19 / 27
ゲイブリエル・アッガルディ3
しおりを挟む
放課後、デュランがフランカ嬢を捕まえに……想いを告げるために中庭に行った。俺たちは食堂で待っていようって事になったのだが、どうにも気になって仕方がない。
なので、中庭に続く扉の外でそっと中の様子を皆で覗いている。
「フランカ嬢、答えはわかった?」
「……はい」
「そっか。じゃあ教えてくれる?」
「ふえっ」
そんなやり取りにアリーが飛び出していってしまった。
「兄様!女性から告白させようなんて。とんだ腑抜けですわよ」
「アリー!?」
デュランとフランカ嬢の声が重なった。面白がったエルマンノも出てってしまう。
「そうだぞ。男なら自分からビシッと言え」
後ろ姿だが、エルマンノが物凄くニヤついた顔をしているのが容易く想像できる。仕方がないので、俺たちも出て行く事にした。
「君たちは大人しく留守番も出来ないの?全く……でも確かに、ちょっと腑抜けてたかな。ごめんね、フランカ嬢……いや、フランカ」
「はいい」
「フランカ、君の事が好きだよ。こんなに俺の目を釘付けにするのは君だけなんだ。だからね、卒業したら俺と結婚してくれる?」
彼女の口がパクパクしている。呼吸が上手く出来ていないのでは?
「フラン、落ち着いて。深呼吸して。そう、上手ね」
ふうっと息を吐いたフランカ嬢は、アリーに支えられながらもデュランの目を見た。
「私も、デュラン様が好き、です。あの、よろしくお願いしましゅ」
噛んだ。最後の最後で噛んだ。それでもデュランは、今までで一番嬉しそうな顔をした。
「ありがとう、フランカ。愛してる」
フランカ嬢のおでこにキスを落とす。
「キャー、フラン!」
キャパオーバーだったのか、フランカ嬢は気を失ってしまった。
まあ、そんなこんなで二人は無事に上手くいった。
卒業がすぐそこまで来たこの時に、親友二人がいい人を見つけたのは嬉しい事だった。しかもアリーの親友二人と。
「あとは俺か」
先日皆で出かけた時、屋敷へと迎えに行った俺の前に現れたのは、真っ白いワンピースを着たまさしく天使だった。煌めくプラチナブロンドはサイドに編み込みがされたハーフアップ。白いワンピースの襟元にワンポイントでサファイアブルーのリボンが付いていた。俺の色だ。そう思ったが口には出来ない。
「綺麗だよ、アリー」
彼女の姿が眩しくて目を細めると、嬉しそうにはにかんだ笑顔が見えた。
「ありがとうございます、殿下も素敵です。商人には見えませんけれど」
「それはアリ―もだな。こんな綺麗なレディは街どころかどこを探してもいない」
そのまま二人、しばし見つめ合ってしまう。
「今日は娘をよろしくお願い致します。ゲイブリエル殿下」
そんな時間を終わらせたのは、彼女の父であるヴォルテーラ公爵の声掛けだった。
「ああ、今日一日、何をも彼女を害さないと誓おう」
何をも……つまり私自身も含めてという意味だ。
意図を感じ取った公爵は、複雑な顔を一瞬した後に笑った。
「はい、信じております」
街へ出たアリーは、見るもの全てが新鮮だったようで、何を見ても嬉しそうに瞳をキラキラさせていた。彼女の不思議な色合いの瞳は、その時々で色を変えた。フランカ嬢とランザ嬢もやはり、商人の娘には見えなかった。勿論、エルマンノとデュランも。
「商人の子供たちの設定は無理だったな」
最近出来たというカフェに入ってお茶をする。街中でもここでも、どうしても注目の的になってしまう。アリーはそんな事はまったく気付くことなく、美味しそうにフルーツがたくさん載ったケーキを頬張っていた。
口の端にクリームが付いているのに気付いた俺は、無意識に彼女の口元を指で拭ってその指を舐めた。一連の動作を見ていた連中がポカンとしている。一方、俺の指の行方を追っていたアリーは、辿り着いた先を見て真っ赤になってしまった。その顔を見て自分のしたことを自覚した。
「すまない。つい……」
「……いいのです。あの、ありがとうございました」
若干、二名が彼女の照れたような笑顔にやられていたが、俺もやられた。
雑貨屋に入りたいという三人を、少し離れたベンチで待つことにした。
「もうフランカ嬢が可愛すぎて辛い」
「俺も。ランザを誰にも見せずにしまっておきたい」
そんな話をして待っていると、いかにも男好きしそうな雰囲気の女性が数名近寄ってきた。
「お兄さんたち、皆揃っていい男だね。私たちと遊ばないかい?」
この時の二人の顔の変わりように俺はつい笑ってしまった。
「申し訳ないけど、全然お呼びじゃないから」
「俺たちが女性と一緒にいた事知っていただろう。よくやるな」
それでも女たちはめげなかった。
「あんなねんねな子が好みなの?私たちならあんた達を満足させてあげるのに」
「そうよ。ね、あんな子たちほって、遊びましょう」
そう言って、俺の後ろから抱きついてこようとした腕を掴む。
「こちらが大人しく断っている間に、とっとと逃げた方が賢明だと思うが?」
低い威圧的な声で、女の腕を掴んでいる手に少しばかり力を加えた。
「な、なによ。お子様のくせに、いい気になってんじゃないわよ」
チープな捨て台詞を吐いて逃げて行った女たちに溜息を吐いていると
「おい!あっち!」
エルマンノが言ったと同時に駆け出した。見れば、あちらも男たちに声を掛けられている。慌てて助けに行くと、楽しそうに会話をしていた。早々に彼らを蹴散らし彼女たちに向き合う。
「何もされてないか?」
「何もって何を?」
キョトンと首を傾げて俺を見上がるアリー。可愛すぎるからやめてくれ。
そして、そんな事が2回ほど続いた結果。俺たちはそれぞれ手を繋いで行動することにしたのだ。
なので、中庭に続く扉の外でそっと中の様子を皆で覗いている。
「フランカ嬢、答えはわかった?」
「……はい」
「そっか。じゃあ教えてくれる?」
「ふえっ」
そんなやり取りにアリーが飛び出していってしまった。
「兄様!女性から告白させようなんて。とんだ腑抜けですわよ」
「アリー!?」
デュランとフランカ嬢の声が重なった。面白がったエルマンノも出てってしまう。
「そうだぞ。男なら自分からビシッと言え」
後ろ姿だが、エルマンノが物凄くニヤついた顔をしているのが容易く想像できる。仕方がないので、俺たちも出て行く事にした。
「君たちは大人しく留守番も出来ないの?全く……でも確かに、ちょっと腑抜けてたかな。ごめんね、フランカ嬢……いや、フランカ」
「はいい」
「フランカ、君の事が好きだよ。こんなに俺の目を釘付けにするのは君だけなんだ。だからね、卒業したら俺と結婚してくれる?」
彼女の口がパクパクしている。呼吸が上手く出来ていないのでは?
「フラン、落ち着いて。深呼吸して。そう、上手ね」
ふうっと息を吐いたフランカ嬢は、アリーに支えられながらもデュランの目を見た。
「私も、デュラン様が好き、です。あの、よろしくお願いしましゅ」
噛んだ。最後の最後で噛んだ。それでもデュランは、今までで一番嬉しそうな顔をした。
「ありがとう、フランカ。愛してる」
フランカ嬢のおでこにキスを落とす。
「キャー、フラン!」
キャパオーバーだったのか、フランカ嬢は気を失ってしまった。
まあ、そんなこんなで二人は無事に上手くいった。
卒業がすぐそこまで来たこの時に、親友二人がいい人を見つけたのは嬉しい事だった。しかもアリーの親友二人と。
「あとは俺か」
先日皆で出かけた時、屋敷へと迎えに行った俺の前に現れたのは、真っ白いワンピースを着たまさしく天使だった。煌めくプラチナブロンドはサイドに編み込みがされたハーフアップ。白いワンピースの襟元にワンポイントでサファイアブルーのリボンが付いていた。俺の色だ。そう思ったが口には出来ない。
「綺麗だよ、アリー」
彼女の姿が眩しくて目を細めると、嬉しそうにはにかんだ笑顔が見えた。
「ありがとうございます、殿下も素敵です。商人には見えませんけれど」
「それはアリ―もだな。こんな綺麗なレディは街どころかどこを探してもいない」
そのまま二人、しばし見つめ合ってしまう。
「今日は娘をよろしくお願い致します。ゲイブリエル殿下」
そんな時間を終わらせたのは、彼女の父であるヴォルテーラ公爵の声掛けだった。
「ああ、今日一日、何をも彼女を害さないと誓おう」
何をも……つまり私自身も含めてという意味だ。
意図を感じ取った公爵は、複雑な顔を一瞬した後に笑った。
「はい、信じております」
街へ出たアリーは、見るもの全てが新鮮だったようで、何を見ても嬉しそうに瞳をキラキラさせていた。彼女の不思議な色合いの瞳は、その時々で色を変えた。フランカ嬢とランザ嬢もやはり、商人の娘には見えなかった。勿論、エルマンノとデュランも。
「商人の子供たちの設定は無理だったな」
最近出来たというカフェに入ってお茶をする。街中でもここでも、どうしても注目の的になってしまう。アリーはそんな事はまったく気付くことなく、美味しそうにフルーツがたくさん載ったケーキを頬張っていた。
口の端にクリームが付いているのに気付いた俺は、無意識に彼女の口元を指で拭ってその指を舐めた。一連の動作を見ていた連中がポカンとしている。一方、俺の指の行方を追っていたアリーは、辿り着いた先を見て真っ赤になってしまった。その顔を見て自分のしたことを自覚した。
「すまない。つい……」
「……いいのです。あの、ありがとうございました」
若干、二名が彼女の照れたような笑顔にやられていたが、俺もやられた。
雑貨屋に入りたいという三人を、少し離れたベンチで待つことにした。
「もうフランカ嬢が可愛すぎて辛い」
「俺も。ランザを誰にも見せずにしまっておきたい」
そんな話をして待っていると、いかにも男好きしそうな雰囲気の女性が数名近寄ってきた。
「お兄さんたち、皆揃っていい男だね。私たちと遊ばないかい?」
この時の二人の顔の変わりように俺はつい笑ってしまった。
「申し訳ないけど、全然お呼びじゃないから」
「俺たちが女性と一緒にいた事知っていただろう。よくやるな」
それでも女たちはめげなかった。
「あんなねんねな子が好みなの?私たちならあんた達を満足させてあげるのに」
「そうよ。ね、あんな子たちほって、遊びましょう」
そう言って、俺の後ろから抱きついてこようとした腕を掴む。
「こちらが大人しく断っている間に、とっとと逃げた方が賢明だと思うが?」
低い威圧的な声で、女の腕を掴んでいる手に少しばかり力を加えた。
「な、なによ。お子様のくせに、いい気になってんじゃないわよ」
チープな捨て台詞を吐いて逃げて行った女たちに溜息を吐いていると
「おい!あっち!」
エルマンノが言ったと同時に駆け出した。見れば、あちらも男たちに声を掛けられている。慌てて助けに行くと、楽しそうに会話をしていた。早々に彼らを蹴散らし彼女たちに向き合う。
「何もされてないか?」
「何もって何を?」
キョトンと首を傾げて俺を見上がるアリー。可愛すぎるからやめてくれ。
そして、そんな事が2回ほど続いた結果。俺たちはそれぞれ手を繋いで行動することにしたのだ。
2
お気に入りに追加
280
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。
婚約者に好きな人がいると言われました
みみぢあん
恋愛
子爵家令嬢のアンリエッタは、婚約者のエミールに『好きな人がいる』と告白された。 アンリエッタが婚約者エミールに抗議すると… アンリエッタの幼馴染みバラスター公爵家のイザークとの関係を疑われ、逆に責められる。 疑いをはらそうと説明しても、信じようとしない婚約者に怒りを感じ、『幼馴染みのイザークが婚約者なら良かったのに』と、口をすべらせてしまう。 そこからさらにこじれ… アンリエッタと婚約者の問題は、幼馴染みのイザークまで巻き込むさわぎとなり――――――
🌸お話につごうの良い、ゆるゆる設定です。どうかご容赦を(・´з`・)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
話が違います! 女性慣れしていないと聞いていたのですが
四季
恋愛
領地持ちの家に長女として生まれた私。
幼い頃から趣味や好みが周囲の女性たちと違っていて、女性らしくないからか父親にもあまり大事にしてもらえなかった。
そんな私は、十八の誕生日、父親の知り合いの息子と婚約することになったのだが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私、今から婚約破棄されるらしいですよ!卒業式で噂の的です
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、アンジュ・シャーロック伯爵令嬢には婚約者がいます。女好きでだらしがない男です。婚約破棄したいと父に言っても許してもらえません。そんなある日の卒業式、学園に向かうとヒソヒソと人の顔を見て笑う人が大勢います。えっ、私婚約破棄されるのっ!?やったぁ!!待ってました!!
婚約破棄から幸せになる物語です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約破棄は計画的に。
秋月一花
恋愛
「アイリーン、貴様との婚約を――」
「破棄するのですね、かしこまりました。喜んで同意致します」
私、アイリーンは転生者だ。愛読していた恋愛小説の悪役令嬢として転生した。とはいえ、悪役令嬢らしい活躍はしていない。していないけど、原作の強制力か、パーティー会場で婚約破棄を宣言されそうになった。
……正直こっちから願い下げだから、婚約破棄、喜んで同意致します!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
逆行転生した侯爵令嬢は、自分を裏切る予定の弱々婚約者を思う存分イジメます
黄札
恋愛
侯爵令嬢のルーチャが目覚めると、死ぬひと月前に戻っていた。
ひと月前、婚約者に近づこうとするぶりっ子を撃退するも……中傷だ!と断罪され、婚約破棄されてしまう。婚約者の公爵令息をぶりっ子に奪われてしまうのだ。くわえて、不貞疑惑まででっち上げられ、暗殺される運命。
目覚めたルーチャは暗殺を回避しようと自分から婚約を解消しようとする。弱々婚約者に無理難題を押しつけるのだが……
つよつよ令嬢ルーチャが冷静沈着、鋼の精神を持つ侍女マルタと運命を変えるために頑張ります。よわよわ婚約者も成長するかも?
短いお話を三話に分割してお届けします。
この小説は「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる