私、のんびり暮らしたいんです!

クロウ

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ニートな生活

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「ふぁ………。」



随分と長い間寝ていたようだ。
朝御飯を食べてからまた寝たのだが、もう昼前だ。
そんなに食欲はないし、軽いものでも頼もう。



「セシリア様、御昼食はいかがなさいますか?」



うん、贅沢尽くしだな。
ふかふかのベッドは魔性で、入ってからそんなに間をおかずに眠りにつくことができる。

食事は自分の好みの物だけで、イディオス王子が食べさせてくれるシステム。
こちらに来てからスプーン等の食器類を持ったことは一切ない。いや、まあ、コップくらいは持ったけど。

服装は最初こそドレスを進められたが、
今ではローブでもオーケーという許可が出た。 
色々と便利な機能が付いているのよ、これ。

そういやお父さんやお母さんはどうしてるんだろ?



「軽めの物で。」


「畏まりました。
お飲み物もいつもの物でよろしいですか?」



こくっ



この人達はとても優秀な侍女さん達だ。
私を起こしてはいけないからと、会話は全て念話。
何かを頼んだら瞬時にくれる。



「ふぁ…………。」



また眠くなってきた。
寝たとしても、起こしてくれるでしょ。
だから、安心して眠ることにした。










『かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい、かわいい!
なあ、皆もそう思うよなあ?』



自分の質問に怯えたように返事をする使用人達。
別にセシリアがどれだけかわいいかを言っているだけなのだから、怖がる要素なんて無いだろうに。



『は、はい!』


『セシリア様のお美しさに叶うものはございません!』


『勿論でございます!!』


『あ?そんな目でセシリアを見てたのか?』


『い、いえ、滅相もございません!!』


『じゃあ、さっきの美しい発言は嘘なのか?』


『『『い、いえ……。(理不尽だ……。)』』』


「はあ、それにしてもかわいい。」



イディオスはセシリアの寝顔を見に、
魔導師団の仕事の合間を縫って見に来ていた。
最初は休憩時間に関わらず、仕事を休んで来ていたのだが、番であるセシリアの「仕事はちゃんとしないと。」
という言葉で与えられた仕事はきっちりとこなすようになった。

寝顔を見たら怒られるだろうが、それもまたかわいい。
顔を赤くし、精一杯の虚勢を張る姿は恐いとは思えず、
むしろかわいいと思うだけだった。










~作者から~
夏って食欲がわかないんですよね。
飲み物っていうか、蒟蒻畑みたいなので充分。
その分、秋には沢山たべちゃうんだけど。

これからも頑張って書きます!!
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