112 / 126
第3章 完結編
第4話ー② その始まりを知って
しおりを挟む
――キリヤの個室。
「優香、大丈夫かな。先生も龍海も……」
キリヤはそんなことを呟きながら、ベッドに寝転んだ。
「僕ができること、か」
できることって、何があるんだろう――
能力者であるキリヤは今回の件には不干渉でいることを所長から言い渡されて、特にやることもなく自室にいたのだった。
「優香、無理していないかな。もしかして、もう二度と会えないなんてことは――」
それからキリヤは優香からもらったお揃いのバングルを見つめる。
「繋ぐものって言ってたな。そうだよね、これが最後の別れなんかじゃない!」
そしてキリヤはベッドから起き上がる。
「僕が今できること……『ゼンシンノウリョクシャ』についてもっと調べよう。そうしたら、優香がヒトで居続ける方法が見つかるかもしれないから!」
それからキリヤは『ゼンシンノウリョクシャ』について調べ始めた。
数時間後――
「こんなに情報ってないものなの……?」
キリヤはそう言いながら、机に突っ伏して座っていた。
「拓真さんってすごいんだな」
情報担当って普段何をしているんだろうと思っていたけど、でもこんなに情報収集が大変だったなんて――
「はあ。ちょっと気分転換でも……」
そう言ってキリヤは自室を出た。
「確か、今日の夕方から優香たちのことでミーティングをするって言っていたよね……僕も参加したかったな」
そしてぶらぶらと研究所の廊下を歩いていると、正面から見知らぬ男性と深緑のパーカーを着た少年が歩いてきた。
「久しぶりだね、キリヤ君」
キリヤの方を見て、そう言う少年。
「うん。久しぶり、翔君」
「やあ。ここでは初めましてだね、キリヤ君」
「……は、はじめまして」
誰だろう……しかも『ここでは』ってことは、僕はこの人とどこかで会っているってことなのかな――?
「あの、今日は何か用があって来たんですか」
「そうだね」
「そう、ですか」
まあそうですよね。でもその何かを僕に教える気はなさそうだな――
「君はこんなところで何をしているんだい?」
「え……? えっと、僕はちょっと調べ事をしていたんですけど、ちょっと行き詰ったので気分転換に」
僕、なんで素直に言っちゃっているんだ――!?
そんなことを思い、ハッとするキリヤ。
「ははは。君は素直だな。そうか」
「調べ事って『ゼンシンノウリョクシャ』の?」
翔は真剣な表情でキリヤの方を見た。
「う、うん。どうにかして、優香を救いたいって思ったから。だから僕は今できることをしようって思って」
「そうか……君は『ゼンシンノウリョクシャ』について調べていたんだな」
そう言って感心しながら頷く男性。
「あ、はい……」
「ドクター、あのことを話すんですか?」
あのこと――? そう思いながら、首をかしげるキリヤ。
「彼はそれを知る器と権利があると私は思うからね」
そう言って翔に微笑むドクター。
「ドクターがそう言うなら、僕は何も言いません」
「えっと、それでその……」
「ああ、すまないね! 君が知りたがっている『ゼンシンノウリョクシャ』のこと……というか『白雪姫症候群』の事かな」
「……え?」
「と言っても、私がここで話すと時間がかかってしまいそうだから、ここへ行ってみると良い」
ドクターはそう言いながらメモ帳に何かを書きとめると、そのメモ用紙をキリヤに渡した。
「ここは……?」
「『白雪姫症候群』のことを教えてくれる。そして君が知りたがっている『ゼンシンノウリョクシャ』のことも」
「あ、ありがとうございます!」
そう言ってそのメモ用紙を見つめるキリヤ。
これで、優香のことを救えるかもしれない――!
それからキリヤはゆっくりと男性の方に顔を向けた。
「あの……名前聞いてもいいですか?」
「ん? ああ、えっと私は桐谷篤志だ。『アンチドーテ』をまとめていたものだよ」
篤志の言葉を聞いてはっとするキリヤ。
『アンチドーテ』の……!? いや、それでも僕はこの人に感謝しなくちゃならない。だって、八方ふさがりだった道を示してくれてくれたんだから――
それからキリヤは篤志の顔をまっすぐに見ると、
「桐谷さん……ありがとうございます! 僕、さっそくここへ行ってみますね!」
そう言ってお辞儀をして、その場を後にした。
それからキリヤは急いで自室に戻り、荷物をまとめると研究所を飛び出す。
「何も言わずに出てきちゃったけど、あとで謝ろう」
そしてキリヤは電車に乗って、メモに書かれている場所へと向かったのだった。
「ここ、かな?」
キリヤは電車を降りて、駅のホームできょろきょろとしながらそう呟いた。
「スマホに住所を入れて……って、え!? 周りに何もない!?」
それからため息を吐き、キリヤは駅の改札を潜った。
「まずは近くまで行ってみよう。バス乗り場は――」
そしてキリヤは公共交通機関を利用して、メモにあった目的地へと到着した。
「ずいぶん古いつくりみたいだね……」
キリヤは、目の前のある今にも崩れそうな神社を見てそう呟く。
「あれ、もしかしてお参りですか?」
「え?」
キリヤはその声の方へ振り向くと、そこには巫女服を着た少女が微笑みながら立っていた。
「あ、えっと。お参りってわけじゃなくて……」
キリヤがそう言うと、少女は首をかしげる。
もしかして不審に思われたかな……桐谷さんはここで『白雪姫症候群』のことを教えてもらえるって言っていたけれど――
「おや、お客さんかい?」
そう言って境内の方から神社の神主らしき男性が姿を現した。
「あ、お父さん! そうだけど、そうじゃないみたい」
「どういう事だ?」
「あ、あの……僕、とある人に言われてきたんです。ここで『白雪姫症候群』のことを教えてもらえるからって」
キリヤの言葉を聞いて、神主は驚いた顔をする。
「……そのことを、誰から聞いたんだい?」
「桐谷、篤志さんから――」
「ああ、そうか! 篤志からか。懐かしい名前だな……」
嬉しそうにそう言う神主。
よかった。桐谷さんのことを知っているんだ――
そう思い、ほっとするキリヤ。
「あの、それで……」
「わかった。でもここじゃ何だし、中で話そうか。そろそろ日も暮れてくる頃だしね」
そう言って微笑む神主。
「はい! ありがとうございます!!」
「環奈は母さんと一緒に晩御飯の用意を頼んでいいかい? えっと」
「あ、キリヤです! 桑島キリヤと申します!」
「うん。キリヤ君の分も」
「はあい」
それからキリヤは神主の家に招かれ、食卓を囲んでいた。
キリヤの正面には先ほどの巫女服を着ていた少女、環奈とその母親。そしてキリヤの隣には神主の男性が座り、食事を楽しんでいた。
「――でも、お客さんなんて何年振りかしらあ。昔は賑やかだったんだけどねえ。とにかくキリヤ君はたくさん食べてね!」
嬉しそうにそう言う環奈の母。
「はい、ありがとうございます」
「あ、ねえねえ! キリヤ君って何歳なの? 彼女とかいる!?」
環奈が前のめりでキリヤにそう尋ねた。キリヤはその問いに目を丸くして、手を止める。
「こら、環奈! お客さんに失礼だろ!!」
「えー。だってキリヤ君、かっこいいから」
そう言って唇を尖らせる環奈。
「あはは……まあ彼女はいないけど、大切に思っている人はいるかな」
キリヤはそう言って微笑んだ。
「へえ。いいわねえ。その話、詳しく聞かせてくれる!? いくつになってもコイバナってドキドキするわぁ」
「あー、わかる~!!」
キリヤの目の前でキャッキャッと嬉しそうに話す環奈と環奈の母。
「な、なんでそういうことに!?」
それからキリヤは環奈と環奈の母の質問攻めに遭いながら、夕食を終えたのだった。
「優香、大丈夫かな。先生も龍海も……」
キリヤはそんなことを呟きながら、ベッドに寝転んだ。
「僕ができること、か」
できることって、何があるんだろう――
能力者であるキリヤは今回の件には不干渉でいることを所長から言い渡されて、特にやることもなく自室にいたのだった。
「優香、無理していないかな。もしかして、もう二度と会えないなんてことは――」
それからキリヤは優香からもらったお揃いのバングルを見つめる。
「繋ぐものって言ってたな。そうだよね、これが最後の別れなんかじゃない!」
そしてキリヤはベッドから起き上がる。
「僕が今できること……『ゼンシンノウリョクシャ』についてもっと調べよう。そうしたら、優香がヒトで居続ける方法が見つかるかもしれないから!」
それからキリヤは『ゼンシンノウリョクシャ』について調べ始めた。
数時間後――
「こんなに情報ってないものなの……?」
キリヤはそう言いながら、机に突っ伏して座っていた。
「拓真さんってすごいんだな」
情報担当って普段何をしているんだろうと思っていたけど、でもこんなに情報収集が大変だったなんて――
「はあ。ちょっと気分転換でも……」
そう言ってキリヤは自室を出た。
「確か、今日の夕方から優香たちのことでミーティングをするって言っていたよね……僕も参加したかったな」
そしてぶらぶらと研究所の廊下を歩いていると、正面から見知らぬ男性と深緑のパーカーを着た少年が歩いてきた。
「久しぶりだね、キリヤ君」
キリヤの方を見て、そう言う少年。
「うん。久しぶり、翔君」
「やあ。ここでは初めましてだね、キリヤ君」
「……は、はじめまして」
誰だろう……しかも『ここでは』ってことは、僕はこの人とどこかで会っているってことなのかな――?
「あの、今日は何か用があって来たんですか」
「そうだね」
「そう、ですか」
まあそうですよね。でもその何かを僕に教える気はなさそうだな――
「君はこんなところで何をしているんだい?」
「え……? えっと、僕はちょっと調べ事をしていたんですけど、ちょっと行き詰ったので気分転換に」
僕、なんで素直に言っちゃっているんだ――!?
そんなことを思い、ハッとするキリヤ。
「ははは。君は素直だな。そうか」
「調べ事って『ゼンシンノウリョクシャ』の?」
翔は真剣な表情でキリヤの方を見た。
「う、うん。どうにかして、優香を救いたいって思ったから。だから僕は今できることをしようって思って」
「そうか……君は『ゼンシンノウリョクシャ』について調べていたんだな」
そう言って感心しながら頷く男性。
「あ、はい……」
「ドクター、あのことを話すんですか?」
あのこと――? そう思いながら、首をかしげるキリヤ。
「彼はそれを知る器と権利があると私は思うからね」
そう言って翔に微笑むドクター。
「ドクターがそう言うなら、僕は何も言いません」
「えっと、それでその……」
「ああ、すまないね! 君が知りたがっている『ゼンシンノウリョクシャ』のこと……というか『白雪姫症候群』の事かな」
「……え?」
「と言っても、私がここで話すと時間がかかってしまいそうだから、ここへ行ってみると良い」
ドクターはそう言いながらメモ帳に何かを書きとめると、そのメモ用紙をキリヤに渡した。
「ここは……?」
「『白雪姫症候群』のことを教えてくれる。そして君が知りたがっている『ゼンシンノウリョクシャ』のことも」
「あ、ありがとうございます!」
そう言ってそのメモ用紙を見つめるキリヤ。
これで、優香のことを救えるかもしれない――!
それからキリヤはゆっくりと男性の方に顔を向けた。
「あの……名前聞いてもいいですか?」
「ん? ああ、えっと私は桐谷篤志だ。『アンチドーテ』をまとめていたものだよ」
篤志の言葉を聞いてはっとするキリヤ。
『アンチドーテ』の……!? いや、それでも僕はこの人に感謝しなくちゃならない。だって、八方ふさがりだった道を示してくれてくれたんだから――
それからキリヤは篤志の顔をまっすぐに見ると、
「桐谷さん……ありがとうございます! 僕、さっそくここへ行ってみますね!」
そう言ってお辞儀をして、その場を後にした。
それからキリヤは急いで自室に戻り、荷物をまとめると研究所を飛び出す。
「何も言わずに出てきちゃったけど、あとで謝ろう」
そしてキリヤは電車に乗って、メモに書かれている場所へと向かったのだった。
「ここ、かな?」
キリヤは電車を降りて、駅のホームできょろきょろとしながらそう呟いた。
「スマホに住所を入れて……って、え!? 周りに何もない!?」
それからため息を吐き、キリヤは駅の改札を潜った。
「まずは近くまで行ってみよう。バス乗り場は――」
そしてキリヤは公共交通機関を利用して、メモにあった目的地へと到着した。
「ずいぶん古いつくりみたいだね……」
キリヤは、目の前のある今にも崩れそうな神社を見てそう呟く。
「あれ、もしかしてお参りですか?」
「え?」
キリヤはその声の方へ振り向くと、そこには巫女服を着た少女が微笑みながら立っていた。
「あ、えっと。お参りってわけじゃなくて……」
キリヤがそう言うと、少女は首をかしげる。
もしかして不審に思われたかな……桐谷さんはここで『白雪姫症候群』のことを教えてもらえるって言っていたけれど――
「おや、お客さんかい?」
そう言って境内の方から神社の神主らしき男性が姿を現した。
「あ、お父さん! そうだけど、そうじゃないみたい」
「どういう事だ?」
「あ、あの……僕、とある人に言われてきたんです。ここで『白雪姫症候群』のことを教えてもらえるからって」
キリヤの言葉を聞いて、神主は驚いた顔をする。
「……そのことを、誰から聞いたんだい?」
「桐谷、篤志さんから――」
「ああ、そうか! 篤志からか。懐かしい名前だな……」
嬉しそうにそう言う神主。
よかった。桐谷さんのことを知っているんだ――
そう思い、ほっとするキリヤ。
「あの、それで……」
「わかった。でもここじゃ何だし、中で話そうか。そろそろ日も暮れてくる頃だしね」
そう言って微笑む神主。
「はい! ありがとうございます!!」
「環奈は母さんと一緒に晩御飯の用意を頼んでいいかい? えっと」
「あ、キリヤです! 桑島キリヤと申します!」
「うん。キリヤ君の分も」
「はあい」
それからキリヤは神主の家に招かれ、食卓を囲んでいた。
キリヤの正面には先ほどの巫女服を着ていた少女、環奈とその母親。そしてキリヤの隣には神主の男性が座り、食事を楽しんでいた。
「――でも、お客さんなんて何年振りかしらあ。昔は賑やかだったんだけどねえ。とにかくキリヤ君はたくさん食べてね!」
嬉しそうにそう言う環奈の母。
「はい、ありがとうございます」
「あ、ねえねえ! キリヤ君って何歳なの? 彼女とかいる!?」
環奈が前のめりでキリヤにそう尋ねた。キリヤはその問いに目を丸くして、手を止める。
「こら、環奈! お客さんに失礼だろ!!」
「えー。だってキリヤ君、かっこいいから」
そう言って唇を尖らせる環奈。
「あはは……まあ彼女はいないけど、大切に思っている人はいるかな」
キリヤはそう言って微笑んだ。
「へえ。いいわねえ。その話、詳しく聞かせてくれる!? いくつになってもコイバナってドキドキするわぁ」
「あー、わかる~!!」
キリヤの目の前でキャッキャッと嬉しそうに話す環奈と環奈の母。
「な、なんでそういうことに!?」
それからキリヤは環奈と環奈の母の質問攻めに遭いながら、夕食を終えたのだった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ただあなたを守りたかった
冬馬亮
恋愛
ビウンデルム王国の第三王子ベネディクトは、十二歳の時の初めてのお茶会で出会った令嬢のことがずっと忘れられずにいる。
ひと目見て惹かれた。だがその令嬢は、それから間もなく、体調を崩したとかで領地に戻ってしまった。以来、王都には来ていない。
ベネディクトは、出来ることならその令嬢を婚約者にしたいと思う。
両親や兄たちは、ベネディクトは第三王子だから好きな相手を選んでいいと言ってくれた。
その令嬢にとって王族の責務が重圧になるなら、臣籍降下をすればいい。
与える爵位も公爵位から伯爵位までなら選んでいいと。
令嬢は、ライツェンバーグ侯爵家の長女、ティターリエ。
ベネディクトは心を決め、父である国王を通してライツェンバーグ侯爵家に婚約の打診をする。
だが、程なくして衝撃の知らせが王城に届く。
領地にいたティターリエが拐われたというのだ。
どうしてだ。なぜティターリエ嬢が。
婚約はまだ成立しておらず、打診をしただけの状態。
表立って動ける立場にない状況で、ベネディクトは周囲の協力者らの手を借り、密かに調査を進める。
ただティターリエの身を案じて。
そうして明らかになっていく真実とはーーー
※タグを変更しました。
ビターエンド→たぶんハッピーエンド
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる