先輩と宅飲みしてたら･･････

①先輩と宅飲み

　｢深山くん、このお酒おいしいね｣
　｢そうですね｣

　｢深山くん、好きだよ｣
　｢ありがとうございます｣

 　ん？ この人今、話の流れでものすごいこと言わなかった？

　｢桧山先輩、今なんて？｣
　｢好きだよ、深山くん｣
　｢本気ですか？｣
 　こんなことがあっていいのだろうか･･････
　｢そうね。割と本気、かな？｣
 　きっとこれは夢だろう･････ そうに違いない。
　｢深山くんは私のこと嫌い？ ゆみちゃんからは脈アリだって聞いてからウキウキだったのにな･･････｣
　｢みゃ、脈は大アリです･･････｣
　｢やった！ じゃあ付き合お｣
　先輩がそう言った瞬間に、飛びついてきた。
　先輩の勢いと、胸の柔らかな圧力で俺は床に倒れ込み、頭を強打した。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

　｢俺、寝ちまってた･･････｣
 　なんだか後頭部がヒリヒリする。

　｢あ、深山くん目、覚めた？｣
　｢先輩･･････ 俺寝ちまって･･････｣
　｢ふふっ寝ちゃったと言うよりは、気絶？｣
 　そう言われてみると、胸の辺りにまだ柔らかい感触が残っているような･･････
　｢私のおっぱいの感触、思い出してるでしょ？｣
　｢そ、そんなことないっすよ･･････ ははっ｣
　｢言ってくれれば揉ませてあげるのに～ うりうり～｣
　先輩が体を左右に揺らすと、豊満な二つの丘が大地震を起こしたかのように揺れる。

　もうこんな時間じゃないか･･････。終電まであと20分。走れば間に合うか？
　｢せ、先輩帰れなくなりますよ･･････｣
　｢え？ それって今夜は帰さない的な？｣
　｢違いますよ！ 終電まで時間がないんですよ！｣
　｢うーん。 じゃあお泊まりしちゃおっかな～｣
　お泊まり！？ 告白された後にお泊まりって人生の運は使い果たしたなこれは。