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閑話
とある男のつぶやき
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~?~
遂にイディオス様と番のセシリア様が結婚なされた。
本当に、本当に長かった。
俺は王城に勤めていて、何度かお二方を見かけたことがある。
それはもう砂糖を吐きそうなほど、甘ったるい空気が充満していた。
とある日のこと。
セシリア様がキョロキョロと辺りを見回していたので、
声をかけた。
「どうされたのですか?」
勿論、下心は無しの、善意での声かけだった。
「わ!」
いきなり声をかけたのが悪かったのだろう。
セシリア様は驚いて尻餅をつかれた。
そこに運悪く、イディオス様が通りかかった。
「何をしている?」
絶対零度の声色で、ブリザードを撒き散らしているイディオス様が近づいてきた。
今の状況は不味い。
はたから見たら、俺はセシリア様を突き倒したと見られかれない光景がここにある。
何もしていないとはいえ、何らかのお咎めは受けるだろうなと、沙汰を待っていたら、セシリア様が声をあげた。
「イオ!」
パアアアッと後ろから光の幻影が見える。
顔はにこやかで、イディオス様に会えて嬉しいという雰囲気が駄々漏れだ。
うりうりと頭を押し付けているセシリア様をいとおしげに見つめるイディオス様。
去り際に「次はないぞ。」と口パクで忠告をされた。
危なかった!
どうやら俺は何もお咎めを受けなくてもよさそうだ。
イディオス様の機嫌はセシリア様によって左右される。
イディオス様があんなにも不安定なのは、セシリア様と正式な結婚をしていないが故にだろう。
とっととくっついて欲しいなと心底思った。
その望みが叶うのは遠くない未来。
~作者から~
短いですけれど、書きました!
遂にイディオス様と番のセシリア様が結婚なされた。
本当に、本当に長かった。
俺は王城に勤めていて、何度かお二方を見かけたことがある。
それはもう砂糖を吐きそうなほど、甘ったるい空気が充満していた。
とある日のこと。
セシリア様がキョロキョロと辺りを見回していたので、
声をかけた。
「どうされたのですか?」
勿論、下心は無しの、善意での声かけだった。
「わ!」
いきなり声をかけたのが悪かったのだろう。
セシリア様は驚いて尻餅をつかれた。
そこに運悪く、イディオス様が通りかかった。
「何をしている?」
絶対零度の声色で、ブリザードを撒き散らしているイディオス様が近づいてきた。
今の状況は不味い。
はたから見たら、俺はセシリア様を突き倒したと見られかれない光景がここにある。
何もしていないとはいえ、何らかのお咎めは受けるだろうなと、沙汰を待っていたら、セシリア様が声をあげた。
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パアアアッと後ろから光の幻影が見える。
顔はにこやかで、イディオス様に会えて嬉しいという雰囲気が駄々漏れだ。
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去り際に「次はないぞ。」と口パクで忠告をされた。
危なかった!
どうやら俺は何もお咎めを受けなくてもよさそうだ。
イディオス様の機嫌はセシリア様によって左右される。
イディオス様があんなにも不安定なのは、セシリア様と正式な結婚をしていないが故にだろう。
とっととくっついて欲しいなと心底思った。
その望みが叶うのは遠くない未来。
~作者から~
短いですけれど、書きました!
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