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第一章 岐阜ダンジョン
転職祝い
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悠斗は帰り道にあるスーパーへと寄った。
まず、いつもなら欲しくなってしまうので、なるべく近寄らないようにしている酒売り場に行く。このスーパーは酒類の品揃えが結構良く、他のところより様々な種類の酒が売っている。
工場で生産しているものから、ダンジョンで取れる酒など色々あった。ダンジョンの酒は味が良い、と聞くが飲んだことはない。なぜなら高いからだ。ダンジョンから持ち出すのは大変なため仕方がない。
いくら奮発するつもりとはいえ、ダンジョン産の酒に手を出せるほどの余裕はなかった。いつかは飲んでみたい、と悠斗は思っている。探索者に転職したので、自らダンジョンで取ってくるのもありかもしれない。
なんて夢を膨らませながら、悠斗は今日のところは、このスーパーにしか置いていない気に入りのメーカーの缶ビールを2本、手に取った。
そして次は肉売り場に向かう。
こちらは酒とは異なり、ダンジョンにいる魔物の肉の割合が多い。
というのは岐阜県には飛騨ダンジョンや奥美濃ダンジョン等、上質な肉を持つ魔物が、比較的浅い所にいるダンジョンが多いのだ。そのため、探索者がダンジョン外に持ち出せる量は多く、畜産による肉よりも市場に出回りやすかった。
ランクの高いダンジョンにいる魔物ほど質は良い。それは肉も同じだ。悠斗は普段は手を出しにくい価格の、Cランクダンジョンである飛騨ダンジョンの魔物肉を手に取った。それとついでに安い魔物肉も買っておく。これは明日以降の食料だ。
その他、必要なものを買った悠斗は、すぐさま家に帰った。
「よし、やるか!」
帰ってきて武器や防具等の装備を片付けたり、買ってきたものをそれぞれの置き場所にしまったり、シャワーを浴びたり、とやることを済ませた悠斗は台所に立つ。
ちなみに無限収納のスキルがあるので、わざわざ片付けずとも問題はないのだが、汚れたものをそのまま入れっぱなしにしておくのは何となく嫌だ。また、収納したものは劣化が遅くはなるが止まるわけではないので、いれたままにして置くと忘れそうで、家で使うものはちゃんと取り出すことを決めていた。
一人暮らし歴は長いのでそれなりに自炊はできるが、それでも手の込んだものはあまり作ったことない。会社に勤めていたとき、そういうものはなかなか作る気になれなかったからだ。そんな悠斗が、いいものを食べようと思った時は、たいてい良い肉を焼くことにしている。
悠斗はフライパンでもやしを炒めた後、買ってきた飛騨ダンジョンにいるブラックブルという牛型魔物の肉を焼く。
500g買ったがフライパンのサイズ的に一度には焼けなさそうなので、2回に分けることにした。
焼肉用のものを買ったので、肉はすでに適当なサイズに切られている。それを熱したフライパンの上に配置した。
暫くすると、じゅわわわ、と音を立て、肉が色づき始める。良い匂いもしてきて、腹が鳴りそうだ。腹をめちゃくちゃ空いている。早く食べたいと気が急くが、赤い部分が残っているのは好きではないのでぐっとこらえて、しっかりと焼く。
2回に分けた残りの肉は今焼いてる分をある程度食べてから、焼くことにした。それは途中で冷めてしまうからと言うのもあるが、2回目を焼き終わるまでこの空腹を我慢できる気がしなかったのだ。
肉が焦げないように注意をしながら、悠斗は冷凍のご飯を電子レンジで温めたり、食卓として使っている居間のローテーブルに箸などをセッティングしたりを並行して行う。
そうこうしていると肉がとても良い感じに焼けた。ご飯の解凍もできたので、悠斗はそれらを居間に持っていき、テーブルに置く。
冷蔵庫で冷やしておいた缶ビールを持ってこれば、ようやく食べる準備が整った。
「いただきます!」
床に座り、勢いよく手を合わせた悠斗は箸を持ち、早速ほかほかのご飯にタレをつけた肉を乗せて口に運んだ。
ばくりっ、と口に含めば肉の旨みが広がる。
「うまいっっっ」
そのおいしさといったら、思わず声を発してしまうほどだ。悠斗は次から次へと、肉を口に頬張った。
と、ある程度食べ進めたところで、喉が渇く。
悠斗は腹が空いていてつい後回しにしてしまった缶ビールの蓋をぷしゅりっと開けた。そうして喉を潤すように、ごくごくと一気に飲んだ。
「はーーーーーっ、最高っ!」
喉を通るビールのなんとも言えないうまさに、悠斗は再び大きな声を出す。そこから悠斗は夢中で食べ、飲み進めた。
そうするとあっという間に、肉もご飯もビールもなくなってしまう。
まだまだ食べられそうだったので残りの肉を焼いて、冷凍しているご飯を解凍することにした。
追加の肉とご飯も腹に収め、ビールを飲み干した悠斗は、とても満足だ。
「ごちそうさまでした」
そして台所の流し台に食器や箸を置くだけおいて、洗い物はせず、ノートパソコンをテーブルに置いた。
悠斗はノートパソコンの電源を入れる。このパソコンも年代物で、起動は遅い。しかし調べ物や動画を見ることぐらいにしか使っていないので、困ってはいなかった。
「次は美濃か金華山かどちらに行くかな」
岐阜ダンジョンはかなりあっさりとダンジョンボスを倒し、攻略ができた。だから悠斗は次のランクのダンジョンに行くことを考えている。
岐阜県のDランクダンジョンは奥美濃ダンジョンと金華山ダンジョンだ。
今日の感じから、Dランクダンジョンでもすんなりと攻略できそうな予感はしている。ただ、ダンジョンを甘く見てはいけない。何があるか分からないし、例えレベル50であればCランクダンジョンまでソロで余裕、と言われていても、絶対はないからだ。
悠斗はとりあえず順当にEの次はD、もしDが攻略できたらCと進んでいくつもりである。
幸い、いずれのDランクダンジョンも悠斗の家から車で1時間~1時間半で行くところだ。
どちらに行こうか悩むところではあった。それを決めるためにこの後は情報を集め、早ければ明日にでも行こうと考えている。
Eランクのダンジョンではあったが、ソロで攻略できたことは悠斗の自信に繋がっていた。
高いランクのダンジョンに入って金を稼ぎたいし、魔剣術のスキルも色々試してみたい。
前の会社に勤めていた頃よりも、明日が楽しみだと、悠斗は感じていた。
「命大事に、やれるだけ頑張ろう」
ダンジョンは命を落とす可能性がある場所。
それは心に留めながら、悠斗はこれからの探索者としての生活にやる気が満ちていた。
まず、いつもなら欲しくなってしまうので、なるべく近寄らないようにしている酒売り場に行く。このスーパーは酒類の品揃えが結構良く、他のところより様々な種類の酒が売っている。
工場で生産しているものから、ダンジョンで取れる酒など色々あった。ダンジョンの酒は味が良い、と聞くが飲んだことはない。なぜなら高いからだ。ダンジョンから持ち出すのは大変なため仕方がない。
いくら奮発するつもりとはいえ、ダンジョン産の酒に手を出せるほどの余裕はなかった。いつかは飲んでみたい、と悠斗は思っている。探索者に転職したので、自らダンジョンで取ってくるのもありかもしれない。
なんて夢を膨らませながら、悠斗は今日のところは、このスーパーにしか置いていない気に入りのメーカーの缶ビールを2本、手に取った。
そして次は肉売り場に向かう。
こちらは酒とは異なり、ダンジョンにいる魔物の肉の割合が多い。
というのは岐阜県には飛騨ダンジョンや奥美濃ダンジョン等、上質な肉を持つ魔物が、比較的浅い所にいるダンジョンが多いのだ。そのため、探索者がダンジョン外に持ち出せる量は多く、畜産による肉よりも市場に出回りやすかった。
ランクの高いダンジョンにいる魔物ほど質は良い。それは肉も同じだ。悠斗は普段は手を出しにくい価格の、Cランクダンジョンである飛騨ダンジョンの魔物肉を手に取った。それとついでに安い魔物肉も買っておく。これは明日以降の食料だ。
その他、必要なものを買った悠斗は、すぐさま家に帰った。
「よし、やるか!」
帰ってきて武器や防具等の装備を片付けたり、買ってきたものをそれぞれの置き場所にしまったり、シャワーを浴びたり、とやることを済ませた悠斗は台所に立つ。
ちなみに無限収納のスキルがあるので、わざわざ片付けずとも問題はないのだが、汚れたものをそのまま入れっぱなしにしておくのは何となく嫌だ。また、収納したものは劣化が遅くはなるが止まるわけではないので、いれたままにして置くと忘れそうで、家で使うものはちゃんと取り出すことを決めていた。
一人暮らし歴は長いのでそれなりに自炊はできるが、それでも手の込んだものはあまり作ったことない。会社に勤めていたとき、そういうものはなかなか作る気になれなかったからだ。そんな悠斗が、いいものを食べようと思った時は、たいてい良い肉を焼くことにしている。
悠斗はフライパンでもやしを炒めた後、買ってきた飛騨ダンジョンにいるブラックブルという牛型魔物の肉を焼く。
500g買ったがフライパンのサイズ的に一度には焼けなさそうなので、2回に分けることにした。
焼肉用のものを買ったので、肉はすでに適当なサイズに切られている。それを熱したフライパンの上に配置した。
暫くすると、じゅわわわ、と音を立て、肉が色づき始める。良い匂いもしてきて、腹が鳴りそうだ。腹をめちゃくちゃ空いている。早く食べたいと気が急くが、赤い部分が残っているのは好きではないのでぐっとこらえて、しっかりと焼く。
2回に分けた残りの肉は今焼いてる分をある程度食べてから、焼くことにした。それは途中で冷めてしまうからと言うのもあるが、2回目を焼き終わるまでこの空腹を我慢できる気がしなかったのだ。
肉が焦げないように注意をしながら、悠斗は冷凍のご飯を電子レンジで温めたり、食卓として使っている居間のローテーブルに箸などをセッティングしたりを並行して行う。
そうこうしていると肉がとても良い感じに焼けた。ご飯の解凍もできたので、悠斗はそれらを居間に持っていき、テーブルに置く。
冷蔵庫で冷やしておいた缶ビールを持ってこれば、ようやく食べる準備が整った。
「いただきます!」
床に座り、勢いよく手を合わせた悠斗は箸を持ち、早速ほかほかのご飯にタレをつけた肉を乗せて口に運んだ。
ばくりっ、と口に含めば肉の旨みが広がる。
「うまいっっっ」
そのおいしさといったら、思わず声を発してしまうほどだ。悠斗は次から次へと、肉を口に頬張った。
と、ある程度食べ進めたところで、喉が渇く。
悠斗は腹が空いていてつい後回しにしてしまった缶ビールの蓋をぷしゅりっと開けた。そうして喉を潤すように、ごくごくと一気に飲んだ。
「はーーーーーっ、最高っ!」
喉を通るビールのなんとも言えないうまさに、悠斗は再び大きな声を出す。そこから悠斗は夢中で食べ、飲み進めた。
そうするとあっという間に、肉もご飯もビールもなくなってしまう。
まだまだ食べられそうだったので残りの肉を焼いて、冷凍しているご飯を解凍することにした。
追加の肉とご飯も腹に収め、ビールを飲み干した悠斗は、とても満足だ。
「ごちそうさまでした」
そして台所の流し台に食器や箸を置くだけおいて、洗い物はせず、ノートパソコンをテーブルに置いた。
悠斗はノートパソコンの電源を入れる。このパソコンも年代物で、起動は遅い。しかし調べ物や動画を見ることぐらいにしか使っていないので、困ってはいなかった。
「次は美濃か金華山かどちらに行くかな」
岐阜ダンジョンはかなりあっさりとダンジョンボスを倒し、攻略ができた。だから悠斗は次のランクのダンジョンに行くことを考えている。
岐阜県のDランクダンジョンは奥美濃ダンジョンと金華山ダンジョンだ。
今日の感じから、Dランクダンジョンでもすんなりと攻略できそうな予感はしている。ただ、ダンジョンを甘く見てはいけない。何があるか分からないし、例えレベル50であればCランクダンジョンまでソロで余裕、と言われていても、絶対はないからだ。
悠斗はとりあえず順当にEの次はD、もしDが攻略できたらCと進んでいくつもりである。
幸い、いずれのDランクダンジョンも悠斗の家から車で1時間~1時間半で行くところだ。
どちらに行こうか悩むところではあった。それを決めるためにこの後は情報を集め、早ければ明日にでも行こうと考えている。
Eランクのダンジョンではあったが、ソロで攻略できたことは悠斗の自信に繋がっていた。
高いランクのダンジョンに入って金を稼ぎたいし、魔剣術のスキルも色々試してみたい。
前の会社に勤めていた頃よりも、明日が楽しみだと、悠斗は感じていた。
「命大事に、やれるだけ頑張ろう」
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