20 / 126
第1章 新人編
第2話ー⑦ 風船少年
しおりを挟む
「神無月さんはなんで、ここに?」
キリヤは突然現れた神無月に疑問を抱き、そう尋ねた。
「いやな。俺たちが追っていたマフィアの拠点がここのすぐ近くでな。最近の動向を探っていたら、どうやらこのパーティで何かを企んでいるみたいだったんだよ。だから櫻井所長の力を借りて、このパーティにこっそり潜入して、捕まえてやろうと思ったわけさ」
「そうだったんですね……」
「あいつらはそこのお坊ちゃまを誘拐して、身代金をふんだくろうって企てていたみたいでな。だからその子が誘拐される前にボスを捕えられてよかったよ。キリヤのおかげだ。ありがとな!」
そう言いながら、ニカっと微笑む神無月。
「神無月さんのお役にたてて、良かったです!」
それから神無月は部屋で伸びていたマフィアのボスを連れて、屋敷を出て行った。
「これで一安心ってことなのかな」
そう思いながら、胸を撫でおろすキリヤ。
(でも停電はまだ直らない、か……他に原因があるのかな)
キリヤは未だに停電が解消しないことに疑問を抱いた。
「いつになったら、明るくなるんだろうね」
キリヤは隣で小さくなっている太陽に笑顔でそう尋ねた。
「さ、さあ。でもそのうちにつくでしょ」
「この停電は太陽の仕業じゃなかったんだね」
キリヤがそう言うと、太陽は不機嫌そうに答えた。
「何かあれば、いつもみんな僕のせいにして……。僕だって、いつもいたずらをしているわけじゃないのに」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかったんだよ……」
「それに、いきなり馴れ馴れしいよ」
「それもごめん。つい……えっと、太陽くん?」
「太陽でいいからっ!!」
そう言ってそっぽを向く太陽。
「あははは……でもいったい誰がこんなことを」
そして考え込むキリヤ。
マフィアのボスは成人していたし、明らかに白雪姫症候群の能力者ではなかった。だとしたら仲間の誰かが能力者で、今も能力を発動したままでいる可能性も――。
「ねえ。お兄さんは、なんで僕の警備を引き受けたの」
太陽は俯きながら、唐突にキリヤへそう問いかけた。
「え? なんで……か。話を持ってきたのは、職場の偉い人なんだ。だから僕からこの仕事を選んだわけじゃないんだよ」
キリヤがそう言うと、太陽は俯いたまま、
「そっか。自分から選んだわけじゃないんだね。まあそうだよね。僕の警護なんて、自分からやりたいなんて思わないよね」
そう言って口を尖らせた。
あんな言い方をしたら、ただ仕事で来ているだけだって思うよね、普通はさ。でもそれだけじゃないんだよ――
そう思ったキリヤは、
「確かに自分で選んだわけじゃない。でも僕は能力者を救いたいって思っている。だからこの仕事を受けることにしたかな」
笑顔で太陽にそう告げる。
「……救いたいとか、守りたいとか。そんな言葉を簡単に言う人間なんて信じられないよ。所詮、ただの偽善者じゃん」
「あははは……。厳しいことを言うなあ。まあ確かに太陽の言う通りだね。僕はただの偽善者かもしれない。でもそれが悪いとは思っていないよ。偽善者でも何でもいいから、僕は僕に今できることをして、困っている人を助けたいだけなんだよ」
キリヤがニコッと微笑むと、太陽はその顔を見てから、
「さっきは怯えて動けなかったくせに……」
目を細めながらそう言った。
「あははは。あんなところ見られて、恥ずかしいよ……」
キリヤは恥ずかしがりながら、頭をかいた。
「まだまだ未熟だけどさ、でもこれからもっと力をつけて、僕は僕が憧れている人と肩を並べられるように今は頑張るんだ」
「へえ。…………お兄さんはなんだか楽しそうで羨ましいや」
太陽はぽつんとそう呟いた。
「太陽は楽しくないの?」
「楽しくないよ。こんなお屋敷に、独りぼっちで。お父さんもお母さんも僕の相手をろくにしてくれない。働く使用人たちは、全員淡々と業務をこなすだけ。誰も僕の相手なんてしてくれないんだから」
「太陽……」
キリヤはそう言って俯く太陽に、何の言葉も掛けられなかった。
僕が太陽と過ごせるのは、今夜で最後。だから、『一緒にいるよ』と優香の時には言えた言葉を今はかけることができない。
「太陽、あのね――」
キリヤが太陽に声を掛けようとした時、廊下からバタバタと足音が聞えた。
「誰か来る?」
そしてキリヤたちが廊下に顔を出すと、全速力で走る少女の姿があった。
(あの子、なんであんなに急いで……それにこんな暗闇の中で一人? もしかして――)
はっとしたキリヤは、床に手をつき植物の能力を使った。そして床から蔓が伸び始めるとその蔓は少女の足に絡みつく。
「え、何!?」
突然足に絡んだ蔓に驚く少女。
「ごめんね。ちょっと話をしたくて」
キリヤと太陽は、少女の前に立つ。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……お願いだから、打たないでください……」
そう言いながら、少女は両腕で自身の頭を覆った。
「痛いことはしないよ……君は何者? なんでそんなに慌てていたの?」
キリヤは少女にそう問いながら、身体中があざだらけになっていることに気が付く。
「この傷……誰かにやられたの?」
「ごめんなさい……何でも言うことを聞きますから、だから、お願いします。打たないでください……」
キリヤが何を言っても、少女はずっと同じ言葉を繰り返していた。
「打たないで」「ごめんなさい」。少女に何と問いかけてもそう答えるばかりだった。
困り果てた僕キリヤたちは、何もできずにその場で佇んでいた。
すると、廊下の向こうから優香がやってきた。
「太陽坊ちゃまは無事?」
「優香! うん。この通りだよ」
キリヤがそう言うと、太陽は「ふん」と顔をそらした。
「元気そうで何よりね。それと――」
優香はキリヤがとらえた少女の方に顔を向ける。
「優香はこの子のこと、知っているの?」
「知っているってほどじゃないかな。さっき少しだけ話をしたの。……この子はお父さんに言われて、この停電を引き起こしたんだって」
「そうなんだ。この子が……」
「ええ。おそらくその父親から、日ごろ暴力を受けていたんでしょうね。身体だけじゃなくて、心にも深い傷を負っているみたい」
キリヤは未だに怯えながら、同じ言葉を繰り返している少女に目を向けた。
「ひどい親もいるもんだね……」
「そうね。子供のことを自分の都合のいい道具にしか思っていない親は、この世界に一定数いるものだから仕方がないのかもしれない」
そう言って俯く優香。
「優香……」
「ごめんね、私がしんみりしている場合じゃないのにね。今度はこの子の父親を捜そう。たぶんこの屋敷のどこかにいるはずだよ!」
そしてキリヤは先ほど神無月にぶっ飛ばされていた男を思い出す。
あの男がこの子の父親かもしれないな――
「たぶんそれは大丈夫!」
「え?」
「さっき神無月さんが来て、ぶっ飛ばしていたから」
優香は目を丸くしながら、
「神無月隊長が、なんでここに……?」
キリヤにそう問いかけた。
「任務なんだって。だからあと僕たちがやらなくちゃいけないのは、この停電を何とかすること。主犯格もいなくなって、太陽も見つかったしね」
「……そういえば、さっきから太陽坊ちゃまの姿がないようだけど」
優香はキリヤの後ろを指さしながら、そう言った。
「そんなわけないって――」
キリヤはそう言って後ろを振り返ると、いるはずの太陽の姿がなくなっていることを知る。
「え……太陽!? どこ行ったの!?」
「どうやら、また振り出しみたいね」
「はあ。そうだね……。急ごう! もしかしたら他にもマフィアたちがいて、太陽を狙っているかもしれない!」
「そうだね。わかった」
そしてキリヤたちは再び太陽の捜索を始めた。
キリヤは突然現れた神無月に疑問を抱き、そう尋ねた。
「いやな。俺たちが追っていたマフィアの拠点がここのすぐ近くでな。最近の動向を探っていたら、どうやらこのパーティで何かを企んでいるみたいだったんだよ。だから櫻井所長の力を借りて、このパーティにこっそり潜入して、捕まえてやろうと思ったわけさ」
「そうだったんですね……」
「あいつらはそこのお坊ちゃまを誘拐して、身代金をふんだくろうって企てていたみたいでな。だからその子が誘拐される前にボスを捕えられてよかったよ。キリヤのおかげだ。ありがとな!」
そう言いながら、ニカっと微笑む神無月。
「神無月さんのお役にたてて、良かったです!」
それから神無月は部屋で伸びていたマフィアのボスを連れて、屋敷を出て行った。
「これで一安心ってことなのかな」
そう思いながら、胸を撫でおろすキリヤ。
(でも停電はまだ直らない、か……他に原因があるのかな)
キリヤは未だに停電が解消しないことに疑問を抱いた。
「いつになったら、明るくなるんだろうね」
キリヤは隣で小さくなっている太陽に笑顔でそう尋ねた。
「さ、さあ。でもそのうちにつくでしょ」
「この停電は太陽の仕業じゃなかったんだね」
キリヤがそう言うと、太陽は不機嫌そうに答えた。
「何かあれば、いつもみんな僕のせいにして……。僕だって、いつもいたずらをしているわけじゃないのに」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかったんだよ……」
「それに、いきなり馴れ馴れしいよ」
「それもごめん。つい……えっと、太陽くん?」
「太陽でいいからっ!!」
そう言ってそっぽを向く太陽。
「あははは……でもいったい誰がこんなことを」
そして考え込むキリヤ。
マフィアのボスは成人していたし、明らかに白雪姫症候群の能力者ではなかった。だとしたら仲間の誰かが能力者で、今も能力を発動したままでいる可能性も――。
「ねえ。お兄さんは、なんで僕の警備を引き受けたの」
太陽は俯きながら、唐突にキリヤへそう問いかけた。
「え? なんで……か。話を持ってきたのは、職場の偉い人なんだ。だから僕からこの仕事を選んだわけじゃないんだよ」
キリヤがそう言うと、太陽は俯いたまま、
「そっか。自分から選んだわけじゃないんだね。まあそうだよね。僕の警護なんて、自分からやりたいなんて思わないよね」
そう言って口を尖らせた。
あんな言い方をしたら、ただ仕事で来ているだけだって思うよね、普通はさ。でもそれだけじゃないんだよ――
そう思ったキリヤは、
「確かに自分で選んだわけじゃない。でも僕は能力者を救いたいって思っている。だからこの仕事を受けることにしたかな」
笑顔で太陽にそう告げる。
「……救いたいとか、守りたいとか。そんな言葉を簡単に言う人間なんて信じられないよ。所詮、ただの偽善者じゃん」
「あははは……。厳しいことを言うなあ。まあ確かに太陽の言う通りだね。僕はただの偽善者かもしれない。でもそれが悪いとは思っていないよ。偽善者でも何でもいいから、僕は僕に今できることをして、困っている人を助けたいだけなんだよ」
キリヤがニコッと微笑むと、太陽はその顔を見てから、
「さっきは怯えて動けなかったくせに……」
目を細めながらそう言った。
「あははは。あんなところ見られて、恥ずかしいよ……」
キリヤは恥ずかしがりながら、頭をかいた。
「まだまだ未熟だけどさ、でもこれからもっと力をつけて、僕は僕が憧れている人と肩を並べられるように今は頑張るんだ」
「へえ。…………お兄さんはなんだか楽しそうで羨ましいや」
太陽はぽつんとそう呟いた。
「太陽は楽しくないの?」
「楽しくないよ。こんなお屋敷に、独りぼっちで。お父さんもお母さんも僕の相手をろくにしてくれない。働く使用人たちは、全員淡々と業務をこなすだけ。誰も僕の相手なんてしてくれないんだから」
「太陽……」
キリヤはそう言って俯く太陽に、何の言葉も掛けられなかった。
僕が太陽と過ごせるのは、今夜で最後。だから、『一緒にいるよ』と優香の時には言えた言葉を今はかけることができない。
「太陽、あのね――」
キリヤが太陽に声を掛けようとした時、廊下からバタバタと足音が聞えた。
「誰か来る?」
そしてキリヤたちが廊下に顔を出すと、全速力で走る少女の姿があった。
(あの子、なんであんなに急いで……それにこんな暗闇の中で一人? もしかして――)
はっとしたキリヤは、床に手をつき植物の能力を使った。そして床から蔓が伸び始めるとその蔓は少女の足に絡みつく。
「え、何!?」
突然足に絡んだ蔓に驚く少女。
「ごめんね。ちょっと話をしたくて」
キリヤと太陽は、少女の前に立つ。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……お願いだから、打たないでください……」
そう言いながら、少女は両腕で自身の頭を覆った。
「痛いことはしないよ……君は何者? なんでそんなに慌てていたの?」
キリヤは少女にそう問いながら、身体中があざだらけになっていることに気が付く。
「この傷……誰かにやられたの?」
「ごめんなさい……何でも言うことを聞きますから、だから、お願いします。打たないでください……」
キリヤが何を言っても、少女はずっと同じ言葉を繰り返していた。
「打たないで」「ごめんなさい」。少女に何と問いかけてもそう答えるばかりだった。
困り果てた僕キリヤたちは、何もできずにその場で佇んでいた。
すると、廊下の向こうから優香がやってきた。
「太陽坊ちゃまは無事?」
「優香! うん。この通りだよ」
キリヤがそう言うと、太陽は「ふん」と顔をそらした。
「元気そうで何よりね。それと――」
優香はキリヤがとらえた少女の方に顔を向ける。
「優香はこの子のこと、知っているの?」
「知っているってほどじゃないかな。さっき少しだけ話をしたの。……この子はお父さんに言われて、この停電を引き起こしたんだって」
「そうなんだ。この子が……」
「ええ。おそらくその父親から、日ごろ暴力を受けていたんでしょうね。身体だけじゃなくて、心にも深い傷を負っているみたい」
キリヤは未だに怯えながら、同じ言葉を繰り返している少女に目を向けた。
「ひどい親もいるもんだね……」
「そうね。子供のことを自分の都合のいい道具にしか思っていない親は、この世界に一定数いるものだから仕方がないのかもしれない」
そう言って俯く優香。
「優香……」
「ごめんね、私がしんみりしている場合じゃないのにね。今度はこの子の父親を捜そう。たぶんこの屋敷のどこかにいるはずだよ!」
そしてキリヤは先ほど神無月にぶっ飛ばされていた男を思い出す。
あの男がこの子の父親かもしれないな――
「たぶんそれは大丈夫!」
「え?」
「さっき神無月さんが来て、ぶっ飛ばしていたから」
優香は目を丸くしながら、
「神無月隊長が、なんでここに……?」
キリヤにそう問いかけた。
「任務なんだって。だからあと僕たちがやらなくちゃいけないのは、この停電を何とかすること。主犯格もいなくなって、太陽も見つかったしね」
「……そういえば、さっきから太陽坊ちゃまの姿がないようだけど」
優香はキリヤの後ろを指さしながら、そう言った。
「そんなわけないって――」
キリヤはそう言って後ろを振り返ると、いるはずの太陽の姿がなくなっていることを知る。
「え……太陽!? どこ行ったの!?」
「どうやら、また振り出しみたいね」
「はあ。そうだね……。急ごう! もしかしたら他にもマフィアたちがいて、太陽を狙っているかもしれない!」
「そうだね。わかった」
そしてキリヤたちは再び太陽の捜索を始めた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる