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第二章 金華山ダンジョン
双子の探索者
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彼らと一緒に攻撃をするのはやりやすかった。
男の子は広い範囲を魔法で攻撃できるし、怪我をしてしまった女の子は大きな槌をその細い体からは想像できないような力で振り回してこれまた多くの魔物を倒すような攻撃を仕掛けてくれる。
小回りが効かないので不意を突かれると弱いようだが、そこは悠斗がカバーした。2人も先ほどの魔物の攻撃で、周囲をより注意深く気にするようになったようなので、悠斗は担当したエリアの魔物を倒しつつ、気にかけるだけで十分ではあったが。
その悠斗の動きが2人を動きやすくし、2人が多くの魔物を倒してくれることが悠斗にも安心感を持たせ動きが良くなると、好循環を生む。
その結果、空洞にいた魔物を全て早くに倒すことができたのだ。
「全部倒した……ようですね」
魔物の強さに苦戦する、ということはなかったが、流石に量が多かった。最後の魔物を倒した頃には、体力値がレベルに応じて上がっていた悠斗も流石に、肩で息をし、疲労を少し感じる。
他の2人は悠斗よりも疲れた様子ではあったが、動けなくなってしまう、というほどではないようだ。
「よかった……」
「た、助かった」
2人とも、安堵の声を発する。
おびただしい魔物の死骸の量。悠斗達の体にも所々、魔物の血などがついている。匂いもキツい。
ただ匂いに関してはダンジョンの自浄作用は強く、魔物が一定時間を経つと吸収されるように、匂いも少しすればなくなるはずだ。
悠斗は付着物を拭き取るシートを、無限収納から取り出して、体についたものを簡単に拭き取る。そうしながら、量が量なのでダンジョンに吸収されてしまう前に、早く回収してしまったほうが良いな、と思う。
それにまた、魔物が出てこないとも限らない。
早速2人に声をかけて、としたところで、彼等が悠斗に対し頭を下げた。
「ありがとうございました……っ」
「お兄さんがいなかったら僕たち……どうなっていたか……」
確かに悠斗が参戦しなければ彼らはあの魔物の量に押し切られていたかもしれない。
ただ悠斗はそれを恩に着せるなんてことはすこしも考えておらず、その感謝の言葉だけで十分だった。
そのため悠斗は礼を受け取りつつ、この後のことを話す。
「なんとかなって良かったです。とりあえず俺がすべて回収するのでこの場から離れましょう」
「すべて……?」
「回収……?」
悠斗が言い出したことに、顔を上げた2人が、この量を、というような表情をする。
一応すべて倒したものの、また魔物が出始める可能性はあった。ダンジョンの魔物はどれだけ倒してもいなくならないからだ。そうなる可能性がある以上、早急にセーフエリアに移動したほうが良いと悠斗は思う。
悠斗は2人の返答を待つことなく、空洞内をまわって、魔物を回収し始める。今回倒した魔物の中には、買取できないものもあるが選別するのも手間なので、片っ端から無限収納に放り込んでいく。
「すごいっ」
「そ、そんなに入るんですね」
「収納の容量はかなりある方なんです」
ぱぱぱっと悠斗は魔物を回収し終えた。それに驚く2人に答えつつ、セーフエリアへと移動する。
そこで、ダンジョンの外へと帰ることを提案した。3人とも疲れもありそうだし、今出た魔物の量は管理棟に報告したほうが良いと思ったからだ。
2人は悠斗の意見に同意してくれたので、ダンジョンの入り口に戻るべく歩き始めたところで、自己紹介が始まった。
「僕は天槌朔夜と言います。17歳で、この金華山ダンジョンをメインで茜と潜っています」
「私は天槌茜です。同じく17歳です」
17歳。顔立ちから、若いとは思っていたが、思っていたよりもな年齢に悠斗は内心驚く。
「双子ですか?」
「はい」
朔夜と茜は男女の違いはあるものの、顔立ちがそっくりだと思っていた。加えて、苗字と年が同じだったので思わず聞いてしまう。それにあっさりと肯定が返ってきて、やはりと思う。
そうして、茜と朔夜が自分たちのことを話してくれたので、悠斗も同じように自己紹介をした。
「俺は朝霧悠斗です。33歳で、このダンジョンははじめてきました」
その金華山ダンジョンがはじめて、というところが気になったらしい。朔夜が尋ねてくる。
「朝霧さんはいつもはどのダンジョンに潜られてるんですか?」
「まだ探索者になったばかりで、岐阜ダンジョンにしか行ったことないんです。だからメインで探索するダンジョンはないですね」
「えっ」
「探索者になったばかりであの強さ?!」
「何か強いスキルとかお持ちなんですか?……あ、答えられればで大丈夫です!」
レベルやスキルの情報は個人情報である。そのため、情報を開示を求めるということは、プライベートな質問をするのと同じことだった。そのため、2人は聞きたそうにはしつつも無理には聞いてこない様子だ。
そんな2人なら聞かれても問題はないと悠斗は思い、答える。
「たまたま経験値が多いスライムに遭遇することができて、レベルを30以上まで上げることができたんです」
ただ、レベル50と伝えると驚かせてしまいそうだったので、実際のレベルは曖昧に告げた。それでも、凄く驚いていたが。
「ゴールドスライムですか?」
「それです」
「本当にいるんですね!」
ゴールドスライムと即座に当てられて、今度は悠斗の方が驚かされる。後で情報見てみたところ、珍しくてベテランの探索者の中でも知られてないようだった。それを茜たちは知っているのだ。
「凄く珍しいって聞きました」
「そうだと思います」
「私たちも、先輩の探索者に聞いたことがあるだけなので」
「運が良かったんですね」
これ以上聞かれても何も出せる情報がないので、悠斗は別の話題で、気になっていることを聞くことにした。
「あの大量の魔物に囲まれていたのは、何かあったんですか?」
「あそこの空洞に入って少し進んだところで、突然魔物が現れて、襲ってきたんです。でもあんな量とは思わなくて、ふつうに戦ってたんです」
「それが次から次へと魔物が出てきて、全然減らなくて……まずいと思って、セーフエリアに逃げようとしたんですけど、そのときには囲まれていて逃げられなかったんです」
「金華山ダンジョンで大量発生が起こったなんて聞いたことはなかったので、判断を間違えました」
「イレギュラーに遭遇してしまったってことですね」
と、そう話したところで、朔夜が何かに気づいたように言う。
「朝霧さんの方が年上なので、敬語は良いですよ」
「それを言うなら2人の方が探索者こ先輩だし……でも、年上から敬語使われるのも気を遣わせますよね」
「なんとなく……すいません」
「それじゃあ敬語はなしで。天槌さん達も敬語はいいよ?」
年下だけれど、探索者としては経験のある先輩なのだ。それにあまりかしこまった話され方をされるのもむず痒い。しかし。
「それは流石に……このままでお願いします」
現状維持を希望された。ただ、そう言うのもわかる。悠斗は朔夜たちより一回り以上歳が離れているのだ。自分が同じ立場となったとき、会社でそれぐらい年が離れた相手が後輩となった場合、了承があっても気軽には話せないだろう。
強制する気もないので悠斗は頷いた。
「あ、あと僕たちのことは名前で呼んでください。『天槌』だと、どちらか分からないので」
「わかった。……朔夜くん、茜さん、宜しくね。俺のことも名前で呼んでもらえると嬉しい」
「「はい!」」
二人は溌剌とした声で返事をする。その10代のフレッシュな感じがどこか眩しく感じた。普通に会社勤めしていたら関わらなかった年代だ。それに探索者へ転職したのだなということを地味に実感する。
そこから金華山ダンジョンや、彼らが行ったことのあるダンジョンの話を聞いたりしていた、が。ふと、悠斗はあることを思い出し、話をしておかなければと口を開いた。
「そういえば、さっき倒した魔物の分け前だけど、3等分で良いよね?」
「いやいやいや、悠斗さん多くもらってください!」
「そうですよ!途中かなり倒してもらってましたし!」
「うーん、3分の1でも結構な額になるだろうから十分だよ。それにはじめの方に2人が倒した分もあるから、その辺考えて3等分が妥当だと思う。きっちり計算するには量が多すぎるしね」
悠斗がつらつらと3等分の根拠を話せば、茜も朔夜もそうかな、という顔になった。
けれどやはり悠斗の方が多くもらうべきという気持ちもあるようだ。ためらう様子を見せる。
しかし、17歳と若い年齢で平日の昼中に探索者活動しているということから、買取金は多いに越したことはないだろう。
「けど……」
「良いんですか……?」
「うん、3等分で」
そう思った悠斗は、力強く言い切った。
悠斗の様子に、双子は顔を見合わせて、頷く。どうやら提案を受け入れてくれそうだ。
再び悠斗の方を見て、頭を下げた。
「ありがとうございます」
「すごく、助かります」
丁寧にお礼を言ってくる茜と朔夜に、ほんと良い子達だな、と悠斗は元から感じていた好感をさらに高める。
正直なところ、取り分を3等分ではなく彼等の方に多くしてあげたいぐらいの気持ちも沸いていたが。そこまでしたら流石に恐縮させてしまうので、心に留めておく。
そうして分け前も決まったところで、入り口近くまで辿り着いた。3人は、無事にダンジョンの外に出ることができたのだ。
男の子は広い範囲を魔法で攻撃できるし、怪我をしてしまった女の子は大きな槌をその細い体からは想像できないような力で振り回してこれまた多くの魔物を倒すような攻撃を仕掛けてくれる。
小回りが効かないので不意を突かれると弱いようだが、そこは悠斗がカバーした。2人も先ほどの魔物の攻撃で、周囲をより注意深く気にするようになったようなので、悠斗は担当したエリアの魔物を倒しつつ、気にかけるだけで十分ではあったが。
その悠斗の動きが2人を動きやすくし、2人が多くの魔物を倒してくれることが悠斗にも安心感を持たせ動きが良くなると、好循環を生む。
その結果、空洞にいた魔物を全て早くに倒すことができたのだ。
「全部倒した……ようですね」
魔物の強さに苦戦する、ということはなかったが、流石に量が多かった。最後の魔物を倒した頃には、体力値がレベルに応じて上がっていた悠斗も流石に、肩で息をし、疲労を少し感じる。
他の2人は悠斗よりも疲れた様子ではあったが、動けなくなってしまう、というほどではないようだ。
「よかった……」
「た、助かった」
2人とも、安堵の声を発する。
おびただしい魔物の死骸の量。悠斗達の体にも所々、魔物の血などがついている。匂いもキツい。
ただ匂いに関してはダンジョンの自浄作用は強く、魔物が一定時間を経つと吸収されるように、匂いも少しすればなくなるはずだ。
悠斗は付着物を拭き取るシートを、無限収納から取り出して、体についたものを簡単に拭き取る。そうしながら、量が量なのでダンジョンに吸収されてしまう前に、早く回収してしまったほうが良いな、と思う。
それにまた、魔物が出てこないとも限らない。
早速2人に声をかけて、としたところで、彼等が悠斗に対し頭を下げた。
「ありがとうございました……っ」
「お兄さんがいなかったら僕たち……どうなっていたか……」
確かに悠斗が参戦しなければ彼らはあの魔物の量に押し切られていたかもしれない。
ただ悠斗はそれを恩に着せるなんてことはすこしも考えておらず、その感謝の言葉だけで十分だった。
そのため悠斗は礼を受け取りつつ、この後のことを話す。
「なんとかなって良かったです。とりあえず俺がすべて回収するのでこの場から離れましょう」
「すべて……?」
「回収……?」
悠斗が言い出したことに、顔を上げた2人が、この量を、というような表情をする。
一応すべて倒したものの、また魔物が出始める可能性はあった。ダンジョンの魔物はどれだけ倒してもいなくならないからだ。そうなる可能性がある以上、早急にセーフエリアに移動したほうが良いと悠斗は思う。
悠斗は2人の返答を待つことなく、空洞内をまわって、魔物を回収し始める。今回倒した魔物の中には、買取できないものもあるが選別するのも手間なので、片っ端から無限収納に放り込んでいく。
「すごいっ」
「そ、そんなに入るんですね」
「収納の容量はかなりある方なんです」
ぱぱぱっと悠斗は魔物を回収し終えた。それに驚く2人に答えつつ、セーフエリアへと移動する。
そこで、ダンジョンの外へと帰ることを提案した。3人とも疲れもありそうだし、今出た魔物の量は管理棟に報告したほうが良いと思ったからだ。
2人は悠斗の意見に同意してくれたので、ダンジョンの入り口に戻るべく歩き始めたところで、自己紹介が始まった。
「僕は天槌朔夜と言います。17歳で、この金華山ダンジョンをメインで茜と潜っています」
「私は天槌茜です。同じく17歳です」
17歳。顔立ちから、若いとは思っていたが、思っていたよりもな年齢に悠斗は内心驚く。
「双子ですか?」
「はい」
朔夜と茜は男女の違いはあるものの、顔立ちがそっくりだと思っていた。加えて、苗字と年が同じだったので思わず聞いてしまう。それにあっさりと肯定が返ってきて、やはりと思う。
そうして、茜と朔夜が自分たちのことを話してくれたので、悠斗も同じように自己紹介をした。
「俺は朝霧悠斗です。33歳で、このダンジョンははじめてきました」
その金華山ダンジョンがはじめて、というところが気になったらしい。朔夜が尋ねてくる。
「朝霧さんはいつもはどのダンジョンに潜られてるんですか?」
「まだ探索者になったばかりで、岐阜ダンジョンにしか行ったことないんです。だからメインで探索するダンジョンはないですね」
「えっ」
「探索者になったばかりであの強さ?!」
「何か強いスキルとかお持ちなんですか?……あ、答えられればで大丈夫です!」
レベルやスキルの情報は個人情報である。そのため、情報を開示を求めるということは、プライベートな質問をするのと同じことだった。そのため、2人は聞きたそうにはしつつも無理には聞いてこない様子だ。
そんな2人なら聞かれても問題はないと悠斗は思い、答える。
「たまたま経験値が多いスライムに遭遇することができて、レベルを30以上まで上げることができたんです」
ただ、レベル50と伝えると驚かせてしまいそうだったので、実際のレベルは曖昧に告げた。それでも、凄く驚いていたが。
「ゴールドスライムですか?」
「それです」
「本当にいるんですね!」
ゴールドスライムと即座に当てられて、今度は悠斗の方が驚かされる。後で情報見てみたところ、珍しくてベテランの探索者の中でも知られてないようだった。それを茜たちは知っているのだ。
「凄く珍しいって聞きました」
「そうだと思います」
「私たちも、先輩の探索者に聞いたことがあるだけなので」
「運が良かったんですね」
これ以上聞かれても何も出せる情報がないので、悠斗は別の話題で、気になっていることを聞くことにした。
「あの大量の魔物に囲まれていたのは、何かあったんですか?」
「あそこの空洞に入って少し進んだところで、突然魔物が現れて、襲ってきたんです。でもあんな量とは思わなくて、ふつうに戦ってたんです」
「それが次から次へと魔物が出てきて、全然減らなくて……まずいと思って、セーフエリアに逃げようとしたんですけど、そのときには囲まれていて逃げられなかったんです」
「金華山ダンジョンで大量発生が起こったなんて聞いたことはなかったので、判断を間違えました」
「イレギュラーに遭遇してしまったってことですね」
と、そう話したところで、朔夜が何かに気づいたように言う。
「朝霧さんの方が年上なので、敬語は良いですよ」
「それを言うなら2人の方が探索者こ先輩だし……でも、年上から敬語使われるのも気を遣わせますよね」
「なんとなく……すいません」
「それじゃあ敬語はなしで。天槌さん達も敬語はいいよ?」
年下だけれど、探索者としては経験のある先輩なのだ。それにあまりかしこまった話され方をされるのもむず痒い。しかし。
「それは流石に……このままでお願いします」
現状維持を希望された。ただ、そう言うのもわかる。悠斗は朔夜たちより一回り以上歳が離れているのだ。自分が同じ立場となったとき、会社でそれぐらい年が離れた相手が後輩となった場合、了承があっても気軽には話せないだろう。
強制する気もないので悠斗は頷いた。
「あ、あと僕たちのことは名前で呼んでください。『天槌』だと、どちらか分からないので」
「わかった。……朔夜くん、茜さん、宜しくね。俺のことも名前で呼んでもらえると嬉しい」
「「はい!」」
二人は溌剌とした声で返事をする。その10代のフレッシュな感じがどこか眩しく感じた。普通に会社勤めしていたら関わらなかった年代だ。それに探索者へ転職したのだなということを地味に実感する。
そこから金華山ダンジョンや、彼らが行ったことのあるダンジョンの話を聞いたりしていた、が。ふと、悠斗はあることを思い出し、話をしておかなければと口を開いた。
「そういえば、さっき倒した魔物の分け前だけど、3等分で良いよね?」
「いやいやいや、悠斗さん多くもらってください!」
「そうですよ!途中かなり倒してもらってましたし!」
「うーん、3分の1でも結構な額になるだろうから十分だよ。それにはじめの方に2人が倒した分もあるから、その辺考えて3等分が妥当だと思う。きっちり計算するには量が多すぎるしね」
悠斗がつらつらと3等分の根拠を話せば、茜も朔夜もそうかな、という顔になった。
けれどやはり悠斗の方が多くもらうべきという気持ちもあるようだ。ためらう様子を見せる。
しかし、17歳と若い年齢で平日の昼中に探索者活動しているということから、買取金は多いに越したことはないだろう。
「けど……」
「良いんですか……?」
「うん、3等分で」
そう思った悠斗は、力強く言い切った。
悠斗の様子に、双子は顔を見合わせて、頷く。どうやら提案を受け入れてくれそうだ。
再び悠斗の方を見て、頭を下げた。
「ありがとうございます」
「すごく、助かります」
丁寧にお礼を言ってくる茜と朔夜に、ほんと良い子達だな、と悠斗は元から感じていた好感をさらに高める。
正直なところ、取り分を3等分ではなく彼等の方に多くしてあげたいぐらいの気持ちも沸いていたが。そこまでしたら流石に恐縮させてしまうので、心に留めておく。
そうして分け前も決まったところで、入り口近くまで辿り着いた。3人は、無事にダンジョンの外に出ることができたのだ。
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