乙女ゲームに転生したことに気づかない~氷上の舞姫~

クロウ

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三木風雅ルート

新入生歓迎会1

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 今日は4月6日。11日から14日は世界国別対抗戦が
あることを思いだし、そんなに食べれないことに
ガッカリする。
目の前にあるのに食べれないとかどんな拷問よ。




「椎名、食べるか?」


「くっ………。」


「見ていて可哀想になってきた。」


「蓮、意地悪しないの。」


「だって反応が……。」


「だってじゃない。」


「はい。」




 いつものメンバーと一緒にいる。




「この学校にはアスリートもいるからな。
メニュー表にはカロリーも書いてあった。

ゼリー系なら大丈夫だろう?」


(ゼリーなら大丈夫、かな?)


「ほら。」


「楓、ヘルシーだよ?」


「うん。」




 誘惑に負けて食べることにした。
カロリーの低いゼリー系や飲み物だけだからね!




『新入生並びに在学生の皆さん、
今からビンゴ大会をします!』




 ちなみに会場は体育館。広さは普通の高校の体育館の
2倍くらい。でないと3学年全員を収容できないからね。食べ物とか置くとしたら尚更。




『景品はこちら!!』




 幕が上がり、壇上に景品が並べられているのが見えた。




『有名選手のサイン要りサッカーボールや野球ボール。巨大ぬいぐるみに食堂年間無料利用カード。
今年もとても豪華です!』




 私の狙いは巨大ぬいぐるみにロックオン!
くまさん、待っててね!


 フリー後のプレゼント投げ込みはぬいぐるみが
大半だ。全てを貰うと置き場が無くなるため、
養護施設とか病院の子供患者に寄付している。


本物の宝石を使ったネックレスを貰ったこともあった。
流石に破損の恐れがあるからかコーチに手渡ししたみたい。




「流石麗龍だな。」


「サッカーボールとかってその部活をしている人しか
欲しがらないんじゃない?」


「確かに。」


『では中央の部分を折り曲げてください。

最初の数字は………』




ゴクッ




『17。』




 まあ1番目は大抵当たるものだ。




『23。』


『65。』


『5。』


『98。』




 近くの生徒がお目当ての品の話をしている。




「何狙い?」


「巨大ぬいぐるみよ。他に欲しいものは無いし。」


「生徒会の人が主催って時点でぬいぐるみの価値は
爆上がりよね。」


「何個穴空いた?」


「まだ2個。リーチは遠い道のりね。」




 自分は4つ。リーチだが…………
転生してから幸運度が爆上がりだ。
20歳になったら宝くじを買ってみよっかな。




「楓、リーチじゃない。」


「うん。(くまくまくまくま)」


『49。』


「リーチ!」




 男だからくまは選ばない。大丈夫。




『33。』




 リーチの人が増えていく。




『75。』


「やった、やった!」


「楓、ビンゴ!?」


「よかったね!」


『どうやらビンゴの方が出たようです。
壇上に上がってください。』




 ルンルルン


 軽い足取りで壇上へと向かった。
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