481 / 501
アフターストーリー
第7話ー③ 僕(『織姫と彦星』狂司視点)
しおりを挟む
それから1か月が経った頃のことです。
いつもより早めに打ち合わせを終え、僕が一人で片づけをしていると、如月さんが食堂へ乱入してきました。
どうやら僕と織姫さんに茶々を入れるつもりだったようですが、残念な結果に終わったようですね。
「――狂司はここを出たらどうするの?」
如月さんは急にそんなことを僕に尋ねます。
「まあその辺の高校に転校することになるでしょうね」
僕は片づけを進めながら、とりあえずの方向性を如月さんに伝えました。
すると、如月さんは少々怪訝そうに、
「じゃあ、その先は?」
と今度はそう尋ねてきます。
僕は少々面倒に思いつつも、如月さんに答えます。
「大学に入るか、もしくは就職ですかね。今のところは」
しかし、如月さんはなぜそんなことを気にするのでしょうか。僕にはさっぱりです。
「――織姫はどうするの?」
その何の脈絡もないその問いに、僕は少しだけ首を傾げました。
「どう、とは?」
僕は片付ける手を止めずに、淡々とそう答えます。
「だって、一緒に『アルフェラッツ プロジェクト』やってるでしょ? それはどうするのかなって」
一緒に、ですか……まあ、はたから見ればそう思いますよね。
「……そのプロジェクトはもともと、織姫さんが一人で考えて始めたものです。僕はその手伝いをしていただけに過ぎませんから」
「そう、なの?」
僕の言葉を聞いて、目を丸くしている顔が目に浮かびますね。
そんなことを思いつつ、僕は如月さんに背を向けたまま、片づけを進めます。
「けどさ、せっかくここまで関わったのなら、最後まで関わればいいじゃん? なんでそんな中途半端なの?」
それはダメなんです。だって――
「――そういう約束、ですから」
僕が手を止めてそう呟くと、
「約束って、何を約束したの?」
如月さんは僕にそう尋ねます。
なぜそんなことを言わなければならないのか……僕はそう思っているのに、つい如月さんには真実を話したくなるのです。
「ここを出たら、もう関わらないって約束です」
僕はその真実を笑顔で告げてあげました。
織姫さんとはここにいるだけの関係ですよ、と表現するように。
「はあ!? 何なのそれ!?」
「如月さんが施設に来る少し前、僕たちはそう言う約束を交わしたんですよ」
僕がそう言うと、如月さんはなんだか怒っているようでした。そりゃそうですよね。大切な友人が最低なクラスメイトに利用されていたことを知ったのですから。
「いや、意味わかんないし! ってか、そんな約束、いつまでも守らなくても良くない? 別に、狂司だって織姫と一緒にいて嫌ってわけじゃ――」
「嫌です」
「は……? 何、言ってんの」
如月さんはとても困った顔をしていました。
僕がはっきりと嫌だと言ったからでしょう。
「嫌です。一緒にいたいわけじゃないですし、いつまでも独り立ちできない織姫さんは嫌です」
その言葉に違和感があるのはなぜでしょう。
そんな疑問を抱きながらも、僕は続けます。
「僕が一緒だと、彼女はダメになるかもしれない。一人でできなければ、婚約の件も何とかできないのに。僕がいたら、ダメなんですよ」
そうです。織姫さんはそもそも婚約を破断にするために、今回のプロジェクトを企画したんです。目的は少し変わりつつありますが、そこが一つの大きな目標であることに変わりはないのです。
だからまず彼女が一人でこのプロジェクトを運営し、成功させること。それを彼女が成し遂げなければならない、最初の試練なのですから。
「婚約って何? 何のこと??」
「何も聞いていないんですか? 織姫さんはこのプロジェクトで結果が出なければ、夢は絶たれるんです。親同士の決めた相手と結婚しなければならないんですよ」
僕のその言葉に如月さんは驚愕の表情をしていました。
表情から察するに、婚約のことを聞いていなかったのでしょう。少し意外でした。親友の如月さんには話しているものだと思っていたので。
……僕は、ひどいことをしてしまいましたね。
「そんなこと、私には一言も……」
如月さんにはこんな悲しい思いをさせてしまってけれど、その運命を辿らせないために、僕は僕ができることをすると決めたんですよ。
「だから、僕はこのまま身を引こうと思うんです」
「身を引くって?」
「――僕がいて、織姫さんがダメになるくらいなら、僕はいなくなりましょう。そして彼女が輝く姿を、僕は陰ながら応援したいなと」
僕がいなくなることで、織姫さんが輝けるのなら。夜空に輝く星になれるのなら。
「本当にそれが織姫の為なのかな。狂司がいなくなったほうが、織姫はダメになりそうだけど……」
如月さんは悲し気な顔をしながらも、僕にそう言います。
しかし、この人はなんて馬鹿なことを言うのでしょう。僕がいなくなった方が、ダメになる? そんなことがあるわけないです。
今の織姫さんは一人じゃない。如月さんもいますから。
それに。僕が傍にいたら、織姫さんにはきっとよくないことが起こる。
「そんなことはないです。僕みたいな社会から一度でもはみ出した人間と、これから未来を変える存在の織姫さん――きっと僕たちが出会うことが間違いだったのかもしれません」
「は? 何言ってんの?」
「僕じゃなければ、彼女はもっと早くに問題を解決して、今とは違う未来があったんじゃないかと思うのです。僕が、彼女の成長する機会を奪ったんですよ」
僕は、そう思うから。
まっとうに生きると誓っている今。僕はまだ、まっとうな人間じゃないから。
それから如月さんは顔を歪めて、
「まあ、狂司の気持ちはわかったよ。――でもさ、ちゃんと織姫にはその辺伝えたほうがいいよ? 身を引くにしても急にいなくなりでもしたら、織姫はきっと悲しがるし、私も寂しいしさ」
そう言いました。
「……はい」
それから如月さんはミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出し、
「んじゃ、また明日ね」
そう言ってから食堂を出て行きました。
「織姫さんに伝える、ですか……」
今までさんざんに伝えていることです。だから織姫さんだって、きっとわかってくれている。
でも、前に――
『――狂司さん。この先も一緒にというのは、ダメなんですか?』
そんなことを言われましたね。
「一緒に……」
ダメです。このままじゃ、きっと織姫さんは、僕に頼り切りになってしまう。それではダメです。
僕がいなくなることで織姫さんは一人でやっていく術を身に着けてくれるはずです。だから僕は一緒にはやれません。
でも、もしも可能性があるのなら……?
「僕、何を考えて!!」
確かに、織姫さんとの時間は楽しいです。ずっとずっと楽しかったです。でも、僕はあくまで援助をするだけの関係。僕が介入していい問題ではなかったはずでしょう。
「僕はどうしたいんですか。どうして、こんなに……」
もっと要領よく行動出来た。冷静に答えを導き出せたはず。それなのに、どうして織姫さんのことになると、こうも迷いが生じる?
こんなの僕じゃない。こんなのは、僕の理想の烏丸狂司じゃない……
「急にいなくなったら、悲しい……ですっけ」
そして僕は無意識のうちにノートパソコンを持ち、食堂を出ていたようです。
いつもより早めに打ち合わせを終え、僕が一人で片づけをしていると、如月さんが食堂へ乱入してきました。
どうやら僕と織姫さんに茶々を入れるつもりだったようですが、残念な結果に終わったようですね。
「――狂司はここを出たらどうするの?」
如月さんは急にそんなことを僕に尋ねます。
「まあその辺の高校に転校することになるでしょうね」
僕は片づけを進めながら、とりあえずの方向性を如月さんに伝えました。
すると、如月さんは少々怪訝そうに、
「じゃあ、その先は?」
と今度はそう尋ねてきます。
僕は少々面倒に思いつつも、如月さんに答えます。
「大学に入るか、もしくは就職ですかね。今のところは」
しかし、如月さんはなぜそんなことを気にするのでしょうか。僕にはさっぱりです。
「――織姫はどうするの?」
その何の脈絡もないその問いに、僕は少しだけ首を傾げました。
「どう、とは?」
僕は片付ける手を止めずに、淡々とそう答えます。
「だって、一緒に『アルフェラッツ プロジェクト』やってるでしょ? それはどうするのかなって」
一緒に、ですか……まあ、はたから見ればそう思いますよね。
「……そのプロジェクトはもともと、織姫さんが一人で考えて始めたものです。僕はその手伝いをしていただけに過ぎませんから」
「そう、なの?」
僕の言葉を聞いて、目を丸くしている顔が目に浮かびますね。
そんなことを思いつつ、僕は如月さんに背を向けたまま、片づけを進めます。
「けどさ、せっかくここまで関わったのなら、最後まで関わればいいじゃん? なんでそんな中途半端なの?」
それはダメなんです。だって――
「――そういう約束、ですから」
僕が手を止めてそう呟くと、
「約束って、何を約束したの?」
如月さんは僕にそう尋ねます。
なぜそんなことを言わなければならないのか……僕はそう思っているのに、つい如月さんには真実を話したくなるのです。
「ここを出たら、もう関わらないって約束です」
僕はその真実を笑顔で告げてあげました。
織姫さんとはここにいるだけの関係ですよ、と表現するように。
「はあ!? 何なのそれ!?」
「如月さんが施設に来る少し前、僕たちはそう言う約束を交わしたんですよ」
僕がそう言うと、如月さんはなんだか怒っているようでした。そりゃそうですよね。大切な友人が最低なクラスメイトに利用されていたことを知ったのですから。
「いや、意味わかんないし! ってか、そんな約束、いつまでも守らなくても良くない? 別に、狂司だって織姫と一緒にいて嫌ってわけじゃ――」
「嫌です」
「は……? 何、言ってんの」
如月さんはとても困った顔をしていました。
僕がはっきりと嫌だと言ったからでしょう。
「嫌です。一緒にいたいわけじゃないですし、いつまでも独り立ちできない織姫さんは嫌です」
その言葉に違和感があるのはなぜでしょう。
そんな疑問を抱きながらも、僕は続けます。
「僕が一緒だと、彼女はダメになるかもしれない。一人でできなければ、婚約の件も何とかできないのに。僕がいたら、ダメなんですよ」
そうです。織姫さんはそもそも婚約を破断にするために、今回のプロジェクトを企画したんです。目的は少し変わりつつありますが、そこが一つの大きな目標であることに変わりはないのです。
だからまず彼女が一人でこのプロジェクトを運営し、成功させること。それを彼女が成し遂げなければならない、最初の試練なのですから。
「婚約って何? 何のこと??」
「何も聞いていないんですか? 織姫さんはこのプロジェクトで結果が出なければ、夢は絶たれるんです。親同士の決めた相手と結婚しなければならないんですよ」
僕のその言葉に如月さんは驚愕の表情をしていました。
表情から察するに、婚約のことを聞いていなかったのでしょう。少し意外でした。親友の如月さんには話しているものだと思っていたので。
……僕は、ひどいことをしてしまいましたね。
「そんなこと、私には一言も……」
如月さんにはこんな悲しい思いをさせてしまってけれど、その運命を辿らせないために、僕は僕ができることをすると決めたんですよ。
「だから、僕はこのまま身を引こうと思うんです」
「身を引くって?」
「――僕がいて、織姫さんがダメになるくらいなら、僕はいなくなりましょう。そして彼女が輝く姿を、僕は陰ながら応援したいなと」
僕がいなくなることで、織姫さんが輝けるのなら。夜空に輝く星になれるのなら。
「本当にそれが織姫の為なのかな。狂司がいなくなったほうが、織姫はダメになりそうだけど……」
如月さんは悲し気な顔をしながらも、僕にそう言います。
しかし、この人はなんて馬鹿なことを言うのでしょう。僕がいなくなった方が、ダメになる? そんなことがあるわけないです。
今の織姫さんは一人じゃない。如月さんもいますから。
それに。僕が傍にいたら、織姫さんにはきっとよくないことが起こる。
「そんなことはないです。僕みたいな社会から一度でもはみ出した人間と、これから未来を変える存在の織姫さん――きっと僕たちが出会うことが間違いだったのかもしれません」
「は? 何言ってんの?」
「僕じゃなければ、彼女はもっと早くに問題を解決して、今とは違う未来があったんじゃないかと思うのです。僕が、彼女の成長する機会を奪ったんですよ」
僕は、そう思うから。
まっとうに生きると誓っている今。僕はまだ、まっとうな人間じゃないから。
それから如月さんは顔を歪めて、
「まあ、狂司の気持ちはわかったよ。――でもさ、ちゃんと織姫にはその辺伝えたほうがいいよ? 身を引くにしても急にいなくなりでもしたら、織姫はきっと悲しがるし、私も寂しいしさ」
そう言いました。
「……はい」
それから如月さんはミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出し、
「んじゃ、また明日ね」
そう言ってから食堂を出て行きました。
「織姫さんに伝える、ですか……」
今までさんざんに伝えていることです。だから織姫さんだって、きっとわかってくれている。
でも、前に――
『――狂司さん。この先も一緒にというのは、ダメなんですか?』
そんなことを言われましたね。
「一緒に……」
ダメです。このままじゃ、きっと織姫さんは、僕に頼り切りになってしまう。それではダメです。
僕がいなくなることで織姫さんは一人でやっていく術を身に着けてくれるはずです。だから僕は一緒にはやれません。
でも、もしも可能性があるのなら……?
「僕、何を考えて!!」
確かに、織姫さんとの時間は楽しいです。ずっとずっと楽しかったです。でも、僕はあくまで援助をするだけの関係。僕が介入していい問題ではなかったはずでしょう。
「僕はどうしたいんですか。どうして、こんなに……」
もっと要領よく行動出来た。冷静に答えを導き出せたはず。それなのに、どうして織姫さんのことになると、こうも迷いが生じる?
こんなの僕じゃない。こんなのは、僕の理想の烏丸狂司じゃない……
「急にいなくなったら、悲しい……ですっけ」
そして僕は無意識のうちにノートパソコンを持ち、食堂を出ていたようです。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
三回も婚約破棄された小リス令嬢は黒豹騎士に睨まれる~実は溺愛されてるようですが怖すぎて気づきません~
鳥花風星
恋愛
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけではないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
勇者パーティを追放されてしまったおっさん冒険者37歳……実はパーティメンバーにヤバいほど慕われていた
秋月静流
ファンタジー
勇者パーティを追放されたおっさん冒険者ガリウス・ノーザン37歳。
しかし彼を追放した筈のメンバーは実はヤバいほど彼を慕っていて……
テンプレ的な展開を逆手に取ったコメディーファンタジーの連載版です。
チュートリアル場所でLv9999になっちゃいました。
ss
ファンタジー
これは、ひょんなことから異世界へと飛ばされた青年の物語である。
高校三年生の竹林 健(たけばやし たける)を含めた地球人100名がなんらかの力により異世界で過ごすことを要求される。
そんな中、安全地帯と呼ばれている最初のリスポーン地点の「チュートリアル場所」で主人公 健はあるスキルによりレベルがMAXまで到達した。
そして、チュートリアル場所で出会った一人の青年 相斗と一緒に異世界へと身を乗り出す。
弱体した異世界を救うために二人は立ち上がる。
※基本的には毎日7時投稿です。作者は気まぐれなのであくまで目安くらいに思ってください。設定はかなりガバガバしようですので、暖かい目で見てくれたら嬉しいです。
※コメントはあんまり見れないかもしれません。ランキングが上がっていたら、報告していただいたら嬉しいです。
Hotランキング 1位
ファンタジーランキング 1位
人気ランキング 2位
100000Pt達成!!
美形王子様が私を離してくれません!?虐げられた伯爵令嬢が前世の知識を使ってみんなを幸せにしようとしたら、溺愛の沼に嵌りました
葵 遥菜
恋愛
道端で急に前世を思い出した私はアイリーン・グレン。
前世は両親を亡くして児童養護施設で育った。だから、今世はたとえ伯爵家の本邸から距離のある「離れ」に住んでいても、両親が揃っていて、綺麗なお姉様もいてとっても幸せ!
だけど……そのぬりかべ、もとい厚化粧はなんですか? せっかくの美貌が台無しです。前世美容部員の名にかけて、そのぬりかべ、破壊させていただきます!
「女の子たちが幸せに笑ってくれるのが私の一番の幸せなの!」
ーーすると、家族が円満になっちゃった!? 美形王子様が迫ってきた!?
私はただ、この世界のすべての女性を幸せにしたかっただけなのにーー!
※約六万字で完結するので、長編というより中編です。
※他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる