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別に転生をしなくても

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目を覚ましたら知らない天井が見えた、なんて言葉があるだろう?今の私はそんな状態。
ふかふかの布団でぬくぬくとしていた筈なのに、いつの間にか布団がなく、白い空間に1人でぽつーんと。



「楓さん。」



ん、幻聴が聞こえた。
布団がないのは辛いが、もう1度寝ることにしよう。



「寝ないでくださいよぅ……。」



寝る直前には仕事をしていたからな。
きっと疲れが貯まっているのだろう。
さっさと寝よう。

(-.-)Zzz・・・・



「楓さん!」



耳元で叫ばれた。
人の睡眠を邪魔するというのか。
万死に値する。



「ひっ、だって、話をしようとしてるのに、寝ようとするから……。」



半泣きでそう言われた。
ま、おふざけはここくらいまでにしよう。
流石にかわいそうだし。



「おふざけだったんですか!?」



む、よく見ればイケメンだ。
だけど身長は自分より低いし、へたれだし、泣き虫だし、好みではないな。



「……もういいです。」



あ、拗ねた。
それからイケメンさんが立ち直ったのは、何分か経ってからだった。










「私が死んだのは自称神様のせいだと?」


「は、はい。地球は管理するのが大変でして、何回かは今までもミスをしています。
天災と言われる類いはミスしたことによる影響で起きた出来事ですね。」


「へえ。」


「え?」


「ん、どうした?」


「い、いえ、私を責めたりしないんだなと思いまして。
過去にそういった方がいたものですから。」


「んー、別に人間はいづれは死ぬでしょ?
それが少し早まっただけだし。」


「少しだけじゃないですけどね。」


「それに学生となると勉強だとか友達付き合いとか面倒だし。
死後の世界ならそんなことはないでしょう?」


「あ、無視ですか。
まあ、確かに善行を多くした人は楽に過ごせますけど。
神様は休みなんて無いんですけどね。
まあ、それよりも。」


「?」


「斎藤楓さん、異世界に転生をしませんか?」


「却下で。面倒そうだし。」


「ええー、そんな直ぐに否定をしないでくださいよ!
色々とスキルとかをあげますし、転生させるのは田舎ですので、スローライフをおくれますよ?」


「うむむむ。」


「近くには人が滅多に入らないという森がありますし、いざとなったらそこで暮らせばいいじゃないですか。」


「むむむむむ。」


「(もう少しで陥落する。
異世界では魔力が多い者ほど寿命が長いという設定をしたせいで、世界に魔素が満ちすぎた。
凄い能力により傲慢になったりせず、魔素の調整をできる器を持っているのは彼女しかいない。
本当は意図的になんだけど、言わないでおこう。)」



神様、かなりの策士。
今までの言動が演技なら有名な役者になれるだろう。



「よし、転生します!」


「そうですか!では色々と得点を付けますね!」



なんと変わり身の早いことだ。



HP error


MP error


属性

風玉(ウィンドボール)
風刃(ウィンドカッター)
風槍(ウィンドランス)
竜巻(トルネード)


土壁(ウォール)
土槍(ウォールランス)
土針(ソイルニードル)
土玉(ウォールボール)


火玉(ファイヤーボール)
火針(ファイヤーニードル)
火嵐(ファイヤーストーム)
炎槍(フレイムランス)
炎熱地獄(フレイムヘルフレア)
炎嵐(フレイムテンペスト)


水玉(ウォーターボール)
水槍(ウォーターランス)
水刃(ウォーターカッター)
氷槍(アイスランス)
氷針(アイスニードル)


ライトボール
レーザービーム
状態異常回復
治癒
蘇生
浄化


バインド
呪い
隠密
幻術


アイテムボックス
転移
念話


スキル
創造
全言語自動翻訳
絶対記憶
隠蔽
鑑定


加護
創造神
魔法神
武神


称号
神々の愛し子
精霊王の愛し子










~作者から~
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