張ります。」
私の仕事の指導係のキャサリンは、とても真面目で仕事に対して厳しい人のようだった。
今は大変だけど、こういう先輩に付いた方が仕事はきちんと覚えられそうだから、良かったと思うことにした。
接客担当のメンバーはその他に、愛らしい美少女のセーラーや、人形のように美しく整ったヘレン、ドSっぽいキツめ美女のエブリンなど、個性的な美女が沢山いる。
そして予想通り、美しい彼女達を目的に来ている客が沢山いるのだ。
「リーゼ。お客様との関係には注意しなさいね。
思わせぶりな態度はダメよ。しつこく誘われても、上手く交わしなさいね。
時々、ストーカーのようになる人もいるから、その時はオーナーに相談するといいわ。」
「はい。気を付けます。」
キャサリンが教えてくれたのは、前にお客様の数人と関係を持って、それがお客様達にバレて修羅場になり、ここをクビになった人がいたということだった。
可愛らしい美少女でそんな風には見えなかったから、皆んなで驚いたらしい。
そんな元気な人がいたことにビックリだったし、お客様で逆ハーレムとか凄すぎるから!
この店のお客様は、お忍びの貴族や裕福そうな商人、騎士などの男性や、イケメンの従業員を見にきたマダムや令嬢などが多い。
そしてこのレストランは、貸切で食事会やパーティーをしたりすることも多く、人気店のようだった。
キャサリンの熱心な指導のおかげで、仕事にも慣れてきた私は、それなりに充実した日々を送っていた。
温暖なグーム国は過ごしやすく、美味しい果物が沢山あるし、海は綺麗だし、私はこの国を気に入りつつある。
「リーゼ。明日の夜は聖騎士団のパーティーがあって、店が貸し切りになっているの。
帰りがいつもより遅くなるから、出勤時間も午後からになるわよ。」
「はい。分かりました。」
「聖騎士団のパーティーは、神官様も参加するから、お酒は出さないの。だから悪酔いして、馬鹿騒ぎする人はいないから安心してね。」
「パーティーなのに、禁酒ですか?
凄いですね。」
「そうね……。パーティーと言うよりも、食事会に近いわね。
お酒の代わりに、色々な種類のジュースやお茶、スイーツを沢山用意するのよ。」
「キャサリン。私はパーティーの仕事は初めてなので、明日もよろしくお願い致します。」
「ええ。明日はよろしくね。」
翌日、パーティーの時間になると、聖騎士団の団員らしき騎士達が沢山やってきた。
この国の聖騎士団は白い騎士服で、街の女の子達にモテモテの職業だとか。
白い騎士服って……、どこか別の場所でも見たことがあるような……?気のせいかな。
「リーゼ。飲み物を配るわよ!」
「はい。」
お酒のないパーティーは、ジュースやお茶を沢山飲まれる方が多く、グラスの補充で忙しくなる。
そして騎士らしく、どの方も沢山食べるようで、料理を出しても、すぐになくなっていくのであった。
そんな忙しい中、美しいキャサリン達は騎士達に話しかけたりして、大変そうだった。
それでも笑顔で対応しているから、みんな凄いと思ってしまう。
「そこのキミ!ちょっといいか?」
そんな時、聖騎士の一人に話しかけられる。
「神官様のいる席の飲み物が少なくなっているから、飲み物を幾つか持って来てほしいのだが。」
「畏まりました。すぐにお持ちします。」
急いで数種類の飲み物を準備し、トレイに乗せて運ぶ。
すると、先程、私に飲み物を依頼して来た聖騎士が待っていてくれたようだった。
「悪いな。あそこの席だ。」
「あちらのお席ですね。」
神官様達のいる席に向かうと、その聖騎士が神官の一人に新しい飲み物を持って来たと声を掛けてくれる。
聖騎士の声で振り向いた神官様は、綺麗な金髪に整った顔立ちのイケオジ風の神官だった。
私の毒親くらいの年代かな。若い頃はモテていたに違いない。
神官様との秘密の恋みたいな……、ふふっ。
神官様と言われていたから、つるっ禿げのお爺さんを想像していた私は、意外すぎて余計な妄想をしてしまっていた。
……えっ?
イケオジ風の神官が、私の顔を見て唖然としているような気がする。
前にどこかで会った?いや、イケオジの顔は忘れないから、私は初めて会う人だよね。
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