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閑話
結婚式1
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身長が伸び、女らしく成長したということで、
結婚式を行うこととなった。
まあ、流石に見た目が幼い子と成人している人との結婚式はねえ?ということで今まで挙式されなかったみたい。
王国の王族は勿論、他国の皇族や王族、上位貴族が招待されているらしい。
厳選をしているとはいえ、数100名もの人達がいるのだとか。
「香油を塗りますね。」
朝から、いや、日がまだ昇っていないというのに起こされて、身支度をされている。
マッサージをした後に香油を塗られているのだが、
気持ちよくてうとうととしてきた。
「さっ、次はドレスを着ましょう!」
はっ!
いつの間にか寝てしまっていた。
空がだんだんと光をおびてきているから、太陽が昇ってきているのだろう。
マッサージをして香油を塗るだけでどれほどの時間をかけているというのか。
世のお嬢様はこんな苦行を耐えているのかと思うと、
貴族っていうのも楽じゃないなって思えてくる。
「まあっ、お美しいですわ!」
「お似合いでございます!!」
「殿下も気に入るに違いありませんっ!」
キングシルクスパイダーとシルクスパイダーの糸を
ふんだんに使用したドレスは、太陽の光が当たると
キラキラと輝いていて美しい。
普通は宝石とかを散りばめるらしいんだけど、そんなのは必要ない。
針子さんの刺繍によって細かくレースが組み込まれてある。
つまりは総じて言うと、滅茶苦茶キレイ。
ずっと同じドレスを着るんじゃなくて、晩餐会の前とかに他のドレスに着替えたりするんだけど、楽しみだなあ。
トントントン
「リア、入るね。」
「はうっ!」
入ってきたイオは鼻血が吹き出そうなくらいカッコよかった。
白いドレスを汚したくないから吹き出したりはしないけどね。
鼻を抑えてぷるぷるとしていたら、イオがぎゅっと抱き締めてきた。
「美しいね。」
いえ、貴方の方が美しいですぅ!
「閉じ込めたいくらいだ。」
………もうすでに半ば監禁されていると思うのですが。
まあ、別にいいけど。
桃色の空気を醸し出していたら、侍女さん達から叱責が飛んだ。
「殿下、セシリア様はまだ支度が済んでおりません!」
「申し訳ありませんが、出て行って頂けますか?」
渋々と、本当に渋々と部屋から出て行ったイオ。
しょんぼりとしている後ろ姿を見ていると引き留めたくなったが、まだ支度が済んでいないのは事実。
早く終わらせてイオの元へと行こう。
「ふわああ、完璧です!」
「私、全てを出しきった………。」
自分で言うのも何だけど、キレイだなあ。
神秘的と言うかなんというか。
裾を踏んで転んだりしないよう頑張ろう!
~作者から~
投稿が遅れてすいません!
アイデアがなかなか出ずにいました。
そろそろ終わりにしようと思います。
閑話はこれからも投稿する可能性はありますが。
結婚式を行うこととなった。
まあ、流石に見た目が幼い子と成人している人との結婚式はねえ?ということで今まで挙式されなかったみたい。
王国の王族は勿論、他国の皇族や王族、上位貴族が招待されているらしい。
厳選をしているとはいえ、数100名もの人達がいるのだとか。
「香油を塗りますね。」
朝から、いや、日がまだ昇っていないというのに起こされて、身支度をされている。
マッサージをした後に香油を塗られているのだが、
気持ちよくてうとうととしてきた。
「さっ、次はドレスを着ましょう!」
はっ!
いつの間にか寝てしまっていた。
空がだんだんと光をおびてきているから、太陽が昇ってきているのだろう。
マッサージをして香油を塗るだけでどれほどの時間をかけているというのか。
世のお嬢様はこんな苦行を耐えているのかと思うと、
貴族っていうのも楽じゃないなって思えてくる。
「まあっ、お美しいですわ!」
「お似合いでございます!!」
「殿下も気に入るに違いありませんっ!」
キングシルクスパイダーとシルクスパイダーの糸を
ふんだんに使用したドレスは、太陽の光が当たると
キラキラと輝いていて美しい。
普通は宝石とかを散りばめるらしいんだけど、そんなのは必要ない。
針子さんの刺繍によって細かくレースが組み込まれてある。
つまりは総じて言うと、滅茶苦茶キレイ。
ずっと同じドレスを着るんじゃなくて、晩餐会の前とかに他のドレスに着替えたりするんだけど、楽しみだなあ。
トントントン
「リア、入るね。」
「はうっ!」
入ってきたイオは鼻血が吹き出そうなくらいカッコよかった。
白いドレスを汚したくないから吹き出したりはしないけどね。
鼻を抑えてぷるぷるとしていたら、イオがぎゅっと抱き締めてきた。
「美しいね。」
いえ、貴方の方が美しいですぅ!
「閉じ込めたいくらいだ。」
………もうすでに半ば監禁されていると思うのですが。
まあ、別にいいけど。
桃色の空気を醸し出していたら、侍女さん達から叱責が飛んだ。
「殿下、セシリア様はまだ支度が済んでおりません!」
「申し訳ありませんが、出て行って頂けますか?」
渋々と、本当に渋々と部屋から出て行ったイオ。
しょんぼりとしている後ろ姿を見ていると引き留めたくなったが、まだ支度が済んでいないのは事実。
早く終わらせてイオの元へと行こう。
「ふわああ、完璧です!」
「私、全てを出しきった………。」
自分で言うのも何だけど、キレイだなあ。
神秘的と言うかなんというか。
裾を踏んで転んだりしないよう頑張ろう!
~作者から~
投稿が遅れてすいません!
アイデアがなかなか出ずにいました。
そろそろ終わりにしようと思います。
閑話はこれからも投稿する可能性はありますが。
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